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甲ルート
終結
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総統官邸
イギリスは休戦を申し出た。
事実上の降伏宣言である。
イギリスに残った者達が休戦協定を結んだ。
しかし、ホームガードというレジスタンスが根強い抵抗を示し、ブリテン島の歴史的
都市は火の海になっている。
だが、正規軍がレジスタンス如きに負ける訳が無い。
間もなく大半が制圧された。
そして成果も非常に大きい。
まず、イギリス海軍の一部の艦艇を鹵獲。
イタリア海軍と配分が決定された。
我々は建造中を含め戦艦4隻、他多数を手に入れた。
・・・ただ、戦艦の3隻の建造は進んでいないとのことだが。
イタリア海軍はほぼ完成した空母2隻を手に入れることになった。
日本海軍はイギリスの造船力を手に入れた。
日本の一部の技術者がイギリスに送られ、捕虜になっているイギリスの技術者と共に
艦艇を建造する。
そして、完成した艦艇はスエズ運河を通って日本に送られる。
また、イギリスの最新レーダーを始めとした技術を手に入れた。
それは我々に対し、多大なる恩恵をもたらすだろう。
チャーチルには潜水艦で脱出された。
勿論暗殺部隊を送ったのだが、時すでに遅しだった。
恐らく脱出先はアメリカかカナダだろう。
アメリカとの交渉は着々と進んでいる。
間もなく交渉が終了し、連合国との戦争は終わるだろう。
勿論講和は我々が主導している。
あとはソ連との戦争だが、こちらも間もなく終わる。
日本の参戦も決まり、奴らの命運は尽きた。
間もなく対ソ戦も終わるだろう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ホワイトハウス
もはや講和を結ばざるを得ない。
ブリテン島から逃げてきたチャーチルらは我々に戦争継続を訴えてきたが、敗北者に
傾ける耳は無い。
イギリスの脱落によって、国民の厭戦機運が高まっている。
一部の国民はベルサイユ条約のような屈辱的条約を結ばされると考え、また未だに、
勝てる可能性は少なからずある為、まだ戦争を続けるべきだと唱えているが、このま
ま戦争を続ければ、ロシアの二の舞になりかねない。
自分が失脚するのは確実だが、完全に合衆国が破壊されるよりはマシだろう。
黄色人種にも敗北するのはこの上ない屈辱だが、私的な感情で国を誤った方向に進め
る訳にはいかない。
既に講和を結ぶ方針は議会を通して、この方針は国民に伝えられている。
議会からはこの決定はおおむね歓迎された。
私が出来ることは出来る限り、アメリカの没落を招くような条約を阻止する。
それだけだ。
「我々は泥船に乗った・・・か。」
日本に戦争を仕掛けて戦争を始めたが、相手の力を大きく見誤っていた。
「大統領。お時間です。」
「ああ。」
今から太平洋を渡り、日本へ向かう。
皮肉にも、もともと我々の出席権は認められない筈だったが日本の訴えにより、我々
の講和の出席が認められた。
日本に助けられたことになってしまう。
だが、この恨みはいつか・・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
日本 京都
帝国の歴史的に重要な場所であるここで講和会議が開かれた。
そして最終的に連合国と枢軸国の講和条約、京都条約が結ばれた。
京都条約では我々は太平洋諸島を割譲、ニュージーランド、オーストラリア、インド
シナ、インドに協力政府をつくることを認められ、イギリスとアメリカの一部の造船
所を手に入れた。
また、同時に中国の国民政府、共産党も降伏したが、南京政府に統合されるだけで終
わった。
ドイツはイングランド、ウェールズを傀儡化、アメリカの東海岸を租借した。
イタリアはスコットランドを傀儡化、ユーゴスラヴィア、ギリシャを併合した。
また、連合各国は植民地を全て取り上げられ、賠償金を支払うことになった。
完全勝利といえるだろう。
連合国との戦争は完全に終了した。
欧州派遣艦隊は日本に引き上げられ、日本海に向かうことになる。
また大陸に展開している陸軍部隊はモンゴル、ソビエト国境に展開される。
次の戦争は1カ月で終わらせる。
願わくば、次の戦争が最後の戦争となることだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ソビエト領北樺太
ズドーンという音で目が覚める。
こんなに最悪な目覚めがあっただろうか。
そんなことを一瞬思ってから我に返る
「おい!どうしたんだ。」
どうしたと叫んだが、実際には分かっている。
だが、信じたくない。
「日本軍の攻撃です!」
やはりそうか・・・
日本軍の戦力が増強されているのは分かっていた。
だが、軍中央にそのことを報告し、戦力の増強を要求したが、受け入れらることは無
かった。
いや、受け入れられても間に合わなかったか。
どちらにしても手詰まりだ。
戦力差は何倍もある。
ヨーロッパ方面にほとんどの戦力が送られている為、防衛線を構築することも不可能
に近い。
そして出た結論は一つ。
「逃げるぞ!」
その日、極東ソビエト軍は完全に瓦解した。
各地から日本軍に侵攻された。
陸・海・空、全てで圧倒的劣勢だった。
1日でウラジオストクは敵の上陸と風船による空挺降下で日が明けぬうちに陥落。
日本の奇襲攻撃で祖国は枢軸国に屈した。(終)
イギリスは休戦を申し出た。
事実上の降伏宣言である。
イギリスに残った者達が休戦協定を結んだ。
しかし、ホームガードというレジスタンスが根強い抵抗を示し、ブリテン島の歴史的
都市は火の海になっている。
だが、正規軍がレジスタンス如きに負ける訳が無い。
間もなく大半が制圧された。
そして成果も非常に大きい。
まず、イギリス海軍の一部の艦艇を鹵獲。
イタリア海軍と配分が決定された。
我々は建造中を含め戦艦4隻、他多数を手に入れた。
・・・ただ、戦艦の3隻の建造は進んでいないとのことだが。
イタリア海軍はほぼ完成した空母2隻を手に入れることになった。
日本海軍はイギリスの造船力を手に入れた。
日本の一部の技術者がイギリスに送られ、捕虜になっているイギリスの技術者と共に
艦艇を建造する。
そして、完成した艦艇はスエズ運河を通って日本に送られる。
また、イギリスの最新レーダーを始めとした技術を手に入れた。
それは我々に対し、多大なる恩恵をもたらすだろう。
チャーチルには潜水艦で脱出された。
勿論暗殺部隊を送ったのだが、時すでに遅しだった。
恐らく脱出先はアメリカかカナダだろう。
アメリカとの交渉は着々と進んでいる。
間もなく交渉が終了し、連合国との戦争は終わるだろう。
勿論講和は我々が主導している。
あとはソ連との戦争だが、こちらも間もなく終わる。
日本の参戦も決まり、奴らの命運は尽きた。
間もなく対ソ戦も終わるだろう。
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ホワイトハウス
もはや講和を結ばざるを得ない。
ブリテン島から逃げてきたチャーチルらは我々に戦争継続を訴えてきたが、敗北者に
傾ける耳は無い。
イギリスの脱落によって、国民の厭戦機運が高まっている。
一部の国民はベルサイユ条約のような屈辱的条約を結ばされると考え、また未だに、
勝てる可能性は少なからずある為、まだ戦争を続けるべきだと唱えているが、このま
ま戦争を続ければ、ロシアの二の舞になりかねない。
自分が失脚するのは確実だが、完全に合衆国が破壊されるよりはマシだろう。
黄色人種にも敗北するのはこの上ない屈辱だが、私的な感情で国を誤った方向に進め
る訳にはいかない。
既に講和を結ぶ方針は議会を通して、この方針は国民に伝えられている。
議会からはこの決定はおおむね歓迎された。
私が出来ることは出来る限り、アメリカの没落を招くような条約を阻止する。
それだけだ。
「我々は泥船に乗った・・・か。」
日本に戦争を仕掛けて戦争を始めたが、相手の力を大きく見誤っていた。
「大統領。お時間です。」
「ああ。」
今から太平洋を渡り、日本へ向かう。
皮肉にも、もともと我々の出席権は認められない筈だったが日本の訴えにより、我々
の講和の出席が認められた。
日本に助けられたことになってしまう。
だが、この恨みはいつか・・・
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日本 京都
帝国の歴史的に重要な場所であるここで講和会議が開かれた。
そして最終的に連合国と枢軸国の講和条約、京都条約が結ばれた。
京都条約では我々は太平洋諸島を割譲、ニュージーランド、オーストラリア、インド
シナ、インドに協力政府をつくることを認められ、イギリスとアメリカの一部の造船
所を手に入れた。
また、同時に中国の国民政府、共産党も降伏したが、南京政府に統合されるだけで終
わった。
ドイツはイングランド、ウェールズを傀儡化、アメリカの東海岸を租借した。
イタリアはスコットランドを傀儡化、ユーゴスラヴィア、ギリシャを併合した。
また、連合各国は植民地を全て取り上げられ、賠償金を支払うことになった。
完全勝利といえるだろう。
連合国との戦争は完全に終了した。
欧州派遣艦隊は日本に引き上げられ、日本海に向かうことになる。
また大陸に展開している陸軍部隊はモンゴル、ソビエト国境に展開される。
次の戦争は1カ月で終わらせる。
願わくば、次の戦争が最後の戦争となることだ。
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ソビエト領北樺太
ズドーンという音で目が覚める。
こんなに最悪な目覚めがあっただろうか。
そんなことを一瞬思ってから我に返る
「おい!どうしたんだ。」
どうしたと叫んだが、実際には分かっている。
だが、信じたくない。
「日本軍の攻撃です!」
やはりそうか・・・
日本軍の戦力が増強されているのは分かっていた。
だが、軍中央にそのことを報告し、戦力の増強を要求したが、受け入れらることは無
かった。
いや、受け入れられても間に合わなかったか。
どちらにしても手詰まりだ。
戦力差は何倍もある。
ヨーロッパ方面にほとんどの戦力が送られている為、防衛線を構築することも不可能
に近い。
そして出た結論は一つ。
「逃げるぞ!」
その日、極東ソビエト軍は完全に瓦解した。
各地から日本軍に侵攻された。
陸・海・空、全てで圧倒的劣勢だった。
1日でウラジオストクは敵の上陸と風船による空挺降下で日が明けぬうちに陥落。
日本の奇襲攻撃で祖国は枢軸国に屈した。(終)
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