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第2章エクスプレス グランドプロローグ
サイドBプロローグ 道化師は嗤う/道化師の弁明
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――パチ、パチ、パチ、パチ……――
当然ながらその拍手に、その場に居た者の誰もが振り向いていた。ここは警視庁の会議室だ。オペラ座の観客席ではない。第3者に拍手をされるいわれなど無いのだ。
戸惑いと苛立ちを覚えながら皆が背後を振り向けば、会議室のはるか後方の壁際に一つのシルエットを見ることになる。
「いや! 素晴らしい! これこそ警察! これこそ治安を託された人々の真の姿! 困難の前には対立すら乗り越える! ドラマですねぇ! 実に素晴らしい!!」
甲高い耳に残る口調でその人物はまくし立てていた。その言葉の内容から日本警察を賞賛する意図がある事はわかるが、その言葉を耳にしている誰もが喜ぶ気にはなれなかった。一抹の苛立ちを覚えながら人々は彼の姿を見つめた。
それはピエロともいう、ジェスターともいう、アルルカンと呼ばれることもある。
赤い衣、黄色いブーツ、紫の手袋に、金色の角付き帽子、角の数は2つで角の先には柔らかい房状の球体がついていた。襟元には派手なオレンジ色のリボン――、派手な笑い顔の仮面をつけた道化者。彼の名は――
「クラウン!?」
彼の名を驚き叫ぶ者が居る。特攻装警の4号機のディアリオだ。
その名を叫び驚くディアリオが走りだせば、アトラスとエリオットもそれに応じて素早く進み出る。会議室がざわめく、それ以前に動揺が走る。困惑がさざなみのように広がる中で、いち早く言葉を発したのは警備部の近衛だった。
「貴様、なぜここに居る?!」
近衛のみならず警備部のメンバーや武装警察部隊の面々が進み出て人垣のバリケードをつくり上げる。この場に居合わせる人々を少しでも危機から守るためだ。それは意図したものでなく、彼ら自身が体に染み込ませていた極自然体な行動であったのだ。
「そもそもどうやってここに入ってきた?! ここは警視庁の最奥部だぞ!」
近衛自身もその制服の内側に下げていたシグP230に手をかけていた。いつでも抜き放てるようにしてある。だが、クラウンは彼らの態度を気にしたような素振りは一切なかった。警戒するどころか喰ったような態度で飄々とするばかりだ。
「どうやって? そんなの言えるわけないじゃないですかぁ? だってワタクシ、エンターティナーですから! 芸人がネタを明かすなんてする訳ありませんってぇ! あはははは!」
クラウンはその目の前に日本警察の錚々たるメンバーを前にしても、一切気後れすること無く右手をひらひらとさせながら笑い飛ばす。そして、唐突に自己紹介を始めた。
「おっと、失礼いたしました。ワタクシ、クラウンと申します! そこのディアリオさんとは有明の素敵なステージでお会いしてましたねぇ? お元気でしたか?」
クラウンの言葉にディアリオは数歩進み出る。
「おかげさまで、あなたのおかげで仕事には困りません。休む暇も無く動き通しです」
「それはいけない! 日本人は働き過ぎです! 過労死しちゃいますよ?! あ、ワタシが仕事を増やしてるのか。あはははあは! これは失礼!」
「ふざけているのですか? これでも暇ではありません。私達には、やらねばならない使命がたくさんあります。邪魔をしに来たのであれば退散いただきたい」
はしゃぐかのようにジョークを交えてまくし立てるクラウンにディアリオは冷静なままに切り返した。クラウンはそれを変わらぬテンションで受け流す。右掌を顔の前で左右にひらひらさせると言葉を続ける。
「邪魔? いえいえ、そのようなつもりは毛頭ありませんよ! とーーーっても大切なことで伺った次第でして」
クラウンの言葉にアトラスがよく通る低い声で問いただす。
「大切な事?」
「はい!」
アトラスの冷徹な射抜くような視線を受けて、クラウンは姿勢を正し両手の腰の裏で組んで静かに語る。
「ワタクシ、今回は私自身の身の潔白についてお話したいと思いまして」
それまでのクラウンの面は笑い顔のピエロ顔だったが、そこで白と黒で描かれた目と口がアーチの様な形を描いたシンプルな笑い顔へと変わった。そのクラウンの言葉にアトラスは一言問いただした。
「身の潔白だと?」
「えぇ、そうです。なにか皆さん誤解されているようですね。そもそもがワタクシがやっていないことで時間を浪費しようと、なされてらっしゃるみたいですので」
「どう言う意味だ?」
「どう言う意味も、こう言う意味もありませんよ」
クラウンは両手を肩のところまで持ち上げて首をすくめてみせる。
「ワタシはベルトコーネなんか保護してませんよ。ワタシが保護したのはローラ嬢ただ一人です」
そう語る言葉にはおどけた様子はなく真面目に語るのみだ。
「なんだと?」
「もう一度いいますよ? ワタクシ、ベルトコーネなんか知らないと言っているんです。あんな戦闘キチガイの筋力バカ、どうなろうと知ったこっちゃありません。指一本、触るのもお断わりですよ」
「ずいぶんな言いようだな。そんなに嫌いなのか?」
アトラスはクラウンを挑発する。その言葉にクラウンは過剰に反応してみせる。
「当然ですよ! あんないつ爆発するかわからないような暴走魔をコントロールできるやつなんかどっこにも居ませんよ! 海外の闇社会での評価を調べてご覧なさい! ベルトコーネの評判は最悪です。少しでもディンキー老を侮辱するようなことが有ればすぐに暴れだすんです! それについては、特攻装警の皆さんも有明ではそれはそれはひどい目にあったのを覚えておいででしょう?」
クラウンに指摘された事実に否定する声は誰からもでなかった。忌避したい記憶を掘り起こされて、アトラスもエリオットも苦い表情を浮かべていた。そんな彼らを見つめながらクラウンは腕組しつつ言葉を続けた。
「それにです。やつをコントロールできる唯一の存在であるディンキー老が完全にこの世から居なくなった今、あいつを抑止できるようなヤツは世界中のどこにもいませんよ。ヤツを喜んで保護している奴がいたとすれば、それはよほどの変わり者か頭がイカれているかですよ」
「否定はできんな。その意見だけは俺も同意するところがあるな」
「ミスター・アトラス、そう言っていただけて恐縮です」
「だがクラウン、ベルトコーネはともかくなぜローラだけ保護する? 状況的にはメリッサも保護できたはずだ」
アトラスの問いにクラウンは表情ひとつ変えず静かに語りだした。
「それについてですが、特別にお話しましょう。実はワタクシ、とある方よりイザという時にはローラ嬢をお助けするように依頼を受けていたんです。ま、誰から頼まれたのかは言わなくても大体わかるとは思いますが」
アトラスはそんなクラウンに問いただし続けた。
「ディンキーか?」
「ノーコメントです」
「ならば、お前さんが保護したというローラとやらは今どこに居る」
「ノーコメントですよ。これでもワタシ、色々と依頼を受けて行動しています。クライアントの信用を失うわけにはまいりませんので」
「得体のしれない侵入者風情が、意外と世間体を気にするんだな?」
「あはは、当然でしょう? これでもワタクシ、書面の約束などあてにならない闇社会の住人です。データ化できない人物的信用度だけがウリですので」
「変なところに真面目なんだな」
「ありがとうございます。褒め言葉と受け取っておきましょう」
そう語るクラウンには敵意のような剣呑さは感じられなかった。しかし、クラウンの人物としての危険さとフランクさが入り交じる異様なアンバランスさに会議室に集まった誰もが苛立ちと警戒心を抱かずには居られなかった。それを代弁できるのは、あの有明事件で現場に居合わせた特攻装警たちだけである。ディアリオは言葉を選びながらクラウンに問いかけた。
「ならばクラウン。あなたに訊ねますが、ベルトコーネがあなたのもとに居ないとして、今どこに居るとお思いですか?」
「あなた、ワタシがそれを答えるとでも?」
ディアリオはクラウンの問いを否定する。
「愚問でしたね。それこそ聞くだけ無駄というものです」
「聡明な判断です。知っていたとしてそれを軽々しく口にするようでは信頼と言うものは得られませんよ」
「では、あなたの主張を簡単に信用するわけには行きません。なにより、あなたがベルトコーネに関わっていないと言う物的証拠が無い。なにしろ貴方自身が一切の痕跡を残しません。我々は我々なりのやり方でこの件に関して〝事実〟と言うものが果たしてどう言うものであったのか、確かめなければならない。そもそも――、警察というのは『事実を突き止める』と言うロジックの上にすべての行動は成り立っている。あなたが貴方自身のロジックを変えられないのならば、我々は我々のロジックを放棄するつもりは全く無い! あなたと交渉の余地はない。ご退席願おう!」
ディアリオが言い放った言葉に、アトラスもエリオットも頷いていた。
彼らだけではない。近衛も大石も大戸島も――、この会議室に居合わせたすべての人々がディアリオの言葉に同意の意思を示していた。一人ひとり立ち上がり、同じ場所を見つめている。そして、一つになった意思は視線となってクラウンと言う存在を一心に見つめるのだ。
その、何よりも熱い視線が集まっていることに気づかぬクラウンではない。組んでいた腕を解いて両手を腰の後ろに回すとポツリと一言つぶやいたのだ。
当然ながらその拍手に、その場に居た者の誰もが振り向いていた。ここは警視庁の会議室だ。オペラ座の観客席ではない。第3者に拍手をされるいわれなど無いのだ。
戸惑いと苛立ちを覚えながら皆が背後を振り向けば、会議室のはるか後方の壁際に一つのシルエットを見ることになる。
「いや! 素晴らしい! これこそ警察! これこそ治安を託された人々の真の姿! 困難の前には対立すら乗り越える! ドラマですねぇ! 実に素晴らしい!!」
甲高い耳に残る口調でその人物はまくし立てていた。その言葉の内容から日本警察を賞賛する意図がある事はわかるが、その言葉を耳にしている誰もが喜ぶ気にはなれなかった。一抹の苛立ちを覚えながら人々は彼の姿を見つめた。
それはピエロともいう、ジェスターともいう、アルルカンと呼ばれることもある。
赤い衣、黄色いブーツ、紫の手袋に、金色の角付き帽子、角の数は2つで角の先には柔らかい房状の球体がついていた。襟元には派手なオレンジ色のリボン――、派手な笑い顔の仮面をつけた道化者。彼の名は――
「クラウン!?」
彼の名を驚き叫ぶ者が居る。特攻装警の4号機のディアリオだ。
その名を叫び驚くディアリオが走りだせば、アトラスとエリオットもそれに応じて素早く進み出る。会議室がざわめく、それ以前に動揺が走る。困惑がさざなみのように広がる中で、いち早く言葉を発したのは警備部の近衛だった。
「貴様、なぜここに居る?!」
近衛のみならず警備部のメンバーや武装警察部隊の面々が進み出て人垣のバリケードをつくり上げる。この場に居合わせる人々を少しでも危機から守るためだ。それは意図したものでなく、彼ら自身が体に染み込ませていた極自然体な行動であったのだ。
「そもそもどうやってここに入ってきた?! ここは警視庁の最奥部だぞ!」
近衛自身もその制服の内側に下げていたシグP230に手をかけていた。いつでも抜き放てるようにしてある。だが、クラウンは彼らの態度を気にしたような素振りは一切なかった。警戒するどころか喰ったような態度で飄々とするばかりだ。
「どうやって? そんなの言えるわけないじゃないですかぁ? だってワタクシ、エンターティナーですから! 芸人がネタを明かすなんてする訳ありませんってぇ! あはははは!」
クラウンはその目の前に日本警察の錚々たるメンバーを前にしても、一切気後れすること無く右手をひらひらとさせながら笑い飛ばす。そして、唐突に自己紹介を始めた。
「おっと、失礼いたしました。ワタクシ、クラウンと申します! そこのディアリオさんとは有明の素敵なステージでお会いしてましたねぇ? お元気でしたか?」
クラウンの言葉にディアリオは数歩進み出る。
「おかげさまで、あなたのおかげで仕事には困りません。休む暇も無く動き通しです」
「それはいけない! 日本人は働き過ぎです! 過労死しちゃいますよ?! あ、ワタシが仕事を増やしてるのか。あはははあは! これは失礼!」
「ふざけているのですか? これでも暇ではありません。私達には、やらねばならない使命がたくさんあります。邪魔をしに来たのであれば退散いただきたい」
はしゃぐかのようにジョークを交えてまくし立てるクラウンにディアリオは冷静なままに切り返した。クラウンはそれを変わらぬテンションで受け流す。右掌を顔の前で左右にひらひらさせると言葉を続ける。
「邪魔? いえいえ、そのようなつもりは毛頭ありませんよ! とーーーっても大切なことで伺った次第でして」
クラウンの言葉にアトラスがよく通る低い声で問いただす。
「大切な事?」
「はい!」
アトラスの冷徹な射抜くような視線を受けて、クラウンは姿勢を正し両手の腰の裏で組んで静かに語る。
「ワタクシ、今回は私自身の身の潔白についてお話したいと思いまして」
それまでのクラウンの面は笑い顔のピエロ顔だったが、そこで白と黒で描かれた目と口がアーチの様な形を描いたシンプルな笑い顔へと変わった。そのクラウンの言葉にアトラスは一言問いただした。
「身の潔白だと?」
「えぇ、そうです。なにか皆さん誤解されているようですね。そもそもがワタクシがやっていないことで時間を浪費しようと、なされてらっしゃるみたいですので」
「どう言う意味だ?」
「どう言う意味も、こう言う意味もありませんよ」
クラウンは両手を肩のところまで持ち上げて首をすくめてみせる。
「ワタシはベルトコーネなんか保護してませんよ。ワタシが保護したのはローラ嬢ただ一人です」
そう語る言葉にはおどけた様子はなく真面目に語るのみだ。
「なんだと?」
「もう一度いいますよ? ワタクシ、ベルトコーネなんか知らないと言っているんです。あんな戦闘キチガイの筋力バカ、どうなろうと知ったこっちゃありません。指一本、触るのもお断わりですよ」
「ずいぶんな言いようだな。そんなに嫌いなのか?」
アトラスはクラウンを挑発する。その言葉にクラウンは過剰に反応してみせる。
「当然ですよ! あんないつ爆発するかわからないような暴走魔をコントロールできるやつなんかどっこにも居ませんよ! 海外の闇社会での評価を調べてご覧なさい! ベルトコーネの評判は最悪です。少しでもディンキー老を侮辱するようなことが有ればすぐに暴れだすんです! それについては、特攻装警の皆さんも有明ではそれはそれはひどい目にあったのを覚えておいででしょう?」
クラウンに指摘された事実に否定する声は誰からもでなかった。忌避したい記憶を掘り起こされて、アトラスもエリオットも苦い表情を浮かべていた。そんな彼らを見つめながらクラウンは腕組しつつ言葉を続けた。
「それにです。やつをコントロールできる唯一の存在であるディンキー老が完全にこの世から居なくなった今、あいつを抑止できるようなヤツは世界中のどこにもいませんよ。ヤツを喜んで保護している奴がいたとすれば、それはよほどの変わり者か頭がイカれているかですよ」
「否定はできんな。その意見だけは俺も同意するところがあるな」
「ミスター・アトラス、そう言っていただけて恐縮です」
「だがクラウン、ベルトコーネはともかくなぜローラだけ保護する? 状況的にはメリッサも保護できたはずだ」
アトラスの問いにクラウンは表情ひとつ変えず静かに語りだした。
「それについてですが、特別にお話しましょう。実はワタクシ、とある方よりイザという時にはローラ嬢をお助けするように依頼を受けていたんです。ま、誰から頼まれたのかは言わなくても大体わかるとは思いますが」
アトラスはそんなクラウンに問いただし続けた。
「ディンキーか?」
「ノーコメントです」
「ならば、お前さんが保護したというローラとやらは今どこに居る」
「ノーコメントですよ。これでもワタシ、色々と依頼を受けて行動しています。クライアントの信用を失うわけにはまいりませんので」
「得体のしれない侵入者風情が、意外と世間体を気にするんだな?」
「あはは、当然でしょう? これでもワタクシ、書面の約束などあてにならない闇社会の住人です。データ化できない人物的信用度だけがウリですので」
「変なところに真面目なんだな」
「ありがとうございます。褒め言葉と受け取っておきましょう」
そう語るクラウンには敵意のような剣呑さは感じられなかった。しかし、クラウンの人物としての危険さとフランクさが入り交じる異様なアンバランスさに会議室に集まった誰もが苛立ちと警戒心を抱かずには居られなかった。それを代弁できるのは、あの有明事件で現場に居合わせた特攻装警たちだけである。ディアリオは言葉を選びながらクラウンに問いかけた。
「ならばクラウン。あなたに訊ねますが、ベルトコーネがあなたのもとに居ないとして、今どこに居るとお思いですか?」
「あなた、ワタシがそれを答えるとでも?」
ディアリオはクラウンの問いを否定する。
「愚問でしたね。それこそ聞くだけ無駄というものです」
「聡明な判断です。知っていたとしてそれを軽々しく口にするようでは信頼と言うものは得られませんよ」
「では、あなたの主張を簡単に信用するわけには行きません。なにより、あなたがベルトコーネに関わっていないと言う物的証拠が無い。なにしろ貴方自身が一切の痕跡を残しません。我々は我々なりのやり方でこの件に関して〝事実〟と言うものが果たしてどう言うものであったのか、確かめなければならない。そもそも――、警察というのは『事実を突き止める』と言うロジックの上にすべての行動は成り立っている。あなたが貴方自身のロジックを変えられないのならば、我々は我々のロジックを放棄するつもりは全く無い! あなたと交渉の余地はない。ご退席願おう!」
ディアリオが言い放った言葉に、アトラスもエリオットも頷いていた。
彼らだけではない。近衛も大石も大戸島も――、この会議室に居合わせたすべての人々がディアリオの言葉に同意の意思を示していた。一人ひとり立ち上がり、同じ場所を見つめている。そして、一つになった意思は視線となってクラウンと言う存在を一心に見つめるのだ。
その、何よりも熱い視線が集まっていることに気づかぬクラウンではない。組んでいた腕を解いて両手を腰の後ろに回すとポツリと一言つぶやいたのだ。
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