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古代の迷宮

106.アースリザード再び

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「いや、それがエンシェントエルフの指輪はまだ手に入ってないんだよ。」

ただ地図アプリで再度迷宮を調べたで気が付いたんだけど古代の迷宮にはまだ続きがあるのだ。

「ギルドの情報では25階層が最下層だったけど、俺の地図アプリによるとその先があるんだよ。」

「ソラ、そうは言ってもこの部屋で行き止まりだぞ?」

そうなんだよね。

周りを見てもどこにも次に進む道はないんだよね。

「とにかく地図アプリを頼りに進んでみよう。」

帰還用の転移魔方陣を越えてさらに奥の壁際、地図アプリ上に道があるとされるところまで来てみた。

「行き止まりにしか見えないな。」

「ソラ、この壁は分厚くて壊せそうにも無いぞ。」

ジンは壁をガンガン叩いて壊せないか確認している。

「ブヒブヒ」(地図アプリが間違うなんて初めてだな。)

い~や、地図アプリが間違えるなんてことは無いはずだ。

となると何か仕掛けがあるのかな?

そう思い仕掛けがないか調べてみようと壁に手が触れた瞬間、手元に魔方陣が浮かび上がり壁の一部が消えたところに通路が現われた。

「・・・・ビックリした。」

「ソラ、事前に言ってほしいぞ。」

「ブヒブヒ」(ビビッた)

(カベナクナッタ)

「ゴメン、何か仕掛けがあるんじゃないかと思っていたけど俺も触っただけで壁が消えるとは思わなかったんだよ。」

《直感》さんが何も言わなかったから危険は無いと思ったけど、過信はいけないから自分でも気をつけないとな。

「とりあえずこの道の先に転移魔方陣があるから進もうか。」

俺達が通った後に壁が再び出現したときは閉じ込められたかと焦ったけど、俺がまた壁に触ると道ができたので安心して奥に進むことができた。




転移魔方陣で26階層と思われる場所にやって来た。

《魔力感知》でリザードやアースリザードが居るのが分かる。

他にも違う魔力を感知するが今までの階層の傾向から考えるとリザード系の魔物だろう。

「みんな、この階層からはリザードやアースリザードと確信はないが他のリザード種が居るみたいだ。」

「おお、アースリザードか!今の俺なら一人で倒せるぜ!」

ジンはアースリザードに再び挑めるので嬉しいらしい。

顔をニコニコさせているが戦闘狂の心情は分からんな。

まぁ、ここも通路が広いと言っても今までと変わらないから一度に大量のアースリザードと戦うことにはならないのは安心材料だな。

リザードなら何度も複数相手に戦闘しているから大丈夫だろう。

魔力の大きさ的に考えて迷宮のリザードが外のリザードより強い可能性は低い。

ちょうどアースリザード2匹がこっちに向かって来ている。

「みんなアースリザードがコッチに向かって来ている。オーガのときと同じ体制で戦うよ。」

これでオレ達がどのくらい強くなったか良く分かるはずだ。
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