243 / 462
第2章エクスプレス サイドB①魔窟の洋上楼閣都市/潜入編
Part4 七つの扉/闇のルールと快楽
しおりを挟む
そのペガソの膝の上ではあの女官がされるがままに身を委ねていた。そこから離れて持ち場へと戻ろうとしているのだがペガソがそれを許さない。なによりペガソが女性を弄ぶときのそのテクニックは本物であり、獲物を捉えて離さぬ蟻地獄のように現実感を失わせて陶酔の罠へと引きずり込んでいく。たまらず女官はペガソへと許しを請うた。
「你玩,請停止」
だが、それを意に介する彼ではない。微笑みかけつつ彼女の懇願を無視して、上機嫌なまま緋色会の天竜へと声をかけた。
「なぁ、サムライヤクザ。さっきの女官の姉ちゃん。あんたのところで〝イジる〟んだろ?」
ペガソに問いかけられて天龍は静かに笑みを浮かべたまま問い返した。
「そのつもりだ。今日明日にも基礎的な〝改造〟はするつもりだ。その後はオーダーが入り次第カスタムする事になる」
「それなら。俺に売ってくれないか? 以前から興味があったんだ。ここの女官たちには」
ペガソがそう呟けば円卓の間に居合わせた女官たちに一斉に恐れと嫌悪が広がった。それを感じて之神老師がペガソに強い視線を向ける。その無言の敵意を込めた視線を受けて、ペガソは之神老師へと言葉を返した。
「心配すんな。爺さんのメンツを潰すような馬鹿な真似はしねぇよ。それにアンタのところのオールドドラゴンとは殺り合いたくねぇ。ソレくらいの常識は俺も持ってるつもりだ」
闇社会には闇社会のルールがある。特に相手の自尊心と名誉を傷つけないのは最低限のルールだった。ペガスの弁明に之神老師ははっきりと頷いていた。
「それでよろしい。先程の〝元女官〟はあくまでも例外と言うことで」
「わかった。爺さんのメンツがたつならそれでいい。ついでにこの子はこのまま遊んでてもかまわないよな?」
自らが捉えて離さない女官の事だ。憮然として黙り込む之神老師に変わって、その傍らに佇む麗莎女史が諭すような口調で答えた。
「あくまでこの会合の席だけでしたら」
「連れ帰るのは?」
「それだけはご勘弁願います。これでも大陸の祖国から丁重に招いてきた子ですので」
声は穏やかだったがペガソを見つめる麗莎の目は鋭かった。それを見てペガソは諦めたように笑った。
「わかったわかった。飽きたら返すよ。あんまりイタズラして怒らせるのも面倒だしな」
「ご納得いただけたのなら幸いですわ」
ペガスが意見を引いたのをうけて、麗莎は返礼した。そして、返す言葉でペガソは天龍へと言葉を向ける。
「天龍のダンナ、それで答えはどうなんだ?」
老師が発した言葉にペガスが同意したことで、ひとまずこの部屋に居合わせた女官たちの身の安全が守られることになった。安堵の声が誰からともなく漏れてくる。この円卓の間に居合わせる事、それは一つの栄光であると同時に、いつ奈落に突き落とされるかもしれない薄氷の世界でもあるのだ。その場に居合わせた全員が、自らの背中に見えないナイフが突きつけられているような緊張を心の何処かに感じざるを得ないのだ。
そして、天龍はペガソから申し込まれた商談に答えを返した。
「よろしい。オーダーを受けよう。ミスターペガソ。あとで希望事項を言いたまえ。それに基づいて見積もりを出そう。入金がされ次第、加工作業にかかる。値段も格安に負けてやろう。その代わりと言っては何だが、こちらとしてはぜひ入手したい素材がある」
「素材? どんなだ」
「子供だ。10歳から12歳前後までの若い子供を頭数10人位だ。金持ち向けの〝ドール〟として〝生産〟にまわす。このところ手持ちの市場での仕入れが滞っていてね。新規に入手しなければならなくなったんだ。人種はそちらに任せるができるだけ健康で醜美の優れた者を頼む。教育の度合いは問わない。報酬は成功報酬として一人100万が基本、あとは素材の評価次第で加算しよう」
「それって親兄弟の類縁がなければいいんだろ?」
「無論だ、後始末は簡単な方がいい」
「オーケィ、明日にでも早速集めさせるよ。向こうの部下に指示する。良いのが手に入り次第連絡するよ」
「頼みましたよ。これもまたビジネスですので」
「あぁ、分かってるって。約束は必ず守る」
必要条件さえ満たせば、何でも有りなのがこの場の特徴であった。欲望をそのまま絵に描いたような退廃と悪徳の情景がそこにはあった。闇社会の住人。ソレこそがこの場に集まった者たちの正体であった。
極悪な権謀術数が飛び交う中で、ただ一人、無関心を装っているのは新華幇の伍志承だ。ただ淡々とつまらなそうに時を待っている彼に、緋色会の氷室が問いかけた。
「伍さんはこう言うのは興味が無いようですねぇ」
伍は氷室に横目で視線を僅かに向けるがソレもすぐに前を向いて淡々と答え返していた。
「えぇ、わたしはこの悪徳の街に住んでいる無垢な中華系住人たちを護るためにここに来ています。闇社会のルールも、闇がもたらす過剰な快楽にも、そもそも手を出す理由がありません」
「なるほど、それもまた道理が通ると言うものです」
伍の言葉に氷室も天龍も頷いている。伍はさらに答え返しながら、居合わせた皆に対してこう告げるのだ。
「そう言う事ですので皆様もご配慮願いたい。それと之神老師、これ以上は無駄に時間を過ごすのも苦痛です。そろそろ〝七審〟の話し合いを始めてもらいたい。如何ですか?」
伍は之神老師に話し合いの開始をするように求めていた。しかし之神は事務的に答え返す。
「確かに――、そろそろ始めたいところなのですが。肝心な残る一人が未だ到着しておりません」
之神老師の言葉にママノーラが反応する。それを追うように声を発したジョン・ガントへと続いた。
「残る一人――、と言うと〝アイツ〟だね?」
「〝ファイブ〟か。あの野郎、何やってやがる?」
残る一人――、そのことについて皆が思索をめぐらそうとしたその時だった。
「僕はここに居るよ」
まるで少年のような軽やかな声が聞こえてきた。
円卓の周りに用意されていた大型の革張り椅子の数は、之神が座って居るのも含めて合計7基存在している。その7つの椅子のウチの残り1つが音もなくクルリと一回転して見せた。そして、椅子が再びこちら側を向いたとき、そこに座していた残りの一人の姿が現れたのである。
ジョン・ガントが驚きその者の名を呼んだ。
「ファイブ?!」
訝しがり問い詰めるのはママノーラだ。
「アンタ、どこから出てきたんだい?」
驚きつつ冷やかしているのはペガソ。そして、それに続くように天龍が声を発して老師に問いかけていた。
「へぇ、相変わらず手のこんだことをする奴だぜ」
「だが、これで役者が全員揃いましたな。之神老師、そろそろ始めてはいかがですかな? 我々がここに集まるには〝理由〟と〝条件〟があるのですから」
天龍の言葉に、皆から『ファイブ』と呼ばれた彼も同意していた。
「その通りです。僕らには集まるべき理由がある。そして集まるに際しては条件がある。その両者を満たすために、今こそ速やかに行動しなければなりません。さぁ、始めましょうか。我々『セブン・カウンシル』の幹部集会を」
誰ともなくファイブの言葉に皆が頷いている。それを受けて、之神老師のそばに佇む麗莎女史は一呼吸おいた後に、強く明朗な声でこう告げたのである。
「それでは、中国語組織名『七審〔チーシェン〕』、英語組織名『セブン・カウンシル』、今宵の集会を始めます」
その言葉が呼び水であった。今こそ、この悪徳と退廃の街に影響力を持つ7人が従者を伴って集ったのだ。今宵も悪しき者たちの会堂が始まったのである。
「你玩,請停止」
だが、それを意に介する彼ではない。微笑みかけつつ彼女の懇願を無視して、上機嫌なまま緋色会の天竜へと声をかけた。
「なぁ、サムライヤクザ。さっきの女官の姉ちゃん。あんたのところで〝イジる〟んだろ?」
ペガソに問いかけられて天龍は静かに笑みを浮かべたまま問い返した。
「そのつもりだ。今日明日にも基礎的な〝改造〟はするつもりだ。その後はオーダーが入り次第カスタムする事になる」
「それなら。俺に売ってくれないか? 以前から興味があったんだ。ここの女官たちには」
ペガソがそう呟けば円卓の間に居合わせた女官たちに一斉に恐れと嫌悪が広がった。それを感じて之神老師がペガソに強い視線を向ける。その無言の敵意を込めた視線を受けて、ペガソは之神老師へと言葉を返した。
「心配すんな。爺さんのメンツを潰すような馬鹿な真似はしねぇよ。それにアンタのところのオールドドラゴンとは殺り合いたくねぇ。ソレくらいの常識は俺も持ってるつもりだ」
闇社会には闇社会のルールがある。特に相手の自尊心と名誉を傷つけないのは最低限のルールだった。ペガスの弁明に之神老師ははっきりと頷いていた。
「それでよろしい。先程の〝元女官〟はあくまでも例外と言うことで」
「わかった。爺さんのメンツがたつならそれでいい。ついでにこの子はこのまま遊んでてもかまわないよな?」
自らが捉えて離さない女官の事だ。憮然として黙り込む之神老師に変わって、その傍らに佇む麗莎女史が諭すような口調で答えた。
「あくまでこの会合の席だけでしたら」
「連れ帰るのは?」
「それだけはご勘弁願います。これでも大陸の祖国から丁重に招いてきた子ですので」
声は穏やかだったがペガソを見つめる麗莎の目は鋭かった。それを見てペガソは諦めたように笑った。
「わかったわかった。飽きたら返すよ。あんまりイタズラして怒らせるのも面倒だしな」
「ご納得いただけたのなら幸いですわ」
ペガスが意見を引いたのをうけて、麗莎は返礼した。そして、返す言葉でペガソは天龍へと言葉を向ける。
「天龍のダンナ、それで答えはどうなんだ?」
老師が発した言葉にペガスが同意したことで、ひとまずこの部屋に居合わせた女官たちの身の安全が守られることになった。安堵の声が誰からともなく漏れてくる。この円卓の間に居合わせる事、それは一つの栄光であると同時に、いつ奈落に突き落とされるかもしれない薄氷の世界でもあるのだ。その場に居合わせた全員が、自らの背中に見えないナイフが突きつけられているような緊張を心の何処かに感じざるを得ないのだ。
そして、天龍はペガソから申し込まれた商談に答えを返した。
「よろしい。オーダーを受けよう。ミスターペガソ。あとで希望事項を言いたまえ。それに基づいて見積もりを出そう。入金がされ次第、加工作業にかかる。値段も格安に負けてやろう。その代わりと言っては何だが、こちらとしてはぜひ入手したい素材がある」
「素材? どんなだ」
「子供だ。10歳から12歳前後までの若い子供を頭数10人位だ。金持ち向けの〝ドール〟として〝生産〟にまわす。このところ手持ちの市場での仕入れが滞っていてね。新規に入手しなければならなくなったんだ。人種はそちらに任せるができるだけ健康で醜美の優れた者を頼む。教育の度合いは問わない。報酬は成功報酬として一人100万が基本、あとは素材の評価次第で加算しよう」
「それって親兄弟の類縁がなければいいんだろ?」
「無論だ、後始末は簡単な方がいい」
「オーケィ、明日にでも早速集めさせるよ。向こうの部下に指示する。良いのが手に入り次第連絡するよ」
「頼みましたよ。これもまたビジネスですので」
「あぁ、分かってるって。約束は必ず守る」
必要条件さえ満たせば、何でも有りなのがこの場の特徴であった。欲望をそのまま絵に描いたような退廃と悪徳の情景がそこにはあった。闇社会の住人。ソレこそがこの場に集まった者たちの正体であった。
極悪な権謀術数が飛び交う中で、ただ一人、無関心を装っているのは新華幇の伍志承だ。ただ淡々とつまらなそうに時を待っている彼に、緋色会の氷室が問いかけた。
「伍さんはこう言うのは興味が無いようですねぇ」
伍は氷室に横目で視線を僅かに向けるがソレもすぐに前を向いて淡々と答え返していた。
「えぇ、わたしはこの悪徳の街に住んでいる無垢な中華系住人たちを護るためにここに来ています。闇社会のルールも、闇がもたらす過剰な快楽にも、そもそも手を出す理由がありません」
「なるほど、それもまた道理が通ると言うものです」
伍の言葉に氷室も天龍も頷いている。伍はさらに答え返しながら、居合わせた皆に対してこう告げるのだ。
「そう言う事ですので皆様もご配慮願いたい。それと之神老師、これ以上は無駄に時間を過ごすのも苦痛です。そろそろ〝七審〟の話し合いを始めてもらいたい。如何ですか?」
伍は之神老師に話し合いの開始をするように求めていた。しかし之神は事務的に答え返す。
「確かに――、そろそろ始めたいところなのですが。肝心な残る一人が未だ到着しておりません」
之神老師の言葉にママノーラが反応する。それを追うように声を発したジョン・ガントへと続いた。
「残る一人――、と言うと〝アイツ〟だね?」
「〝ファイブ〟か。あの野郎、何やってやがる?」
残る一人――、そのことについて皆が思索をめぐらそうとしたその時だった。
「僕はここに居るよ」
まるで少年のような軽やかな声が聞こえてきた。
円卓の周りに用意されていた大型の革張り椅子の数は、之神が座って居るのも含めて合計7基存在している。その7つの椅子のウチの残り1つが音もなくクルリと一回転して見せた。そして、椅子が再びこちら側を向いたとき、そこに座していた残りの一人の姿が現れたのである。
ジョン・ガントが驚きその者の名を呼んだ。
「ファイブ?!」
訝しがり問い詰めるのはママノーラだ。
「アンタ、どこから出てきたんだい?」
驚きつつ冷やかしているのはペガソ。そして、それに続くように天龍が声を発して老師に問いかけていた。
「へぇ、相変わらず手のこんだことをする奴だぜ」
「だが、これで役者が全員揃いましたな。之神老師、そろそろ始めてはいかがですかな? 我々がここに集まるには〝理由〟と〝条件〟があるのですから」
天龍の言葉に、皆から『ファイブ』と呼ばれた彼も同意していた。
「その通りです。僕らには集まるべき理由がある。そして集まるに際しては条件がある。その両者を満たすために、今こそ速やかに行動しなければなりません。さぁ、始めましょうか。我々『セブン・カウンシル』の幹部集会を」
誰ともなくファイブの言葉に皆が頷いている。それを受けて、之神老師のそばに佇む麗莎女史は一呼吸おいた後に、強く明朗な声でこう告げたのである。
「それでは、中国語組織名『七審〔チーシェン〕』、英語組織名『セブン・カウンシル』、今宵の集会を始めます」
その言葉が呼び水であった。今こそ、この悪徳と退廃の街に影響力を持つ7人が従者を伴って集ったのだ。今宵も悪しき者たちの会堂が始まったのである。
0
お気に入りに追加
14
あなたにおすすめの小説
ニャル様のいうとおり
時雨オオカミ
キャラ文芸
――優しさだけでは救えないものもある。
からかい癖のある怪異少女、紅子と邪神に呪われたヘタレな青年令一。両片想いながらに成長していく二人が絶望に立ち向かう、バトルありな純愛伝奇活劇!
邪神の本性を見て正気を失わず一矢報いてしまった青年、令一は隷属させられ呪われてしまった! 世間から忘れ去られ、邪神の小間使いとしてこき使われる毎日。
諦めかけていた彼はある日夢の中で一人の怪異少女と出会う。
赤いちゃんちゃんこの怪異、そして「トイレの紅子さん」と呼んでくれという少女と夢からの脱出ゲームを行い、その日から令一の世界は変わった。
*挿絵は友人の雛鳥さんからのファンアートです。許可取得済み。
※ 最初の方は後味悪くバッドエンド気味。のちのち主人公が成長するにつれてストーリーを重ねていくごとにハッピーエンドの確率が上がっていきます。ドラマ性、成長性重視。
※ ハーメルン(2016/9/12 初出現在非公開)、小説家になろう(2018/6/17 転載)、カクヨム、ノベルアップ+にてマルチ投稿。
※神話の認知度で生まれたニャル(もどき)しか出てきません。
※実際のところクトゥルフ要素よりあやかし・和風要素のほうが濃いお話となります。
元は一話一万くらいあったのを分割してます。
現行で80万字超え。
異世界二度目のおっさん、どう考えても高校生勇者より強い
八神 凪
ファンタジー
旧題:久しぶりに異世界召喚に巻き込まれたおっさんの俺は、どう考えても一緒に召喚された勇者候補よりも強い
【第二回ファンタジーカップ大賞 編集部賞受賞! 書籍化します!】
高柳 陸はどこにでもいるサラリーマン。
満員電車に揺られて上司にどやされ、取引先には愛想笑い。
彼女も居ないごく普通の男である。
そんな彼が定時で帰宅しているある日、どこかの飲み屋で一杯飲むかと考えていた。
繁華街へ繰り出す陸。
まだ時間が早いので学生が賑わっているなと懐かしさに目を細めている時、それは起きた。
陸の前を歩いていた男女の高校生の足元に紫色の魔法陣が出現した。
まずい、と思ったが少し足が入っていた陸は魔法陣に吸い込まれるように引きずられていく。
魔法陣の中心で困惑する男女の高校生と陸。そして眼鏡をかけた女子高生が中心へ近づいた瞬間、目の前が真っ白に包まれる。
次に目が覚めた時、男女の高校生と眼鏡の女子高生、そして陸の目の前には中世のお姫様のような恰好をした女性が両手を組んで声を上げる。
「異世界の勇者様、どうかこの国を助けてください」と。
困惑する高校生に自分はこの国の姫でここが剣と魔法の世界であること、魔王と呼ばれる存在が世界を闇に包もうとしていて隣国がそれに乗じて我が国に攻めてこようとしていると説明をする。
元の世界に戻る方法は魔王を倒すしかないといい、高校生二人は渋々了承。
なにがなんだか分からない眼鏡の女子高生と陸を見た姫はにこやかに口を開く。
『あなた達はなんですか? 自分が召喚したのは二人だけなのに』
そう言い放つと城から追い出そうとする姫。
そこで男女の高校生は残った女生徒は幼馴染だと言い、自分と一緒に行こうと提案。
残された陸は慣れた感じで城を出て行くことに決めた。
「さて、久しぶりの異世界だが……前と違う世界みたいだな」
陸はしがないただのサラリーマン。
しかしその実態は過去に異世界へ旅立ったことのある経歴を持つ男だった。
今度も魔王がいるのかとため息を吐きながら、陸は以前手に入れた力を駆使し異世界へと足を踏み出す――
女神様から同情された結果こうなった
回復師
ファンタジー
どうやら女神の大ミスで学園ごと異世界に召喚されたらしい。本来は勇者になる人物を一人召喚するはずだったのを女神がミスったのだ。しかも召喚した場所がオークの巣の近く、年頃の少女が目の前にいきなり大量に現れ色めき立つオーク達。俺は妹を守る為に、女神様から貰ったスキルで生き残るべく思考した。
神の国から逃げた神さまが、こっそり日本の家に住まうことになりました。
羽鶴 舞
キャラ文芸
神の国の試験に落ちてばかりの神さまが、ついにお仕置きされることに!
コワーイおじい様から逃げるために、下界である日本へ降臨!
神さまはこっそりと他人の家に勝手に住みこんでは、やりたい放題で周りを困らせていた。
主人公は、そんな困った神さまの面倒を見る羽目に……。
【完結しました。番外編も時々、アップする予定です】
【2章完結】あやかし嫁取り婚~龍神の契約妻になりました~
椿蛍
キャラ文芸
出会って間もない相手と結婚した――人ではないと知りながら。
あやかしたちは、それぞれの一族の血を残すため、人により近づくため。
特異な力を持った人間の娘を必要としていた。
彼らは、私が持つ『文様を盗み、身に宿す』能力に目をつけた。
『これは、あやかしの嫁取り戦』
身を守るため、私は形だけの結婚を選ぶ――
※二章までで、いったん完結します。
月華後宮伝
織部ソマリ
キャラ文芸
【10月中旬】5巻発売です!どうぞよろしくー!
◆神託により後宮に入ることになった『跳ねっ返りの薬草姫』と呼ばれている凛花。冷徹で女嫌いとの噂がある皇帝・紫曄の妃となるのは気が進まないが、ある目的のために月華宮へ行くと心に決めていた。凛花の秘めた目的とは、皇帝の寵を得ることではなく『虎に変化してしまう』という特殊すぎる体質の秘密を解き明かすこと! だが後宮入り早々、凛花は紫曄に秘密を知られてしまう。しかし同じく秘密を抱えている紫曄は、凛花に「抱き枕になれ」と予想外なことを言い出して――?
◆第14回恋愛小説大賞【中華後宮ラブ賞】受賞。ありがとうございます!
◆旧題:月華宮の虎猫の妃は眠れぬ皇帝の膝の上 ~不本意ながらモフモフ抱き枕を拝命いたします~
妖しきよろずや奇譚帖 ~我ら妖萬屋なり~
こまめ
キャラ文芸
「青年、儂が見えるのか?」
山路浩三は小説家を目指し上京したごく普通の青年。ある日事故に会い、三年間の眠りの末に目覚めたその日から、彼の世界は一変した。聞こえないはずの音が聞こえ、見えるはずのないものが見えるようになってしまった彼は、近所の神社である男と出会う。自らを《天神》と名乗る男に任されたのは、成仏されずに形を変え、此岸に残る《この世ならざる者》を在るべき場所へ還す、《妖萬屋》という仕事だった。
これは、あやかしものが見えるようになってしまった男が織りなす、妖とヒトを紡ぐ、心温まる物語。
刀一本で戦場を駆け巡る俺は無課金侍
tukumo
キャラ文芸
パラレルワールドの戦国乱世、山本伊三郎は数多の戦場に乱入しては刀一差しに上は着流し下は褌一丁に草履で金目の物と食糧をかっさらって生活していた
山本を見掛ける者達は口揃えて彼を
『無課金プレイヤー(侍)』と呼んだ
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる