11 / 41
こちらは快進撃
しおりを挟む
マレー半島
我々はイギリス軍の水際作戦に犠牲を出しながらも上陸に成功した。
上陸した後は破竹の勢いで進撃することが出来た。
どうやら敵兵力は連携が取れておらず、指揮も低いようだった。
その為、我々はマレー半島1100キロメートルを縦断することができた。
後はシンガポール島だけである。
ここを陥落させればマレー作戦は完全に終了する。
そして、我々はゴムボートで海峡を渡っている。
もちろん、シンガポール島に上陸するためである。
橋を渡って進撃するつもりであったが、英軍により橋に穴をあけられたため上陸作戦
でシンガポール島を制圧することになった。
我々は陸地に到着し、ゴムボートを降りる。
敵の抵抗はほぼない。
やはり徹底的な準備砲撃が功を奏したのであろう。
僅かな敵軍に対して我々は攻撃を開始する。
「進めぇ!」
司令官の怒号が聞こえる。
我々は進撃する。
シンガポール島を。
欧米諸国から解放するのだ。
その後シンガポール島での戦闘はほぼ抵抗なく英国軍の降伏で終了した。
降伏した兵の中にはインド兵も混じっていた。
彼らは故郷から遠いこの場所を守ることになっていたため、士気は非常に低かった。
しかも、彼らはインドの解放を望んでいた。
我々は志願者を募り、インド国民軍を編成した。
この軍はその後、ある作戦に使われることになった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
次はジャワ海である。
フィリピンを空襲した部隊でジャワ海に侵入し艦載機で爆撃を行う。
艦載機、もしくは潜水艦が敵艦隊を見つけた場合はそれを急いで攻撃する。
アメリカ海軍がハワイから動いたら潜水艦隊が探知し、一部の艦を残して迎撃しにい
く。
1月11日、計画より1ヶ月早く蘭印作戦がタカラン、メナドの戦闘で開始された。
沿岸砲の砲撃でタカラン沖で掃海艇二隻が沈没したものの、作戦に支障はなかった。
タカラン島に駆逐艦に護衛された輸送船団が上陸。
1500人程度の敵が防衛していたが、2日で降伏。
メナドにも史上初の空挺部隊が投入されて、犠牲をほぼ出さずに攻略できた。
まあ、空挺部隊の方は大した戦果を挙げられなかったのだが。
そこを拠点に次々にバリクパパン・ケンダリー・バンジェルマシン・マカッサル・ア
ンボン・バンバン・バンジェルマシン・バリ島・ティモール島を占領。
バリ沖で我が帝國海軍の輸送船団を護衛していた駆逐艦四隻と連合軍の多国籍艦隊軽
巡洋艦三隻と駆逐艦七隻が接敵。
圧倒的に数的不利だったが、多国籍艦隊だったからか、こちらは軽巡洋艦を一隻を中
破させ、駆逐艦一隻を撃沈。一方、駆逐艦一隻が大破させられた。
その周辺で艦載機による残る敵艦隊を索敵。
そして遂に偵察機が敵艦隊を発見。
艦攻と艦爆を目標に向けて誘導。
発見した敵艦隊に奮龍を発射し、抵抗力を失わせ、急降下爆撃で完全に撃沈させる作
戦を実行した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「攻撃開始。」
これが遂に実戦で使われるのか。
奮龍。
独特な見た目をしたこいつは、大量の予算でつくられた。
しかし、この兵器は最強の対艦武装といってもよいだろう。
時速700キロほどで飛行し偵察手の誘導により艦を破壊する。
恐ろしい。
そして、これだけでも強いのだが更に鬼に金棒となるのがこの艦攻、一式艦攻である。
1トンを超える奮龍を担いでもなお、400キロ程度で飛行している。
「目標駆逐艦!誘導弾発射!」
一斉に奮龍が切り離され、機体が軽くなった分浮き上がる。
外すなよ・・・偵察手。
発射された奮龍は12発。
内2発のエンジンが作動しなかったのか落下する。
10発の奮龍が敵艦に向かう。
うち2発は誘導に失敗したのか、海に着弾。
残った8発のうち1発は敵艦の対空砲火で撃ち落とされる。
残った7発は命中。
命中率は約60パーセント。
「悪くない。」
しかも、母機の方に被害は零である。
一隻に複数発命中した艦もあったため、全艦命中にはならなかったが、まあ良い戦果
であろう。
そして、別の艦の艦攻隊と艦爆隊が見えた。
あれが、残りの敵艦を沈めるだろう。
残りの艦攻隊、艦爆隊に任せて我々は帰艦する。
敵艦を撃破したという満足感と共に。
そして、その後急降下爆撃により全ての敵艦を大破、もしくは撃沈した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
最終目標であるジャワ島を攻略する。
その為に上陸部隊を各方面から上陸した。
また、輸送船団を攻撃しようとした敵艦隊を艦載機で撃沈した。
水上部隊も向かわせたのだが・・・やはり意味はなかった。
到着前に撃沈されたのである。
「これからは本当に航空機の時代なのかもな。」
独り言のつもりだったが、参謀に
「そうですね。これからは航空機が主な戦力で、水上艦はその補助になってしまうか
もしれません。」
と返される。
そして、上陸部隊が無事に上陸成功したという情報が入った。
「良かった。」
心の底からそう思う。
その後奇襲攻撃が成功したこともあり、2週間足らずで現地軍が降伏した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
軍令部
香港、ビスマルク、グアムも帝國軍の力で陥落させた。
ビルマも各地からの援軍で5月には落とすことができるだろう。
これを落とせば南方作戦は完了したと言って良いだろう。
しかし、ここからが正念場である。
まもなく準備を済ませて、太平洋艦隊はハワイから出港するだろう。
それを我々は食い止めなければならない。
「現状を改めて確認する。」
それを考えながら我々は次の作戦の協議に入る。
我々はイギリス軍の水際作戦に犠牲を出しながらも上陸に成功した。
上陸した後は破竹の勢いで進撃することが出来た。
どうやら敵兵力は連携が取れておらず、指揮も低いようだった。
その為、我々はマレー半島1100キロメートルを縦断することができた。
後はシンガポール島だけである。
ここを陥落させればマレー作戦は完全に終了する。
そして、我々はゴムボートで海峡を渡っている。
もちろん、シンガポール島に上陸するためである。
橋を渡って進撃するつもりであったが、英軍により橋に穴をあけられたため上陸作戦
でシンガポール島を制圧することになった。
我々は陸地に到着し、ゴムボートを降りる。
敵の抵抗はほぼない。
やはり徹底的な準備砲撃が功を奏したのであろう。
僅かな敵軍に対して我々は攻撃を開始する。
「進めぇ!」
司令官の怒号が聞こえる。
我々は進撃する。
シンガポール島を。
欧米諸国から解放するのだ。
その後シンガポール島での戦闘はほぼ抵抗なく英国軍の降伏で終了した。
降伏した兵の中にはインド兵も混じっていた。
彼らは故郷から遠いこの場所を守ることになっていたため、士気は非常に低かった。
しかも、彼らはインドの解放を望んでいた。
我々は志願者を募り、インド国民軍を編成した。
この軍はその後、ある作戦に使われることになった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
次はジャワ海である。
フィリピンを空襲した部隊でジャワ海に侵入し艦載機で爆撃を行う。
艦載機、もしくは潜水艦が敵艦隊を見つけた場合はそれを急いで攻撃する。
アメリカ海軍がハワイから動いたら潜水艦隊が探知し、一部の艦を残して迎撃しにい
く。
1月11日、計画より1ヶ月早く蘭印作戦がタカラン、メナドの戦闘で開始された。
沿岸砲の砲撃でタカラン沖で掃海艇二隻が沈没したものの、作戦に支障はなかった。
タカラン島に駆逐艦に護衛された輸送船団が上陸。
1500人程度の敵が防衛していたが、2日で降伏。
メナドにも史上初の空挺部隊が投入されて、犠牲をほぼ出さずに攻略できた。
まあ、空挺部隊の方は大した戦果を挙げられなかったのだが。
そこを拠点に次々にバリクパパン・ケンダリー・バンジェルマシン・マカッサル・ア
ンボン・バンバン・バンジェルマシン・バリ島・ティモール島を占領。
バリ沖で我が帝國海軍の輸送船団を護衛していた駆逐艦四隻と連合軍の多国籍艦隊軽
巡洋艦三隻と駆逐艦七隻が接敵。
圧倒的に数的不利だったが、多国籍艦隊だったからか、こちらは軽巡洋艦を一隻を中
破させ、駆逐艦一隻を撃沈。一方、駆逐艦一隻が大破させられた。
その周辺で艦載機による残る敵艦隊を索敵。
そして遂に偵察機が敵艦隊を発見。
艦攻と艦爆を目標に向けて誘導。
発見した敵艦隊に奮龍を発射し、抵抗力を失わせ、急降下爆撃で完全に撃沈させる作
戦を実行した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「攻撃開始。」
これが遂に実戦で使われるのか。
奮龍。
独特な見た目をしたこいつは、大量の予算でつくられた。
しかし、この兵器は最強の対艦武装といってもよいだろう。
時速700キロほどで飛行し偵察手の誘導により艦を破壊する。
恐ろしい。
そして、これだけでも強いのだが更に鬼に金棒となるのがこの艦攻、一式艦攻である。
1トンを超える奮龍を担いでもなお、400キロ程度で飛行している。
「目標駆逐艦!誘導弾発射!」
一斉に奮龍が切り離され、機体が軽くなった分浮き上がる。
外すなよ・・・偵察手。
発射された奮龍は12発。
内2発のエンジンが作動しなかったのか落下する。
10発の奮龍が敵艦に向かう。
うち2発は誘導に失敗したのか、海に着弾。
残った8発のうち1発は敵艦の対空砲火で撃ち落とされる。
残った7発は命中。
命中率は約60パーセント。
「悪くない。」
しかも、母機の方に被害は零である。
一隻に複数発命中した艦もあったため、全艦命中にはならなかったが、まあ良い戦果
であろう。
そして、別の艦の艦攻隊と艦爆隊が見えた。
あれが、残りの敵艦を沈めるだろう。
残りの艦攻隊、艦爆隊に任せて我々は帰艦する。
敵艦を撃破したという満足感と共に。
そして、その後急降下爆撃により全ての敵艦を大破、もしくは撃沈した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
最終目標であるジャワ島を攻略する。
その為に上陸部隊を各方面から上陸した。
また、輸送船団を攻撃しようとした敵艦隊を艦載機で撃沈した。
水上部隊も向かわせたのだが・・・やはり意味はなかった。
到着前に撃沈されたのである。
「これからは本当に航空機の時代なのかもな。」
独り言のつもりだったが、参謀に
「そうですね。これからは航空機が主な戦力で、水上艦はその補助になってしまうか
もしれません。」
と返される。
そして、上陸部隊が無事に上陸成功したという情報が入った。
「良かった。」
心の底からそう思う。
その後奇襲攻撃が成功したこともあり、2週間足らずで現地軍が降伏した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
軍令部
香港、ビスマルク、グアムも帝國軍の力で陥落させた。
ビルマも各地からの援軍で5月には落とすことができるだろう。
これを落とせば南方作戦は完了したと言って良いだろう。
しかし、ここからが正念場である。
まもなく準備を済ませて、太平洋艦隊はハワイから出港するだろう。
それを我々は食い止めなければならない。
「現状を改めて確認する。」
それを考えながら我々は次の作戦の協議に入る。
1
お気に入りに追加
124
あなたにおすすめの小説

小沢機動部隊
ypaaaaaaa
歴史・時代
1941年4月10日に世界初の本格的な機動部隊である第1航空艦隊の司令長官が任命された。
名は小沢治三郎。
年功序列で任命予定だった南雲忠一中将は”自分には不適任”として望んで第2艦隊司令長官に就いた。
ただ時局は引き返すことが出来ないほど悪化しており、小沢は戦いに身を投じていくことになる。
毎度同じようにこんなことがあったらなという願望を書き綴ったものです。
楽しんで頂ければ幸いです!
甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ
朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】
戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。
永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。
信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。
この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。
*ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。
無職ニートの俺は気が付くと聯合艦隊司令長官になっていた
中七七三
ファンタジー
■■アルファポリス 第1回歴史・時代小説大賞 読者賞受賞■■
無職ニートで軍ヲタの俺が太平洋戦争時の聯合艦隊司令長官となっていた。
これは、別次元から来た女神のせいだった。
その次元では日本が勝利していたのだった。
女神は、神国日本が負けた歴史の世界が許せない。
なぜか、俺を真珠湾攻撃直前の時代に転移させ、聯合艦隊司令長官にした。
軍ヲタ知識で、歴史をどーにかできるのか?
日本勝たせるなんて、無理ゲーじゃねと思いつつ、このままでは自分が死ぬ。
ブーゲンビルで機上戦死か、戦争終わって、戦犯で死刑だ。
この運命を回避するため、必死の戦いが始まった。
参考文献は、各話の最後に掲載しています。完結後に纏めようかと思います。
使用している地図・画像は自作か、ライセンスで再利用可のものを検索し使用しています。
表紙イラストは、ヤングマガジンで賞をとった方が画いたものです。
蒼海の碧血録
三笠 陣
歴史・時代
一九四二年六月、ミッドウェー海戦において日本海軍は赤城、加賀、蒼龍を失うという大敗を喫した。
そして、その二ヶ月後の八月、アメリカ軍海兵隊が南太平洋ガダルカナル島へと上陸し、日米の新たな死闘の幕が切って落とされた。
熾烈なるガダルカナル攻防戦に、ついに日本海軍はある決断を下す。
戦艦大和。
日本海軍最強の戦艦が今、ガダルカナルへと向けて出撃する。
だが、対するアメリカ海軍もまたガダルカナルの日本軍飛行場を破壊すべく、最新鋭戦艦を出撃させていた。
ここに、ついに日米最強戦艦同士による砲撃戦の火蓋が切られることとなる。
(本作は「小説家になろう」様にて連載中の「蒼海決戦」シリーズを加筆修正したものです。予め、ご承知おき下さい。)
※表紙画像は、筆者が呉市海事歴史科学館(大和ミュージアム)にて撮影したものです。

大日本帝国、アラスカを購入して無双する
雨宮 徹
歴史・時代
1853年、ロシア帝国はクリミア戦争で敗戦し、財政難に悩んでいた。友好国アメリカにアラスカ購入を打診するも、失敗に終わる。1867年、すでに大日本帝国へと生まれ変わっていた日本がアラスカを購入すると金鉱や油田が発見されて……。
大日本帝国VS全世界、ここに開幕!
※架空の日本史・世界史です。
※分かりやすくするように、領土や登場人物など世界情勢を大きく変えています。
※ツッコミどころ満載ですが、ご勘弁を。
四代目 豊臣秀勝
克全
歴史・時代
アルファポリス第5回歴史時代小説大賞参加作です。
読者賞を狙っていますので、アルファポリスで投票とお気に入り登録してくださると助かります。
史実で三木城合戦前後で夭折した木下与一郎が生き延びた。
秀吉の最年長の甥であり、秀長の嫡男・与一郎が生き延びた豊臣家が辿る歴史はどう言うモノになるのか。
小牧長久手で秀吉は勝てるのか?
朝日姫は徳川家康の嫁ぐのか?
朝鮮征伐は行われるのか?
秀頼は生まれるのか。
秀次が後継者に指名され切腹させられるのか?
旧陸軍の天才?に転生したので大東亜戦争に勝ちます
竹本田重朗
ファンタジー
転生石原閣下による大東亜戦争必勝論
東亜連邦を志した同志達よ、ごきげんようである。どうやら、私は旧陸軍の石原莞爾に転生してしまったらしい。これは神の思し召しなのかもしれない。どうであれ、現代日本のような没落を回避するために粉骨砕身で働こうじゃないか。東亜の同志と手を取り合って真なる独立を掴み取るまで…
※超注意書き※
1.政治的な主張をする目的は一切ありません
2.そのため政治的な要素は「濁す」又は「省略」することがあります
3.あくまでもフィクションのファンタジーの非現実です
4.そこら中に無茶苦茶が含まれています
5.現実的に存在する如何なる国家や地域、団体、人物と関係ありません
6.カクヨムとマルチ投稿
以上をご理解の上でお読みください
織田信長IF… 天下統一再び!!
華瑠羅
歴史・時代
日本の歴史上最も有名な『本能寺の変』の当日から物語は足早に流れて行く展開です。
この作品は「もし」という概念で物語が進行していきます。
主人公【織田信長】が死んで、若返って蘇り再び活躍するという作品です。
※この物語はフィクションです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる