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4.前世の新たなる婚約
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貴族内のバランスを取るための政略的な婚約。クリフトンもきっと仕方なく受け入れたのだろう。もともとエレンとは政略的な関係で彼はライラを愛しているという噂だ。それを知り最初の顔合わせでマリオンは酷く緊張した。冷ややかな態度を取られると思ったのだ。それはそうだろう。ようやく本当に好きな相手と婚約出来そうになったのに別の女になってしまったのだ。ところがクリフトンは私に穏やかな微笑みを向けてくれた。
「マリオン。これからよろしく」
「はい。こちらこそ至らぬ身ではありますが精一杯務めさせていただきます」
クリフトンは少し眉を下げつつ頷いた。
それから交流を重ねていくが彼は穏やかな人柄で私に傲慢な態度を取ることはなかった。委縮しがちなマリオンをリラックスさせようと冗談を言うこともあった。婚約者だから当然だとたくさんのアクセサリーやドレスをプレゼントしてもらった。彼は模範的な婚約者だった。だからマリオンはクリフトンと真摯に向かい合おうと決めた。彼も愛する人と結ばれるのを諦めてマリオンと向き合ってくれている。勝手に同志のような気持ちになっていた。
(それならば彼にとって良き伴侶にならなくては)
ただ王太子妃教育は厳しく教師たちは叱責を繰り返した。もともと自尊心が低く内気で自分に自信がなかったマリオンの心はボロボロになった。コンラッドと共に育んだ自信をすっかりと失くしてしまった。
(コンラッド。あなたは大丈夫だと言ってくれたけど、私自信がないわ……)
妃教育が進むにつれ自分に王太子妃など本当に務まるのかという不安が膨らみ押し潰されそうになる。
クリフトンはマリオンに気を配って社交場でミスをしてもフォローをしてくれた。気遣いを感じるがどうしても王族だという意識が強く彼といて緊張が解けることはない。自分がミスをすれば彼に恥をかかせてしまうというプレッシャーで心は休まらなかった。
それでも妃教育の後の二人で過ごすお茶の時間には「マリオンはよくやっている」と言ってくれた。
「殿下。まだ時間は大丈夫ですか? 次の公務の時間が迫っているのではないでしょうか? 私のために時間を使い過ぎては侍従たちに怒られてしまいます」
彼には次の公務がある。それでも二人で過ごす時間を捻出してくれていた。でもこれ以上迷惑をかけられない。それに王妃様にもクリフトンの足を引っ張るなと注意されたばかりだ。
「まだ大丈夫だ。婚約者と過ごす時間を邪魔するような無粋な真似はしないだろう。気にしなくていい」
「はい」
クリフトンには感謝している。この婚約は彼にとって不本意なものだったはずだ。それをおくびにも出さずにマリオンを大切にしてくれている。正直なところコンラッドに抱いたような想いはないが毅然とした態度で公務をこなす姿を心の底から尊敬していた。彼と結婚することは覆らない。それならばこのまま努力して良好な関係を築きたい。彼とならいずれ家族愛が生まれるだろう。そう信じ努力を続けた。
それなのに――――。
気付けば二人の間に溝が出来ていた。きっかけは分からない。ずっと彼は優しく接してくれていたのになぜ?
クリフトンはいつの間にかマリオンを見ると不機嫌そうに目を細める。それでも夜会のエスコートはしてくれるし二人のお茶会を反故にされたことはない。婚約者としての義務を疎かにはしないがその態度は冷ややかだ。二人の時間は針の筵で息苦しい。耐えられなくなりとうとうマリオンは訊ねた。
「殿下。私が何か失礼をしてしまったのでしょうか? 気をつけます。どうか教えてくださいませ」
「どうせ言ってもマリオンには理解出来ない」
彼は理由を教えてくれなかった。どれだけ考えても分からないのだからそう言われるとマリオンに出来ることはない。時間が解決してくれることを切実に願った。
夜会でクリフトンとファーストダンスを踊ると一人壁の花になった。周りの貴族はクリフトンがマリオンを嫌っていると思い話しかけてこない。もう、何もかも捨てて逃げてしまいたいと思った。ぼんやりと俯いていると声をかけられた。
「ベイトソン公爵令嬢。あちらの花壇に綺麗な花が咲いていました。月明かりに照らされて幻想的です。よかったら一緒に見に行きませんか?」
マリオンは眉を顰めた。自分は正式な王太子の婚約者だ。ダンスに誘うなら理解できるが夜会会場を出て庭に誘うなど非常識だ。
「申し訳ございませんが不要な誤解を招くようなお誘いはお控えくださいませ」
拒絶を伝えたがその男性はニヤニヤといやらしい笑みを浮かべた。マリオンは記憶を辿ったが彼が誰だか分からない。公爵家の教育や妃教育で一生懸命覚えたはずなのに、目の前の男性が誰だか把握できないことがショックだった。
「王太子殿下はあなたのことを放っていますよ。誰もあなたのことを気にしていません。大丈夫です。それに一緒に来ればきっと楽しい体験が出来ますよ」
その言葉にゾッとした。この男性とのことが噂になれば間違いなく醜聞になる。ベイトソン公爵家もマリオンも立場を失う。怯えているだけでは駄目だ。誰かの助けを期待できないのなら自分で自分を守らなくてはならない。
「……お断りします」
すぐさまその場を離れようとしたがすかさず腕を掴まれた。
「放して下さい!」
「マリオン様。お静かに。騒げば私はあなたに誘われたと殿下に言いますよ?」
「そ、そんな」
周りを見渡したがみなそれぞれが自分の社交に夢中でマリオンを気にかける人はいない。王太子の婚約者に対する扱いではないが、クリフトンがマリオンを蔑ろにしているので貴族たちが同調しているのだ。そして蔑まれる視線が辛いと人混みから遠ざかったのがあだとなった。男性に掴まれた腕を振りほどこうとしたが華奢なマリオンの力では敵わない。強引に腕を引っ張られ庭の方へと引きずられていく。
「いや、放して。誰か助けて」
「誰も来ませんよ。せっかくだから楽しみましょう?」
男は下卑た笑みを浮かべた。マリオンは切羽詰まった思いと恐怖と悔しさで涙が浮かんでくる。足を踏ん張っても抵抗にすらならない。
「マリオン。これからよろしく」
「はい。こちらこそ至らぬ身ではありますが精一杯務めさせていただきます」
クリフトンは少し眉を下げつつ頷いた。
それから交流を重ねていくが彼は穏やかな人柄で私に傲慢な態度を取ることはなかった。委縮しがちなマリオンをリラックスさせようと冗談を言うこともあった。婚約者だから当然だとたくさんのアクセサリーやドレスをプレゼントしてもらった。彼は模範的な婚約者だった。だからマリオンはクリフトンと真摯に向かい合おうと決めた。彼も愛する人と結ばれるのを諦めてマリオンと向き合ってくれている。勝手に同志のような気持ちになっていた。
(それならば彼にとって良き伴侶にならなくては)
ただ王太子妃教育は厳しく教師たちは叱責を繰り返した。もともと自尊心が低く内気で自分に自信がなかったマリオンの心はボロボロになった。コンラッドと共に育んだ自信をすっかりと失くしてしまった。
(コンラッド。あなたは大丈夫だと言ってくれたけど、私自信がないわ……)
妃教育が進むにつれ自分に王太子妃など本当に務まるのかという不安が膨らみ押し潰されそうになる。
クリフトンはマリオンに気を配って社交場でミスをしてもフォローをしてくれた。気遣いを感じるがどうしても王族だという意識が強く彼といて緊張が解けることはない。自分がミスをすれば彼に恥をかかせてしまうというプレッシャーで心は休まらなかった。
それでも妃教育の後の二人で過ごすお茶の時間には「マリオンはよくやっている」と言ってくれた。
「殿下。まだ時間は大丈夫ですか? 次の公務の時間が迫っているのではないでしょうか? 私のために時間を使い過ぎては侍従たちに怒られてしまいます」
彼には次の公務がある。それでも二人で過ごす時間を捻出してくれていた。でもこれ以上迷惑をかけられない。それに王妃様にもクリフトンの足を引っ張るなと注意されたばかりだ。
「まだ大丈夫だ。婚約者と過ごす時間を邪魔するような無粋な真似はしないだろう。気にしなくていい」
「はい」
クリフトンには感謝している。この婚約は彼にとって不本意なものだったはずだ。それをおくびにも出さずにマリオンを大切にしてくれている。正直なところコンラッドに抱いたような想いはないが毅然とした態度で公務をこなす姿を心の底から尊敬していた。彼と結婚することは覆らない。それならばこのまま努力して良好な関係を築きたい。彼とならいずれ家族愛が生まれるだろう。そう信じ努力を続けた。
それなのに――――。
気付けば二人の間に溝が出来ていた。きっかけは分からない。ずっと彼は優しく接してくれていたのになぜ?
クリフトンはいつの間にかマリオンを見ると不機嫌そうに目を細める。それでも夜会のエスコートはしてくれるし二人のお茶会を反故にされたことはない。婚約者としての義務を疎かにはしないがその態度は冷ややかだ。二人の時間は針の筵で息苦しい。耐えられなくなりとうとうマリオンは訊ねた。
「殿下。私が何か失礼をしてしまったのでしょうか? 気をつけます。どうか教えてくださいませ」
「どうせ言ってもマリオンには理解出来ない」
彼は理由を教えてくれなかった。どれだけ考えても分からないのだからそう言われるとマリオンに出来ることはない。時間が解決してくれることを切実に願った。
夜会でクリフトンとファーストダンスを踊ると一人壁の花になった。周りの貴族はクリフトンがマリオンを嫌っていると思い話しかけてこない。もう、何もかも捨てて逃げてしまいたいと思った。ぼんやりと俯いていると声をかけられた。
「ベイトソン公爵令嬢。あちらの花壇に綺麗な花が咲いていました。月明かりに照らされて幻想的です。よかったら一緒に見に行きませんか?」
マリオンは眉を顰めた。自分は正式な王太子の婚約者だ。ダンスに誘うなら理解できるが夜会会場を出て庭に誘うなど非常識だ。
「申し訳ございませんが不要な誤解を招くようなお誘いはお控えくださいませ」
拒絶を伝えたがその男性はニヤニヤといやらしい笑みを浮かべた。マリオンは記憶を辿ったが彼が誰だか分からない。公爵家の教育や妃教育で一生懸命覚えたはずなのに、目の前の男性が誰だか把握できないことがショックだった。
「王太子殿下はあなたのことを放っていますよ。誰もあなたのことを気にしていません。大丈夫です。それに一緒に来ればきっと楽しい体験が出来ますよ」
その言葉にゾッとした。この男性とのことが噂になれば間違いなく醜聞になる。ベイトソン公爵家もマリオンも立場を失う。怯えているだけでは駄目だ。誰かの助けを期待できないのなら自分で自分を守らなくてはならない。
「……お断りします」
すぐさまその場を離れようとしたがすかさず腕を掴まれた。
「放して下さい!」
「マリオン様。お静かに。騒げば私はあなたに誘われたと殿下に言いますよ?」
「そ、そんな」
周りを見渡したがみなそれぞれが自分の社交に夢中でマリオンを気にかける人はいない。王太子の婚約者に対する扱いではないが、クリフトンがマリオンを蔑ろにしているので貴族たちが同調しているのだ。そして蔑まれる視線が辛いと人混みから遠ざかったのがあだとなった。男性に掴まれた腕を振りほどこうとしたが華奢なマリオンの力では敵わない。強引に腕を引っ張られ庭の方へと引きずられていく。
「いや、放して。誰か助けて」
「誰も来ませんよ。せっかくだから楽しみましょう?」
男は下卑た笑みを浮かべた。マリオンは切羽詰まった思いと恐怖と悔しさで涙が浮かんでくる。足を踏ん張っても抵抗にすらならない。
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