25 / 36
第二章 いざ、王都へ
第二十五話 sideフィーナ
しおりを挟む
「むむむ……よく見えないわね……」
私たちは今、王城の中庭の生垣に身を潜めている。
中庭に繋がる大広間の扉は開け放たれているため、中から煌びやかな光や賑やかな音楽が風に乗って聞こえてくる。
日中はまだまだ暑いけれど、日が落ちれば過ごしやすい気候の季節ともあって、会場の熱気を冷ますために中庭で休む人がちらほら見受けられる。
「お嬢様。あまり身を乗り出してはいけませんよ」
「大丈夫よ。私たちの姿は見えないんだから」
「ウォルッ」
そう、ウォルのおかげで私たちはすんなりとこの場所に潜むことができた。
ウォルも今はいつもの控えめなサイズに戻って一緒に息を潜めている。尻尾をブンブン振っているので、どうやらこの状況を楽しんでいるらしい。なかなか肝の座った狼だわ。
「はあ……ですが、声は聞こえてしまうでしょう?」
「いざとなったら突風でも起こしてかき消してもらうわ」
半分冗談で言ったのに、クロエはすごい顔をしている。
呆れたような感心したような諦めたような、そんな顔。
とにかく今は、お父様とお母様の様子を確認することが先決だわ。そのために危険を冒してまでここまで来たんだから!
「ねえ、ちなみにバレたらどうなると思う?」
「考えたくありません。絶対にバレないようにしましょう」
クロエの声が固い。まあ、その意見には同感ね。厳重な警備を掻い潜って忍び込んでいるのだから、お咎めなしとはいかないわよねえ。
「それにしても、流石にここからだと中の様子を把握できないわ。うーん、どうしようかしら」
屋敷で見つけて持ち出したオペラグラスを覗き込むも、窓際に集まった人の壁しか見えない。
中の様子はどうなっているの? お父様とお母様は? ヒロインのミランダは来ているのよね?
「くう、もどかしい! すぐそこなのにい!」
ギリッと歯を食いしばっていると、目の前でポンッと小さな光が弾けた。
『何しているの? 楽しいこと?』
現れたのは初めて見る精霊だった。辺境伯領で見たことがない。ということは、王都で暮らす精霊だろう。
「あら、ごきげんよう。あなたはこの庭に住んでいるの?」
『そうだよお。君、彼を連れているってことは僕たちの理解者ってことでしょ?』
「彼……ああ、ウォルのことね。ええ、精霊さんとはお友達なの。だからあなたとも仲良くしたいわ」
『いいよお。それで、何してるの?』
こんなところで息を潜めているおかしな一行に興味を持っている様子の精霊。
私は事情を包み隠さずに説明した。
「――ということで、中の様子を確認する方法がないかと頭を捻っていたところよ」
『へえ、楽しそう! いいよ、僕が見て来てあげる』
「まあ! いいの? とっても助かるわ!」
なんと、強力な助っ人登場というわけね!
精霊は自由気ままな性格の子が多いけど、イタズラ好きで楽しいことに目がない。
『視覚共有できたらいいんだけど、流石にそれは無理だから……声を風に乗せて届けてあげる』
「十分よ! ありがとう」
えっへん、と得意げに胸を張る精霊は、早速ふわりと飛び上がって会場の中に消えていった。
そしてすぐ、耳元で囁くような声が届いた。
『あー、あー、聞こえるう?』
「! 聞こえるわ! って、こっちの声も届くのかしら」
『届いてるよう。えーっと、君の両親の特徴に合致する人間は……ああ、いたいた。うん。仲良くダンスを踊っているね』
「ダンス!? んぐうううっ! 見たいぃぃ……!」
精霊が届けてくれる会場内の情報を聞いて、私は膝から崩れ落ちた。だんっ、と地面に拳を叩きつける。
王城の大広間というこれ以上ない会場で、とても素敵な装いで踊る二人を見たかった……!
悔し涙を滲ませる私を差し置いて、精霊は事細かに状況を説明してくれる。うっ、長年培った私の妄想力で補完するしかないわ……!
『あ、終わったみたい。飲み物を持って壁際に向かっているね。あはは、周りの人間がみんなチラチラ二人のことを見ているよ。綺麗だったもんねえ……さて、二人は祝福を受けてるみたいだから、あまり近づくとバレちゃうかなあ……ん? 誰か来たみたい』
すっかりスパイ活動を楽しんでいる様子の精霊が、不意に声を落とした。
「どんな人? もしかして、桃色の髪で愛嬌のある女性じゃない?」
ドキドキと嫌な音を立てる心臓を落ち着かせながら説明を求めるが、残念ながら私の嫌な予感は的中だったようだ。
『よく分かったね。見えてるの?』
なんてこと!!! やっぱりミランダが接触して来たのね!!!
精霊の言いようだと、お父様とお母様は一緒にいるみたいだけど……ミランダめ、何を考えているの?
今すぐ飛び出して行きたい衝動を抑えつつ、続報を待つ。
『あ、挨拶してるみたい……あっ!』
「何!? どうしたの!?」
「お嬢様、お静かに」
クロエが宥めてくるけど、冷静ではいられないわ!
だって、原作でクロアネの仲を引き裂いた女が二人の近くにいるのよ!?
『手に持ってた飲み物を溢したみたい。君のお母さんのドレスが濡れちゃった。なんだかわざと転んだように見えたなあ』
「ミィィラァァンンダァァァ~~~~!」
「お嬢様、うるさい」
やりやがったわね! 私は今! 確信したわ!
ミランダはきっと私と同じ転生者! そして、原作通りお父様とお母様の仲を裂こうとしているに違いないわ!
「もう我慢できない! 私は行くわ!」
「なりません」
「ぶっ!」
これ以上ミランダの好きにはさせるものですか! と意気込んで飛び出そうとしたら、クロエに足首を掴まれて盛大に地面に顔面をぶつけた。
ちょっと! 痛いじゃないの! 容赦ないわね! こちとらプリティでラブリィな五歳児よ!? 中身はクロアネ限界オタクですけどねっ!
不満を隠すことなくクロエをポカポカ叩こうとしたけど、クロエは私の拳を全て涼しい顔で回避している。くっ!
『あ、桃色の髪の人間が君のお母さんを連れていっちゃった』
「なんですって! 追跡よ! お願い! 後を追ってちょうだい!」
『はーい。ふふふ、楽しいねえ』
お母様のピンチなのよ! 楽しいわけがあるかい!
必死な私に対して、精霊はどこか楽しそうに鼻歌混じり。
精霊には追跡をお願いしたし、とにかく考えなくっちゃ。
ミランダは何を考えているの? 私がミランダの立場だったらどうする?
とにかく、お母様の危機を回避するべく、私は思考をミランダに寄せていく。
原作では、お母様は夜会に参加しない。お母様がいる時点で原作乖離なのだから、きっと混乱したのでしょうね。
その上で……ミランダは原作に近いシチュエーションを再現するかしら。
お父様と二人きりになるには、お母様の存在が邪魔になるはず。
「まずいわね。もしかしてお母様をどこかの部屋にでも閉じ込めて、お父様と二人きりになろうとしている……?」
私は不安な気持ちを抱えながら、精霊からの報告を今か今かと待ち続けた。
私たちは今、王城の中庭の生垣に身を潜めている。
中庭に繋がる大広間の扉は開け放たれているため、中から煌びやかな光や賑やかな音楽が風に乗って聞こえてくる。
日中はまだまだ暑いけれど、日が落ちれば過ごしやすい気候の季節ともあって、会場の熱気を冷ますために中庭で休む人がちらほら見受けられる。
「お嬢様。あまり身を乗り出してはいけませんよ」
「大丈夫よ。私たちの姿は見えないんだから」
「ウォルッ」
そう、ウォルのおかげで私たちはすんなりとこの場所に潜むことができた。
ウォルも今はいつもの控えめなサイズに戻って一緒に息を潜めている。尻尾をブンブン振っているので、どうやらこの状況を楽しんでいるらしい。なかなか肝の座った狼だわ。
「はあ……ですが、声は聞こえてしまうでしょう?」
「いざとなったら突風でも起こしてかき消してもらうわ」
半分冗談で言ったのに、クロエはすごい顔をしている。
呆れたような感心したような諦めたような、そんな顔。
とにかく今は、お父様とお母様の様子を確認することが先決だわ。そのために危険を冒してまでここまで来たんだから!
「ねえ、ちなみにバレたらどうなると思う?」
「考えたくありません。絶対にバレないようにしましょう」
クロエの声が固い。まあ、その意見には同感ね。厳重な警備を掻い潜って忍び込んでいるのだから、お咎めなしとはいかないわよねえ。
「それにしても、流石にここからだと中の様子を把握できないわ。うーん、どうしようかしら」
屋敷で見つけて持ち出したオペラグラスを覗き込むも、窓際に集まった人の壁しか見えない。
中の様子はどうなっているの? お父様とお母様は? ヒロインのミランダは来ているのよね?
「くう、もどかしい! すぐそこなのにい!」
ギリッと歯を食いしばっていると、目の前でポンッと小さな光が弾けた。
『何しているの? 楽しいこと?』
現れたのは初めて見る精霊だった。辺境伯領で見たことがない。ということは、王都で暮らす精霊だろう。
「あら、ごきげんよう。あなたはこの庭に住んでいるの?」
『そうだよお。君、彼を連れているってことは僕たちの理解者ってことでしょ?』
「彼……ああ、ウォルのことね。ええ、精霊さんとはお友達なの。だからあなたとも仲良くしたいわ」
『いいよお。それで、何してるの?』
こんなところで息を潜めているおかしな一行に興味を持っている様子の精霊。
私は事情を包み隠さずに説明した。
「――ということで、中の様子を確認する方法がないかと頭を捻っていたところよ」
『へえ、楽しそう! いいよ、僕が見て来てあげる』
「まあ! いいの? とっても助かるわ!」
なんと、強力な助っ人登場というわけね!
精霊は自由気ままな性格の子が多いけど、イタズラ好きで楽しいことに目がない。
『視覚共有できたらいいんだけど、流石にそれは無理だから……声を風に乗せて届けてあげる』
「十分よ! ありがとう」
えっへん、と得意げに胸を張る精霊は、早速ふわりと飛び上がって会場の中に消えていった。
そしてすぐ、耳元で囁くような声が届いた。
『あー、あー、聞こえるう?』
「! 聞こえるわ! って、こっちの声も届くのかしら」
『届いてるよう。えーっと、君の両親の特徴に合致する人間は……ああ、いたいた。うん。仲良くダンスを踊っているね』
「ダンス!? んぐうううっ! 見たいぃぃ……!」
精霊が届けてくれる会場内の情報を聞いて、私は膝から崩れ落ちた。だんっ、と地面に拳を叩きつける。
王城の大広間というこれ以上ない会場で、とても素敵な装いで踊る二人を見たかった……!
悔し涙を滲ませる私を差し置いて、精霊は事細かに状況を説明してくれる。うっ、長年培った私の妄想力で補完するしかないわ……!
『あ、終わったみたい。飲み物を持って壁際に向かっているね。あはは、周りの人間がみんなチラチラ二人のことを見ているよ。綺麗だったもんねえ……さて、二人は祝福を受けてるみたいだから、あまり近づくとバレちゃうかなあ……ん? 誰か来たみたい』
すっかりスパイ活動を楽しんでいる様子の精霊が、不意に声を落とした。
「どんな人? もしかして、桃色の髪で愛嬌のある女性じゃない?」
ドキドキと嫌な音を立てる心臓を落ち着かせながら説明を求めるが、残念ながら私の嫌な予感は的中だったようだ。
『よく分かったね。見えてるの?』
なんてこと!!! やっぱりミランダが接触して来たのね!!!
精霊の言いようだと、お父様とお母様は一緒にいるみたいだけど……ミランダめ、何を考えているの?
今すぐ飛び出して行きたい衝動を抑えつつ、続報を待つ。
『あ、挨拶してるみたい……あっ!』
「何!? どうしたの!?」
「お嬢様、お静かに」
クロエが宥めてくるけど、冷静ではいられないわ!
だって、原作でクロアネの仲を引き裂いた女が二人の近くにいるのよ!?
『手に持ってた飲み物を溢したみたい。君のお母さんのドレスが濡れちゃった。なんだかわざと転んだように見えたなあ』
「ミィィラァァンンダァァァ~~~~!」
「お嬢様、うるさい」
やりやがったわね! 私は今! 確信したわ!
ミランダはきっと私と同じ転生者! そして、原作通りお父様とお母様の仲を裂こうとしているに違いないわ!
「もう我慢できない! 私は行くわ!」
「なりません」
「ぶっ!」
これ以上ミランダの好きにはさせるものですか! と意気込んで飛び出そうとしたら、クロエに足首を掴まれて盛大に地面に顔面をぶつけた。
ちょっと! 痛いじゃないの! 容赦ないわね! こちとらプリティでラブリィな五歳児よ!? 中身はクロアネ限界オタクですけどねっ!
不満を隠すことなくクロエをポカポカ叩こうとしたけど、クロエは私の拳を全て涼しい顔で回避している。くっ!
『あ、桃色の髪の人間が君のお母さんを連れていっちゃった』
「なんですって! 追跡よ! お願い! 後を追ってちょうだい!」
『はーい。ふふふ、楽しいねえ』
お母様のピンチなのよ! 楽しいわけがあるかい!
必死な私に対して、精霊はどこか楽しそうに鼻歌混じり。
精霊には追跡をお願いしたし、とにかく考えなくっちゃ。
ミランダは何を考えているの? 私がミランダの立場だったらどうする?
とにかく、お母様の危機を回避するべく、私は思考をミランダに寄せていく。
原作では、お母様は夜会に参加しない。お母様がいる時点で原作乖離なのだから、きっと混乱したのでしょうね。
その上で……ミランダは原作に近いシチュエーションを再現するかしら。
お父様と二人きりになるには、お母様の存在が邪魔になるはず。
「まずいわね。もしかしてお母様をどこかの部屋にでも閉じ込めて、お父様と二人きりになろうとしている……?」
私は不安な気持ちを抱えながら、精霊からの報告を今か今かと待ち続けた。
362
お気に入りに追加
981
あなたにおすすめの小説
転生先が意地悪な王妃でした。うちの子が可愛いので今日から優しいママになります! ~陛下、もしかして一緒に遊びたいのですか?
朱音ゆうひ
恋愛
転生したら、我が子に冷たくする酷い王妃になってしまった!
「お母様、謝るわ。お母様、今日から変わる。あなたを一生懸命愛して、優しくして、幸せにするからね……っ」
王子を抱きしめて誓った私は、その日から愛情をたっぷりと注ぐ。
不仲だった夫(国王)は、そんな私と息子にそわそわと近づいてくる。
もしかして一緒に遊びたいのですか、あなた?
他サイトにも掲載しています( https://ncode.syosetu.com/n5296ig/)
【書籍化進行中】契約婚ですが可愛い継子を溺愛します
綾雅(要らない悪役令嬢1巻重版)
恋愛
書籍化確定です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ
前世の記憶がうっすら残る私が転生したのは、貧乏伯爵家の長女。父親に頼まれ、公爵家の圧力と財力に負けた我が家は私を売った。
悲壮感漂う状況のようだが、契約婚は悪くない。実家の借金を返し、可愛い継子を愛でながら、旦那様は元気で留守が最高! と日常を謳歌する。旦那様に放置された妻ですが、息子や使用人と快適ライフを追求する。
逞しく生きる私に、旦那様が距離を詰めてきて? 本気の恋愛や溺愛はお断りです!!
ハッピーエンド確定
【同時掲載】小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/12/26……書籍化確定、公表
2024/09/07……カクヨム、恋愛週間 4位
2024/09/02……小説家になろう、総合連載 2位
2024/09/02……小説家になろう、週間恋愛 2位
2024/08/28……小説家になろう、日間恋愛連載 1位
2024/08/24……アルファポリス 女性向けHOT 8位
2024/08/16……エブリスタ 恋愛ファンタジー 1位
2024/08/14……連載開始
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
子供が可愛いすぎて伯爵様の溺愛に気づきません!
屋月 トム伽
恋愛
私と婚約をすれば、真実の愛に出会える。
そのせいで、私はラッキージンクスの令嬢だと呼ばれていた。そんな噂のせいで、何度も婚約破棄をされた。
そして、9回目の婚約中に、私は夜会で襲われてふしだらな令嬢という二つ名までついてしまった。
ふしだらな令嬢に、もう婚約の申し込みなど来ないだろうと思っていれば、お父様が氷の伯爵様と有名なリクハルド・マクシミリアン伯爵様に婚約を申し込み、邸を売って海外に行ってしまう。
突然の婚約の申し込みに断られるかと思えば、リクハルド様は婚約を受け入れてくれた。婚約初日から、マクシミリアン伯爵邸で住み始めることになるが、彼は未婚のままで子供がいた。
リクハルド様に似ても似つかない子供。
そうして、マクリミリアン伯爵家での生活が幕を開けた。
もふもふと始めるゴミ拾いの旅〜何故か最強もふもふ達がお世話されに来ちゃいます〜
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
「ゴミしか拾えん役立たずなど我が家にはふさわしくない! 勘当だ!」
授かったスキルがゴミ拾いだったがために、実家から勘当されてしまったルーク。
途方に暮れた時、声をかけてくれたのはひと足先に冒険者になって実家に仕送りしていた長兄アスターだった。
ルークはアスターのパーティで世話になりながら自分のスキルに何ができるか少しづつ理解していく。
駆け出し冒険者として少しづつ認められていくルーク。
しかしクエストの帰り、討伐対象のハンターラビットとボアが縄張り争いをしてる場面に遭遇。
毛色の違うハンターラビットに自分を重ねるルークだったが、兄アスターから引き止められてギルドに報告しに行くのだった。
翌朝死体が運び込まれ、素材が剥ぎ取られるハンターラビット。
使われなくなった肉片をかき集めてお墓を作ると、ルークはハンターラビットの魂を拾ってしまい……変身できるようになってしまった!
一方で死んだハンターラビットの帰りを待つもう一匹のハンターラビットの助けを求める声を聞いてしまったルークは、その子を助け出す為兄の言いつけを破って街から抜け出した。
その先で助け出したはいいものの、すっかり懐かれてしまう。
この日よりルークは人間とモンスターの二足の草鞋を履く生活を送ることになった。
次から次に集まるモンスターは最強種ばかり。
悪の研究所から逃げ出してきたツインヘッドベヒーモスや、捕らえられてきたところを逃げ出してきたシルバーフォックス(のちの九尾の狐)、フェニックスやら可愛い猫ちゃんまで。
ルークは新しい仲間を募り、一緒にお世話するブリーダーズのリーダーとしてお世話道を極める旅に出るのだった!
<第一部:疫病編>
一章【完結】ゴミ拾いと冒険者生活:5/20〜5/24
二章【完結】ゴミ拾いともふもふ生活:5/25〜5/29
三章【完結】ゴミ拾いともふもふ融合:5/29〜5/31
四章【完結】ゴミ拾いと流行り病:6/1〜6/4
五章【完結】ゴミ拾いともふもふファミリー:6/4〜6/8
六章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(道中):6/8〜6/11
七章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(本編):6/12〜6/18
初耳なのですが…、本当ですか?
あおくん
恋愛
侯爵令嬢の次女として、父親の仕事を手伝ったり、邸の管理をしたりと忙しくしているアニーに公爵家から婚約の申し込みが来た!
でも実際に公爵家に訪れると、異世界から来たという少女が婚約者の隣に立っていて…。
聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる