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散発的な戦闘
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前線
前のあの戦い以降大きな戦闘は起きていない。
我々はインドの大地を北上した。
別地点に上陸した味方に合流する為である。
我々を含めて三カ所に上陸した。
同時に上陸したのは敵に混乱を与える為である。
そして、各所で本隊で敵をひきつけ、夜のうちに別働隊で回り込み、包囲するという
戦術を繰り返し、敵を攪乱。そして撃破した。
まあそれが成功していたのは最初だけで最近は成功していないのだが。
最近は爆撃と砲撃で徹底的に敵陣地を破壊し、混乱している敵軍に対して”鉄の虎”
を突撃させた。
まだ敵の対戦車装備が少なかったおかげでかなりの戦果を出すことが出来た。
「大佐殿。前線からです。味方部隊との合流に成功したと。」
「そうか。」
自分としてはこの作戦には反対ですぐに敵を撃破。電撃的に降伏させるべきだと思っ
たのだが。
まあ、これでようやく本格的に進撃できる。
インドを解放するのだ。
ここまで来れば海に突き落とされることはないだろう。
もはや作戦は無くただただ敗走する敵軍を追いかけつつ占領地を広げるだけとなって
いる。
一斉に航空隊と共に進撃する。
それだけである。
トラックもかなりの数を用意している。
人はともかく装備は運ぶことが出来る。
重装備を人力で運ぶのとトラックで運ぶのはやはり違う。
我々は装甲車で進む。
まあ、我々が死ぬ訳にはいかないからな。
指揮に徹する。
自分が死んでしまっては士気に関わる。
そういう訳で我々はインドの大地を進む。
間もなくバンガロールに到着する。
「運転手、バンガロールの様子は?」
「敵勢力は存在せず、住民の抵抗も今はないようです。」
「そうか。」
敵勢力がいないのは前提なのだが、住民の抵抗が無いというのはありがたい。
そしてようやく到着する。
二日かけてようやくである。
既に臨時の司令部が出来ている。
そのまま司令部に向かう。
かなりボロボロだがしょうがないだろう。
これで前線に少しは近づいた。
部隊との連絡が円滑に出来る。
もどかしい思いをする必要が無くなった。
まあ、ほぼ命令など必要ないのだが。
「前線の偵察に行くか・・・」
前線の様子は行ってみないと分からない。
まあ、前に進んでいるだけだと思うのだが。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
敵を警戒しつつ我々は前に進み続ける。
「うん?足音が聞こえる。」
夜中の進軍のため視界が通らない。
音が近づいてくる。
こんな時間に集団で歩くことなどないだろう。
「敵か・・・?」
囁く。
10人ほどだろうか。
「・・・のようだな。」
とりあいず草に隠れる。
視界が通らないのは敵も同じである。
この状況で草に隠れれば我々を見ることは出来ない。
影が僅かに見える。
「撃て!」
小隊長殿が叫ぶ。
一斉に発砲する。
敵兵が逃げるのが見える。
民間人ではないようだ。
民間人との関係は悪くしたくないのでこれは幸いである。
残ったのは敵の遺体だけである。
そのまま時が経つ。
警戒しつつ敵がいたところに向かう。
「さて、何が得られる?」
倒れている敵を見る。
「・・・・・・」
銃とその弾丸か。
実際は食料が欲しかったのだが。
まあ、そんな簡単にはいかないか。
「これらは要らないな。」
「そうですね・・・これなら我々のもので問題無い・・・」
道路の整備が進められているが、まだ整備が終わっていないため補給が不足気味で、
食料が欲しかったのだが。
まあ、無いのはしょうがない。
「うん?」
何かが我々を見ている?
「小隊長殿!」
何かが見える方に自分の99式短小銃の銃口を向け、引き金を引く。
一発目は外れる。
「伏せてください!」
今度は外さない。
薬室に弾薬を装填する。
弾丸が掠める。
「あぶねぇな・・・」
しかし、奴の勝利の可能性は消えた。
「お前に次はない!」
自分の持っている物が火を噴く。
影が倒れる。
「よし。あいつで完全に終わりか?」
「小隊長殿。ご無事ですか!?」
「ああ。」
「お前に救われたことになったな。」
撃ち殺した敵兵の方に向かう。
「糞がぁ!」
小隊長殿が殺した敵兵に刀で斬る。
「グハァ・・・」
まだ僅かに意識があったのか最後の言葉を吐く。
見たくないものを見てしまった。
「こいつめ俺を殺そうとしやがって!」
何回も斬りつける。
血が噴きだす。
誰も止められない・・・
誰も止めようとしない。
我々はただただその光景を見ていることしか出来なかった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
前線を偵察してきたが、やはり組織的な抵抗は終わり、散発的な戦闘が起きてるよう
だった。
しかし、それはそれでかなり厄介である。
隠れて我々を待っている。
少人数で待っている。
その為、発見するのが困難である。
練度はそれほど高くない為、見つけることはさほど難しいくないのだが。
ただ見つからない時にかなりの被害が出ている。
しかし、その対策は非常に難しい。
事前に爆撃をしたとしても約10人ほどのしかも隠れている敵を爆撃するには一帯に
爆撃しなければいけないだろうが、それでは戦果に見合わない爆弾が必要になる。
警戒を強め、偵察兵部隊と偵察機の数を増やす。くらいしか現実的な対策が無い。
「はぁ。」
早くこの厄介な戦闘が終了してほしいものだ。
前のあの戦い以降大きな戦闘は起きていない。
我々はインドの大地を北上した。
別地点に上陸した味方に合流する為である。
我々を含めて三カ所に上陸した。
同時に上陸したのは敵に混乱を与える為である。
そして、各所で本隊で敵をひきつけ、夜のうちに別働隊で回り込み、包囲するという
戦術を繰り返し、敵を攪乱。そして撃破した。
まあそれが成功していたのは最初だけで最近は成功していないのだが。
最近は爆撃と砲撃で徹底的に敵陣地を破壊し、混乱している敵軍に対して”鉄の虎”
を突撃させた。
まだ敵の対戦車装備が少なかったおかげでかなりの戦果を出すことが出来た。
「大佐殿。前線からです。味方部隊との合流に成功したと。」
「そうか。」
自分としてはこの作戦には反対ですぐに敵を撃破。電撃的に降伏させるべきだと思っ
たのだが。
まあ、これでようやく本格的に進撃できる。
インドを解放するのだ。
ここまで来れば海に突き落とされることはないだろう。
もはや作戦は無くただただ敗走する敵軍を追いかけつつ占領地を広げるだけとなって
いる。
一斉に航空隊と共に進撃する。
それだけである。
トラックもかなりの数を用意している。
人はともかく装備は運ぶことが出来る。
重装備を人力で運ぶのとトラックで運ぶのはやはり違う。
我々は装甲車で進む。
まあ、我々が死ぬ訳にはいかないからな。
指揮に徹する。
自分が死んでしまっては士気に関わる。
そういう訳で我々はインドの大地を進む。
間もなくバンガロールに到着する。
「運転手、バンガロールの様子は?」
「敵勢力は存在せず、住民の抵抗も今はないようです。」
「そうか。」
敵勢力がいないのは前提なのだが、住民の抵抗が無いというのはありがたい。
そしてようやく到着する。
二日かけてようやくである。
既に臨時の司令部が出来ている。
そのまま司令部に向かう。
かなりボロボロだがしょうがないだろう。
これで前線に少しは近づいた。
部隊との連絡が円滑に出来る。
もどかしい思いをする必要が無くなった。
まあ、ほぼ命令など必要ないのだが。
「前線の偵察に行くか・・・」
前線の様子は行ってみないと分からない。
まあ、前に進んでいるだけだと思うのだが。
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敵を警戒しつつ我々は前に進み続ける。
「うん?足音が聞こえる。」
夜中の進軍のため視界が通らない。
音が近づいてくる。
こんな時間に集団で歩くことなどないだろう。
「敵か・・・?」
囁く。
10人ほどだろうか。
「・・・のようだな。」
とりあいず草に隠れる。
視界が通らないのは敵も同じである。
この状況で草に隠れれば我々を見ることは出来ない。
影が僅かに見える。
「撃て!」
小隊長殿が叫ぶ。
一斉に発砲する。
敵兵が逃げるのが見える。
民間人ではないようだ。
民間人との関係は悪くしたくないのでこれは幸いである。
残ったのは敵の遺体だけである。
そのまま時が経つ。
警戒しつつ敵がいたところに向かう。
「さて、何が得られる?」
倒れている敵を見る。
「・・・・・・」
銃とその弾丸か。
実際は食料が欲しかったのだが。
まあ、そんな簡単にはいかないか。
「これらは要らないな。」
「そうですね・・・これなら我々のもので問題無い・・・」
道路の整備が進められているが、まだ整備が終わっていないため補給が不足気味で、
食料が欲しかったのだが。
まあ、無いのはしょうがない。
「うん?」
何かが我々を見ている?
「小隊長殿!」
何かが見える方に自分の99式短小銃の銃口を向け、引き金を引く。
一発目は外れる。
「伏せてください!」
今度は外さない。
薬室に弾薬を装填する。
弾丸が掠める。
「あぶねぇな・・・」
しかし、奴の勝利の可能性は消えた。
「お前に次はない!」
自分の持っている物が火を噴く。
影が倒れる。
「よし。あいつで完全に終わりか?」
「小隊長殿。ご無事ですか!?」
「ああ。」
「お前に救われたことになったな。」
撃ち殺した敵兵の方に向かう。
「糞がぁ!」
小隊長殿が殺した敵兵に刀で斬る。
「グハァ・・・」
まだ僅かに意識があったのか最後の言葉を吐く。
見たくないものを見てしまった。
「こいつめ俺を殺そうとしやがって!」
何回も斬りつける。
血が噴きだす。
誰も止められない・・・
誰も止めようとしない。
我々はただただその光景を見ていることしか出来なかった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
前線を偵察してきたが、やはり組織的な抵抗は終わり、散発的な戦闘が起きてるよう
だった。
しかし、それはそれでかなり厄介である。
隠れて我々を待っている。
少人数で待っている。
その為、発見するのが困難である。
練度はそれほど高くない為、見つけることはさほど難しいくないのだが。
ただ見つからない時にかなりの被害が出ている。
しかし、その対策は非常に難しい。
事前に爆撃をしたとしても約10人ほどのしかも隠れている敵を爆撃するには一帯に
爆撃しなければいけないだろうが、それでは戦果に見合わない爆弾が必要になる。
警戒を強め、偵察兵部隊と偵察機の数を増やす。くらいしか現実的な対策が無い。
「はぁ。」
早くこの厄介な戦闘が終了してほしいものだ。
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