3 / 10
夢
二度目の死!?
しおりを挟む
さて、一悶着あったが今度こそスタート地点に来れただろう。俺の目の前には綺麗な青色の草原が広がっていた。あれ?ステータスを確認するのってどうすればいいんだ?まあテンプレをやってみよう。
「ステータス」
俺がそういう時目の前に半透明の板のようなものが現れる。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
名前:勇也 Lv.1
種族:ヒューマン
術技 なし
魔術 なし
敏捷性4 魔力0 体力2 攻撃力6 防御力8
SP0
アイテム
魔力水 天使の導き
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
なんだこのクソみたいなステータスは。はぁ……本当に俺は魔法を使えないのか……?そう落胆しているとふとアイテム欄に入っていた二つのアイテムが目に止まる。
詳細を見るのはどうすればいいのだろうか……とりあえずアイテムをタップしてみよう。
【魔力水】
飲むと魔力値+10
「イヨッシャァァァァァ!!!!」
おっとついつい叫んでしまった。しかし叫ぶのも無理はないと思う。×じゃなくて+なのだ。これほど俺に向いてるアイテムはないだろう。
さて、もう一つの方も確認してみるか。
【天使の導き】
天使ミエルからの導き、もう一度タップすると繋がる。
俺は言われたまんまもう一度タップする。
「ん?あ、繋がりましたね。気づかれたようで何よりです。色々話を聞いて流石に不憫に思ったので……私からのプレゼントです。安心して下さいください。責任は全て上司たるこのアニマ様が取ってくださいます。ね?アニマ様?」
「は、はい……だからもうやめてぇ……」
ナニをされていたのだろうか。アニマはそのまんま倒れ声も出さない。いや、少しピクピクと動いているな。まああいつがどうなろうと俺の知ったことではない。そもそも誰に対して責任を取るんだ?あいつが最高責任者だろうに。
「それでは出来る限り死ぬことはないように頑張って下さい!失礼します。あ、また連絡を取りたければそちらのアイテムを使うことができますのでご活用ください。まあ基本的に繋がるのはアニマ様の方ですがね。」
どうやらあの天使さんはなかなか使え……いや、いい人のようだ。
まあもうあのアイテムにお世話になることはない。
俺はありがたくさっさと魔力水を飲む。魔力の欄をタップして説明を見るとどうやら自然回復するようだ。各魔術を取得するのにも魔力値を使うらしい。下級魔術で5ポイントだ。高くね?いや、俺の魔力が低すぎるからだろうか?
とりあえずファイヤーボールなるものを取得しておいた。一番使い勝手が良さそうだ。街中では使えないけど。
それぞれのステータスについて調べてみたけどどうやら體力は0になってもすぐに死ぬわけではないらしい。逆に體力がまだ殘っていても突発的な事故で死ぬこともあるんだとか……
そして後気になるのはSPだな。どれどれ?どうやらレベルを上げることで手に入るポイントらしい。主に術技、魔術を習得するための物だとか。
さて……一通りのかくにんは終わったが……何しようか。
「……!誰だ!?」
ふと気配を感じて後ろを振り返る。するとそこには1匹のスライムがいた。
「【パラライズ】ってあれ?」
嘘だろ……?スライムにも勝ってるステータスが一つもないなんて……
「ほら、どっか行けよ。なんだ?俺を小馬鹿にしてるのか?」
俺はパラライズを解除してスライムを逃がそうとする。するとスライムは全身を震わせてこっちに寄ってきた。これは……拒否という形でいいのだろうか?
「……お前も一緒に来るのか?」
すると今度は全身を縦に震わせる。言語理解が出来ているのだろうか?
そんなことを思っているといきなり目の前に半透明のプレートが現れた。
【従魔契約をしますか?】YES/No
俺は迷わずYESを押す。これは魔法の範疇に入らないのか……?
《【召喚魔法】が解放されました。》
あ、魔法扱いなのね……
俺は召喚魔法の欄をタップする。
【召喚魔法】
従魔登録した魔物がどこにいても召喚できる(死亡している場合は契約は解除される。一体の召喚につき最低100ポイント。
横に従魔召喚の欄があったので押してみることにした。
《ポイントが足りません。必要ポイント1万》
だよな……って1万!?なんで!?スライムだぞ?もしかしてこの世界じゃスライムって強い部類の魔物なのか?
まあいいか……とりあえずはステータスだよな。
俺は従魔の欄にあったスライムをタップする。
《名前を決めてください》
書いてあったのはそれだけだった。名前をつけないと見れないタイプなのか?スライムだから単純にライムでいいか。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
名前:ライム Lv.20
種族:スライム
魔術 無属性
術技 捕食
特殊 反射
耐性 物理攻撃耐性 魔力攻撃耐性
生命力200 攻撃力250 魔力500 防御力350
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
うん、軒並み3桁……てかあれ?なんだか表示が少なくないか?まあいい……強くね?物理魔力両方耐性持ってるとかどうやって倒すんだよ……
「ライム行くぞ。」
俺はライムに声をかけて前に進んで行く。ライムはぴょんぴょん飛んで着いてきた。これあのクソ女神もといアニマより可愛くね?いや、可愛いのベクトルが違うな。あいつは女神だけあって顔だけはかなりいい。対してライムはペットのような感覚だ。そもそも土俵が違うのだから比べるの自体愚かだろう。
てか魔物凄いよってくるんだけど!?まあゴブリンばっかりだからパラライズ効くけどさ。動き止めた後にトドメを刺す手段がないんだよ……今は襲ってきた魔物全部パラライズで麻痺させてある。レベル2でも案外いけるものなんだな。
「ライム、こいつら食えるか?」
色々考えてたらふとライムには捕食とかいう技能があることを思い出した。
でもライムが食ったところで俺に経験値入んないと意味ないよな。一応契約してるわけだから経験値は入ってくるのか……?
俺は少し調べるためにステータスを呼び出し従魔契約の欄を押す。
【従魔契約】
魔物と契約する。契約した魔物が得た経験値の半分が自分に流れてくる。
経験値を分けることができるのか。それならなんも問題はないな。
「ライム、やってくれ。」
ん……?あれなんだ?
ライムがゴブリンどもを捕食している間に周りを見てみると遠くの方から謎の黒い物体が飛んで来ていた。
おいおい……あれやばいやつじゃねぇの?
「ライム!早く逃げるぞ!!食ってなくていいから早く!!」
しかしライムは動こうともしない。
「あ……これ死んだ。」
そう呟いた瞬間俺は業火に包まれた。
「ステータス」
俺がそういう時目の前に半透明の板のようなものが現れる。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
名前:勇也 Lv.1
種族:ヒューマン
術技 なし
魔術 なし
敏捷性4 魔力0 体力2 攻撃力6 防御力8
SP0
アイテム
魔力水 天使の導き
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
なんだこのクソみたいなステータスは。はぁ……本当に俺は魔法を使えないのか……?そう落胆しているとふとアイテム欄に入っていた二つのアイテムが目に止まる。
詳細を見るのはどうすればいいのだろうか……とりあえずアイテムをタップしてみよう。
【魔力水】
飲むと魔力値+10
「イヨッシャァァァァァ!!!!」
おっとついつい叫んでしまった。しかし叫ぶのも無理はないと思う。×じゃなくて+なのだ。これほど俺に向いてるアイテムはないだろう。
さて、もう一つの方も確認してみるか。
【天使の導き】
天使ミエルからの導き、もう一度タップすると繋がる。
俺は言われたまんまもう一度タップする。
「ん?あ、繋がりましたね。気づかれたようで何よりです。色々話を聞いて流石に不憫に思ったので……私からのプレゼントです。安心して下さいください。責任は全て上司たるこのアニマ様が取ってくださいます。ね?アニマ様?」
「は、はい……だからもうやめてぇ……」
ナニをされていたのだろうか。アニマはそのまんま倒れ声も出さない。いや、少しピクピクと動いているな。まああいつがどうなろうと俺の知ったことではない。そもそも誰に対して責任を取るんだ?あいつが最高責任者だろうに。
「それでは出来る限り死ぬことはないように頑張って下さい!失礼します。あ、また連絡を取りたければそちらのアイテムを使うことができますのでご活用ください。まあ基本的に繋がるのはアニマ様の方ですがね。」
どうやらあの天使さんはなかなか使え……いや、いい人のようだ。
まあもうあのアイテムにお世話になることはない。
俺はありがたくさっさと魔力水を飲む。魔力の欄をタップして説明を見るとどうやら自然回復するようだ。各魔術を取得するのにも魔力値を使うらしい。下級魔術で5ポイントだ。高くね?いや、俺の魔力が低すぎるからだろうか?
とりあえずファイヤーボールなるものを取得しておいた。一番使い勝手が良さそうだ。街中では使えないけど。
それぞれのステータスについて調べてみたけどどうやら體力は0になってもすぐに死ぬわけではないらしい。逆に體力がまだ殘っていても突発的な事故で死ぬこともあるんだとか……
そして後気になるのはSPだな。どれどれ?どうやらレベルを上げることで手に入るポイントらしい。主に術技、魔術を習得するための物だとか。
さて……一通りのかくにんは終わったが……何しようか。
「……!誰だ!?」
ふと気配を感じて後ろを振り返る。するとそこには1匹のスライムがいた。
「【パラライズ】ってあれ?」
嘘だろ……?スライムにも勝ってるステータスが一つもないなんて……
「ほら、どっか行けよ。なんだ?俺を小馬鹿にしてるのか?」
俺はパラライズを解除してスライムを逃がそうとする。するとスライムは全身を震わせてこっちに寄ってきた。これは……拒否という形でいいのだろうか?
「……お前も一緒に来るのか?」
すると今度は全身を縦に震わせる。言語理解が出来ているのだろうか?
そんなことを思っているといきなり目の前に半透明のプレートが現れた。
【従魔契約をしますか?】YES/No
俺は迷わずYESを押す。これは魔法の範疇に入らないのか……?
《【召喚魔法】が解放されました。》
あ、魔法扱いなのね……
俺は召喚魔法の欄をタップする。
【召喚魔法】
従魔登録した魔物がどこにいても召喚できる(死亡している場合は契約は解除される。一体の召喚につき最低100ポイント。
横に従魔召喚の欄があったので押してみることにした。
《ポイントが足りません。必要ポイント1万》
だよな……って1万!?なんで!?スライムだぞ?もしかしてこの世界じゃスライムって強い部類の魔物なのか?
まあいいか……とりあえずはステータスだよな。
俺は従魔の欄にあったスライムをタップする。
《名前を決めてください》
書いてあったのはそれだけだった。名前をつけないと見れないタイプなのか?スライムだから単純にライムでいいか。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
名前:ライム Lv.20
種族:スライム
魔術 無属性
術技 捕食
特殊 反射
耐性 物理攻撃耐性 魔力攻撃耐性
生命力200 攻撃力250 魔力500 防御力350
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
うん、軒並み3桁……てかあれ?なんだか表示が少なくないか?まあいい……強くね?物理魔力両方耐性持ってるとかどうやって倒すんだよ……
「ライム行くぞ。」
俺はライムに声をかけて前に進んで行く。ライムはぴょんぴょん飛んで着いてきた。これあのクソ女神もといアニマより可愛くね?いや、可愛いのベクトルが違うな。あいつは女神だけあって顔だけはかなりいい。対してライムはペットのような感覚だ。そもそも土俵が違うのだから比べるの自体愚かだろう。
てか魔物凄いよってくるんだけど!?まあゴブリンばっかりだからパラライズ効くけどさ。動き止めた後にトドメを刺す手段がないんだよ……今は襲ってきた魔物全部パラライズで麻痺させてある。レベル2でも案外いけるものなんだな。
「ライム、こいつら食えるか?」
色々考えてたらふとライムには捕食とかいう技能があることを思い出した。
でもライムが食ったところで俺に経験値入んないと意味ないよな。一応契約してるわけだから経験値は入ってくるのか……?
俺は少し調べるためにステータスを呼び出し従魔契約の欄を押す。
【従魔契約】
魔物と契約する。契約した魔物が得た経験値の半分が自分に流れてくる。
経験値を分けることができるのか。それならなんも問題はないな。
「ライム、やってくれ。」
ん……?あれなんだ?
ライムがゴブリンどもを捕食している間に周りを見てみると遠くの方から謎の黒い物体が飛んで来ていた。
おいおい……あれやばいやつじゃねぇの?
「ライム!早く逃げるぞ!!食ってなくていいから早く!!」
しかしライムは動こうともしない。
「あ……これ死んだ。」
そう呟いた瞬間俺は業火に包まれた。
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
悠々自適な転生冒険者ライフ ~実力がバレると面倒だから周りのみんなにはナイショです~
こばやん2号
ファンタジー
とある大学に通う22歳の大学生である日比野秋雨は、通学途中にある工事現場の事故に巻き込まれてあっけなく死んでしまう。
それを不憫に思った女神が、異世界で生き返る権利と異世界転生定番のチート能力を与えてくれた。
かつて生きていた世界で趣味で読んでいた小説の知識から、自分の実力がバレてしまうと面倒事に巻き込まれると思った彼は、自身の実力を隠したまま自由気ままな冒険者をすることにした。
果たして彼の二度目の人生はうまくいくのか? そして彼は自分の実力を隠したまま平和な異世界生活をおくれるのか!?
※この作品はアルファポリス、小説家になろうの両サイトで同時配信しております。
使えないと言われ続けた悪役令嬢のその後
有木珠乃
恋愛
アベリア・ハイドフェルド公爵令嬢は「使えない」悪役令嬢である。
乙女ゲームの悪役令嬢に転生したのに、最低限の義務である、王子の婚約者にすらなれなったほどの。
だから簡単に、ヒロインは王子の婚約者の座を得る。
それを見た父、ハイドフェルド公爵は怒り心頭でアベリアを修道院へ行くように命じる。
王子の婚約者にもなれず、断罪やざまぁもされていないのに、修道院!?
けれど、そこには……。
※この作品は小説家になろう、カクヨム、エブリスタにも投稿しています。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
【旧版】パーティーメンバーは『チワワ』です☆ミ
こげ丸
ファンタジー
===================
◆重要なお知らせ◆
本作はこげ丸の処女作なのですが、本作の主人公たちをベースに、全く新しい作品を連載開始しております。
設定は一部被っておりますが全く別の作品となりますので、ご注意下さい。
また、もし混同されてご迷惑をおかけするようなら、本作を取り下げる場合がございますので、何卒ご了承お願い致します。
===================
※第三章までで一旦作品としては完結となります。
【旧題:異世界おさんぽ放浪記 ~パーティーメンバーはチワワです~】
一人と一匹の友情と、笑いあり、涙あり、もう一回笑いあり、ちょこっと恋あり の異世界冒険譚です☆
過酷な異世界ではありますが、一人と一匹は逞しく楽しく過ごしているようですよ♪
そんなユウト(主人公)とパズ(チワワ)と一緒に『異世界レムリアス』を楽しんでみませんか?(*'▽')
今、一人と一匹のちょっと変わった冒険の旅が始まる!
※王道バトルファンタジーものです
※全体的に「ほのぼの」としているので楽しく読んで頂けるかと思っています
※でも、時々シリアスモードになりますのでご了承を…
=== こげ丸 ===
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
お前じゃないと、追い出されたが最強に成りました。ざまぁ~見ろ(笑)
いくみ
ファンタジー
お前じゃないと、追い出されたので楽しく復讐させて貰いますね。実は転生者で今世紀では貴族出身、前世の記憶が在る、今まで能力を隠して居たがもう我慢しなくて良いな、開き直った男が楽しくパーティーメンバーに復讐していく物語。
---------
掲載は不定期になります。
追記
「ざまぁ」までがかなり時間が掛かります。
お知らせ
カクヨム様でも掲載中です。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
断罪される1か月前に前世の記憶が蘇りました。
みちこ
ファンタジー
両親が亡くなり、家の存続と弟を立派に育てることを決意するけど、ストレスとプレッシャーが原因で高熱が出たことが切っ掛けで、自分が前世で好きだった小説の悪役令嬢に転生したと気が付くけど、小説とは色々と違うことに混乱する。
主人公は断罪から逃れることは出来るのか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる