日は沈まず

ミリタリー好きの人

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帝國に必要なもの

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二航戦が試作の電探を装備して一航戦と戦う大演習が行われた。

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二航戦旗艦　加賀　艦橋

「敵航空機の発艦を確認。おそらく攻撃隊でしょう。」

一航戦の偵察機にどうやら我が戦隊が発見されたようだ。

「迎撃の戦闘機を発艦させろ。敵の位置情報を艦から送り続けろ。」

そして模擬空戦が始まった。

だいたいの位置が分かっていたので敵部隊を有利な位置で待ち伏せした。

そのため護衛の戦闘機も含めてほぼすべてを撃墜（判定）し、残存機も攻撃はできず
に引き返した。

よし、こちらの番だ。

「電探が敵戦隊を探知。」

「この距離でか！？」

偵察機が先に発見するかと思ったが・・・まあいい

「今は着艦と機体の収納で発艦はできないはずだ。」

「戦闘機、攻撃機、爆撃機、雷撃機の順に発艦！」

奮龍の登場で攻撃機が攻撃機と雷撃機で区別するようになった。

ただし爆撃機は順に攻撃機へと更新されるようだ

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「さあ敵を沈めに行くぞ。演習とはいえ全力でやるぞ。」

小隊に指示をだす。

「了解。」

僅かな上空警戒の戦闘機がいたがそちらには少数の攻撃隊と戦闘機を向かわせて被害
を被りながらも相手を釘付けにすることができたようだ。

「敵戦隊発見！！」

小隊員が叫ぶ。

「攻撃開始！！」

奮龍は恐ろしく重く、それを９７式艦攻を改造し搭載した我が飛行隊は、速度が出な
くなっていた。

一式艦攻が欲しくなる。

まあ　あれは配備が開始されたばかりなので仕方ないか

そして、奮龍の射程内に敵戦隊を捉えた。

「目標駆逐艦隊！誘導弾発射！！」

『発射！！』

奮龍は正常に発射（判定）され駆逐艦に８発中６発命中し駆逐艦を撃破。

他の小隊の奮龍も高い命中率をだした。（あくまでも判定だから当たり前なのだが）

まあ操縦訓練も多少は行われていたしある程度実戦では命中するだろう。

そしてその後爆撃隊、雷撃機隊が対空が貧弱となり弱った敵戦隊に急降下爆撃、雷撃
を敢行。

被害が出たが何機かが突破し急降下爆撃、雷撃。敵空母を含めたほとんどの艦を沈め
た。（と判定された）

二回目の模擬戦闘を行ったが結局結果は二航戦の勝利であった。

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電探で相手の様子がわかり、相手の戦術を読むこともできた。そのため手探りで接近
して来るような相手は対抗できなかった。

これが模擬戦闘から分かった。

電探の配備の重要性をその場にいる全員がを認識した。とはいえ、その時の電探はあ
くまでも試作段階。

これがさらに強化されたら・・・

すでに最強の帝國艦隊なのだから鬼に金棒になるのは火を見るよりも明らかであった。

しかし、そのうち米軍も配備されるだろう。

その時には米軍よりも優れた電探を配備しなければいけないだろう。

そのため、電探は配備が優先され、開発も進められることになった。

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「遂に完成しました！」

工兵の装備として必要だと思われるものを作成した。

わが社は新生である。

安定した収入を得られるのなら万々歳である。

今までは農林省から要請されてトラクターを生産していたが、これからは、これが主
力製品になるのかもしれない。

「では、性能を見せてもらおうか。」

そして、それは動き出す。

トラクターを改造したものなので速度は出ないが見た目からか力強く見える。

そして用意されていた土を押し出す。

というわけで作戦の立案を進めることになった。

凸凹な土がみるみるうちに平らになっていく。

『おお～』

軍から来た士官から感嘆の声が出る。

「これが要求された平土機になりますが、よろしいでしょうか。」

「うむ。問題は無さそうだな」

「ええ　島嶼部の厳しい場所でも使用できるように、改良を繰り返し壊れにくい構造
　にしました。」

見た目は不格好であるが・・・

「まだわからないが、良い報告をすることができるだろう。」

「はい　よい報告をお待ちしています。」

後にこの平土機は正式採用され、大量に発注された。

わが社に余裕はなくなったが、安定した需要を得ることができた。

早速この車両は中国での道路整備、飛行場建設に使われることとなった。

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