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第2章エクスプレス サイドB①魔窟の養生楼閣都市/死闘編
Part37 凶刃と凶弾と凶拳と/沈黙の中の正義
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訝しげに問い返す檜枝に、近衛は強く言い放つ。
「第1小隊だけでなく黒い盤古の〝第2小隊〟も動いたそうです。横須賀からこちらへと向かう機影が確認されているそうです」
第2小隊――、その言葉に機内の隊員たちが一気にざわめき出した。その動揺を代表するように檜枝は驚きの声を上げた。
「第2小隊? あの人間を捨てた連中が? 馬鹿な! 現在彼らは警視庁の警務部の直接監視下に置かれているはずだ! 彼らは先日、戦闘サイボーグ体の違法適用が物証付きで証明されて国家公安委員会から全ての行動を禁止されている! たとえ公安部と言えど出動を命じれられるはずがない!」
檜枝の驚く様が、近衛の告げた事実の問題の大きさを何よりも証明していた。だが檜枝の必死の抗弁を近衛はあっさりと否定する。最大限の驚きをともなって――
「その国家公安委員会から出動許可が降りたそうです。許可理由は『行動禁止命令の法的根拠となった物証が〝誤りである〟とする新たな証明がなされたから』だそうです。新証拠が提出されたのは今から10分前。その5分後に第1小隊支援のための第2小隊の出動を許可すると電子文書化命令書が発行されています。タイミング的にもあまりにも出来過ぎています。どうやら公安委員会の一部と公安部とで見えない糸がつながっているらしい!」
苛立ちと怒りを伴いながら一気呵成に告げると、近衛は握りこぶしでヘリ機体の室内壁を殴りつけていた。檜枝が言葉を吐く。
「なりふり構わないと言うわけか」
「そのようですな」
「だとしても――」
檜枝はその手にしていたM240E6を改めて構え直した。
「黙ってみているわけには行きません。今、あの〝第2小隊〟のバケモノたちを投入したら、さらに収集がつかなくなってしまう! 絶対に阻止しなければならない!」
だが――
「檜枝大隊長――、本当によろしいのですか?」
近衛の声に檜枝の視線が向けられる。
「あの第2小隊まで動くとなれば制圧行動の難易度は飛躍的に上がる。彼らはもはやサイボーグと呼べる範疇すら超えている。軍事用の戦闘兵器そのものだ。だからこそ刑事警察が死に物狂いで彼らを封じた。それが解き放たれた――、これは警察組織の中に〝人間が死んでも構わない〟と考える悪意の塊が存在していることを意味している」
すなわち、この事態は近衛にも想定外なのだ。ここまで警察組織の内部での〝殺し合い〟に発展するとは想像できていなかったのだ。まさかそれだけはないだろう――と。
しかし、檜枝たち以下10人の男たちは解っていた。そして覚悟ができていた。
彼らこそは〝警察そのもの〟であった。
「愚問ですよ。近衛さん」
檜枝は足元に置かれていた標準武装戦闘スーツ用のヘルメットを片手で拾い上げると、それを片手で装着した。手慣れた動作の檜枝に続き、機内の隊員たちも続々とヘルメットを装着していく。それに続いて標準武装戦闘スーツがスタンバイモードから標準作動モードへと移行する。
時同じくして、コパイロットシートの通信手が語りかけてくる。
「大隊長、通信に入感。非音声シグナルで〝神奈川〟と〝千葉〟より合図です。想定通りに目標地点へと進行中とのこと」
「よし、そのまま計画通りに作戦空域へ突入と伝えろ。極秘行動フォーメーション『ヤタガラス』実行開始だ」
「了解、フォーメーション実行開始シグナル打電します」
盤古は音声による通話を最低限にしており、その代わりに暗号化された非音声シグナルにて作戦行動に関するやりとりを行う。敵対者による通信傍受に対して最大限の対策を講じた結果であった。
〔 FILESNAME:YATAGARASU > A.S.F.C. 〕
〔 YH、A.S.O. 〕
〔 CB、A.S.O. 〕
〔 ALL UNIT S.E.S. 〕
A.S.F.C.はAction synchronized final confirmationの頭文字で行動同期最終確認を意味し、A.S.O.はAction synchronization OKで行動同期準備良し、S.E.S.がStrategy execution startで作戦行動開始を意味する。さらにYHは横浜、CBは千葉の大隊コードだ。
すべての準備は整った。大隊長の檜枝が隊員に告げた。
「準備は整った。これよりルート権限により音声通話を第1種レベルで封鎖する。以後、装備内の非音声シグナルよってのみ意思確認を行う」
「了解!」
「了解!」
檜枝の声に隊員たちが答え、近衛もそれにならって一切の会話をやめた。そして最終確認となる宣言を大隊長の檜枝は下したのだ。
「無線封鎖!」
【 音声無線通信、ルート権限封鎖 ―開始― 】
そして更に檜枝はある非音声シグナルを発信した。盤古のヘルメット装備には装着者の思考をスキャニングし、文字コードへと変換して発信する機能が備えられている。それを用いての通信である。
〔 C.S.E.F.A. 〕
〔 GBC ―F.A.― 〕
C.S.E.F.A.はConfirmation strategy execution final approvalの頭文字。
GBCはGeneral battalion commanderの略である
そして機内に搭乗している人数を確認すれば、埼玉大隊の選抜小隊10名の他に近衛とパイロットと、コパイロットシートの通信手が控えていた。総勢13名である。
今――、埼玉から、千葉から、神奈川から、3つの静音ローターヘリが東京アバディーンへと向かおうとしていたのである。
「第1小隊だけでなく黒い盤古の〝第2小隊〟も動いたそうです。横須賀からこちらへと向かう機影が確認されているそうです」
第2小隊――、その言葉に機内の隊員たちが一気にざわめき出した。その動揺を代表するように檜枝は驚きの声を上げた。
「第2小隊? あの人間を捨てた連中が? 馬鹿な! 現在彼らは警視庁の警務部の直接監視下に置かれているはずだ! 彼らは先日、戦闘サイボーグ体の違法適用が物証付きで証明されて国家公安委員会から全ての行動を禁止されている! たとえ公安部と言えど出動を命じれられるはずがない!」
檜枝の驚く様が、近衛の告げた事実の問題の大きさを何よりも証明していた。だが檜枝の必死の抗弁を近衛はあっさりと否定する。最大限の驚きをともなって――
「その国家公安委員会から出動許可が降りたそうです。許可理由は『行動禁止命令の法的根拠となった物証が〝誤りである〟とする新たな証明がなされたから』だそうです。新証拠が提出されたのは今から10分前。その5分後に第1小隊支援のための第2小隊の出動を許可すると電子文書化命令書が発行されています。タイミング的にもあまりにも出来過ぎています。どうやら公安委員会の一部と公安部とで見えない糸がつながっているらしい!」
苛立ちと怒りを伴いながら一気呵成に告げると、近衛は握りこぶしでヘリ機体の室内壁を殴りつけていた。檜枝が言葉を吐く。
「なりふり構わないと言うわけか」
「そのようですな」
「だとしても――」
檜枝はその手にしていたM240E6を改めて構え直した。
「黙ってみているわけには行きません。今、あの〝第2小隊〟のバケモノたちを投入したら、さらに収集がつかなくなってしまう! 絶対に阻止しなければならない!」
だが――
「檜枝大隊長――、本当によろしいのですか?」
近衛の声に檜枝の視線が向けられる。
「あの第2小隊まで動くとなれば制圧行動の難易度は飛躍的に上がる。彼らはもはやサイボーグと呼べる範疇すら超えている。軍事用の戦闘兵器そのものだ。だからこそ刑事警察が死に物狂いで彼らを封じた。それが解き放たれた――、これは警察組織の中に〝人間が死んでも構わない〟と考える悪意の塊が存在していることを意味している」
すなわち、この事態は近衛にも想定外なのだ。ここまで警察組織の内部での〝殺し合い〟に発展するとは想像できていなかったのだ。まさかそれだけはないだろう――と。
しかし、檜枝たち以下10人の男たちは解っていた。そして覚悟ができていた。
彼らこそは〝警察そのもの〟であった。
「愚問ですよ。近衛さん」
檜枝は足元に置かれていた標準武装戦闘スーツ用のヘルメットを片手で拾い上げると、それを片手で装着した。手慣れた動作の檜枝に続き、機内の隊員たちも続々とヘルメットを装着していく。それに続いて標準武装戦闘スーツがスタンバイモードから標準作動モードへと移行する。
時同じくして、コパイロットシートの通信手が語りかけてくる。
「大隊長、通信に入感。非音声シグナルで〝神奈川〟と〝千葉〟より合図です。想定通りに目標地点へと進行中とのこと」
「よし、そのまま計画通りに作戦空域へ突入と伝えろ。極秘行動フォーメーション『ヤタガラス』実行開始だ」
「了解、フォーメーション実行開始シグナル打電します」
盤古は音声による通話を最低限にしており、その代わりに暗号化された非音声シグナルにて作戦行動に関するやりとりを行う。敵対者による通信傍受に対して最大限の対策を講じた結果であった。
〔 FILESNAME:YATAGARASU > A.S.F.C. 〕
〔 YH、A.S.O. 〕
〔 CB、A.S.O. 〕
〔 ALL UNIT S.E.S. 〕
A.S.F.C.はAction synchronized final confirmationの頭文字で行動同期最終確認を意味し、A.S.O.はAction synchronization OKで行動同期準備良し、S.E.S.がStrategy execution startで作戦行動開始を意味する。さらにYHは横浜、CBは千葉の大隊コードだ。
すべての準備は整った。大隊長の檜枝が隊員に告げた。
「準備は整った。これよりルート権限により音声通話を第1種レベルで封鎖する。以後、装備内の非音声シグナルよってのみ意思確認を行う」
「了解!」
「了解!」
檜枝の声に隊員たちが答え、近衛もそれにならって一切の会話をやめた。そして最終確認となる宣言を大隊長の檜枝は下したのだ。
「無線封鎖!」
【 音声無線通信、ルート権限封鎖 ―開始― 】
そして更に檜枝はある非音声シグナルを発信した。盤古のヘルメット装備には装着者の思考をスキャニングし、文字コードへと変換して発信する機能が備えられている。それを用いての通信である。
〔 C.S.E.F.A. 〕
〔 GBC ―F.A.― 〕
C.S.E.F.A.はConfirmation strategy execution final approvalの頭文字。
GBCはGeneral battalion commanderの略である
そして機内に搭乗している人数を確認すれば、埼玉大隊の選抜小隊10名の他に近衛とパイロットと、コパイロットシートの通信手が控えていた。総勢13名である。
今――、埼玉から、千葉から、神奈川から、3つの静音ローターヘリが東京アバディーンへと向かおうとしていたのである。
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