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空襲部隊
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空母 赤城
「次はウェーク島か。」
2月に入り、我々を始めとする我々第一航空艦隊はウェーク島を空襲することにな
った。
上陸部隊の露払いである。
第一航空艦隊
空母 「赤城」「蒼龍」「飛龍」「龍驤」
戦艦 「金剛」「榛名」
重巡洋艦 「利根」「最上」「青葉」「衣笠」
駆逐艦 「陽炎」「不知火」「初風」「雪風」「親潮」「早潮」「吹雪」「白雪」
「敷波」「綾波」「大潮」「荒潮」「秋月」「照月」「涼月」
ウェーク島には敵航空隊が大量配備されていることが判明している。
それを潰しに行く。
奴らの航空戦力はかなり強力である。
無視して上陸すればかなりの被害が出るだろう。
その為に不意討ちの空襲で敵機を地上撃破する。
どんな航空機も地上であればどうしようもない。
対空砲火をくぐり抜けて機銃掃射を浴びせる。
使用している無線を探知されることを防ぐために奮龍の使用は取りやめられた。
というか重要な海戦以外で使用が禁止された。
まあ、それが探知されれば妨害電波で命中率が低くなるだろう。
仕方ないか・・・
マーシャル泊地から出港する。
見送りの兵が手を振っている。
我々も登舷礼で返す。
帽振れの合図で帽振れが開始される。
「必ずや戦果を上げる。」
そう約束するのだった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
空母 翔鶴
第一航空艦隊が出港している時、我々も出港する。
第二航空艦隊
空母 「翔鶴」「瑞鶴」「宝龍」「隼鷹」「飛鷹」
戦艦 「比叡」「霧島」
重巡洋艦 「古鷹」「加古」「三隈」「筑摩」
駆逐艦 「霰」「霞」「天津風」「時津風」「夏潮」「初雪」「叢雲」「磯波」
「浦波」「朝潮」「満潮」「初月」「若月」「霜月」
我々第二航空艦隊の目標はミッドウェー島である。
第一航空艦隊と同様に敵機の地上撃破を目的としている。
自分はそう上手くはいかないと思うが・・・
奴らもレーダーはあるはずである。
地上撃破を出来る可能性は低い。
まあ、空戦で撃破することになるだろう。
零戦32型は活躍できるだろうか。
とはいっても熟練搭乗員分しか用意できていないのだが。
まあ、熟練搭乗員はこの機体を生かすことが出来るだろう。
というかマーシャル沖をくぐり抜けた搭乗員は皆、全員腕利きと言えるのだが。
そんな中で厳選された搭乗員は零戦32型を使用するのだ。
正に鬼に金棒である。
きっと活躍することが出来るだろう。
そんな期待を受領した零戦32型の機体を見るのだった。
「期待がある機体か・・・」
「・・・駄洒落ですか?」
「・・・・・・」
残念なことに温度が明らかに下がってしまった。
そんなにつまらなかっただろうか。
咄嗟に思いついた頭の中で反復させるのだった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ウェーク島
遂にこちらにも敵軍が来たか。
上が一部の暗号解読に成功したとのことだった。
その暗号からはここに敵機動部隊が襲来するとのことだった。
本当か怪しいが本当だったら非常にまずい。
幸い既にZeroの飛行性能、特徴はAkutan Zeroで判明している。
奴らはほぼ全ての性能が平均的に高い所と操縦性能が良い所だった。
逆に奴らの弱点は急降下制限速度が低いことと、高高度性能が低いことである。
つまり、我々は一撃離脱を行えば良いだろう。
また、数では勝っている。
集団戦を行えば優位に戦えるだろう。
奴らも集団戦を行っている。
今までも集団戦を行っている部隊がいたのだが、その部隊は戦果を上げていて、数
的不利の敵にも勝っていることもあった。
今まで何故注目されなかったのか・・・
今では皆、集団戦の訓練を行っている。
奴らの航空戦力を潰すが出来るだろう。
それにF6FやF4Fの導入も進んでいる。
奴らの墓場の準備は着々と進んでいる。
今も訓練で戦闘機が上がっている。
まあ飛行機乗りの指摘によると実戦も積まなければ意味が無いとのことだが・・・
まあ、訓練をしていないよりはマシか。
奴らの熟練搭乗員に訓練無しで闘うのはもはや自殺行為だろう。
多少の訓練をしたとしても自殺行為かもしれないが。
そんなレベルだと聞いている。
実際今までの戦闘でのキルレシオを見た時衝撃しか覚えなかった。
1:30程度などふざけているのだろうか。
一つ目に持った感想はそれだった。
残念ながら実際の結果だった。
まあ最近はキルレシオは多少良くなっているようだが。
やはり集団戦、一撃離脱徹底の効果が出ているのだろう。
「我々もそれを徹底しなければならないか・・・」
それを徹底し奴らの墓場を作らなければいけない。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ドイツ第三帝国・ベルリン・総統官邸
「エル・アラメインが陥落したか。」
電話を取ると待ちに待った報告が来た。
この後は流れに乗ってスエズへ侵攻すればいいだけであろう。
そうすれば日本と合流出来る。
あの最強海軍が地中海に来る事が出来るのだ。
ドーバー海峡の制海権を取ることもあの海軍であれば出来るだろう。
延期されているアシカ作戦が実行出来るだろう。
そうすれば敵はアメリカのみとなる。
アメリカに二正面作戦を強いることが出来る。
「早くスエズも陥落させろ。」
そう言って電話を切るのだった。
「次はウェーク島か。」
2月に入り、我々を始めとする我々第一航空艦隊はウェーク島を空襲することにな
った。
上陸部隊の露払いである。
第一航空艦隊
空母 「赤城」「蒼龍」「飛龍」「龍驤」
戦艦 「金剛」「榛名」
重巡洋艦 「利根」「最上」「青葉」「衣笠」
駆逐艦 「陽炎」「不知火」「初風」「雪風」「親潮」「早潮」「吹雪」「白雪」
「敷波」「綾波」「大潮」「荒潮」「秋月」「照月」「涼月」
ウェーク島には敵航空隊が大量配備されていることが判明している。
それを潰しに行く。
奴らの航空戦力はかなり強力である。
無視して上陸すればかなりの被害が出るだろう。
その為に不意討ちの空襲で敵機を地上撃破する。
どんな航空機も地上であればどうしようもない。
対空砲火をくぐり抜けて機銃掃射を浴びせる。
使用している無線を探知されることを防ぐために奮龍の使用は取りやめられた。
というか重要な海戦以外で使用が禁止された。
まあ、それが探知されれば妨害電波で命中率が低くなるだろう。
仕方ないか・・・
マーシャル泊地から出港する。
見送りの兵が手を振っている。
我々も登舷礼で返す。
帽振れの合図で帽振れが開始される。
「必ずや戦果を上げる。」
そう約束するのだった。
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空母 翔鶴
第一航空艦隊が出港している時、我々も出港する。
第二航空艦隊
空母 「翔鶴」「瑞鶴」「宝龍」「隼鷹」「飛鷹」
戦艦 「比叡」「霧島」
重巡洋艦 「古鷹」「加古」「三隈」「筑摩」
駆逐艦 「霰」「霞」「天津風」「時津風」「夏潮」「初雪」「叢雲」「磯波」
「浦波」「朝潮」「満潮」「初月」「若月」「霜月」
我々第二航空艦隊の目標はミッドウェー島である。
第一航空艦隊と同様に敵機の地上撃破を目的としている。
自分はそう上手くはいかないと思うが・・・
奴らもレーダーはあるはずである。
地上撃破を出来る可能性は低い。
まあ、空戦で撃破することになるだろう。
零戦32型は活躍できるだろうか。
とはいっても熟練搭乗員分しか用意できていないのだが。
まあ、熟練搭乗員はこの機体を生かすことが出来るだろう。
というかマーシャル沖をくぐり抜けた搭乗員は皆、全員腕利きと言えるのだが。
そんな中で厳選された搭乗員は零戦32型を使用するのだ。
正に鬼に金棒である。
きっと活躍することが出来るだろう。
そんな期待を受領した零戦32型の機体を見るのだった。
「期待がある機体か・・・」
「・・・駄洒落ですか?」
「・・・・・・」
残念なことに温度が明らかに下がってしまった。
そんなにつまらなかっただろうか。
咄嗟に思いついた頭の中で反復させるのだった。
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ウェーク島
遂にこちらにも敵軍が来たか。
上が一部の暗号解読に成功したとのことだった。
その暗号からはここに敵機動部隊が襲来するとのことだった。
本当か怪しいが本当だったら非常にまずい。
幸い既にZeroの飛行性能、特徴はAkutan Zeroで判明している。
奴らはほぼ全ての性能が平均的に高い所と操縦性能が良い所だった。
逆に奴らの弱点は急降下制限速度が低いことと、高高度性能が低いことである。
つまり、我々は一撃離脱を行えば良いだろう。
また、数では勝っている。
集団戦を行えば優位に戦えるだろう。
奴らも集団戦を行っている。
今までも集団戦を行っている部隊がいたのだが、その部隊は戦果を上げていて、数
的不利の敵にも勝っていることもあった。
今まで何故注目されなかったのか・・・
今では皆、集団戦の訓練を行っている。
奴らの航空戦力を潰すが出来るだろう。
それにF6FやF4Fの導入も進んでいる。
奴らの墓場の準備は着々と進んでいる。
今も訓練で戦闘機が上がっている。
まあ飛行機乗りの指摘によると実戦も積まなければ意味が無いとのことだが・・・
まあ、訓練をしていないよりはマシか。
奴らの熟練搭乗員に訓練無しで闘うのはもはや自殺行為だろう。
多少の訓練をしたとしても自殺行為かもしれないが。
そんなレベルだと聞いている。
実際今までの戦闘でのキルレシオを見た時衝撃しか覚えなかった。
1:30程度などふざけているのだろうか。
一つ目に持った感想はそれだった。
残念ながら実際の結果だった。
まあ最近はキルレシオは多少良くなっているようだが。
やはり集団戦、一撃離脱徹底の効果が出ているのだろう。
「我々もそれを徹底しなければならないか・・・」
それを徹底し奴らの墓場を作らなければいけない。
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ドイツ第三帝国・ベルリン・総統官邸
「エル・アラメインが陥落したか。」
電話を取ると待ちに待った報告が来た。
この後は流れに乗ってスエズへ侵攻すればいいだけであろう。
そうすれば日本と合流出来る。
あの最強海軍が地中海に来る事が出来るのだ。
ドーバー海峡の制海権を取ることもあの海軍であれば出来るだろう。
延期されているアシカ作戦が実行出来るだろう。
そうすれば敵はアメリカのみとなる。
アメリカに二正面作戦を強いることが出来る。
「早くスエズも陥落させろ。」
そう言って電話を切るのだった。
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