歪んだ少女と拗れた男

戸山紫煙

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高2の夏

美咲の願望

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美咲は後ろから西山のものを一気に奥まで貫かれた。
「あああああっ!」
突然のことに大きな声が不意に出る。
「静かにしないと、周りに聞かれますよ。」
微笑みながら西山は耳元で囁く。
美咲はぐったりしているが、西山は早速腰を動かし始める。
ぱん、ぱん、と身体が当たる乾いた音と、ぐちゅ、ぐちゅ、という湿った結合部の音だけが部屋に響く。
美咲はもはや、愛し合っているというよりも使われている状態だった。しかし、ぐったりとして奥を突かれていると、幸せな感覚に満ちてきた。

美咲は西山が好きだったが、それは年相応の恋心ではなかった。
一目見たときから、西山の切長で細い目、冷たい視線、その目で蔑まれながら犯されたいと願っていた。
美咲の奥に潜むマゾヒズムを西山が目覚めさせたのだ。
それ以来、美咲は西山を性の対象として長らく見ていた。
そして一人、西山と行為することを考えながら慰めていた。
無理矢理キスをされ、身体を好きに弄られ、口や秘裂で西山のものに奉仕させられる。自分の意思はなく、物のように扱われ、そして最後は捨てられる。
そんな妄想を抱いていた。
そして、その願いは今叶いつつある。
ほとんど物と化した自らの身体を西山が欲望のままに使っている。
奥を突かれる快感もあるが、何よりも願望が叶ったことの喜びに満ちていた。

徐々にその喜びと共に身体の快楽が頭を巡ってきた。
奥を突かれる度に震える子宮の感覚、そして先週正常位で挿入されたときには当たらなかった膣内への刺激。美咲は後背位での行為にやみつきになった。
「はぁっ…せんせ…これ好き…」
絶え絶えとした息で西山へ気持ちを伝える。西山はその言葉にさらに笑顔を浮かべて一層激しく突いた。
乾いた音よりも湿った音が大きくなる。美咲の愛液は止まらなくなっていた。溢れる愛液は脚を伝って床にまで垂れていた。
「あ…やば…気持ちいい…」
ふと西山からも言葉が漏れる。もはや西山は美咲をいじめるつもりではなく、自らの快楽を求めて腰が止まらなくなっていた。
次第に突くスピードが速くなると、美咲は震え出した。
「やば…せんせ…イっちゃう…」
先日学校で教え込まれた感覚が近いことを感じる。ぷるぷると震えてイくのを我慢している。
「イきなさい。」
低く冷たい西山の声が美咲の耳元で響いた。その声に応えるように美咲の身体は激しく痙攣した。学校でイったときよりも激しくイったのだ。
美咲の膣は西山のものを激しく締める。西山もこれには声を漏らした。
「あぅ…締めすぎ…」
これに応えるように西山はより一層腰を激しく美咲に打ちつける。西山の立派な亀頭が美咲から溢れる愛液をどんどん外へと掻き出して、結合部は泡立ってきていた。
「せんせ…激し…」
もはや西山の耳には美咲の言葉は聞こえていない。ただ目の前の“穴”で欲望を満たすことだけを考えていた。美咲の腰を掴む手に力が入る。
「ぁ…イくっ…!」
西山も最奥で果てる。濃い精液が美咲の中へと放たれる。ぐっと奥へ押しつけながらイったので、精液は子宮口に直に注がれるようになった。
美咲も精液が中へ注がれる感覚が堪らずまたイってしまった。中にじんわりと西山の体温が広がる感覚。「西山のものだ」と思い知らされる最高の瞬間。

西山のものを引き抜くと、どろっと精液が垂れて床へと溢れた。
その様を見た西山はニヤリと笑う。そして再びその肉棒はめきめきと元気さを取り戻す。
溢れた精液ものを掬うようにして入り口にあてがい、再び美咲の奥まで挿入する。
「ああっ!先生!?」
予想外の出来事に美咲は驚きの声を上げる。だがそんなことお構いなしに西山は腰を打ちつけた。
激しい音が部屋に響く。まるでレイプのように。
まだ本調子でなかった西山のものも、美咲の中でどんどん膨らみ、美咲の膣壁をえぐる。
美咲はイったばかりの身体にさらなる快楽を与えられ、立つことすらままならなかった。そんなよろよろとした美咲の腰を抱えて西山は自分の好きなように扱う。
結合部は先ほどの精液まで溢れてきてぐちゃぐちゃに泡立っていた。水音も激しくなり、再び西山が果てようとしている。
「ぐ…う…!」
もはや意識も辛うじてある状態の美咲にさらに精液が注ぎ込まれた。

引き抜かれた場所からは自らが射精しているかの如く精液がこぼれ落ちてくる。
西山が美咲の腰から手を離すと、美咲はベッドへと崩れるように倒れ込んだ。そしてその身体は未だに少し痙攣していた。
まだ西山のものは半分くらい勃っていたが、美咲の様子を見て諦めると、
「今日はここまでにしてあげます。」
と意識が朦朧とする美咲の耳元で囁いた。美咲は言葉になるかならないかの声で弱々しく返事する。
徐々に西山好みの身体へと変えられていく美咲。
間近に迫った夏休みにはさらにディープな調教が始まることをまだ美咲は知らなかった。
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