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オナニー愛好家と元クソ野郎が恋人になるまで
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「少し、休憩しますか?」
息も荒くグッタリしている俺を気遣って、古町さんが備え付けの冷蔵庫から冷えたペットボトルの水を手渡してくれた。
しかも、飲みやすい様に背中に手を回して体を起こしてくれて、ペットボトルのキャップまで開けてくれるサービス付き。
「ありがと……ございます」
こうも至れり尽くせりで色々とやって貰っちゃうと、自分が姫にでもなった気分になる。ここで王様だとか大統領だとかが思い浮かばないあたり、古町さんのスパダリ加減に毒されてる気がするなぁ。
久し振りに喘ぎまくったせいでカラカラな喉にペットボトルの水を流し込んでいると、俺と同じ様に古町さんもペットボトルの水を呷っていた。
ラブホに来るまでの、あの挙動不審だった古町さんはどこへ行ったのか。微塵も感じさせない堂々とした態度でベッドの端に座り長い足を組んでいる姿を、水を飲む素振りで眺める。
何度見ても格好良いんだよな。
長めの前髪を後ろに撫で付け、いつも隠し気味な顔を晒して真っすぐ前を向いているだけで大人の色気ムンムンだし。
いつもの挙動不審な古町さんも誠実さと可愛らしさが出てて良いんだけど、雄みが半端ないスパダリな古町さんも理想的な大人の男って感じがして良い。羨ましい。
こんな大人に憧れるけど、俺がもう少し大人になった時に古町さんみたいな大人な雰囲気を醸し出せるかというと、自信が無い。
「大丈夫ですか? 廣邊君。少し、無理をさせてしまいましたか?」
ポケーっとしていたのを心配されてか、古町さんに声を掛けられ、慌ててかぶりを振る。
「へ? いえ、全然! むしろ滅茶苦茶気持ち良くって最高でした。久し振りに心置きなく出来てスッキリですよ」
あの自分の意思とは関係無く追い詰められる快感が良いんだよ。あの逃げられない快感に追い詰められて、頭がオカシクなりそうなのが俺は好きだったりするから、今日みたいなガンガン責められるのなんて最高だ。
うは、思い出しただけでアナルがヒクついて来た。早くも第二ラウンドお願いしたい。
「やっぱり、声もなにも我慢しなくていいっていうのは良いですよねぇ。俺、ハジケ過ぎてイキッぱなしになっちゃったし……あ! 俺ばっかり気持ち良くなっちゃって、古町さんはどうでした? 気持ち良かったですか?」
「勿論ですよ。廣邊君の乱れる姿もナカの具合もどれも最高で、僕の方こそ夢中になり過ぎてしまって、無理をさせたのでは無いかと心配してたんですけど……大丈夫なのでしたら安心しました」
ほうほう、古町さんも気持ち良かった、と。
良かったぁ。チンコを貸して下さいとは言ったけど、ここはお互いに気持ち良く無いとwin‐winの関係って言えないしね。
だったら、遠慮なく第二ラウンドお願いしても良いかな?
うーん、次はバックでやって貰おうかな? それとも騎乗位で? いや、側位も捨てがたい。
古町さんと仲良くなって、最高の肉ディルドと出会ってからというもの、エロへの夢と希望が広がって俺のケツオナ活動も充実して幸いっぱいだな。
「ラブホってエッチな事の為の場所だけあって開放的になれちゃうし、良いですねぇ。俺、ずっと来てみたかったんですけど、一人で利用するのってなかなかハードル高いじゃないですか~」
「他の男達は、一緒に行こうとはしてくれなかったんですか?」
「え?」
「一人で利用するのを考える位なのに今まで来た事が無いなんて……常に廣邊君の部屋でしか関係を持とうとはしない相手ばかりなんですか?」
「は? いや、ちょっと待って下さいよ……え? いや、いや何の話ですか?」
他の男? 古町さんは誰の事を言ってるんだ? それ以前に何の話? 関係を持つって言う意味も分からないし。
「いつも廣邊君がセックスしている男達の事ですよ。廣邊君のプライベートに口を挟むなんて無粋な事とは思うのですが……すみません、つい、気になって」
セックス!!??
今、セックスって言ったか!? しかも俺が男達とセックス!? えええ!?
「待って!? 待って! 待って! 待って!! してない! してないですよ! セックスなんて!! えええええ!?」
「はぁ? ……え?」
「俺が、なんで男とセックスしてるなんて話になってるんですか!? しかも複数!?」
「いえ、だから音漏れが……じゃぁ、あの声は? 廣邊君だって認めていたじゃないですか」
俺が何を認めたって!?
音漏れって、アレだろ? あの……例の、声が漏れてたって……え? もしかして……
誤解を引き起こした原因に思い当って慌てて頭と手をブンブン振る。
「あ、あれはっ、俺のオナニーの声で、誰かとセ……セックスなんて……」
「オ、オナニー? 男とセックスしていたんじゃ……だって、頻繁に色々な男が部屋を訪れていたじゃないですか」
「あれは、全員大学の友人です!! あいつ等とそんな……する訳ないじゃないですか! 大体俺は、セックス自体した事無いんですから!!」
くっそー、言わせんなよ恥ずかしい!!
さっきも童貞だって告白したばかりじゃないですかー!
「セックスをした事が無い?」
「そうですよ! 悪いですか!? 古町さんと違って俺は誰かと、なんて未経験なんです! ケツオナにハマって毎日ディルド突っ込んでのオナニー三昧してるだけのオナニー中毒野郎なんです!」
「え……でも、前立腺開発されて――」
「ケツオナの成果です」
「ナカイキ出来ますよね」
「ケツオナの成果です」
「…………」
「全てセルフ開発の成果です」
「……」
息も荒くグッタリしている俺を気遣って、古町さんが備え付けの冷蔵庫から冷えたペットボトルの水を手渡してくれた。
しかも、飲みやすい様に背中に手を回して体を起こしてくれて、ペットボトルのキャップまで開けてくれるサービス付き。
「ありがと……ございます」
こうも至れり尽くせりで色々とやって貰っちゃうと、自分が姫にでもなった気分になる。ここで王様だとか大統領だとかが思い浮かばないあたり、古町さんのスパダリ加減に毒されてる気がするなぁ。
久し振りに喘ぎまくったせいでカラカラな喉にペットボトルの水を流し込んでいると、俺と同じ様に古町さんもペットボトルの水を呷っていた。
ラブホに来るまでの、あの挙動不審だった古町さんはどこへ行ったのか。微塵も感じさせない堂々とした態度でベッドの端に座り長い足を組んでいる姿を、水を飲む素振りで眺める。
何度見ても格好良いんだよな。
長めの前髪を後ろに撫で付け、いつも隠し気味な顔を晒して真っすぐ前を向いているだけで大人の色気ムンムンだし。
いつもの挙動不審な古町さんも誠実さと可愛らしさが出てて良いんだけど、雄みが半端ないスパダリな古町さんも理想的な大人の男って感じがして良い。羨ましい。
こんな大人に憧れるけど、俺がもう少し大人になった時に古町さんみたいな大人な雰囲気を醸し出せるかというと、自信が無い。
「大丈夫ですか? 廣邊君。少し、無理をさせてしまいましたか?」
ポケーっとしていたのを心配されてか、古町さんに声を掛けられ、慌ててかぶりを振る。
「へ? いえ、全然! むしろ滅茶苦茶気持ち良くって最高でした。久し振りに心置きなく出来てスッキリですよ」
あの自分の意思とは関係無く追い詰められる快感が良いんだよ。あの逃げられない快感に追い詰められて、頭がオカシクなりそうなのが俺は好きだったりするから、今日みたいなガンガン責められるのなんて最高だ。
うは、思い出しただけでアナルがヒクついて来た。早くも第二ラウンドお願いしたい。
「やっぱり、声もなにも我慢しなくていいっていうのは良いですよねぇ。俺、ハジケ過ぎてイキッぱなしになっちゃったし……あ! 俺ばっかり気持ち良くなっちゃって、古町さんはどうでした? 気持ち良かったですか?」
「勿論ですよ。廣邊君の乱れる姿もナカの具合もどれも最高で、僕の方こそ夢中になり過ぎてしまって、無理をさせたのでは無いかと心配してたんですけど……大丈夫なのでしたら安心しました」
ほうほう、古町さんも気持ち良かった、と。
良かったぁ。チンコを貸して下さいとは言ったけど、ここはお互いに気持ち良く無いとwin‐winの関係って言えないしね。
だったら、遠慮なく第二ラウンドお願いしても良いかな?
うーん、次はバックでやって貰おうかな? それとも騎乗位で? いや、側位も捨てがたい。
古町さんと仲良くなって、最高の肉ディルドと出会ってからというもの、エロへの夢と希望が広がって俺のケツオナ活動も充実して幸いっぱいだな。
「ラブホってエッチな事の為の場所だけあって開放的になれちゃうし、良いですねぇ。俺、ずっと来てみたかったんですけど、一人で利用するのってなかなかハードル高いじゃないですか~」
「他の男達は、一緒に行こうとはしてくれなかったんですか?」
「え?」
「一人で利用するのを考える位なのに今まで来た事が無いなんて……常に廣邊君の部屋でしか関係を持とうとはしない相手ばかりなんですか?」
「は? いや、ちょっと待って下さいよ……え? いや、いや何の話ですか?」
他の男? 古町さんは誰の事を言ってるんだ? それ以前に何の話? 関係を持つって言う意味も分からないし。
「いつも廣邊君がセックスしている男達の事ですよ。廣邊君のプライベートに口を挟むなんて無粋な事とは思うのですが……すみません、つい、気になって」
セックス!!??
今、セックスって言ったか!? しかも俺が男達とセックス!? えええ!?
「待って!? 待って! 待って! 待って!! してない! してないですよ! セックスなんて!! えええええ!?」
「はぁ? ……え?」
「俺が、なんで男とセックスしてるなんて話になってるんですか!? しかも複数!?」
「いえ、だから音漏れが……じゃぁ、あの声は? 廣邊君だって認めていたじゃないですか」
俺が何を認めたって!?
音漏れって、アレだろ? あの……例の、声が漏れてたって……え? もしかして……
誤解を引き起こした原因に思い当って慌てて頭と手をブンブン振る。
「あ、あれはっ、俺のオナニーの声で、誰かとセ……セックスなんて……」
「オ、オナニー? 男とセックスしていたんじゃ……だって、頻繁に色々な男が部屋を訪れていたじゃないですか」
「あれは、全員大学の友人です!! あいつ等とそんな……する訳ないじゃないですか! 大体俺は、セックス自体した事無いんですから!!」
くっそー、言わせんなよ恥ずかしい!!
さっきも童貞だって告白したばかりじゃないですかー!
「セックスをした事が無い?」
「そうですよ! 悪いですか!? 古町さんと違って俺は誰かと、なんて未経験なんです! ケツオナにハマって毎日ディルド突っ込んでのオナニー三昧してるだけのオナニー中毒野郎なんです!」
「え……でも、前立腺開発されて――」
「ケツオナの成果です」
「ナカイキ出来ますよね」
「ケツオナの成果です」
「…………」
「全てセルフ開発の成果です」
「……」
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