32 / 45
032 揺れる想い その3
しおりを挟む
「遅くなっちゃったな。早く行かないと、紅音さんの散歩の時間が終わっちゃう」
終業式。
部活を終えた早苗が慌てて靴を履き替えていた。
先に川に向かった柚希には「私が行くまで紅音さんに待ってもらってて」と頼んでおいたが、紅音の体調次第では引き止めることも出来なくなってしまう。
そう思いながらロッカーの鍵を掛け、鞄を手にしたその時、背後から声がした。
「小倉じゃねえか」
その声は、早苗が今一番聞きたくない声だった。
早苗は自分の血が逆流しているかの様な感覚を覚えた。
「おい小倉、シカトすんなよ」
「……何よ、山崎」
早苗がゆっくり振り向くと、そこには山崎が早苗を見下ろす様に立っていた。
何一つ悪いことをしていない柚希が、ただ虫が好かないと言う理由だけで理不尽な目にあい、大怪我をした。
眠りから覚めない柚希を看病しながら、早苗は泣いた。
そしてまだ見ぬ犯人のことを考えると、その存在ごとこの世から消し去りたい、とまで思ってしまった。
そして目覚めた柚希が山崎の名を口にしたあの時、早苗の中に生まれて初めて、他人に対しての憎しみが生まれた。
山崎にどうやって報いを受けさせるか考えた。
その早苗の心を見透かしたかの様に、柚希は自分の力で乗り越えたいと言った。
自分でも抑え切れなくなっていた邪悪な気持ちを、柚希が静めてくれた。
早苗は柚希の決意の強さを知り、柚希の意思に従おうと思った。
しかし次に山崎に会った時、気持ちを抑えられるかどうか、自分でも自信がなかった。
同じクラスなので顔を合わさないのは無理だった。
だから教室内では、山崎の存在その物を自分の中から消し去り、考えないよう心がけた。
しかし今、全く心構えが出来ていない状況で山崎から声をかけてきた。
早苗の中の押し殺していた怒りが、一気に蘇った。
鞄を持つ手は震えていた。
早苗は山崎の顔から視線を外し、言った。
「何か用なの?私急いでるんだけど」
早苗のその言葉には、明らかに山崎に対する嫌悪感が滲み出ていた。
それを感じ取った山崎が、早苗を威圧する様に声をあげた。
「おい小倉、てめえ調子に乗るのも程々にしろよ」
「何が調子よ。調子に乗ってるのはあんたでしょ、山崎」
「何ぃ……」
「いっつもそう。大きい声で人を威圧して、それでみんながあんたに従うとでも思ってるの?言っとくけどね、あんたがそうして脅しても、誰も怖がっちゃいないよ。ただ巻き込まれたら面倒だから黙ってるだけ。あんた、高校生にもなってそんなことも分からない?」
一度吐き出された感情は止まらない。
これまで早苗が押さえ込んでいた言葉が、山崎に向けて一気に放たれた。
「あんたは強くなんかないんだ。ちょっと人より腕力があるだけ。でもね、腕力で人が言いなりになると思ったら大間違いなんだからね」
「……はっ……ははははっ」
山崎が不意に笑い出した。
「何がおかしいのよ。図星突かれて動揺してるの?」
「小倉、やっぱりお前は女だよ。何にも分かっちゃいねえ。人間ってのはな、一発殴って言うことを聞かなければ二発殴ればいいんだよ。それでも駄目なら三発だ。
力以上の物なんてこの世にはねえんだよ。手に入れたい物を手に入れる為ならな、例え殺してでも手に入れる。そうすりゃ世の中、自分の思いのままなんだよ」
「殴……る……」
早苗の脳裏に、荒い息をしながら横たわっていた柚希の姿が、フラッシュバックの様に蘇った。
「そうやってあんたは……柚希のことも……」
「あん?ああ、藤崎か。屑の分際で調子に乗ってたからな」
「……」
「クラス委員のお前を使ってクラスに入り込んで、自分も仲間です、みたいな顔しやがって。俺らを騙しておいて、詫びの一つもなしだ。お前もあんな屑の面倒なんか、いつまでも見てんじゃねえよ」
「山崎、あんた……」
「あんな屑、どこに行っても屑のまんまだ。お前もさっさと見切りをつけて」
その瞬間、早苗は山崎の頬を張った。
「山崎……」
早苗が肩をわなわなと震わせる。
「柚希が何をしたってのよ……あいつは……あいつはいつも周りを見て、周りの雰囲気を壊さないようにしながら、そっと生きてるんだよ……こっちに来てからも、今までも……柚希があんたに何かしたことがあるっての?何をしたって言うの?何もしてないでしょ?それにあいつは……あいつは……」
「小倉てめぇ……」
「あいつはそれでも、あんたに殴られていることを誰にも言わずに、一人で耐えてたんだよ?あんたに大怪我させられた時だって、誰にも言わないでくれって言ったんだよ?それに、それに……あんたのことを憎んでもないんだよ?
そんな、そんな柚希を、抵抗もしない柚希を、あんたは滅茶苦茶にしたんだよ?弱虫はどっちだよ!泣き虫はどっちだよ!」
「小倉あああっ!てめぇよくもっ!」
「屑はあんただっ!」
気がつけば早苗は泣いていた。
世の中の理不尽さに、柚希の決意を嘲笑う様に何一つ変わっていない現実に。
その早苗の勢いは、山崎を少なからず動揺させた。
「何やってるんだお前ら」
その時、通りがかった教師が声をかけてきた。
「小倉、どうしたんだ。泣いてるのか」
「ちっ……」
「おい待て山崎。お前、小倉に何かしたのか」
「何もしてねえよ。そいつが勝手に泣き出しただけだ」
そう言って山崎が大股で去っていった。
「小倉、大丈夫なのか」
「あ……はい先生……すいません……」
「何かされたのか」
「いえ、大丈夫です……ちょっと言い合いになっただけですから……」
そう言って早苗は涙を拭いた。
「すいませんでした。私も帰ります」
「大丈夫か?何なら家まで送るぞ」
「ありがとうございます。でも、大丈夫ですから……さよなら」
そう言うと、早苗はその場から小走りに去って行った。
自分でも驚いていた。
隠すことなく感情を出すタイプだとは思っていたが、ここまで人に対して憎悪の感情をぶつけたのは初めてだった。
それがなぜなのか、早苗は考えていた。
理不尽な山崎の言動に対し、正義感が発動したのは分かる。
しかし、それだけであの様な感情の爆発はあるだろうか。
考えていると、知らぬ間に柚希の顔が浮かんでいた。
そうか……
早苗が立ち止まり、うなずいた。
自分にとって柚希は、かけがえのない存在になっている。
その柚希が侮辱された。
それが自分の中にあった、様々な感情を吐き出させたのだ。
山崎に対して吐き出した言葉、それはどれも全て、柚希に向けて心の中で叫び続けている「好き」と言う言葉だったんだ、そう早苗が思った。
早苗自身驚いた。
これほどまでに柚希の存在が大きくなっている。
早苗の中に、今すぐ柚希に会いたい、その思いが一気に膨らんだ。
早苗は走った。息を切らせながら、土手を全速力で駆けた。
柚希……柚希柚希柚希……!
「あはははっ」
柚希の笑い声が聞こえた。
穏やかで、耳障りのいいその音に早苗の心が癒されていく。
口元に自然と笑みがこぼれる。
早苗が土手から柚希を見下ろし声をかけようとした。
「あ……」
見下ろした先には、紅音と笑顔で話している柚希の姿があった。
優しく笑うその表情は、幸福感で満たされていた。
早苗は反射的に声を押し殺し、その場で身を屈めた。
「早苗さん、遅いですね」
「そうですね。夏休みの予定決めが、長引いてるのかも」
「部活の、ですか?」
「はい。早苗ちゃんのクラブ、秋に大会があるので」
「そうなんですか。晴美さんの所でも修行されてるし、早苗さんは本当に頑張り屋さんですね」
「ですね。僕なんか足元にも及ばないぐらいに……でも、そんな早苗ちゃん、格好いいんですよ」
「そうですね。私も早苗さんのこと、格好いいっていつも思ってます」
「はい、僕の目標でもあるんです。早苗ちゃんは」
「……それから、柚希さん」
「え?」
「えいっ」
「いたたたたたっ……ええっ?僕、また『僕なんか』って言いました?」
「はい、はっきりと」
「いたたたたたっ。そっか、また言っちゃったかぁ……」
「ふふふっ」
「あはははっ」
二人の声を聞きながら、早苗は自分でもなぜか分からないまま、口を両手で押さえながら泣いた。
二人に気付かれないように……
終業式。
部活を終えた早苗が慌てて靴を履き替えていた。
先に川に向かった柚希には「私が行くまで紅音さんに待ってもらってて」と頼んでおいたが、紅音の体調次第では引き止めることも出来なくなってしまう。
そう思いながらロッカーの鍵を掛け、鞄を手にしたその時、背後から声がした。
「小倉じゃねえか」
その声は、早苗が今一番聞きたくない声だった。
早苗は自分の血が逆流しているかの様な感覚を覚えた。
「おい小倉、シカトすんなよ」
「……何よ、山崎」
早苗がゆっくり振り向くと、そこには山崎が早苗を見下ろす様に立っていた。
何一つ悪いことをしていない柚希が、ただ虫が好かないと言う理由だけで理不尽な目にあい、大怪我をした。
眠りから覚めない柚希を看病しながら、早苗は泣いた。
そしてまだ見ぬ犯人のことを考えると、その存在ごとこの世から消し去りたい、とまで思ってしまった。
そして目覚めた柚希が山崎の名を口にしたあの時、早苗の中に生まれて初めて、他人に対しての憎しみが生まれた。
山崎にどうやって報いを受けさせるか考えた。
その早苗の心を見透かしたかの様に、柚希は自分の力で乗り越えたいと言った。
自分でも抑え切れなくなっていた邪悪な気持ちを、柚希が静めてくれた。
早苗は柚希の決意の強さを知り、柚希の意思に従おうと思った。
しかし次に山崎に会った時、気持ちを抑えられるかどうか、自分でも自信がなかった。
同じクラスなので顔を合わさないのは無理だった。
だから教室内では、山崎の存在その物を自分の中から消し去り、考えないよう心がけた。
しかし今、全く心構えが出来ていない状況で山崎から声をかけてきた。
早苗の中の押し殺していた怒りが、一気に蘇った。
鞄を持つ手は震えていた。
早苗は山崎の顔から視線を外し、言った。
「何か用なの?私急いでるんだけど」
早苗のその言葉には、明らかに山崎に対する嫌悪感が滲み出ていた。
それを感じ取った山崎が、早苗を威圧する様に声をあげた。
「おい小倉、てめえ調子に乗るのも程々にしろよ」
「何が調子よ。調子に乗ってるのはあんたでしょ、山崎」
「何ぃ……」
「いっつもそう。大きい声で人を威圧して、それでみんながあんたに従うとでも思ってるの?言っとくけどね、あんたがそうして脅しても、誰も怖がっちゃいないよ。ただ巻き込まれたら面倒だから黙ってるだけ。あんた、高校生にもなってそんなことも分からない?」
一度吐き出された感情は止まらない。
これまで早苗が押さえ込んでいた言葉が、山崎に向けて一気に放たれた。
「あんたは強くなんかないんだ。ちょっと人より腕力があるだけ。でもね、腕力で人が言いなりになると思ったら大間違いなんだからね」
「……はっ……ははははっ」
山崎が不意に笑い出した。
「何がおかしいのよ。図星突かれて動揺してるの?」
「小倉、やっぱりお前は女だよ。何にも分かっちゃいねえ。人間ってのはな、一発殴って言うことを聞かなければ二発殴ればいいんだよ。それでも駄目なら三発だ。
力以上の物なんてこの世にはねえんだよ。手に入れたい物を手に入れる為ならな、例え殺してでも手に入れる。そうすりゃ世の中、自分の思いのままなんだよ」
「殴……る……」
早苗の脳裏に、荒い息をしながら横たわっていた柚希の姿が、フラッシュバックの様に蘇った。
「そうやってあんたは……柚希のことも……」
「あん?ああ、藤崎か。屑の分際で調子に乗ってたからな」
「……」
「クラス委員のお前を使ってクラスに入り込んで、自分も仲間です、みたいな顔しやがって。俺らを騙しておいて、詫びの一つもなしだ。お前もあんな屑の面倒なんか、いつまでも見てんじゃねえよ」
「山崎、あんた……」
「あんな屑、どこに行っても屑のまんまだ。お前もさっさと見切りをつけて」
その瞬間、早苗は山崎の頬を張った。
「山崎……」
早苗が肩をわなわなと震わせる。
「柚希が何をしたってのよ……あいつは……あいつはいつも周りを見て、周りの雰囲気を壊さないようにしながら、そっと生きてるんだよ……こっちに来てからも、今までも……柚希があんたに何かしたことがあるっての?何をしたって言うの?何もしてないでしょ?それにあいつは……あいつは……」
「小倉てめぇ……」
「あいつはそれでも、あんたに殴られていることを誰にも言わずに、一人で耐えてたんだよ?あんたに大怪我させられた時だって、誰にも言わないでくれって言ったんだよ?それに、それに……あんたのことを憎んでもないんだよ?
そんな、そんな柚希を、抵抗もしない柚希を、あんたは滅茶苦茶にしたんだよ?弱虫はどっちだよ!泣き虫はどっちだよ!」
「小倉あああっ!てめぇよくもっ!」
「屑はあんただっ!」
気がつけば早苗は泣いていた。
世の中の理不尽さに、柚希の決意を嘲笑う様に何一つ変わっていない現実に。
その早苗の勢いは、山崎を少なからず動揺させた。
「何やってるんだお前ら」
その時、通りがかった教師が声をかけてきた。
「小倉、どうしたんだ。泣いてるのか」
「ちっ……」
「おい待て山崎。お前、小倉に何かしたのか」
「何もしてねえよ。そいつが勝手に泣き出しただけだ」
そう言って山崎が大股で去っていった。
「小倉、大丈夫なのか」
「あ……はい先生……すいません……」
「何かされたのか」
「いえ、大丈夫です……ちょっと言い合いになっただけですから……」
そう言って早苗は涙を拭いた。
「すいませんでした。私も帰ります」
「大丈夫か?何なら家まで送るぞ」
「ありがとうございます。でも、大丈夫ですから……さよなら」
そう言うと、早苗はその場から小走りに去って行った。
自分でも驚いていた。
隠すことなく感情を出すタイプだとは思っていたが、ここまで人に対して憎悪の感情をぶつけたのは初めてだった。
それがなぜなのか、早苗は考えていた。
理不尽な山崎の言動に対し、正義感が発動したのは分かる。
しかし、それだけであの様な感情の爆発はあるだろうか。
考えていると、知らぬ間に柚希の顔が浮かんでいた。
そうか……
早苗が立ち止まり、うなずいた。
自分にとって柚希は、かけがえのない存在になっている。
その柚希が侮辱された。
それが自分の中にあった、様々な感情を吐き出させたのだ。
山崎に対して吐き出した言葉、それはどれも全て、柚希に向けて心の中で叫び続けている「好き」と言う言葉だったんだ、そう早苗が思った。
早苗自身驚いた。
これほどまでに柚希の存在が大きくなっている。
早苗の中に、今すぐ柚希に会いたい、その思いが一気に膨らんだ。
早苗は走った。息を切らせながら、土手を全速力で駆けた。
柚希……柚希柚希柚希……!
「あはははっ」
柚希の笑い声が聞こえた。
穏やかで、耳障りのいいその音に早苗の心が癒されていく。
口元に自然と笑みがこぼれる。
早苗が土手から柚希を見下ろし声をかけようとした。
「あ……」
見下ろした先には、紅音と笑顔で話している柚希の姿があった。
優しく笑うその表情は、幸福感で満たされていた。
早苗は反射的に声を押し殺し、その場で身を屈めた。
「早苗さん、遅いですね」
「そうですね。夏休みの予定決めが、長引いてるのかも」
「部活の、ですか?」
「はい。早苗ちゃんのクラブ、秋に大会があるので」
「そうなんですか。晴美さんの所でも修行されてるし、早苗さんは本当に頑張り屋さんですね」
「ですね。僕なんか足元にも及ばないぐらいに……でも、そんな早苗ちゃん、格好いいんですよ」
「そうですね。私も早苗さんのこと、格好いいっていつも思ってます」
「はい、僕の目標でもあるんです。早苗ちゃんは」
「……それから、柚希さん」
「え?」
「えいっ」
「いたたたたたっ……ええっ?僕、また『僕なんか』って言いました?」
「はい、はっきりと」
「いたたたたたっ。そっか、また言っちゃったかぁ……」
「ふふふっ」
「あはははっ」
二人の声を聞きながら、早苗は自分でもなぜか分からないまま、口を両手で押さえながら泣いた。
二人に気付かれないように……
0
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
校外学習の帰りに渋滞に巻き込まれた女子高生たちが小さな公園のトイレをみんなで使う話
赤髪命
大衆娯楽
少し田舎の土地にある女子校、華水黄杏女学園の1年生のあるクラスの乗ったバスが校外学習の帰りに渋滞に巻き込まれてしまい、急遽トイレ休憩のために立ち寄った小さな公園のトイレでクラスの女子がトイレを済ませる話です(分かりにくくてすみません。詳しくは本文を読んで下さい)
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
校長先生の話が長い、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
学校によっては、毎週聞かされることになる校長先生の挨拶。
学校で一番多忙なはずのトップの話はなぜこんなにも長いのか。
とあるテレビ番組で関連書籍が取り上げられたが、実はそれが理由ではなかった。
寒々とした体育館で長時間体育座りをさせられるのはなぜ?
なぜ女子だけが前列に集められるのか?
そこには生徒が知りえることのない深い闇があった。
新年を迎え各地で始業式が始まるこの季節。
あなたの学校でも、実際に起きていることかもしれない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる