日は沈まず

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戦闘後

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空母 赤城

全艦の降伏が無事完了した。

残念ながら空母2隻、戦艦15隻、巡洋艦9隻、駆逐艦37隻が沈んでしまった。

しかし、空母3隻、巡洋艦3隻、駆逐艦7隻を鹵獲することが出来た。

まあ、空母2隻を除いて中破、もしくは大破しているため、しばらく戦力として数え
ることはしばらくできない。

だが、無傷の2隻も搭乗員補充や機体補充が必要のためこれもしばらく使用できない。

我々

それでも、今までの歴史のなかで、これほどの一度に艦を鹵獲したのは初であろう。

「これは戦果だけでは日本海戦以上と言えるだろうな。」

「・・・まあ、日本海海戦では圧倒的戦力不利だったので、日本海海戦以上とはいえ
 ませんけどね・・・」

まあ、それはその通りである。

「しかし、これで次の作戦に移ることができますね。」

「ああ。」

これで第二目標は完了した。

我々は空母加賀が中破し、しばらく使用できなくなってしまいかなりの痛手、まあ敵
艦隊の損害に比べたら問題無いほどである。

航空戦力は我々は零戦27機、一式艦攻87機が修理不可能で破棄されたが、そのう
ち未帰還機は零戦11機、一式艦攻34機である。

それに対して同情したくなるほどの被害を被ったのは敵の方である。

敵機は出撃したほぼ全ての機が撃墜されている。

恐らく損害は300機を超えているだろう。

我々がその損害を出したとしたらこれを埋め合わせることは不可能な損害である。

しかし、米国はすぐに戦力を回復してくる。

「早く次の作戦を進めなければ・・・」

「勝って兜の緒を締めよ・・・か。勝ちで油断するなよ。」

勝利で沸いている者にそんな言葉を投げるのだった。

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ホワイトハウス

まさかジャップどもがあんな戦力を持っているとは・・・

太平洋艦隊が降伏した。

それにその中にはほぼ無傷の空母も混じっていた。

しかも、新型で我々の全ての戦闘機より、あらゆる面で勝るとされている戦闘機を異
常な練度を誇るファイターが乗りこなす戦闘機部隊。

我々の戦闘機部隊も練度が低い訳では決してない。

ただジャップの搭乗員の練度が高すぎたのだ。

恐らく中国大陸で実戦を体験してきているのだろう。

また、攻撃部隊の方も我々が圧倒的に劣っていた。

新型の艦攻に新型のロケットを装備していたのだ。

しかも、そのロケットは明らかに我々に向かってきたというのだ。

まあ、流石にそれは恐怖で見えただけであろうが、それでも我々が大きく質で劣って
いることが明らかになった。

もはや太平洋に我々の艦は無いと言っていいだろう。

しかも、攻撃は成功したとは思えない。

近づいた爆撃機隊もあったようだが、どの機も付近で連絡不可になっていた。

おそらく全機撃墜されてしまったのだろう。

今、ジャップどもからしたらどこもがら空きである。

これからどうするか・・・

まずは、島嶼部の守りを強化しなければ・・・

次に海軍の再建計画である。

これは今すぐに始めなければいけない。

既にエセックス級を発注しているが、これの建造計画を早めなければいけない。

予算を今すぐに議会に承認させなければ。

中には講和をした方が良いと言う者がいたが、流石にそんな訳にはいかない。

だが、このままでは支持率低下で戦争継続が不可能になってしまう。

「国民を・・・騙すか・・・」

致し方無い。

今のうちに講和してしまった場合奴らは極めて強い要求をしてくるだろう。

そんな訳にはいかない。

「日本を潰せという意識を持たせなければ・・・」

海軍と協議した結果、この海戦での結果は次のように報道された。

戦果

空母2隻撃沈 1隻中破

戦艦1隻撃沈

巡洋艦5隻撃沈 2隻大破 

駆逐艦5隻撃沈 12隻大破 

損害

空母1隻撃沈 1隻大破

戦艦1隻大破 2隻中破

巡洋艦2隻撃沈 3隻大破 1隻小破

駆逐艦7隻撃沈

恐ろしい程の嘘である。

「早く戦果を上げてもらわなければ・・・」

これは私の政治生命が関わっているのだから。

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軍令部

「計画通りにいったようだな。」

これで二つ目の壁を越えた。

超えられるか最も心配であった壁を越えられた。

とりあいず一安心である。

大規模な海戦だったこの海戦で一隻も失われなかったのは奇跡に近い

また、被撃墜機が少なかったのも良かった。

今回勝利できたのは熟練搭乗員の活躍も少なからずあった。

そんな熟練搭乗員を失うのは痛い。

「戦力の補充が終わったら、次の作戦を実行する。」

この作戦を実行すれば遂に陸軍の戦力分散を解決でき、陸海合同で作戦を行うことが
出来るようになる。

重要な作戦のため、この作戦は陸海軍合同で行われる。

遂にアジアから英国を追い出す時が来たのだ
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