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第2章エクスプレス サイドB①魔窟の養生楼閣都市/集結編
Part27 黒い盤古/盟友動く―道化と雷―
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〔 ちょっとぉ――! 話が違いやしませんか?! 〕
ネット空間の何処かから特徴のあるひょうきんな声がする。姿はまだ現れては居ないがその声の主が立腹しているのはよく伝わってくる。
ここは【サイベリア】――ネット上に存在する高次仮想シュミレーション空間。
自らの全人格を投影しうるネット回線容量と大規模ストレージ領域の上に構築された、ヴァーチャルシュミレーションフィールドである。
七色の幻想的なハレーションを伴う仮想空間。天も地もない電子的幻想エリアの中で、その声は響いていた。そしてメッセージを伝えるべき相手に向けて、送られたのは1羽の白い小鳥。それはメッセージコミニュケーションのやり取りを求めるアクセス要望トークンを仮想空間上で模したものだった。
そしてその小鳥が飛び去った彼方から帰ってくる声がある。
〔 そういきり立つなクラウン。俺のミスなのは認めるよ 〕
そしてその声の後に、ネット空間の彼方から飛来してくるのは青い輝きを伴った光点だった。それがその仮想空間の真っ只中にて静止すると、一人の人物の姿を形どっていく。
プラチナブロンドの髪、目元を180度カバーするゴーグル、漆黒のマントコートに、手元にはメカニカルなハンドグローブ。特徴的な姿を持つ人物――、シェン・レイである。
「以前から、ベルトコーネの暴走には何かあると踏んで、世界中の機密情報を調べていた。特にロシア領内の案件が気になって、極秘情報を抑えているはずのFSBのセキュリティ突破を試みていたんだが今回の件に間に合わなかった。それがこんな事になるとはな」
ため息をつくシェン・レイだったが、そのシェン・レイの前に出現するもう一人の人物が居る。ひらひらと舞い落ちる一枚のトランプ――、そのスートにも属さない道化者のカード。ジョーカーがまるで踊るように回転しながらその存在を誇示している。ジョーカーのカードの回転は加速して、一気に光り輝けば、それは一人の人物の姿を形どっていった。
「ホッホッホ、アナタらしくない凡ミスですねえ――、シェン・レイ」
仮想空間上に現れたシルエット――、それを人はピエロともいう、ジェスターともいう、アルルカンと呼ばれることもある。赤い衣、黄色いブーツ、紫の手袋に、金色の角付き帽子、角の数は2つで角の先には柔らかい房状の球体がついていた。襟元には派手なオレンジ色のリボン――、派手な笑い顔の仮面をつけた道化者。人は彼をこう呼ぶ――
「クラウン、お前にそれを言われるとグウの根も出ない」
「当然でしょう?」
そうにやりと笑った笑い顔のまま両手を広げて周囲に視線を投げるている。
「なにしろこの電子の世界はアナタの〝庭〟、アナタはその手のひらに世界中の情報を掌握できるはず。それが――」
そう告げながらクラウンは右手を軽く振るとある映像を出現させる。それは外国の砂漠地帯のとある戦場にて異国の軍隊を相手に暴走をしているベルトコーネその物だった。
「――この男の〝破局的暴走〟について知らなかったとはお粗末な話です」
「弁明もできないな」
肩をすくめてため息をつくシェン・レイだったが淡々と答え続けた。
「俺が情報を手に入れるより、事件が引き起こされるのが早かったと言う事だが今となっては最悪の事態をなんとしても食い止めることでしか挽回できんからな」
「たしかに」
シェン・レイの言葉にクラウンは笑い顔のままでしっかりと頷いた。
「この〝破局的暴走〟と言う惨事だけは絶対に避けなければなりません。ソレが引き起こされたらアナタとの盟約も無意味になってしまう。あのローラ嬢が終の棲家として選んだこの地。それを失わせるわけにはいきません。そのためにも――」
そしてクラウンは再びその右手を振るう。するとそこにはあの二重反転ローターヘリがグラウザーたちの居る場所の上空に飛ぶ姿が映し出されていた。それはおぼろげなシルエットであり、通常の生身の肉眼であるならそれを視認する事は困難だ。
「こいつらをのさばらせるわけには参りません」
「―――――――……」
クラウンの言葉にシェン・レイは無言のまま軽く右手を動かして新たにツール・ソフトを起動する。
【 CG立体映像迷彩解除ソフトウェア起動 】
【 迷彩形式:自動識別モード適用 】
【 識別結果>US-ARMYDELTA1X 】
【 フィルター解除プロセススタート 】
【 シグネチャ特性抽出⇒ 】
【 RGB判別⇒明暗深度⇒光度位相⇒ 】
【 原型画像合成シュミレート⇒〔完成〕 】
それは東京アバディーンへと極秘上陸しようとしていたアトラスたちのステルス機能を解除する際に用いられたツールプログラムであった。そして、シェン・レイが自ら作り出したそのソフトウェアの能力はステルス能力で自らの姿を闇に隠そうとする悪漢たちの正体を白日のもとへとさらけ出させる。
そして浮かび上がってきた敵の正体を目の当たりにした時に、シェン・レイの顔には強い憎悪が色濃く浮かび上がっていたのだ。
「黒い盤古――、世界創生の大地の巨人の名を穢す狂信者どもか」
その言葉にクラウンは無表情の白仮面で頷いている。
「いかがなさいますか? 神の雷? このまま放置しますか」
その白仮面は無表情や無意思を表すものではなかった。白とは鏡である。何者にもまだ染まっていない事を意味している。そしてその白に、己以外の別の者の意思を受け入れようとする意図の表れであった。
クラウンの言葉を耳にしてその両手を強く握りしめていたシェン・レイだったが、右手を眼前に構えるとあらん限りの力を込めて振り下ろす。その際にシェン・レイの右腕はその全体から眩いばかりの稲光をほとばしらせた。
「愚問だ。クラウン」
そしてその身を翻しつつ、盟友へと告げる。
「ミスの挽回だ。ベルトコーネは暴走させん。こいつらも生かして返さん。この街は俺の庭だ。国籍がなかろうが、法を犯していようが、この地には〝生きている人間〟が住んでいる。それを認めぬ奴らを一人たりとして生かしてはおかない」
そしてその怒りの感情を映し出すようにクラウンのマスクに現れたのは恐ろしいまでの大きく裂けた牙むき出しのシャークマウス顔である。その避けた口元からは歓喜の声が迸っていた。
「重畳! 重畳! それでこそ我が盟友! 同盟のしがいがあったというものです! ならば私はアナタの手足となりましょう。まだカチュア嬢の手術のために動けないのでしょう? 物理的な行動や視聴覚情報の収拾は私と私の配下におまかせください。今こそ、この盟約の絆を行使する時! 悪意のみに身をやつした官憲などに生きる価値はありません! ベルトコーネの破局的暴走は〝彼ら〟に任せるとして、我々は奴らを屠りましょう! これでこそ闇! これでこそ無法! 愚か者への断罪の刃ほど甘露なものはありません! さぁ、まいりますよ!」
そして一陣の風が吹き抜けたかのようにクラウンの体は無数のジョーカーカードへと姿を変えて遥か彼方へと霧散していった。それと同時にシェン・レイの姿も掻き消えていったのである。
そこに居たのは、闇社会最強の電脳の支配者――
そこに居たのは、死を司る道化師――
彼らもまた死闘の地へと赴いていったのである。
ネット空間の何処かから特徴のあるひょうきんな声がする。姿はまだ現れては居ないがその声の主が立腹しているのはよく伝わってくる。
ここは【サイベリア】――ネット上に存在する高次仮想シュミレーション空間。
自らの全人格を投影しうるネット回線容量と大規模ストレージ領域の上に構築された、ヴァーチャルシュミレーションフィールドである。
七色の幻想的なハレーションを伴う仮想空間。天も地もない電子的幻想エリアの中で、その声は響いていた。そしてメッセージを伝えるべき相手に向けて、送られたのは1羽の白い小鳥。それはメッセージコミニュケーションのやり取りを求めるアクセス要望トークンを仮想空間上で模したものだった。
そしてその小鳥が飛び去った彼方から帰ってくる声がある。
〔 そういきり立つなクラウン。俺のミスなのは認めるよ 〕
そしてその声の後に、ネット空間の彼方から飛来してくるのは青い輝きを伴った光点だった。それがその仮想空間の真っ只中にて静止すると、一人の人物の姿を形どっていく。
プラチナブロンドの髪、目元を180度カバーするゴーグル、漆黒のマントコートに、手元にはメカニカルなハンドグローブ。特徴的な姿を持つ人物――、シェン・レイである。
「以前から、ベルトコーネの暴走には何かあると踏んで、世界中の機密情報を調べていた。特にロシア領内の案件が気になって、極秘情報を抑えているはずのFSBのセキュリティ突破を試みていたんだが今回の件に間に合わなかった。それがこんな事になるとはな」
ため息をつくシェン・レイだったが、そのシェン・レイの前に出現するもう一人の人物が居る。ひらひらと舞い落ちる一枚のトランプ――、そのスートにも属さない道化者のカード。ジョーカーがまるで踊るように回転しながらその存在を誇示している。ジョーカーのカードの回転は加速して、一気に光り輝けば、それは一人の人物の姿を形どっていった。
「ホッホッホ、アナタらしくない凡ミスですねえ――、シェン・レイ」
仮想空間上に現れたシルエット――、それを人はピエロともいう、ジェスターともいう、アルルカンと呼ばれることもある。赤い衣、黄色いブーツ、紫の手袋に、金色の角付き帽子、角の数は2つで角の先には柔らかい房状の球体がついていた。襟元には派手なオレンジ色のリボン――、派手な笑い顔の仮面をつけた道化者。人は彼をこう呼ぶ――
「クラウン、お前にそれを言われるとグウの根も出ない」
「当然でしょう?」
そうにやりと笑った笑い顔のまま両手を広げて周囲に視線を投げるている。
「なにしろこの電子の世界はアナタの〝庭〟、アナタはその手のひらに世界中の情報を掌握できるはず。それが――」
そう告げながらクラウンは右手を軽く振るとある映像を出現させる。それは外国の砂漠地帯のとある戦場にて異国の軍隊を相手に暴走をしているベルトコーネその物だった。
「――この男の〝破局的暴走〟について知らなかったとはお粗末な話です」
「弁明もできないな」
肩をすくめてため息をつくシェン・レイだったが淡々と答え続けた。
「俺が情報を手に入れるより、事件が引き起こされるのが早かったと言う事だが今となっては最悪の事態をなんとしても食い止めることでしか挽回できんからな」
「たしかに」
シェン・レイの言葉にクラウンは笑い顔のままでしっかりと頷いた。
「この〝破局的暴走〟と言う惨事だけは絶対に避けなければなりません。ソレが引き起こされたらアナタとの盟約も無意味になってしまう。あのローラ嬢が終の棲家として選んだこの地。それを失わせるわけにはいきません。そのためにも――」
そしてクラウンは再びその右手を振るう。するとそこにはあの二重反転ローターヘリがグラウザーたちの居る場所の上空に飛ぶ姿が映し出されていた。それはおぼろげなシルエットであり、通常の生身の肉眼であるならそれを視認する事は困難だ。
「こいつらをのさばらせるわけには参りません」
「―――――――……」
クラウンの言葉にシェン・レイは無言のまま軽く右手を動かして新たにツール・ソフトを起動する。
【 CG立体映像迷彩解除ソフトウェア起動 】
【 迷彩形式:自動識別モード適用 】
【 識別結果>US-ARMYDELTA1X 】
【 フィルター解除プロセススタート 】
【 シグネチャ特性抽出⇒ 】
【 RGB判別⇒明暗深度⇒光度位相⇒ 】
【 原型画像合成シュミレート⇒〔完成〕 】
それは東京アバディーンへと極秘上陸しようとしていたアトラスたちのステルス機能を解除する際に用いられたツールプログラムであった。そして、シェン・レイが自ら作り出したそのソフトウェアの能力はステルス能力で自らの姿を闇に隠そうとする悪漢たちの正体を白日のもとへとさらけ出させる。
そして浮かび上がってきた敵の正体を目の当たりにした時に、シェン・レイの顔には強い憎悪が色濃く浮かび上がっていたのだ。
「黒い盤古――、世界創生の大地の巨人の名を穢す狂信者どもか」
その言葉にクラウンは無表情の白仮面で頷いている。
「いかがなさいますか? 神の雷? このまま放置しますか」
その白仮面は無表情や無意思を表すものではなかった。白とは鏡である。何者にもまだ染まっていない事を意味している。そしてその白に、己以外の別の者の意思を受け入れようとする意図の表れであった。
クラウンの言葉を耳にしてその両手を強く握りしめていたシェン・レイだったが、右手を眼前に構えるとあらん限りの力を込めて振り下ろす。その際にシェン・レイの右腕はその全体から眩いばかりの稲光をほとばしらせた。
「愚問だ。クラウン」
そしてその身を翻しつつ、盟友へと告げる。
「ミスの挽回だ。ベルトコーネは暴走させん。こいつらも生かして返さん。この街は俺の庭だ。国籍がなかろうが、法を犯していようが、この地には〝生きている人間〟が住んでいる。それを認めぬ奴らを一人たりとして生かしてはおかない」
そしてその怒りの感情を映し出すようにクラウンのマスクに現れたのは恐ろしいまでの大きく裂けた牙むき出しのシャークマウス顔である。その避けた口元からは歓喜の声が迸っていた。
「重畳! 重畳! それでこそ我が盟友! 同盟のしがいがあったというものです! ならば私はアナタの手足となりましょう。まだカチュア嬢の手術のために動けないのでしょう? 物理的な行動や視聴覚情報の収拾は私と私の配下におまかせください。今こそ、この盟約の絆を行使する時! 悪意のみに身をやつした官憲などに生きる価値はありません! ベルトコーネの破局的暴走は〝彼ら〟に任せるとして、我々は奴らを屠りましょう! これでこそ闇! これでこそ無法! 愚か者への断罪の刃ほど甘露なものはありません! さぁ、まいりますよ!」
そして一陣の風が吹き抜けたかのようにクラウンの体は無数のジョーカーカードへと姿を変えて遥か彼方へと霧散していった。それと同時にシェン・レイの姿も掻き消えていったのである。
そこに居たのは、闇社会最強の電脳の支配者――
そこに居たのは、死を司る道化師――
彼らもまた死闘の地へと赴いていったのである。
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