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第二部 パーティに捨てられた泣き虫魔法使いは、ダンジョンの階層主に溺愛される
85. 目覚め
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グッと頭を押さえ込みながらエレインの口を自らのそれで覆うウォン。
アグニは「きゃっ!?」と小さく悲鳴を上げて両手で顔を覆い、指の隙間から様子を伺っている。ドリューンもまた複雑な表情でウォンとエレイン、そしてホムラの順に視線を移した。
ホムラは目の前で起こった出来事に絶句して立ち尽くしていた。愛しい女の見たくもない光景が眼前に広がっている。
だが、これは救命措置。いつかの氷雪の階層でホムラもエレインを蘇生させるために人工呼吸をしたのと同じではないか。
ホムラは血が滲むほどに拳を握りしめて、ウォンの吸魂する様子を睨みつけるように見つめた。
依然として、ウォンはエレインの後頭部をしっかりと支え、唇を重ね続けている。やがて、しゅうしゅうとエレインから黒い煙が立ち昇り始めた。噴き出た靄はウォンの口へと吸い込まれていく。険しかったエレインの表情が、次第に和らいでいった。
どれぐらいの時間が経っただろう、ホムラにとって永遠とも思えるほど長い時間が経過して、全ての魂を吸いつくしたウォンが、静かに唇を離した。
「おい、樹人族、もうエレインの中にハイエルフは居ない。このまま魔力を吸われ続けると命に関わる。吸魔の樹をなんとかしろ」
「え、ええ…」
ウォンに言われたドリューンは、ハッと我に返ると、エレインに駆け寄って肩の種子に手を翳した。瞬く間にボロボロと葉や蔦が朽ちて崩れ落ち、ポロリと干からびた種子がエレインの肩から地面に落ちた。
種子がなくなったことを確認すると、ウォンは柔らかな笑みを残し、静かにエレインを横たえて樹洞の中へと消えていった。
ぼーっと立ち尽くしていたホムラも我に返ると、急いでエレインに駆け寄りその手を握った。
「エレイン、もう大丈夫だ。起きろ」
「待て、まだ安静にせねばならん」
樹洞から目的のものを取り、すぐに戻ってきていたウォンが、エレインの肩を揺さぶらん勢いのホムラの手をやんわりと解いた。逆の手には、すりこぎとすり鉢、そしてその中にいくつかの薬草と木の実が収まっていた。
「二つの魂が混在していたのだ、身体への負担は想像を絶する。体力も魔力もかなり消耗しただろう。目が覚めたらこれを水と一緒に飲ますといい」
ウォンはエレインの側に胡座をかいて座ると、ゴリゴリと薬草と木の実を潰しながら混ぜ始めた。その間にドリューンは近くの小川で水を汲み、ハンカチを濡らしてエレインの額や首、腕など拭える範囲で拭いてやった。
「…ホムラ様、エレインが起きた時になにか食べるものが必要です。森に食用の木の実を取りにいきましょう」
「あ、ああ…」
アグニが放心状態のホムラをぐいぐい押しながら、大樹に背を向けて深い森へと入っていった。ホムラは抵抗することなく素直にアグニに従っている。森に入る直前、ちらりとエレインに視線を向けて、深いため息をついた。
◇◇◇
「ホムラ様、気にしてはダメですよ。あれはエレインの命を救うために必要だったのです。それだけですよ」
「……わーってるよ」
森に入って木の実や果実を探している間も、ホムラの表情は晴れない。どよんと澱んだ空気に耐えかねたアグナが苦言を呈する。
だが、ホムラの口からは長く息が漏れるばかりで、アグニは肩をすくめた。
◇◇◇
いくつか目ぼしい果実を見つけ、アグニはほくほくした顔で大樹へと戻った。後に続くホムラは相変わらずの暗い顔だ。
エレインの元に戻ると、すでにウォンは薬をすり終えたようで、小分けにして包み紙をしていた。ドリューンは眠るエレインの頭を優しく撫でていた。
恐る恐る覗き込んだエレインの顔には随分と血色が戻っており、穏やかな表情をしている。そのことに心から安堵したホムラは、エレインの傍らに膝をつき、そっとその頬を撫でた。
結局ホムラ一人ではエレインを救うことができなかった。そのことが悔しくて、虚しい。アグニやドリューンの手を借り、そして直接的にエレインを救ったのはウォンである。
(…早く目覚めて、いつものように笑ってくれよ)
「…ん、う」
その時、エレインが小さく呻きながら身じろぎした。
「っ…エレイン?」
「……うっ」
「もう目覚めたのか?随分と早いな。数日寝込んでもおかしくないはずだが…」
ウォンも驚きながらエレインの顔を覗き込んだ。エレインは呻き声を上げてうっすらと目を開いた。70階層と違う景色に混乱しているのか、身体が痛むのか、眉間に皺を寄せながらそよそよとそよぐ大樹の葉を睨みつけていた。そしてそのまま視線をホムラに移す。
「ん…身体が重い…」
エレインはぐっと腕に力を入れて起きあがろうとするが、力が入らないのか起き上がることは叶わなかった。
「馬鹿野郎。無理すんな」
ホムラはそう言いながらも、エレインの手を握り、背を支えながら肩を抱くようにして身体を起こしてやった。エレインはホムラにもたれかかるように座った。そしてまだ虚な目でホムラをじっと見上げる。
「…ホムラさん、ずっと呼んでてくれた?」
「っ!」
エレインの言葉にホムラが目を見開く。ホムラが言葉に詰まっている間に、エレインは辺りを見回した。
「…あれ?ウォン、仮面外したの!?わぁー…思った通り綺麗な顔立ちしてるね」
エレインは僅かな違和感を感じてウォンを見つめ、すぐに狐の面をしていないことに思い至ってはしゃいだ声を出した。すっかり目が覚めたようだ。
「ああ。事情があってな」
「おい…」
ウォンはエレインを救うために唇を重ねたことを話すのだろうか。それを聞いたエレインはどんな反応を示すのだろうか。不安に思ったホムラが静止の意味を込めてウォンに声をかけるが、ウォンはエレインを見つめたまま再び口を開いた。
「詳しい経緯はもう少し回復してから話すとして、お前に詫びねばならんことがある」
「ん?なに?」
「お前を救うため、許可なく口吸いをした」
「くち、すい…?」
「っ!」
サラリと述べるウォンに対し、キョトンとその言葉の意味を理解すべく思案顔になるエレイン。ホムラの心臓は嫌な音を立てて騒いでいる。ドリューンとアグニはホムラの視界の端で、エレインが目覚めたことを喜びながらも飲み物と食べ物、薬の支度を整えてくれていた。
しばしの熟考ののち、脳内で言葉の意味の変換が完了したエレインは、みるみるうちに瞳を大きく見開いた。
「…えっ!?嘘…えぇ…?」
ウォンの言葉の意味を理解したエレインは、ボッと顔を真っ赤にし、熱った頬を両手で抑えた。ホムラは、自分以外の誰かを理由にエレインが赤面するところを初めて見た。心が刃物を突きつけられたように鋭く痛む。
「えぇぇ…どうしよう、私、私たち…お…お…」
そんなホムラの様子には気づかずに、エレインはアワアワと一人狼狽えている。
「女の子同士でチューしちゃったの!?」
「…………ハァァ!??!」
そして発せられた悲鳴に近いエレインの言葉に、一呼吸遅れてホムラが叫んだのだった。
アグニは「きゃっ!?」と小さく悲鳴を上げて両手で顔を覆い、指の隙間から様子を伺っている。ドリューンもまた複雑な表情でウォンとエレイン、そしてホムラの順に視線を移した。
ホムラは目の前で起こった出来事に絶句して立ち尽くしていた。愛しい女の見たくもない光景が眼前に広がっている。
だが、これは救命措置。いつかの氷雪の階層でホムラもエレインを蘇生させるために人工呼吸をしたのと同じではないか。
ホムラは血が滲むほどに拳を握りしめて、ウォンの吸魂する様子を睨みつけるように見つめた。
依然として、ウォンはエレインの後頭部をしっかりと支え、唇を重ね続けている。やがて、しゅうしゅうとエレインから黒い煙が立ち昇り始めた。噴き出た靄はウォンの口へと吸い込まれていく。険しかったエレインの表情が、次第に和らいでいった。
どれぐらいの時間が経っただろう、ホムラにとって永遠とも思えるほど長い時間が経過して、全ての魂を吸いつくしたウォンが、静かに唇を離した。
「おい、樹人族、もうエレインの中にハイエルフは居ない。このまま魔力を吸われ続けると命に関わる。吸魔の樹をなんとかしろ」
「え、ええ…」
ウォンに言われたドリューンは、ハッと我に返ると、エレインに駆け寄って肩の種子に手を翳した。瞬く間にボロボロと葉や蔦が朽ちて崩れ落ち、ポロリと干からびた種子がエレインの肩から地面に落ちた。
種子がなくなったことを確認すると、ウォンは柔らかな笑みを残し、静かにエレインを横たえて樹洞の中へと消えていった。
ぼーっと立ち尽くしていたホムラも我に返ると、急いでエレインに駆け寄りその手を握った。
「エレイン、もう大丈夫だ。起きろ」
「待て、まだ安静にせねばならん」
樹洞から目的のものを取り、すぐに戻ってきていたウォンが、エレインの肩を揺さぶらん勢いのホムラの手をやんわりと解いた。逆の手には、すりこぎとすり鉢、そしてその中にいくつかの薬草と木の実が収まっていた。
「二つの魂が混在していたのだ、身体への負担は想像を絶する。体力も魔力もかなり消耗しただろう。目が覚めたらこれを水と一緒に飲ますといい」
ウォンはエレインの側に胡座をかいて座ると、ゴリゴリと薬草と木の実を潰しながら混ぜ始めた。その間にドリューンは近くの小川で水を汲み、ハンカチを濡らしてエレインの額や首、腕など拭える範囲で拭いてやった。
「…ホムラ様、エレインが起きた時になにか食べるものが必要です。森に食用の木の実を取りにいきましょう」
「あ、ああ…」
アグニが放心状態のホムラをぐいぐい押しながら、大樹に背を向けて深い森へと入っていった。ホムラは抵抗することなく素直にアグニに従っている。森に入る直前、ちらりとエレインに視線を向けて、深いため息をついた。
◇◇◇
「ホムラ様、気にしてはダメですよ。あれはエレインの命を救うために必要だったのです。それだけですよ」
「……わーってるよ」
森に入って木の実や果実を探している間も、ホムラの表情は晴れない。どよんと澱んだ空気に耐えかねたアグナが苦言を呈する。
だが、ホムラの口からは長く息が漏れるばかりで、アグニは肩をすくめた。
◇◇◇
いくつか目ぼしい果実を見つけ、アグニはほくほくした顔で大樹へと戻った。後に続くホムラは相変わらずの暗い顔だ。
エレインの元に戻ると、すでにウォンは薬をすり終えたようで、小分けにして包み紙をしていた。ドリューンは眠るエレインの頭を優しく撫でていた。
恐る恐る覗き込んだエレインの顔には随分と血色が戻っており、穏やかな表情をしている。そのことに心から安堵したホムラは、エレインの傍らに膝をつき、そっとその頬を撫でた。
結局ホムラ一人ではエレインを救うことができなかった。そのことが悔しくて、虚しい。アグニやドリューンの手を借り、そして直接的にエレインを救ったのはウォンである。
(…早く目覚めて、いつものように笑ってくれよ)
「…ん、う」
その時、エレインが小さく呻きながら身じろぎした。
「っ…エレイン?」
「……うっ」
「もう目覚めたのか?随分と早いな。数日寝込んでもおかしくないはずだが…」
ウォンも驚きながらエレインの顔を覗き込んだ。エレインは呻き声を上げてうっすらと目を開いた。70階層と違う景色に混乱しているのか、身体が痛むのか、眉間に皺を寄せながらそよそよとそよぐ大樹の葉を睨みつけていた。そしてそのまま視線をホムラに移す。
「ん…身体が重い…」
エレインはぐっと腕に力を入れて起きあがろうとするが、力が入らないのか起き上がることは叶わなかった。
「馬鹿野郎。無理すんな」
ホムラはそう言いながらも、エレインの手を握り、背を支えながら肩を抱くようにして身体を起こしてやった。エレインはホムラにもたれかかるように座った。そしてまだ虚な目でホムラをじっと見上げる。
「…ホムラさん、ずっと呼んでてくれた?」
「っ!」
エレインの言葉にホムラが目を見開く。ホムラが言葉に詰まっている間に、エレインは辺りを見回した。
「…あれ?ウォン、仮面外したの!?わぁー…思った通り綺麗な顔立ちしてるね」
エレインは僅かな違和感を感じてウォンを見つめ、すぐに狐の面をしていないことに思い至ってはしゃいだ声を出した。すっかり目が覚めたようだ。
「ああ。事情があってな」
「おい…」
ウォンはエレインを救うために唇を重ねたことを話すのだろうか。それを聞いたエレインはどんな反応を示すのだろうか。不安に思ったホムラが静止の意味を込めてウォンに声をかけるが、ウォンはエレインを見つめたまま再び口を開いた。
「詳しい経緯はもう少し回復してから話すとして、お前に詫びねばならんことがある」
「ん?なに?」
「お前を救うため、許可なく口吸いをした」
「くち、すい…?」
「っ!」
サラリと述べるウォンに対し、キョトンとその言葉の意味を理解すべく思案顔になるエレイン。ホムラの心臓は嫌な音を立てて騒いでいる。ドリューンとアグニはホムラの視界の端で、エレインが目覚めたことを喜びながらも飲み物と食べ物、薬の支度を整えてくれていた。
しばしの熟考ののち、脳内で言葉の意味の変換が完了したエレインは、みるみるうちに瞳を大きく見開いた。
「…えっ!?嘘…えぇ…?」
ウォンの言葉の意味を理解したエレインは、ボッと顔を真っ赤にし、熱った頬を両手で抑えた。ホムラは、自分以外の誰かを理由にエレインが赤面するところを初めて見た。心が刃物を突きつけられたように鋭く痛む。
「えぇぇ…どうしよう、私、私たち…お…お…」
そんなホムラの様子には気づかずに、エレインはアワアワと一人狼狽えている。
「女の子同士でチューしちゃったの!?」
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