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第七話 変わりゆく日々 2
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「キューッ⁉︎」
ボソリと私が呟いた言葉に、ルイ様が慌ててこちらを振り向いた。動揺したのか魔力が激しく揺れ、フェリックスを支えていた風が途切れてしまった。急に風が止んで驚いたフェリックスが頭から真っ逆さまに落ちてくる。
「危ない!」
咄嗟に両手を掲げて風を起こす。ぶわりと巻き上がった風がフェリックスを包み込み、そっと地上へと下ろした。
「キュウウ……」
「す、すまない、フェリックス。驚かせてしまったな」
「キュウ!」
ルイ様は怒った様子のフェリックスにグリグリ頭突きをされている。宥めるように頭を撫でているうちに、フェリックスは落ち着いたのかルイ様の手に頬を擦り付けた。
「どうしたのですか? ルイ様らしくありませんね」
魔力が揺れるほど動揺するなんて、どうしたのだろう?
私が首を傾げて問うと、ルイ様は思い詰めたように瞳を伏した。暖かな日差しがふさふさの睫毛に影を落とす。
「……アリエッタが、もう余に教えることはないと言った」
「え? ああ、だって、ルイ様はもう十分に魔法もお上手ですし、私よりもずっと……」
「嫌だ」
いつもの拗ねた声音にあやすように答えると、初めて聞くような低い声がした。天使のような子どもらしい声とあまりにも違いすぎて、声の主がルイ様だと理解するのに少し時間がかかってしまった。
「アリエッタが余の教育係ではなくなるのは、嫌だ。ずっと一緒にいてくれると言ったではないか。アリエッタが離れてしまうのなら、余は二度と魔法を使わない」
「ええっ⁉︎」
なんですと? いやいや、先生として教え子の成長を喜んでいただけで、決して教育係を降りるとかそういう話ではないのですが!
とんでもない誤解を生んでしまったと、慌てて弁明しようと脳を奮い立たせている間に、ルイ様は逃がさないとでもいうように私の手首を掴むとズイッ迫ってきた。ひえっ。目線が同じだから端正なお顔立ちのドアップ!
「絶対に離さない。アリエッタを閉じ込めて、ずっと余の側に置いておく。約束を違えることは許さない」
なんかとんでもないことを言い出したわ! 目が怖い!
「ち、違います! 誤解です! 私はルイ様と離れるつもりはありませんし、ずっとお側にいますから!」
「……本当か?」
「本当です! 先ほどの発言は、教え子の成長を目の当たりにしてしみじみと溢してしまっただけで……毎日魔法を使う習慣を続けることは大事ですし、教えることがないなら今度は一緒に魔法の開発とか、応用とか、そうした段階に進む時かと……ひえっ」
「……よかった」
空いた手をブンブン振って必死で説明すると、ようやくルイ様も誤解だと理解してくれたようで、ホッと肩の力を抜いて――私の手首を引いて強く抱きしめてきた。息が止まるかと思った。いや、止まった。
ギュウギュウと私の存在を確かめるように強く抱きしめるルイ様。抱き合うたびに力が強くなっていて、ああ、また筋肉がついたな、と触れ合う身体の質感の変化にも敏感に気づいてしまう。
前回抱き締められたのは、ダンスパーティの夜のことだった。あの時はまだルイ様の方が頭ひとつ小さくて、ちょっぴり背伸びする様子が愛らしいなぁ、なんて考える余裕があった。辛うじて。
ルイ様がこうして唯一無二の存在として大事に扱ってくれることは嬉しい。信頼されているし懐かれているなって、そう思っている。
でも、これから先も同じように触れられたら、私はどうなってしまうのだろう。
グングン成長して男らしくなっていくルイ様に、私は今までと変わらない気持ちで接することができるのだろうか。いや、待って、それよりも――息が苦しい!
「んんん~!」
「はっ! すまない、アリエッタ! アリエッター⁉︎」
「ぶはぁっ! はあ……はあ……息するの忘れてた」
トントンとルイ様の肩を必死に叩いてようやく解放してもらえた。ガクリと膝をついて深く息を吸って吐いてを繰り返す私の背中を、ルイ様は必死でさすってくれる。
「本当にすまなかった。はぁ……こういうところがまだ子供なのだろうな」
目に見えて落ち込むルイ様。どよんとした負のオーラまで見えるようで、側で空気を読んで見守ってくれていたフェリックスまでもが「え? どうしたの?」と私に説明を求めるような顔をしている。
まさか私の一言一言にこれほど過剰に反応してしまうとは。きっと第二次成長期で精神面も不安定になっているのだろう。私としたことが、大切な時期になんという失言だったのか。
どうにかルイ様を元気づけようと頭を悩ませていると、ピンと妙案が浮かんだ。
「ルイ様」
「……なんだ。余は今、自己嫌悪及び脳内反省会の真っ只中なのだが」
いやいや、なにそれ。
「そんなことは必要ありませんよ。ねえ、ルイ様。先ほど中庭で言ってくださったこと、覚えていますか?」
「え?」
突然の問いかけに、ルイ様は記憶を遡るように顎に手を当てる。そんな仕草にはまだあどけなさが滲んでいて思わず頬が緩む。
「私に欲しいのはないか、とおっしゃいました」
「ああ、何か思いついたのか?」
「はい。物ではないのですが……ルイ様が成人の儀を終えられて、立派な魔王様になって教育係が不要になってからも、何かお仕事をいただけると嬉しいです。ルイ様のお力になりたいのです」
「アリエッタ……もちろんだ。余もアリエッタさえ良ければずっと側にいてほしい。その気持ちは今も昔も――そしてこの先も変わらない」
「ふふ、ありがとうございます」
ようやく漂う和やかな空気の中、スッと、ルイ様は小指を差し出した。
「約束を誓う時には、小指を結ぶのだろう?」
「はいっ!」
以前、ルイ様を置いていなくなりはしないと誓った時のことを覚えていてくれたらしい。
私は嬉しくなってすぐにルイ様の小指に自分の小指を絡ませた。
「約束だ」
「約束です」
小指を通して、ルイ様の体温が伝わってくる。温かくて、心地よくて、安心するぬくもり。
私たちはどちらからともなく微笑み合うと、コツンと額を合わせた。
ボソリと私が呟いた言葉に、ルイ様が慌ててこちらを振り向いた。動揺したのか魔力が激しく揺れ、フェリックスを支えていた風が途切れてしまった。急に風が止んで驚いたフェリックスが頭から真っ逆さまに落ちてくる。
「危ない!」
咄嗟に両手を掲げて風を起こす。ぶわりと巻き上がった風がフェリックスを包み込み、そっと地上へと下ろした。
「キュウウ……」
「す、すまない、フェリックス。驚かせてしまったな」
「キュウ!」
ルイ様は怒った様子のフェリックスにグリグリ頭突きをされている。宥めるように頭を撫でているうちに、フェリックスは落ち着いたのかルイ様の手に頬を擦り付けた。
「どうしたのですか? ルイ様らしくありませんね」
魔力が揺れるほど動揺するなんて、どうしたのだろう?
私が首を傾げて問うと、ルイ様は思い詰めたように瞳を伏した。暖かな日差しがふさふさの睫毛に影を落とす。
「……アリエッタが、もう余に教えることはないと言った」
「え? ああ、だって、ルイ様はもう十分に魔法もお上手ですし、私よりもずっと……」
「嫌だ」
いつもの拗ねた声音にあやすように答えると、初めて聞くような低い声がした。天使のような子どもらしい声とあまりにも違いすぎて、声の主がルイ様だと理解するのに少し時間がかかってしまった。
「アリエッタが余の教育係ではなくなるのは、嫌だ。ずっと一緒にいてくれると言ったではないか。アリエッタが離れてしまうのなら、余は二度と魔法を使わない」
「ええっ⁉︎」
なんですと? いやいや、先生として教え子の成長を喜んでいただけで、決して教育係を降りるとかそういう話ではないのですが!
とんでもない誤解を生んでしまったと、慌てて弁明しようと脳を奮い立たせている間に、ルイ様は逃がさないとでもいうように私の手首を掴むとズイッ迫ってきた。ひえっ。目線が同じだから端正なお顔立ちのドアップ!
「絶対に離さない。アリエッタを閉じ込めて、ずっと余の側に置いておく。約束を違えることは許さない」
なんかとんでもないことを言い出したわ! 目が怖い!
「ち、違います! 誤解です! 私はルイ様と離れるつもりはありませんし、ずっとお側にいますから!」
「……本当か?」
「本当です! 先ほどの発言は、教え子の成長を目の当たりにしてしみじみと溢してしまっただけで……毎日魔法を使う習慣を続けることは大事ですし、教えることがないなら今度は一緒に魔法の開発とか、応用とか、そうした段階に進む時かと……ひえっ」
「……よかった」
空いた手をブンブン振って必死で説明すると、ようやくルイ様も誤解だと理解してくれたようで、ホッと肩の力を抜いて――私の手首を引いて強く抱きしめてきた。息が止まるかと思った。いや、止まった。
ギュウギュウと私の存在を確かめるように強く抱きしめるルイ様。抱き合うたびに力が強くなっていて、ああ、また筋肉がついたな、と触れ合う身体の質感の変化にも敏感に気づいてしまう。
前回抱き締められたのは、ダンスパーティの夜のことだった。あの時はまだルイ様の方が頭ひとつ小さくて、ちょっぴり背伸びする様子が愛らしいなぁ、なんて考える余裕があった。辛うじて。
ルイ様がこうして唯一無二の存在として大事に扱ってくれることは嬉しい。信頼されているし懐かれているなって、そう思っている。
でも、これから先も同じように触れられたら、私はどうなってしまうのだろう。
グングン成長して男らしくなっていくルイ様に、私は今までと変わらない気持ちで接することができるのだろうか。いや、待って、それよりも――息が苦しい!
「んんん~!」
「はっ! すまない、アリエッタ! アリエッター⁉︎」
「ぶはぁっ! はあ……はあ……息するの忘れてた」
トントンとルイ様の肩を必死に叩いてようやく解放してもらえた。ガクリと膝をついて深く息を吸って吐いてを繰り返す私の背中を、ルイ様は必死でさすってくれる。
「本当にすまなかった。はぁ……こういうところがまだ子供なのだろうな」
目に見えて落ち込むルイ様。どよんとした負のオーラまで見えるようで、側で空気を読んで見守ってくれていたフェリックスまでもが「え? どうしたの?」と私に説明を求めるような顔をしている。
まさか私の一言一言にこれほど過剰に反応してしまうとは。きっと第二次成長期で精神面も不安定になっているのだろう。私としたことが、大切な時期になんという失言だったのか。
どうにかルイ様を元気づけようと頭を悩ませていると、ピンと妙案が浮かんだ。
「ルイ様」
「……なんだ。余は今、自己嫌悪及び脳内反省会の真っ只中なのだが」
いやいや、なにそれ。
「そんなことは必要ありませんよ。ねえ、ルイ様。先ほど中庭で言ってくださったこと、覚えていますか?」
「え?」
突然の問いかけに、ルイ様は記憶を遡るように顎に手を当てる。そんな仕草にはまだあどけなさが滲んでいて思わず頬が緩む。
「私に欲しいのはないか、とおっしゃいました」
「ああ、何か思いついたのか?」
「はい。物ではないのですが……ルイ様が成人の儀を終えられて、立派な魔王様になって教育係が不要になってからも、何かお仕事をいただけると嬉しいです。ルイ様のお力になりたいのです」
「アリエッタ……もちろんだ。余もアリエッタさえ良ければずっと側にいてほしい。その気持ちは今も昔も――そしてこの先も変わらない」
「ふふ、ありがとうございます」
ようやく漂う和やかな空気の中、スッと、ルイ様は小指を差し出した。
「約束を誓う時には、小指を結ぶのだろう?」
「はいっ!」
以前、ルイ様を置いていなくなりはしないと誓った時のことを覚えていてくれたらしい。
私は嬉しくなってすぐにルイ様の小指に自分の小指を絡ませた。
「約束だ」
「約束です」
小指を通して、ルイ様の体温が伝わってくる。温かくて、心地よくて、安心するぬくもり。
私たちはどちらからともなく微笑み合うと、コツンと額を合わせた。
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