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第四話 おや? ルイ様の様子が 2
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「ここは……?」
ルイ様に連れられて来たのは、森の真ん中にある大きな湖だった。城から半刻ほど歩いた場所にある。
すっかり日は落ちて、湖には大きな月の影がゆらめいている。
「ふ、この間のピクニックで見かけたのでな。丘の上から景色を見渡していると、この場所に美しい湖が見えたので色々と調べてみたのだ」
ルイ様の話に耳を傾けながら、私は魅入られたように湖を見つめていた。湖自体がぼんやりと青い光を放っており、その光に吸い寄せられるようにチカチカと何かが翡翠色の光を放っている。
「夜光虫だ。人間界でいう蛍が魔界で変異した魔蟲の一種だ」
そういえば、お城の図鑑で読んだ気がする。
蛍に似た夜にのみ光る虫。清く澄んだ水辺に生息し、大切な相手への愛を乞うために舞う無害な魔蟲。
「綺麗……」
「ああ、美しいな。本でこの湖に生息することを知り、実際にこの目で見たいと思ったのだ――アリエッタと共に」
「ルイ様……嬉しいです」
初めて出会った頃は、勇者一行に怯えた様子の幼気な少年だったルイ様。
そんなルイ様が自分から城を飛び出して美しい景色を見せてくれるなんて。
なんだかむず痒いけれど、その成長がとても嬉しい。
「見ていてくれ、アリエッタ」
二人並んで湖畔に腰掛けると、ルイ様は人差し指を宙に伸ばした。
指先にポウッと白い光が灯り、くるくる指を回す。すると、光の軌跡が円を描いた。
「わあ……」
僅かに眉間に皺を寄せ、細やかな魔力操作に集中しているルイ様。視線を湖に流せば、そこには愛を語り合う夜行虫の姿がある。
もしかして、親愛の意味を込めて――?
この美しい景色を見せたいと思ってくれたこと、光を灯すことで親愛の念を示してくれたこと、肩が触れ合うほど近くに腰を下ろすことを許してくれていること。そのどれもが私の胸を温かくしてくれる。
私はここにいていいんだ、私の居場所はここなんだと思わせてくれる。
じんわり温かな熱を感じながら、静かに宙に浮かぶ光を見つめていると、そっと腕を下ろしたルイ様が、真っ直ぐに私を見つめた。
「余は、アリエッタを心から信頼している。アリエッタのことが大好きだ。ずっと一緒にいて欲しい」
「ぐぎゅう……! アリエッタもルイ様のことが大好きですよ」
はぁぁぁ、なんて可愛いのかしら! 冷静に返答した私を褒めてほしい。ときめきの嵐で心の中が大荒れよ。
少し照れくさそうに視線を逸らすルイ様が愛おしくてたまらない。ふとした時に大人びた雰囲気を醸し出したかと思えば、あどけなく笑ったり子供らしい表情を見せたりするのだから、萌えを浴び続ける私の身にもなって欲しい。
少し背が伸びてもルイ様はルイ様だわ。成長した分、表情豊かになり、愛らしさも増している気がする。
たまらず美しい黒髪に手を伸ばして頭を撫でると、ルイ様はくすぐったそうに身じろぎするものの大人しく身を委ねてくれる。そんな些細なことも、私たちの間に固い信頼関係が築けていることを表しているようで多幸感に包まれる。
「ふふ、ルイ様は本当に可愛いですねえ」
「……むぅ、余の真意がきちんと伝わっていない気がするぞ……せめてあと少し大きくなれば、子供ではなく男として……」
なでなでに夢中になっていたので、ルイ様が呟いた言葉を拾うことができなった。聞き返すも、「なんでもない」と不貞腐れてしまったので深くは尋ねないことにした。ルイ様は拗ねてしまうとしばらく口を聞いてくれなくなるのよね。しつこくするとご機嫌斜めになるかもしれないので、引くときは引かねばならないのだ。
それからは、湖に浮かぶ夜行虫の光を眺めながらいろんな話をした。
私が知らないルイ様の幼少期の話、人間界の美味しい食べ物の話、神殿時代のちょっとした愚痴まで色々お話しした。
「余は、アリエッタが来るまで、魔王だから皆良くしてくれるのだと……ずっとそう思っていた」
そんな中、不意に視線を落としたルイ様が呟くように落とした言葉を、私は優しく制する。
「そんなことはありませんよ」
自分でも驚くほどに穏やかな声が出た。ルイ様もびっくりしたのかクリクリのお目目をまん丸にしてこちらを見上げている。可愛い。
ルイ様の頭をよしよしと撫でながら、私は静かに語りかける。
ルイ様はご自身がどれほど愛されているのか、もっと知るべきだ。
「みんな、ルイ様だから大切なのですよ。聞きましたよ、魔王様は輪廻転生によって赤子から何代も生まれ変わっていらっしゃると。引き継ぐのは王たる資質、大切な記憶、そして膨大な魔力……これはあまりに強すぎるので成人の儀で開放するそうですね」
「う、うむ」
「みんなね、言っていますよ。ルイ様が今日何をした、何ができるようになった、可愛い、素敵、護りたい、生涯仕えたい、尊い、って。みんながルイ様に向ける好意には曇りがありません。心からルイ様をお慕いしているし、愛しているのです。それはルイ様が魔王だからではありません。ルイ様だからです。あ! もちろんアリエッタも同じ気持ちですよ!」
「……ああ、今では皆の好意を素直に受け取ることができる。大切にされていることもよく理解しているつもりだ」
「それは何よりです」
よかった。みんなのルイ様への愛は本物だもの。当人に勘違いされたままだときっとみんな泣いてしまうわ。
きちんとみんなの気持ちが伝わっているようなので、お城が涙の海になることもないでしょう。
ルイ様の表情もとても穏やかで、月明かりに輪郭が縁取られて神秘的な美しさを秘めている。
「あ、そうだ。見ていてください」
私は先ほどのルイ様を習って、指先に魔力を集めた。
すいーっと光の残滓を残すように宙に向かって指を滑らせていく。
こう見えても絵心はあるのよね。
子供たちにせがまれて、よく木の枝で地面にザリザリと絵を描いたもの。ルイ様の似顔絵だって、ちょちょいのちょいよ。
「よぉーし、できましたよ!」
「おおっ……!」
素早く指を滑らせて描いたのは、ルイ様の似顔絵。簡略化しているけれど、特徴はよく捉えていると思うし会心の出来だわ。
ふふんと胸を張ってルイ様を見ると、キラキラと純真無垢な瞳で宙に浮かぶ似顔絵を見つめていた。
はぁぁ……可愛い! 瞳にお星様が映って、キラキラと煌めいているわ!
護りたい、この笑顔。
「ありがとうございます」
「なぜアリエッタが礼を言う? 余の台詞だぞ。ありがとう、アリエッタ」
んぎゃわいいぃぃ……!
曇りのない笑顔を返されて、思わず腕に抱きすくめてスリスリスリスリ頬擦りをしてしまう。
だって、仕方がないじゃない。ルイ様が愛くるし過ぎるんだもの。
くっ、この可愛さ……ギルティ……!
照れながらも、ふふ、と嬉しそうに息を漏らすルイ様は今日も紛うことなき天使。魔王だけど。
「ルイ様はずぅーっとこのままでいてくださいね」
頭を撫でながらそう言うと、僅かに唇を尖らせたルイ様が呟いた。
「むぅ……余は早く大人になりたい」
なんてこと。それは聞き捨てならない。
「なっ、ダメですよっ! こーんなに愛くるしいんですからっ! 急がずともいずれ大人になるのですから、今を大事に楽しみましょう。ずっと私にお世話させてください!」
「アリエッタは、余が大きくなるのは嫌なのか? 大人の男になったら、嫌いになってしまうのか?」
「うぐっ」
意外と強い力で手首を掴まれ、潤んだ熱っぽい瞳で尋ねられては、ノーとは言えないわけで。
「そ、そんなことはありませんっ! ルイ様はルイ様です。どんなお姿であろうともアリエッタはルイ様を愛しておりますよ!」
「本当かっ?」
「ぐはっ」
パァァァッと眩い光を放つルイ様が可愛すぎる。
眩しい! 眩しすぎて塵になる!
「はぁ、はぁ……尊死するところだった……」
「そんし……? よく分からぬが、余を置いていなくなることは許さぬぞ」
「ふふっ、もちろんです! アリエッタはずっとずっとルイ様と一緒ですから」
「……約束、だからな」
「ええ、約束です。だから、ほら」
「む?」
私はルイ様の手を取ると、小指同士を優しく絡めた。
「私が育った孤児院では、約束を誓う時にこうやって小指を結ぶのです」
「ほう、興味深いな」
私は数度からめた指を上下に揺らし、そっと離した。
「これで誓いは成立です。これからもよろしくお願いしますね」
「ああ、よろしく頼む」
拳を口元に添え、嬉しそうに笑う姿が愛おしくて、私は可愛い魔王様を再びギュウッと抱きしめた。
ルイ様に連れられて来たのは、森の真ん中にある大きな湖だった。城から半刻ほど歩いた場所にある。
すっかり日は落ちて、湖には大きな月の影がゆらめいている。
「ふ、この間のピクニックで見かけたのでな。丘の上から景色を見渡していると、この場所に美しい湖が見えたので色々と調べてみたのだ」
ルイ様の話に耳を傾けながら、私は魅入られたように湖を見つめていた。湖自体がぼんやりと青い光を放っており、その光に吸い寄せられるようにチカチカと何かが翡翠色の光を放っている。
「夜光虫だ。人間界でいう蛍が魔界で変異した魔蟲の一種だ」
そういえば、お城の図鑑で読んだ気がする。
蛍に似た夜にのみ光る虫。清く澄んだ水辺に生息し、大切な相手への愛を乞うために舞う無害な魔蟲。
「綺麗……」
「ああ、美しいな。本でこの湖に生息することを知り、実際にこの目で見たいと思ったのだ――アリエッタと共に」
「ルイ様……嬉しいです」
初めて出会った頃は、勇者一行に怯えた様子の幼気な少年だったルイ様。
そんなルイ様が自分から城を飛び出して美しい景色を見せてくれるなんて。
なんだかむず痒いけれど、その成長がとても嬉しい。
「見ていてくれ、アリエッタ」
二人並んで湖畔に腰掛けると、ルイ様は人差し指を宙に伸ばした。
指先にポウッと白い光が灯り、くるくる指を回す。すると、光の軌跡が円を描いた。
「わあ……」
僅かに眉間に皺を寄せ、細やかな魔力操作に集中しているルイ様。視線を湖に流せば、そこには愛を語り合う夜行虫の姿がある。
もしかして、親愛の意味を込めて――?
この美しい景色を見せたいと思ってくれたこと、光を灯すことで親愛の念を示してくれたこと、肩が触れ合うほど近くに腰を下ろすことを許してくれていること。そのどれもが私の胸を温かくしてくれる。
私はここにいていいんだ、私の居場所はここなんだと思わせてくれる。
じんわり温かな熱を感じながら、静かに宙に浮かぶ光を見つめていると、そっと腕を下ろしたルイ様が、真っ直ぐに私を見つめた。
「余は、アリエッタを心から信頼している。アリエッタのことが大好きだ。ずっと一緒にいて欲しい」
「ぐぎゅう……! アリエッタもルイ様のことが大好きですよ」
はぁぁぁ、なんて可愛いのかしら! 冷静に返答した私を褒めてほしい。ときめきの嵐で心の中が大荒れよ。
少し照れくさそうに視線を逸らすルイ様が愛おしくてたまらない。ふとした時に大人びた雰囲気を醸し出したかと思えば、あどけなく笑ったり子供らしい表情を見せたりするのだから、萌えを浴び続ける私の身にもなって欲しい。
少し背が伸びてもルイ様はルイ様だわ。成長した分、表情豊かになり、愛らしさも増している気がする。
たまらず美しい黒髪に手を伸ばして頭を撫でると、ルイ様はくすぐったそうに身じろぎするものの大人しく身を委ねてくれる。そんな些細なことも、私たちの間に固い信頼関係が築けていることを表しているようで多幸感に包まれる。
「ふふ、ルイ様は本当に可愛いですねえ」
「……むぅ、余の真意がきちんと伝わっていない気がするぞ……せめてあと少し大きくなれば、子供ではなく男として……」
なでなでに夢中になっていたので、ルイ様が呟いた言葉を拾うことができなった。聞き返すも、「なんでもない」と不貞腐れてしまったので深くは尋ねないことにした。ルイ様は拗ねてしまうとしばらく口を聞いてくれなくなるのよね。しつこくするとご機嫌斜めになるかもしれないので、引くときは引かねばならないのだ。
それからは、湖に浮かぶ夜行虫の光を眺めながらいろんな話をした。
私が知らないルイ様の幼少期の話、人間界の美味しい食べ物の話、神殿時代のちょっとした愚痴まで色々お話しした。
「余は、アリエッタが来るまで、魔王だから皆良くしてくれるのだと……ずっとそう思っていた」
そんな中、不意に視線を落としたルイ様が呟くように落とした言葉を、私は優しく制する。
「そんなことはありませんよ」
自分でも驚くほどに穏やかな声が出た。ルイ様もびっくりしたのかクリクリのお目目をまん丸にしてこちらを見上げている。可愛い。
ルイ様の頭をよしよしと撫でながら、私は静かに語りかける。
ルイ様はご自身がどれほど愛されているのか、もっと知るべきだ。
「みんな、ルイ様だから大切なのですよ。聞きましたよ、魔王様は輪廻転生によって赤子から何代も生まれ変わっていらっしゃると。引き継ぐのは王たる資質、大切な記憶、そして膨大な魔力……これはあまりに強すぎるので成人の儀で開放するそうですね」
「う、うむ」
「みんなね、言っていますよ。ルイ様が今日何をした、何ができるようになった、可愛い、素敵、護りたい、生涯仕えたい、尊い、って。みんながルイ様に向ける好意には曇りがありません。心からルイ様をお慕いしているし、愛しているのです。それはルイ様が魔王だからではありません。ルイ様だからです。あ! もちろんアリエッタも同じ気持ちですよ!」
「……ああ、今では皆の好意を素直に受け取ることができる。大切にされていることもよく理解しているつもりだ」
「それは何よりです」
よかった。みんなのルイ様への愛は本物だもの。当人に勘違いされたままだときっとみんな泣いてしまうわ。
きちんとみんなの気持ちが伝わっているようなので、お城が涙の海になることもないでしょう。
ルイ様の表情もとても穏やかで、月明かりに輪郭が縁取られて神秘的な美しさを秘めている。
「あ、そうだ。見ていてください」
私は先ほどのルイ様を習って、指先に魔力を集めた。
すいーっと光の残滓を残すように宙に向かって指を滑らせていく。
こう見えても絵心はあるのよね。
子供たちにせがまれて、よく木の枝で地面にザリザリと絵を描いたもの。ルイ様の似顔絵だって、ちょちょいのちょいよ。
「よぉーし、できましたよ!」
「おおっ……!」
素早く指を滑らせて描いたのは、ルイ様の似顔絵。簡略化しているけれど、特徴はよく捉えていると思うし会心の出来だわ。
ふふんと胸を張ってルイ様を見ると、キラキラと純真無垢な瞳で宙に浮かぶ似顔絵を見つめていた。
はぁぁ……可愛い! 瞳にお星様が映って、キラキラと煌めいているわ!
護りたい、この笑顔。
「ありがとうございます」
「なぜアリエッタが礼を言う? 余の台詞だぞ。ありがとう、アリエッタ」
んぎゃわいいぃぃ……!
曇りのない笑顔を返されて、思わず腕に抱きすくめてスリスリスリスリ頬擦りをしてしまう。
だって、仕方がないじゃない。ルイ様が愛くるし過ぎるんだもの。
くっ、この可愛さ……ギルティ……!
照れながらも、ふふ、と嬉しそうに息を漏らすルイ様は今日も紛うことなき天使。魔王だけど。
「ルイ様はずぅーっとこのままでいてくださいね」
頭を撫でながらそう言うと、僅かに唇を尖らせたルイ様が呟いた。
「むぅ……余は早く大人になりたい」
なんてこと。それは聞き捨てならない。
「なっ、ダメですよっ! こーんなに愛くるしいんですからっ! 急がずともいずれ大人になるのですから、今を大事に楽しみましょう。ずっと私にお世話させてください!」
「アリエッタは、余が大きくなるのは嫌なのか? 大人の男になったら、嫌いになってしまうのか?」
「うぐっ」
意外と強い力で手首を掴まれ、潤んだ熱っぽい瞳で尋ねられては、ノーとは言えないわけで。
「そ、そんなことはありませんっ! ルイ様はルイ様です。どんなお姿であろうともアリエッタはルイ様を愛しておりますよ!」
「本当かっ?」
「ぐはっ」
パァァァッと眩い光を放つルイ様が可愛すぎる。
眩しい! 眩しすぎて塵になる!
「はぁ、はぁ……尊死するところだった……」
「そんし……? よく分からぬが、余を置いていなくなることは許さぬぞ」
「ふふっ、もちろんです! アリエッタはずっとずっとルイ様と一緒ですから」
「……約束、だからな」
「ええ、約束です。だから、ほら」
「む?」
私はルイ様の手を取ると、小指同士を優しく絡めた。
「私が育った孤児院では、約束を誓う時にこうやって小指を結ぶのです」
「ほう、興味深いな」
私は数度からめた指を上下に揺らし、そっと離した。
「これで誓いは成立です。これからもよろしくお願いしますね」
「ああ、よろしく頼む」
拳を口元に添え、嬉しそうに笑う姿が愛おしくて、私は可愛い魔王様を再びギュウッと抱きしめた。
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