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第二部 パーティに捨てられた泣き虫魔法使いは、ダンジョンの階層主に溺愛される
89-2. 通い合う心②
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「お前が初めて70階層に来た日。俺は面白そうな奴だと、多少は暇潰しになるかと思って気まぐれでお前を拾った。だが、お前の過去を知り、懸命に自分を変えようと努力する姿を見ているうちに、いつの間にかお前を認めて受け入れるようになっていった。ちっちぇえし危なっかしいし、しっかり面倒見てやらねぇとなって思ってた。だが、お前はどんどん強くなって、信頼できる仲間も増やしていって、すっかり頼もしくなったな。始めは気まぐれだったはずが、知らねぇうちに俺にとって欠かせない存在になってた」
「ほ、ホムラさん…」
感動のあまりエレインの目に涙が滲む。他の誰でもないホムラに認められることがどれほど嬉しいことか、目の前のこの男は分かっているのだろうか。
ホムラは小さく笑うと、月光に輝く水滴を親指で拭った。そのまま身をかがめ、エレインの目の高さまで顔を近づけた。
「好きだ。一人の女としてお前を大事に想っている。エレイン、お前のことは一生俺が守り抜く」
「ホムラさん…私も、私もっ…ホムラさんのことが、好きです。でも…」
「でも…?」
泣き笑いのような顔でエレインが懸命に応える。
だが、エレインの気持ちを聞いてホッと心が満たされたかと思ったそばから、すぐに不穏な気配を醸し出され、ホムラは眉間に皺を寄せてしまう。
「でも…私にもホムラさんを守らせてください。ホムラさんの隣で戦えるように、これからも修行してもっともっと強くなりますから」
そう言って柔らかく微笑むエレイン。一瞬、ホムラは虚をつかれたように目を見開いたが、おかしそうに喉を鳴らした。
「…くっ、守られるだけの女じゃねぇってか。悪い、少し見くびってたな。惚れ直したわ」
「えへへ…」
しばらく、二人は気持ちが通った嬉しさを噛み締めながら、穏やかな空気に包まれていた。目が合っては照れ笑いをし、再び目を合わせる。コツンと額を合わせてはどちらからともなく笑みを漏らす。
徐に、ホムラがエレインの頬に手を添えた。びくりとエレインの肩が震える。
「目、閉じろよ」
「めめめめ目!?」
「ククッ、テンパり過ぎだろうが。ファーストキスとやらの上書きだ。ロケーションがいいロマンチックな…だったか?俺なりに考えてこの場所に連れて来たんだが…嫌だったら突き飛ばすなりして抵抗しろ。しねェなら同意したとみなすぞ」
「あわわわ…そ、そんな突き飛ばすなんて…あり得ないです…」
「あァ?」
「ホムラさんを拒絶するなんてこと、あり得ないです」
顔を真っ赤にしつつもしっかりとした声でエレインがそう言うので、ホムラの瞳が激しく揺れた。
「っ!…あー、もう無理だわ。今更嫌だっつってもやめねェからな」
ホムラはエレインの腰を引き寄せ、ぐっと顎を掴んで上向かせた。エレインの揺れる瞳は潤んでいるが、その瞳に映るホムラの目もまた熱を帯びていた。
「ホムラさ…」
言い終わる前に、そっと優しく唇同士が触れ合った。
エレインは慌ててぎゅうっと目を閉じた。息も心臓も止まるかと思った。恥ずかしくて嬉しくて、足が宙に浮いてふわふわ漂っているような。天地がひっくり返ったような感覚だ。今自分はきちんと地に足をつけて立てているのだろうか。
やがてそっと離れた熱を寂しいと感じていることに気付き、また頬に熱が集まる。だが、そう思っていたのはホムラも同じだったようで。
「…悪ぃ、もう一回」
「え?んぅ」
今度は優しく触れるものではなく、唇を覆いつくすような口づけで、先ほどよりもホムラの熱を感じる。啄まれるように、何度も何度も離れては角度を変えて唇が重なる。唇を食べられているように錯覚してしまう。エレインは倒れてしまわないように必死でホムラの着物にしがみつくことしかできなかった。
ようやく解放された時には、エレインはくたりとホムラにもたれかかってしまった。ホムラはそんなエレインを力強く抱きしめてくれる。エレインはそのまま真っ赤に染まった顔を隠すように、ホムラの厚い胸板に額を擦り寄せた。それに気づいたホムラが、エレインの後頭部あたりを優しく撫でる。
「我慢が効かなかったわ。ま、謝る気もねぇけどな」
「うぅ…もう少し手加減してください…」
「あー……それは約束できねェな」
「えぇっ!?」
「ずっと欲しかったもんがやっと手に入ったんだ。お前は違うのかよ?」
「っ!!?ず、ずるいです…」
なんともないやり取りをして、二人で笑い合う。それだけで幸せで心が満たされる思いがした。
ようやくエレインとホムラの心が通い合い、結ばれたのであった。
◇◇◇
ホムラとエレインを照らす満月は、同じく地上も明るく照らしていた。
その眩い光から隠れるように、暗い路地裏では、フードを目深に被った男ーーーシンが聳え立つダンジョンを睨みつけていた。
(おかしい。あれから一週間以上経つが、ダンジョンを出入りする冒険者やギルドの人間があまりにもいつも通り過ぎる。憎しみに満ちたハイエルフの魂を解き放ったのだ、相応の混乱がダンジョンを襲うと考えていたが期待外れだったか?それに、ハイエルフの魂に呑まれたエレインはどうなった?)
「…考えていても仕方ない。確かめてみるか」
しばしの思案の後、そう呟いたシンは、月光を避けるようにしてさらに深い闇の中へと消えて行った
「ほ、ホムラさん…」
感動のあまりエレインの目に涙が滲む。他の誰でもないホムラに認められることがどれほど嬉しいことか、目の前のこの男は分かっているのだろうか。
ホムラは小さく笑うと、月光に輝く水滴を親指で拭った。そのまま身をかがめ、エレインの目の高さまで顔を近づけた。
「好きだ。一人の女としてお前を大事に想っている。エレイン、お前のことは一生俺が守り抜く」
「ホムラさん…私も、私もっ…ホムラさんのことが、好きです。でも…」
「でも…?」
泣き笑いのような顔でエレインが懸命に応える。
だが、エレインの気持ちを聞いてホッと心が満たされたかと思ったそばから、すぐに不穏な気配を醸し出され、ホムラは眉間に皺を寄せてしまう。
「でも…私にもホムラさんを守らせてください。ホムラさんの隣で戦えるように、これからも修行してもっともっと強くなりますから」
そう言って柔らかく微笑むエレイン。一瞬、ホムラは虚をつかれたように目を見開いたが、おかしそうに喉を鳴らした。
「…くっ、守られるだけの女じゃねぇってか。悪い、少し見くびってたな。惚れ直したわ」
「えへへ…」
しばらく、二人は気持ちが通った嬉しさを噛み締めながら、穏やかな空気に包まれていた。目が合っては照れ笑いをし、再び目を合わせる。コツンと額を合わせてはどちらからともなく笑みを漏らす。
徐に、ホムラがエレインの頬に手を添えた。びくりとエレインの肩が震える。
「目、閉じろよ」
「めめめめ目!?」
「ククッ、テンパり過ぎだろうが。ファーストキスとやらの上書きだ。ロケーションがいいロマンチックな…だったか?俺なりに考えてこの場所に連れて来たんだが…嫌だったら突き飛ばすなりして抵抗しろ。しねェなら同意したとみなすぞ」
「あわわわ…そ、そんな突き飛ばすなんて…あり得ないです…」
「あァ?」
「ホムラさんを拒絶するなんてこと、あり得ないです」
顔を真っ赤にしつつもしっかりとした声でエレインがそう言うので、ホムラの瞳が激しく揺れた。
「っ!…あー、もう無理だわ。今更嫌だっつってもやめねェからな」
ホムラはエレインの腰を引き寄せ、ぐっと顎を掴んで上向かせた。エレインの揺れる瞳は潤んでいるが、その瞳に映るホムラの目もまた熱を帯びていた。
「ホムラさ…」
言い終わる前に、そっと優しく唇同士が触れ合った。
エレインは慌ててぎゅうっと目を閉じた。息も心臓も止まるかと思った。恥ずかしくて嬉しくて、足が宙に浮いてふわふわ漂っているような。天地がひっくり返ったような感覚だ。今自分はきちんと地に足をつけて立てているのだろうか。
やがてそっと離れた熱を寂しいと感じていることに気付き、また頬に熱が集まる。だが、そう思っていたのはホムラも同じだったようで。
「…悪ぃ、もう一回」
「え?んぅ」
今度は優しく触れるものではなく、唇を覆いつくすような口づけで、先ほどよりもホムラの熱を感じる。啄まれるように、何度も何度も離れては角度を変えて唇が重なる。唇を食べられているように錯覚してしまう。エレインは倒れてしまわないように必死でホムラの着物にしがみつくことしかできなかった。
ようやく解放された時には、エレインはくたりとホムラにもたれかかってしまった。ホムラはそんなエレインを力強く抱きしめてくれる。エレインはそのまま真っ赤に染まった顔を隠すように、ホムラの厚い胸板に額を擦り寄せた。それに気づいたホムラが、エレインの後頭部あたりを優しく撫でる。
「我慢が効かなかったわ。ま、謝る気もねぇけどな」
「うぅ…もう少し手加減してください…」
「あー……それは約束できねェな」
「えぇっ!?」
「ずっと欲しかったもんがやっと手に入ったんだ。お前は違うのかよ?」
「っ!!?ず、ずるいです…」
なんともないやり取りをして、二人で笑い合う。それだけで幸せで心が満たされる思いがした。
ようやくエレインとホムラの心が通い合い、結ばれたのであった。
◇◇◇
ホムラとエレインを照らす満月は、同じく地上も明るく照らしていた。
その眩い光から隠れるように、暗い路地裏では、フードを目深に被った男ーーーシンが聳え立つダンジョンを睨みつけていた。
(おかしい。あれから一週間以上経つが、ダンジョンを出入りする冒険者やギルドの人間があまりにもいつも通り過ぎる。憎しみに満ちたハイエルフの魂を解き放ったのだ、相応の混乱がダンジョンを襲うと考えていたが期待外れだったか?それに、ハイエルフの魂に呑まれたエレインはどうなった?)
「…考えていても仕方ない。確かめてみるか」
しばしの思案の後、そう呟いたシンは、月光を避けるようにしてさらに深い闇の中へと消えて行った
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