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遠征部隊
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軍令部
ミッドウェー島もウェーク島も無事に制圧された。
蒼龍が使用不可能になったのは残念だが、戦略的目標は達成した。
蒼龍も機関部は無事で浸水は発生しているがほぼ破孔を塞ぐことは出来てい
る。
修理することは比較的容易だろう。
上陸部隊もほぼ抵抗なく上陸出来たとのことだった。
こことマーシャルを前線としてハワイからの敵艦隊を迎撃することになるだろう。
そして、後方を要塞化し、前線が押し戻されても対処出来るようにする。
それが我々の方針である。
陸軍にも了承を得ている。
しかし、ドイツはスエズを遂に陥落させ、共同作戦を行うことを提案してきた。
合同作戦を行うのは乗り気ではないが、お互いに技術交流が出来るのは悪くない。
それにイギリスを攻略出来るのは今ぐらいだけであろう。
その為、一部の部隊に遠征させることを決定した。
遠征部隊
空母 「赤城」「加賀」「飛龍」「炎龍」「宝龍」「龍驤」
戦艦 「大和」「金剛」「比叡」「榛名」
重巡洋艦 「利根」「最上」「青葉」「衣笠」「古鷹」「加古」「吾妻」「高妻」
駆逐艦 「陽炎」「不知火」「初風」「雪風」「親潮」「早潮」「吹雪」「白雪」
「敷波」「綾波」「大潮」「荒潮」「霰」「霞」「天津風」「時津風」
「夏潮」「初雪」「叢雲」「磯波」「浦波」「朝潮」「満潮」
主力を集めた部隊である。
ようやく加賀の修理が終了した為、組み込まれている。
遠征させるとき本土の守りが薄くなるが、敵艦隊もまだ戦力を回復させるには時間が
かかるだろう。
しかも、薄くなったといっても勿論がら空きではない。
各地に航空戦力を備え、残った五航戦が睨みを利かせる。
あれだけの被害を与えておけば戦力が整っていない今攻撃はまずしないと言っていい
だろう。
その為問題は特に無いだろう。
かなりの賭けとなるが成功すれば我々に大きな戦果をもたらすだろう。
その為この部隊をヨーロッパに送ることにした。
本来ドイツとの協定でヨーロッパは完全に我々の管轄外だが、まあ今更気にすること
もないだろう。
しかし、この航海は非常に長いものとなる。
しっかりと補給地点を用意しなければいけない。
旧ロシア帝国のバルチック艦隊に連合艦隊が勝利したのは補給不足と搭乗員の疲れの
影響も大きかっただろう。
それを我々がやってはいけない。
計画としてはドイツ軍が制圧したスエズ運河を通過し、地中海の制海権を確保。
イタリアの軍港を租借する協定も結ぶことが出来た。
そこを拠点として英国海軍をイタリア海軍とも協力しながら地中海を制圧した後は、
ジブラルタル海峡を通って大西洋に出て制海権を取る予定である。
ジブラルタルはドイツ軍の攻撃で陥落している。
スペインに軍を進め、陸路で陥落させたという。
何度もスペインに同盟を組み、参戦するように呼び掛けていたが、遂にしびれを切ら
しスペインに侵攻したとのことだった。
ドイツ軍のこの行為は平時なら決して許されるものではないと思われるが、イギリス
を陥落させる絶好の機会をスペインに気を遣ってまで無しにする余裕は無かった。
ジブラルタルはシンガポール島のように後背からの侵攻には弱く、また最新鋭のドイ
ツ軍に押され、呆気なく陥落した。
大西洋に出るのもほぼ問題無いだろう。
そして、イギリス近海の敵海軍を殲滅すれば、我々の役目は終了し、一部の部隊を除
き帰投する。
これは初の本格的な枢軸国合同作戦である。
そして、これで英国に止めを刺すことが出来るだろう。
そして、英国を陥落させれば米国も講和を本格的に考えるだろう。
戦争を終わらせるのにまた一歩近づくだろう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
空母 赤城
「行ったり来たりか・・・」
我々はフィリピン、マーシャル、インド、ウェークと来て、今度は大西洋に行く。
戦時なので仕方ないのだが。
それに我々が必要とされている訳でもあると考えると悪い気はしないのだ。
その為我々は大西洋に行く準備を行う。
具体的には艦艇の改装、整備それに順番に搭乗員に休暇を取らせたことだ。
この改修で全体的に高角砲、対空機銃が増やされ、防空能力が上がっている。
余裕があるところには高角砲、対空機銃が設置され、一部の対艦武装を外し、これら
を設置された艦もある。
今乗っている赤城にも対空機銃が増設されている。
防空能力は高い方がいいのでこれには賛成である。
加賀や蒼龍のような被弾をもう繰り返さないように防空網は強化するべきだろう。
そして来たる昭和18年(1943年)6月。
スエズ運河が使用可能になったことを受けて我々は次なる目標へと向かうのだった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
テイル・オブ・ザ・バンク=イギリス本国艦隊海軍拠点
最悪だ。
遂にこの前スエズが陥落した。
もはやスエズを陥落したとすればドイツ軍から防衛するのは不可能である。
そこに残った部隊は降伏したという。
かなりの犠牲となった。
・・・しかしそれ以上に最悪なことがある。
これで日本海軍は地中海に入ることが出来る。
しかもジブラルタルも陥落した。
陸側から攻撃されたのだ。
海峡側からの攻撃以外は想定していなかった。
ドイツのフランスを速攻略した機甲師団と優秀な空軍によってジブラルタルは呆気な
く陥落してしまった。
スペインはこの行動を非難していたが、流石に追認するしか無かったようである。
これによって日本海軍が大西洋に出られるようになった。
つまり日本海軍はもはや我々が止めなければいけないのだ。
恐らく我々が無事で帰ってくる事は無いだろう。
しかし、刺し違えとも日本海軍を沈めなければいけない。
国民の為に家族の為に。
そして国家の為に。
ミッドウェー島もウェーク島も無事に制圧された。
蒼龍が使用不可能になったのは残念だが、戦略的目標は達成した。
蒼龍も機関部は無事で浸水は発生しているがほぼ破孔を塞ぐことは出来てい
る。
修理することは比較的容易だろう。
上陸部隊もほぼ抵抗なく上陸出来たとのことだった。
こことマーシャルを前線としてハワイからの敵艦隊を迎撃することになるだろう。
そして、後方を要塞化し、前線が押し戻されても対処出来るようにする。
それが我々の方針である。
陸軍にも了承を得ている。
しかし、ドイツはスエズを遂に陥落させ、共同作戦を行うことを提案してきた。
合同作戦を行うのは乗り気ではないが、お互いに技術交流が出来るのは悪くない。
それにイギリスを攻略出来るのは今ぐらいだけであろう。
その為、一部の部隊に遠征させることを決定した。
遠征部隊
空母 「赤城」「加賀」「飛龍」「炎龍」「宝龍」「龍驤」
戦艦 「大和」「金剛」「比叡」「榛名」
重巡洋艦 「利根」「最上」「青葉」「衣笠」「古鷹」「加古」「吾妻」「高妻」
駆逐艦 「陽炎」「不知火」「初風」「雪風」「親潮」「早潮」「吹雪」「白雪」
「敷波」「綾波」「大潮」「荒潮」「霰」「霞」「天津風」「時津風」
「夏潮」「初雪」「叢雲」「磯波」「浦波」「朝潮」「満潮」
主力を集めた部隊である。
ようやく加賀の修理が終了した為、組み込まれている。
遠征させるとき本土の守りが薄くなるが、敵艦隊もまだ戦力を回復させるには時間が
かかるだろう。
しかも、薄くなったといっても勿論がら空きではない。
各地に航空戦力を備え、残った五航戦が睨みを利かせる。
あれだけの被害を与えておけば戦力が整っていない今攻撃はまずしないと言っていい
だろう。
その為問題は特に無いだろう。
かなりの賭けとなるが成功すれば我々に大きな戦果をもたらすだろう。
その為この部隊をヨーロッパに送ることにした。
本来ドイツとの協定でヨーロッパは完全に我々の管轄外だが、まあ今更気にすること
もないだろう。
しかし、この航海は非常に長いものとなる。
しっかりと補給地点を用意しなければいけない。
旧ロシア帝国のバルチック艦隊に連合艦隊が勝利したのは補給不足と搭乗員の疲れの
影響も大きかっただろう。
それを我々がやってはいけない。
計画としてはドイツ軍が制圧したスエズ運河を通過し、地中海の制海権を確保。
イタリアの軍港を租借する協定も結ぶことが出来た。
そこを拠点として英国海軍をイタリア海軍とも協力しながら地中海を制圧した後は、
ジブラルタル海峡を通って大西洋に出て制海権を取る予定である。
ジブラルタルはドイツ軍の攻撃で陥落している。
スペインに軍を進め、陸路で陥落させたという。
何度もスペインに同盟を組み、参戦するように呼び掛けていたが、遂にしびれを切ら
しスペインに侵攻したとのことだった。
ドイツ軍のこの行為は平時なら決して許されるものではないと思われるが、イギリス
を陥落させる絶好の機会をスペインに気を遣ってまで無しにする余裕は無かった。
ジブラルタルはシンガポール島のように後背からの侵攻には弱く、また最新鋭のドイ
ツ軍に押され、呆気なく陥落した。
大西洋に出るのもほぼ問題無いだろう。
そして、イギリス近海の敵海軍を殲滅すれば、我々の役目は終了し、一部の部隊を除
き帰投する。
これは初の本格的な枢軸国合同作戦である。
そして、これで英国に止めを刺すことが出来るだろう。
そして、英国を陥落させれば米国も講和を本格的に考えるだろう。
戦争を終わらせるのにまた一歩近づくだろう。
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空母 赤城
「行ったり来たりか・・・」
我々はフィリピン、マーシャル、インド、ウェークと来て、今度は大西洋に行く。
戦時なので仕方ないのだが。
それに我々が必要とされている訳でもあると考えると悪い気はしないのだ。
その為我々は大西洋に行く準備を行う。
具体的には艦艇の改装、整備それに順番に搭乗員に休暇を取らせたことだ。
この改修で全体的に高角砲、対空機銃が増やされ、防空能力が上がっている。
余裕があるところには高角砲、対空機銃が設置され、一部の対艦武装を外し、これら
を設置された艦もある。
今乗っている赤城にも対空機銃が増設されている。
防空能力は高い方がいいのでこれには賛成である。
加賀や蒼龍のような被弾をもう繰り返さないように防空網は強化するべきだろう。
そして来たる昭和18年(1943年)6月。
スエズ運河が使用可能になったことを受けて我々は次なる目標へと向かうのだった。
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テイル・オブ・ザ・バンク=イギリス本国艦隊海軍拠点
最悪だ。
遂にこの前スエズが陥落した。
もはやスエズを陥落したとすればドイツ軍から防衛するのは不可能である。
そこに残った部隊は降伏したという。
かなりの犠牲となった。
・・・しかしそれ以上に最悪なことがある。
これで日本海軍は地中海に入ることが出来る。
しかもジブラルタルも陥落した。
陸側から攻撃されたのだ。
海峡側からの攻撃以外は想定していなかった。
ドイツのフランスを速攻略した機甲師団と優秀な空軍によってジブラルタルは呆気な
く陥落してしまった。
スペインはこの行動を非難していたが、流石に追認するしか無かったようである。
これによって日本海軍が大西洋に出られるようになった。
つまり日本海軍はもはや我々が止めなければいけないのだ。
恐らく我々が無事で帰ってくる事は無いだろう。
しかし、刺し違えとも日本海軍を沈めなければいけない。
国民の為に家族の為に。
そして国家の為に。
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