374 / 462
第2章エクスプレス サイドB①魔窟の養生楼閣都市/死闘編
Part30 死闘・錯綜戦列/シェン・レイとイオタとタウゼントの場合――
しおりを挟む
■ネット空間越しにて。シェン・レイとイオタとタウゼントの場合――
同じ頃、ネットを介して繋がった3つの存在があった。
1人は神の雷の名を持つ電脳犯罪者シェン・レイ、ハイヘイズの少女、カチュアを助けるため大規模外科手術を終えて経過を見守っている所だ。
もう1人はイオタ。あの死の道化師クラウンの子飼いの部下にして、猫耳とタキシード姿がトレードマークの謎の猫耳少女だ。
そしてさらにもう1人が、タウとパイとの凸凹コンビ。特にタウに対して話しかけている。
イオタは普段はクラウンの言葉にのみ服従しているが、この日だけはクラウンからの厳命もあり、協力関係者であるシェン・レイの言葉に素直に耳を傾けていた。ネット越しに3人は声のやり取りを交わしていた。
〔それではあの〝黒い盤古〟が間違いなく戦闘エリアにすでに侵入を果たしているんだな?〕
落ち着いた口調のシェン・レイに対して、チャイルディッシュな弾むような口調で答えているのがイオタだ。
〔うん。ウチのゼータも使って確認したけど、隊長さんが1人に、地上の隊員が6人、それから上空にステルスヘリが居てそこから狙撃もあるからパイロットと狙撃手でプラス2人、全部で9人ってとこかな〕
〔ステルスレベルは?〕
〔軍用としての基準も含めると10段階で上から3番目ってとこかな。色と熱は完璧、電磁波もきっちり遮断してる。ただ偽装信号がレベル低いから逆にきれいに消えすぎててステルス戦のベテランなら解っちゃうね〕
〔ゴミ溜めに真っ白なボールを置けばはっきり判るからな〕
〔うん、そんなとこ。セオリーに忠実すぎて足出てるってとこだね〕
〔了解した。ステルス状況のデータを解析しているが独自開発の物ではないな〕
〔どう言うこと?〕
〔君から貰った映像を精査したが、アメリカ陸軍の特殊部隊などが使っている映像フォーマットをそのまま使用している。警察用途では使用されていないものだが、軍の特殊部隊ではけっして珍しいものではない。技術供与を独自に取り付けて得られたものをそのまま使ってるか、もしくは――〕
一言区切った声にイオタは耳をそばだてた。
〔――米軍と軍産複合状態にある軍需企業から直接連携状態にあるのだろう〕
〔え? なにそれ?〕
イオタが疑問の声をあげれば、脇でおとなしく耳を傾けていたタウが口を挟んだ。
〔軍需産業から支援してもらう代わりに、自らをモルモットに差し出した――、と言うところであろうなぁ〕
〔それで間違いないだろう。あいつらからやりかねん〕
タウの言葉をシェン・レイが肯定する。そこにイオタが更に疑問の声をあげた。
〔あの黒さんたちって日本警察でしょ? そんなのありえるの?〕
〔あぁ、ありえるとも〕
イオタの疑問の声にシェン・レイは明確に答える。
〔なにしろ日本は公的には特殊部隊や軍向けの健常者用のサイボーグボディは厳しい制限がかかっている。戦闘用途のサイボーグとなれば海外企業に支援してもらわねば材料すら手に入れられないと考えるべきだろう。そしておそらくは――〕
そう語りながら、シェンレイはイオタとゼータからの視覚映像をデータ処理してイオタたちへと転送した。
【 CG立体映像迷彩解除ソフトウェア起動 】
【 迷彩形式:自動識別モード適用 】
【 識別結果>US-ARMYDELTA1X 】
【 フィルター解除プロセススタート 】
【 シグネチャ特性抽出⇒ 】
【 RGB判別⇒明暗深度⇒光度位相⇒ 】
【 原型画像合成シュミレート⇒〔完成〕 】
【 活動対象フィールド指定 】
【 フィルタリング画像マッピングスタート 】
【 >地上7体 >上空、ヘリ1体 】
【 3DマップデータディスプレイOK 】
シェン・レイは敵のステルス機能を解除しその存在を浮かび上がらせ、さらにはその位置情報を周辺領域の3Dマップ上へとマッピングした。そしてさらにそれをイオタやタウたちと共有したのだ。
〔彼らは日本警察中枢部の意思には従っていないと見るべきだ〕
驚くような言葉に、イオタは思わず悪態をつく。
〔なにそれ? それで警察なの?〕
心底信じられないと言う語り口にシェン・レイは答える。
〔肩書上は警察の身内になっている。ただし、日本の警察は二つに分裂している。刑事と公安と言う二つの勢力にね。特攻装警とか言うアンドロイドたちは刑事の方だが、あの黒いならず者たちは公安の勢力に属している見るべきだ〕
〔あきれた。身内で喧嘩してるの?〕
〔やれやれ。同じ法を守る者たちのはずなのに、不毛ですなぁ〕
ため息をつくイオタとタウにシェン・レイは苦笑する。
〔不毛か――、否定せんよ。それより話を戻そう〕
そしてシェン・レイは更に言葉を続けた。
〔俺はこれからあの黒い盤古どものステルスシステムをクラッキングして無効化する。そのためのサポートを頼む〕
〔オッケー、何すればいいの?〕
〔イオタ、君はゼータとか言う飛行体を誘導してくれ、ゼータの内部システムを中継システムとして利用する。黒い盤古の地上部隊のそれぞれに効率的にゼータの各個体を配置してくれ〕
〔うん! わかった。まかせて〕
〔次にタウゼント卿〕
〔はいである〕
〔あなたには黒い盤古の隊員の破壊行為を阻止してもらいたい。特に周辺に展開しているロシア・マフィの実働部隊である〝静かなる男〟たちを守ってやってくれ〕
〔マフィアを? なぜに?〕
タウの疑問の声にシェンが答える。
〔静かなる男たちは皆老齢の元軍人ばかりだ。サイボーグ化しているとは言え、やはり重戦闘には無理がある。それに今は隊長であるウラジスノフ氏がダメージを負っていて指揮系統にトラブルを生じていると見るべきだ。黒い盤古の粗暴行為をから守ってやらねばならん。犯罪組織構成員とは言え一つの命であることに変わりはない。無論、それ以外にも破壊や殺戮を行う可能性もある。何しろ彼らは――〕
シェン・レイはデータを映し出す。9人の黒い盤古のメンバーをシルエットとして各個毎に表示したのだ。そしてシェン・レイがひときわ強く告げた。
〔彼らはこの街を憎んでいる〕
そしてその言葉に続いたのはイオタとタウへのメッセージだった。
〔この街には命がある。人間が住んでいる。戸籍や国籍の有る無しで人間の優劣が決まるわけじゃない。奴らの悪意を阻止するためにも力を貸してくれ〕
その心から告げられた言葉にタウもイオタも明確に答えていた。
〔騎士として人々の命を守るのは当然のこと! 任せるのである!〕
〔そうだよ。命を大切にしない奴らに負けるわけにはいかないよ〕
二人の口から出た言葉は素直であり、偽りやごまかしは感じられない。その真っ直ぐな心性にシェン・レイは少なからず感心していた。
〔よし、それでは早速行動を開始しよう。闇に隠れて悪意を行使するあいつらを白日のもとに引きずり出すぞ!〕
〔心得た! 行くのである! パイチェス〕
〔オッケィ。行くよ! シグマ、ゼータ!〕
イオタとタウが動き出していた。それをネット越しに感じながらシェン・レイは情報を整理していた。だがその時、彼の下へと割り込んでくる通信要請がある。
〔聞こえますか? 緊急事態です! シェン・レイ!〕
〔何だ?〕
ネット越しに問いかければ返ってきたのは聞き慣れた声である。
〔私です。神の雷!〕
〔クラウンか。どうした? 音声通信のみだなんて〕
そしていぶかしがるように問いかける。
〔今しがたお前さんの配下のイオタとタウに指示を出していたところだ。何か起きたのか?〕
〔困ったことが起きました。新たな勢力の介入です〕
〔新たな勢力? なんだ。どこかの軍部か?〕
〔いえ、我々が見知った人物に関与しています。しかも事前情報では痕跡すらありませんでした。あのディンキー・アンカーソンに関わる者たちです〕
者たち――、その表現に対象者が複数存在することが伺える。
〔それで。名前は?〕
シェン・レイが問えばクラウンはよく響き通る声で告げる。
〔〝プロセス〟――ディンキー・アンカーソンが生み出した存在にしてマリオネットとは全く異なる個体です〕
〔プロセス? 人間か? アンドロイドか?〕
〔わかりません。情報不足です。しかし、この戦いに介入して、あのベルトコーネを回収しようとしています。放置できません。いかがしますか?〕
シェン・レイはクラウンの問いに即座に決断した。
〔その件は後回しにしよう。今は情報戦特化小隊を排除しつつ、ベルトコーネの暴走を抑止するのが重要だ。プロセスとやらがベルトコーネを目的としているなら戦場にて鉢合わせるだろう。その際に適時決断すればいい。ただし、情報収集はお互い完璧に行おう〕
〔承知しました。では私も彼の地で監視に当たることにします。得られたデータはネットを介してアナタと共有致します〕
〔それでいい〕
〔では改めて〕
クラウンとの会話が終わる。そしてシェン・レイは早くもネット上の情報をかき集めようとしていた。プロセス――、その名を手がかりにして。
「しかし、あのクラウンを慌てさせるなどどんな連中なんだ?」
シェン・レイは沸き起こる疑問を制御しつつデータの海へとダイブしていったのである。
同じ頃、ネットを介して繋がった3つの存在があった。
1人は神の雷の名を持つ電脳犯罪者シェン・レイ、ハイヘイズの少女、カチュアを助けるため大規模外科手術を終えて経過を見守っている所だ。
もう1人はイオタ。あの死の道化師クラウンの子飼いの部下にして、猫耳とタキシード姿がトレードマークの謎の猫耳少女だ。
そしてさらにもう1人が、タウとパイとの凸凹コンビ。特にタウに対して話しかけている。
イオタは普段はクラウンの言葉にのみ服従しているが、この日だけはクラウンからの厳命もあり、協力関係者であるシェン・レイの言葉に素直に耳を傾けていた。ネット越しに3人は声のやり取りを交わしていた。
〔それではあの〝黒い盤古〟が間違いなく戦闘エリアにすでに侵入を果たしているんだな?〕
落ち着いた口調のシェン・レイに対して、チャイルディッシュな弾むような口調で答えているのがイオタだ。
〔うん。ウチのゼータも使って確認したけど、隊長さんが1人に、地上の隊員が6人、それから上空にステルスヘリが居てそこから狙撃もあるからパイロットと狙撃手でプラス2人、全部で9人ってとこかな〕
〔ステルスレベルは?〕
〔軍用としての基準も含めると10段階で上から3番目ってとこかな。色と熱は完璧、電磁波もきっちり遮断してる。ただ偽装信号がレベル低いから逆にきれいに消えすぎててステルス戦のベテランなら解っちゃうね〕
〔ゴミ溜めに真っ白なボールを置けばはっきり判るからな〕
〔うん、そんなとこ。セオリーに忠実すぎて足出てるってとこだね〕
〔了解した。ステルス状況のデータを解析しているが独自開発の物ではないな〕
〔どう言うこと?〕
〔君から貰った映像を精査したが、アメリカ陸軍の特殊部隊などが使っている映像フォーマットをそのまま使用している。警察用途では使用されていないものだが、軍の特殊部隊ではけっして珍しいものではない。技術供与を独自に取り付けて得られたものをそのまま使ってるか、もしくは――〕
一言区切った声にイオタは耳をそばだてた。
〔――米軍と軍産複合状態にある軍需企業から直接連携状態にあるのだろう〕
〔え? なにそれ?〕
イオタが疑問の声をあげれば、脇でおとなしく耳を傾けていたタウが口を挟んだ。
〔軍需産業から支援してもらう代わりに、自らをモルモットに差し出した――、と言うところであろうなぁ〕
〔それで間違いないだろう。あいつらからやりかねん〕
タウの言葉をシェン・レイが肯定する。そこにイオタが更に疑問の声をあげた。
〔あの黒さんたちって日本警察でしょ? そんなのありえるの?〕
〔あぁ、ありえるとも〕
イオタの疑問の声にシェン・レイは明確に答える。
〔なにしろ日本は公的には特殊部隊や軍向けの健常者用のサイボーグボディは厳しい制限がかかっている。戦闘用途のサイボーグとなれば海外企業に支援してもらわねば材料すら手に入れられないと考えるべきだろう。そしておそらくは――〕
そう語りながら、シェンレイはイオタとゼータからの視覚映像をデータ処理してイオタたちへと転送した。
【 CG立体映像迷彩解除ソフトウェア起動 】
【 迷彩形式:自動識別モード適用 】
【 識別結果>US-ARMYDELTA1X 】
【 フィルター解除プロセススタート 】
【 シグネチャ特性抽出⇒ 】
【 RGB判別⇒明暗深度⇒光度位相⇒ 】
【 原型画像合成シュミレート⇒〔完成〕 】
【 活動対象フィールド指定 】
【 フィルタリング画像マッピングスタート 】
【 >地上7体 >上空、ヘリ1体 】
【 3DマップデータディスプレイOK 】
シェン・レイは敵のステルス機能を解除しその存在を浮かび上がらせ、さらにはその位置情報を周辺領域の3Dマップ上へとマッピングした。そしてさらにそれをイオタやタウたちと共有したのだ。
〔彼らは日本警察中枢部の意思には従っていないと見るべきだ〕
驚くような言葉に、イオタは思わず悪態をつく。
〔なにそれ? それで警察なの?〕
心底信じられないと言う語り口にシェン・レイは答える。
〔肩書上は警察の身内になっている。ただし、日本の警察は二つに分裂している。刑事と公安と言う二つの勢力にね。特攻装警とか言うアンドロイドたちは刑事の方だが、あの黒いならず者たちは公安の勢力に属している見るべきだ〕
〔あきれた。身内で喧嘩してるの?〕
〔やれやれ。同じ法を守る者たちのはずなのに、不毛ですなぁ〕
ため息をつくイオタとタウにシェン・レイは苦笑する。
〔不毛か――、否定せんよ。それより話を戻そう〕
そしてシェン・レイは更に言葉を続けた。
〔俺はこれからあの黒い盤古どものステルスシステムをクラッキングして無効化する。そのためのサポートを頼む〕
〔オッケー、何すればいいの?〕
〔イオタ、君はゼータとか言う飛行体を誘導してくれ、ゼータの内部システムを中継システムとして利用する。黒い盤古の地上部隊のそれぞれに効率的にゼータの各個体を配置してくれ〕
〔うん! わかった。まかせて〕
〔次にタウゼント卿〕
〔はいである〕
〔あなたには黒い盤古の隊員の破壊行為を阻止してもらいたい。特に周辺に展開しているロシア・マフィの実働部隊である〝静かなる男〟たちを守ってやってくれ〕
〔マフィアを? なぜに?〕
タウの疑問の声にシェンが答える。
〔静かなる男たちは皆老齢の元軍人ばかりだ。サイボーグ化しているとは言え、やはり重戦闘には無理がある。それに今は隊長であるウラジスノフ氏がダメージを負っていて指揮系統にトラブルを生じていると見るべきだ。黒い盤古の粗暴行為をから守ってやらねばならん。犯罪組織構成員とは言え一つの命であることに変わりはない。無論、それ以外にも破壊や殺戮を行う可能性もある。何しろ彼らは――〕
シェン・レイはデータを映し出す。9人の黒い盤古のメンバーをシルエットとして各個毎に表示したのだ。そしてシェン・レイがひときわ強く告げた。
〔彼らはこの街を憎んでいる〕
そしてその言葉に続いたのはイオタとタウへのメッセージだった。
〔この街には命がある。人間が住んでいる。戸籍や国籍の有る無しで人間の優劣が決まるわけじゃない。奴らの悪意を阻止するためにも力を貸してくれ〕
その心から告げられた言葉にタウもイオタも明確に答えていた。
〔騎士として人々の命を守るのは当然のこと! 任せるのである!〕
〔そうだよ。命を大切にしない奴らに負けるわけにはいかないよ〕
二人の口から出た言葉は素直であり、偽りやごまかしは感じられない。その真っ直ぐな心性にシェン・レイは少なからず感心していた。
〔よし、それでは早速行動を開始しよう。闇に隠れて悪意を行使するあいつらを白日のもとに引きずり出すぞ!〕
〔心得た! 行くのである! パイチェス〕
〔オッケィ。行くよ! シグマ、ゼータ!〕
イオタとタウが動き出していた。それをネット越しに感じながらシェン・レイは情報を整理していた。だがその時、彼の下へと割り込んでくる通信要請がある。
〔聞こえますか? 緊急事態です! シェン・レイ!〕
〔何だ?〕
ネット越しに問いかければ返ってきたのは聞き慣れた声である。
〔私です。神の雷!〕
〔クラウンか。どうした? 音声通信のみだなんて〕
そしていぶかしがるように問いかける。
〔今しがたお前さんの配下のイオタとタウに指示を出していたところだ。何か起きたのか?〕
〔困ったことが起きました。新たな勢力の介入です〕
〔新たな勢力? なんだ。どこかの軍部か?〕
〔いえ、我々が見知った人物に関与しています。しかも事前情報では痕跡すらありませんでした。あのディンキー・アンカーソンに関わる者たちです〕
者たち――、その表現に対象者が複数存在することが伺える。
〔それで。名前は?〕
シェン・レイが問えばクラウンはよく響き通る声で告げる。
〔〝プロセス〟――ディンキー・アンカーソンが生み出した存在にしてマリオネットとは全く異なる個体です〕
〔プロセス? 人間か? アンドロイドか?〕
〔わかりません。情報不足です。しかし、この戦いに介入して、あのベルトコーネを回収しようとしています。放置できません。いかがしますか?〕
シェン・レイはクラウンの問いに即座に決断した。
〔その件は後回しにしよう。今は情報戦特化小隊を排除しつつ、ベルトコーネの暴走を抑止するのが重要だ。プロセスとやらがベルトコーネを目的としているなら戦場にて鉢合わせるだろう。その際に適時決断すればいい。ただし、情報収集はお互い完璧に行おう〕
〔承知しました。では私も彼の地で監視に当たることにします。得られたデータはネットを介してアナタと共有致します〕
〔それでいい〕
〔では改めて〕
クラウンとの会話が終わる。そしてシェン・レイは早くもネット上の情報をかき集めようとしていた。プロセス――、その名を手がかりにして。
「しかし、あのクラウンを慌てさせるなどどんな連中なんだ?」
シェン・レイは沸き起こる疑問を制御しつつデータの海へとダイブしていったのである。
0
お気に入りに追加
14
あなたにおすすめの小説
春夏秋冬のアビリティ-世良 林斗の夏-
羽寅
キャラ文芸
高校三年の夏休みに祖父が住む田舎に帰省した男・世良林斗は、そこで衝撃的なモノを目撃する。
どこにも住民の姿が見当たらないまま、肝心の祖父の家には……死体と共に見知らぬ女性の姿。
不思議な能力を使う彼女と共に、潜んでいた敵を打ち破った二人の間には友情が芽生えた。
しかし、この二人の邂逅が“全て”を巻き込む大騒動に――
「俺の名前は世良 林斗。きみの名前は?」
「……わたしは、輝井 夢野」
軍艦少女は死に至る夢を見る~戦時下の大日本帝国から始まる艦船擬人化物語~
takahiro
キャラ文芸
『船魄』(せんぱく)とは、軍艦を自らの意のままに操る少女達である。船魄によって操られる艦艇、艦載機の能力は人間のそれを圧倒し、彼女達の前に人間は殲滅されるだけの存在なのだ。1944年10月に覚醒した最初の船魄、翔鶴型空母二番艦『瑞鶴』は、日本本土進攻を企てるアメリカ海軍と激闘を繰り広げ、ついに勝利を掴んだ。
しかし戦後、瑞鶴は帝国海軍を脱走し行方をくらませた。1955年、アメリカのキューバ侵攻に端を発する日米の軍事衝突の最中、瑞鶴は再び姿を現わし、帝国海軍と交戦状態に入った。瑞鶴の目的はともかくとして、船魄達を解放する戦いが始まったのである。瑞鶴が解放した重巡『妙高』『高雄』、いつの間にかいる空母『グラーフ・ツェッペリン』は『月虹』を名乗って、国家に属さない軍事力として活動を始める。だが、瑞鶴は大義やら何やらには興味がないので、利用できるものは何でも利用する。カリブ海の覇権を狙う日本・ドイツ・ソ連・アメリカの間をのらりくらりと行き交いながら、月虹は生存の道を探っていく。
登場する艦艇はなんと57隻!(2024/12/18時点)(人間のキャラは他に多数)(まだまだ増える)。人類に反旗を翻した軍艦達による、異色の艦船擬人化物語が、ここに始まる。
――――――――――
●本作のメインテーマは、あくまで(途中まで)史実の地球を舞台とし、そこに船魄(せんぱく)という異物を投入したらどうなるのか、です。いわゆる艦船擬人化ものですが、特に軍艦や歴史の知識がなくとも楽しめるようにしてあります。もちろん知識があった方が楽しめることは違いないですが。
●なお軍人がたくさん出て来ますが、船魄同士の関係に踏み込むことはありません。つまり船魄達の人間関係としては百合しかありませんので、ご安心もしくはご承知おきを。かなりGLなので、もちろんがっつり性描写はないですが、苦手な方はダメかもしれません。
●全ての船魄に挿絵ありですが、AI加筆なので雰囲気程度にお楽しみください。
●少女たちの愛憎と謀略が絡まり合う、新感覚、リアル志向の艦船擬人化小説を是非お楽しみください。またお気に入りや感想などよろしくお願いします。
毎日一話投稿します。
6年3組わたしのゆうしゃさま
はれはる
キャラ文芸
小学六年の夏
夏休みが終わり登校すると
クオラスメイトの少女が1人
この世から消えていた
ある事故をきっかけに彼女が亡くなる
一年前に時を遡った主人公
なぜ彼女は死んだのか
そして彼女を救うことは出来るのか?
これは小さな勇者と彼女の物語
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
深淵界隈
おきをたしかに
キャラ文芸
普通に暮らしたい霊感女子咲菜子&彼女を嫁にしたい神様成分1/2のイケメンが咲菜子を狙う心霊・怪異に立ち向かう!
★★★★★
五歳の冬に山で神隠しに遭って以来、心霊や怪異など〝人ならざるもの〟が見える霊感女子になってしまった咲菜子。霊に関わるとろくな事がないので見えても聞こえても全力でスルーすることにしているが現実はそうもいかず、定職には就けず悩みを打ち明ける友達もいない。彼氏はいるもののヒモ男で疫病神でしかない。不運なのは全部霊のせいなの?それとも……?
そんな咲菜子の前に昔山で命を救ってくれた自称神様(咲菜子好みのイケメン)が現れる。
SERTS season 1
道等棟エヴリカ
キャラ文芸
「自分以外全員雌」……そんな生態の上位存在である『王』と、その従者である『僕』が、長期バカンスで婚活しつつメシを食う!
食文化を通して人の営みを学び、その心の機微を知り、「人外でないもの」への理解を深めてふたりが辿り着く先とは。そして『かわいくてつよいおよめさん』は見つかるのか?
近未来を舞台としたのんびりグルメ旅ジャーナルがここに発刊。中国編。
⚠このシリーズはフィクションです。作中における地理や歴史観は、実在の国や地域、団体と一切関係はありません。
⚠一部グロテスクな表現や性的な表現があります。(R/RG15程度)
⚠環境依存文字の入った料理名はカタカナ表記にしています。ご了承ください。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ニンジャマスター・ダイヤ
竹井ゴールド
キャラ文芸
沖縄県の手塚島で育った母子家庭の手塚大也は実母の死によって、東京の遠縁の大鳥家に引き取られる事となった。
大鳥家は大鳥コンツェルンの創業一族で、裏では日本を陰から守る政府機関・大鳥忍軍を率いる忍者一族だった。
沖縄県の手塚島で忍者の修行をして育った大也は東京に出て、忍者の争いに否応なく巻き込まれるのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる