42 / 123
2章
42話
しおりを挟む
会議の後、交流を深める為にささやかな食事会が開かれた。
昔から知っているメンバーが殆ど出会ったが一郎は挨拶回りを始める。
今回の難民キャンプは多くの人の力を借りて行う為、人間関係が重要である。
主に単独で行っていた傭兵の依頼趣きがかわる。
それぞれの代表を回り話をしてみると概ね一郎の案に賛同している。
今後の課題を上げるとすれば難民キャンプでの取り決めとその後の新天地での暮らし場所の選定である。
リバーウッドとセントロイスから解放した街の間は草原と森が点在している。
セントロイス王国とモハべ共和国の国境の境ははっきりと線引きされてはいないが、以前から度々お世話になっている砦辺りまでとのことである。
とりあえず早急に難民キャンプを作り取り掛かり開拓村の場所は調査しながら決めていこうと思う。
食事会では自称一郎の嫁といってアルビーも一緒に挨拶廻りをしていた。
アルビーはラミア族をまとめているだけあって人付き合いがうまい。
時々「妾の夫が…」と勘違いさせる発言をして訂正しなければならないが、それ以外はリバーウッド内で顔の効く彼女がいてくれると助かっている。
一郎は挨拶回りを一通り終え、早速明日からの大仕事について考えを巡らせていった。
翌日、一郎は早速難民キャンプ設営準備を行う。
本日は設営予定地のモンスター駆除と大まかな難民キャンプの施設の設営計画である。
モンスターの駆逐といってもここはリバーウッドの依頼で傭兵ギルドが定期的に間引いているので安全である。
先行偵察させた鳥の情報でも野生の小動物やたまにホーンラビットが反応する程度であった。
スケルトンフォレストウルフを数匹を放ちホーンラビットを狩りつつ、
リバーウッドを一から立ち上げた棟梁のフィートとともに難民キャンプ設営予定地で相談する。
一郎は戦闘に対しての陣地を敷くのであれば自信がある。
しかし今回の難民キャンプは中長期的に生活を行うことを目的として設営としておりは全くの専門外である。
どちらかというと集落の立ち上げに近いだろう。
よって経験と実績のあるフィートに相談に手伝ってもらうことにした。
フィート曰く、以下の三点が重要とのことである。
1 外敵から身を守り安全に生活できる防衛設備。
2 疫病を防ぐ為の衛生施設の配置と管理。
3 治安を悪化を防ぐ為のストレスを溜めさせない為の環境作り。
「1は堀と柵で用いて要所要所に見張り台を設営すれば問題なさそうですね。
2は共同トイレと水場を各所設置していきます。下水は汲み取り式にして衛星管理を行います。
しかし3はどうすれいいのでしょうか?」
「なに簡単さ。ある程度の人数が飲んで騒げる広場とプライバシーを守れる敷居を作ることだ。
設営場所はわしが決めよう。
とりあえずはじめは堀に柵の位置を決めて進めてしまおう。
実際どのくらい難民が来るかわからんが、これがないと彼らも安心して休めないのだからな」
「わかりました指示をお願いします」
その後、二人は外壁の場所を決め外壁を作り始める。
そしていつもの光景であるスケルトンを用いた24時間ブラック企業顔負け土木工事の始まりであった。
昔から知っているメンバーが殆ど出会ったが一郎は挨拶回りを始める。
今回の難民キャンプは多くの人の力を借りて行う為、人間関係が重要である。
主に単独で行っていた傭兵の依頼趣きがかわる。
それぞれの代表を回り話をしてみると概ね一郎の案に賛同している。
今後の課題を上げるとすれば難民キャンプでの取り決めとその後の新天地での暮らし場所の選定である。
リバーウッドとセントロイスから解放した街の間は草原と森が点在している。
セントロイス王国とモハべ共和国の国境の境ははっきりと線引きされてはいないが、以前から度々お世話になっている砦辺りまでとのことである。
とりあえず早急に難民キャンプを作り取り掛かり開拓村の場所は調査しながら決めていこうと思う。
食事会では自称一郎の嫁といってアルビーも一緒に挨拶廻りをしていた。
アルビーはラミア族をまとめているだけあって人付き合いがうまい。
時々「妾の夫が…」と勘違いさせる発言をして訂正しなければならないが、それ以外はリバーウッド内で顔の効く彼女がいてくれると助かっている。
一郎は挨拶回りを一通り終え、早速明日からの大仕事について考えを巡らせていった。
翌日、一郎は早速難民キャンプ設営準備を行う。
本日は設営予定地のモンスター駆除と大まかな難民キャンプの施設の設営計画である。
モンスターの駆逐といってもここはリバーウッドの依頼で傭兵ギルドが定期的に間引いているので安全である。
先行偵察させた鳥の情報でも野生の小動物やたまにホーンラビットが反応する程度であった。
スケルトンフォレストウルフを数匹を放ちホーンラビットを狩りつつ、
リバーウッドを一から立ち上げた棟梁のフィートとともに難民キャンプ設営予定地で相談する。
一郎は戦闘に対しての陣地を敷くのであれば自信がある。
しかし今回の難民キャンプは中長期的に生活を行うことを目的として設営としておりは全くの専門外である。
どちらかというと集落の立ち上げに近いだろう。
よって経験と実績のあるフィートに相談に手伝ってもらうことにした。
フィート曰く、以下の三点が重要とのことである。
1 外敵から身を守り安全に生活できる防衛設備。
2 疫病を防ぐ為の衛生施設の配置と管理。
3 治安を悪化を防ぐ為のストレスを溜めさせない為の環境作り。
「1は堀と柵で用いて要所要所に見張り台を設営すれば問題なさそうですね。
2は共同トイレと水場を各所設置していきます。下水は汲み取り式にして衛星管理を行います。
しかし3はどうすれいいのでしょうか?」
「なに簡単さ。ある程度の人数が飲んで騒げる広場とプライバシーを守れる敷居を作ることだ。
設営場所はわしが決めよう。
とりあえずはじめは堀に柵の位置を決めて進めてしまおう。
実際どのくらい難民が来るかわからんが、これがないと彼らも安心して休めないのだからな」
「わかりました指示をお願いします」
その後、二人は外壁の場所を決め外壁を作り始める。
そしていつもの光景であるスケルトンを用いた24時間ブラック企業顔負け土木工事の始まりであった。
0
お気に入りに追加
2,277
あなたにおすすめの小説
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
転生幼女の異世界冒険記〜自重?なにそれおいしいの?〜
MINAMI
ファンタジー
神の喧嘩に巻き込まれて死んでしまった
お詫びということで沢山の
チートをつけてもらってチートの塊になってしまう。
自重を知らない幼女は持ち前のハイスペックさで二度目の人生を謳歌する。
異世界サバイバルセットでダンジョン無双。精霊樹復活に貢献します。
karashima_s
ファンタジー
地球にダンジョンが出来て10年。
その当時は、世界中が混乱したけれど、今ではすでに日常となっていたりする。
ダンジョンに巣くう魔物は、ダンジョン外にでる事はなく、浅い階層であれば、魔物を倒すと、魔石を手に入れる事が出来、その魔石は再生可能エネルギーとして利用できる事が解ると、各国は、こぞってダンジョン探索を行うようになった。
ダンジョンでは魔石だけでなく、傷や病気を癒す貴重なアイテム等をドロップしたり、また、稀に宝箱と呼ばれる箱から、後発的に付与できる様々な魔法やスキルを覚える事が出来る魔法書やスキルオーブと呼ばれる物等も手に入ったりする。
当時は、危険だとして制限されていたダンジョン探索も、今では門戸も広がり、適正があると判断された者は、ある程度の教習を受けた後、試験に合格すると認定を与えられ、探索者(シーカー)として認められるようになっていた。
運転免許のように、学校や教習所ができ、人気の職業の一つになっていたりするのだ。
新田 蓮(あらた れん)もその一人である。
高校を出て、別にやりたい事もなく、他人との関わりが嫌いだった事で会社勤めもきつそうだと判断、高校在学中からシーカー免許教習所に通い、卒業と同時にシーカーデビューをする。そして、浅い階層で、低級モンスターを狩って、安全第一で日々の糧を細々得ては、その収入で気楽に生きる生活を送っていた。
そんなある日、ダンジョン内でスキルオーブをゲットする。手に入れたオーブは『XXXサバイバルセット』。
ほんの0.00001パーセントの確実でユニークスキルがドロップする事がある。今回、それだったら、数億の価値だ。それを売り払えば、悠々自適に生きて行けるんじゃねぇー?と大喜びした蓮だったが、なんと難儀な連中に見られて絡まれてしまった。
必死で逃げる算段を考えていた時、爆音と共に、大きな揺れが襲ってきて、足元が崩れて。
落ちた。
落ちる!と思ったとたん、思わず、持っていたオーブを強く握ってしまったのだ。
落ちながら、蓮の頭の中に声が響く。
「XXXサバイバルセットが使用されました…。」
そして落ちた所が…。
親が死んだひきこもり、人生詰んだと思ったら詰んだのは地球の方だった件 〜モンスターがあふれるようになった世界で人生逆転狙います〜
天宮暁
ファンタジー
その日、母親が死んだ。ひきこもりの息子を抱え、ままならぬ人生を苦しみ抜いた末に、母親は急な発作で倒れ、そのまま息を引き取った。
唯一の肉親を亡くしたひきこもり・亥ノ上直毅(いのうえなおき)は、自分の人生がついに「詰んだ」ことを確信する。親が死んだ時がひきこもりの死ぬ時だ。直毅は飲まず食わずでゲームを続け、自分の命運が尽き果てるのを待つことにした。
ところが、命運が先に尽き果てたのは地球の文明の方だった。突如地球の近くに現れた彗星群が、次々と地球への墜落を始めたのだ。それはまさに絨毯爆撃と呼ぶにふさわしく、地球のライフラインは着実に寸断されていく。その混乱にさらなる拍車をかけたのは、隕石の墜落地点から出没しだした異形の化け物たちーーモンスターの存在だ。
死にそびれた直毅は、紆余曲折を経て、混迷を深めていく世界に希望を見出す。手に入れた力を生かしてモンスターを狩り、今度こそ誰からも虐げられることのない絶対の力を手に入れてやる――
これは、絶望の中に希望を見出した、一人のひきこもりの物語である。
【完結】魔王を倒してスキルを失ったら「用済み」と国を追放された勇者、数年後に里帰りしてみると既に祖国が滅んでいた
きなこもちこ
ファンタジー
🌟某小説投稿サイトにて月間3位(異ファン)獲得しました!
「勇者カナタよ、お前はもう用済みだ。この国から追放する」
魔王討伐後一年振りに目を覚ますと、突然王にそう告げられた。
魔王を倒したことで、俺は「勇者」のスキルを失っていた。
信頼していたパーティメンバーには蔑まれ、二度と国の土を踏まないように察知魔法までかけられた。
悔しさをバネに隣国で再起すること十数年……俺は結婚して妻子を持ち、大臣にまで昇り詰めた。
かつてのパーティメンバー達に「スキルが無くても幸せになった姿」を見せるため、里帰りした俺は……祖国の惨状を目にすることになる。
※ハピエン・善人しか書いたことのない作者が、「追放」をテーマにして実験的に書いてみた作品です。普段の作風とは異なります。
※小説家になろう、カクヨムさんで同一名義にて掲載予定です
異世界に召喚されたが勇者ではなかったために放り出された夫婦は拾った赤ちゃんを守り育てる。そして3人の孤児を弟子にする。
お小遣い月3万
ファンタジー
異世界に召喚された夫婦。だけど2人は勇者の資質を持っていなかった。ステータス画面を出現させることはできなかったのだ。ステータス画面が出現できない2人はレベルが上がらなかった。
夫の淳は初級魔法は使えるけど、それ以上の魔法は使えなかった。
妻の美子は魔法すら使えなかった。だけど、のちにユニークスキルを持っていることがわかる。彼女が作った料理を食べるとHPが回復するというユニークスキルである。
勇者になれなかった夫婦は城から放り出され、見知らぬ土地である異世界で暮らし始めた。
ある日、妻は川に洗濯に、夫はゴブリンの討伐に森に出かけた。
夫は竹のような植物が光っているのを見つける。光の正体を確認するために植物を切ると、そこに現れたのは赤ちゃんだった。
夫婦は赤ちゃんを育てることになった。赤ちゃんは女の子だった。
その子を大切に育てる。
女の子が5歳の時に、彼女がステータス画面を発現させることができるのに気づいてしまう。
2人は王様に子どもが奪われないようにステータス画面が発現することを隠した。
だけど子どもはどんどんと強くなって行く。
大切な我が子が魔王討伐に向かうまでの物語。世界で一番大切なモノを守るために夫婦は奮闘する。世界で一番愛しているモノの幸せのために夫婦は奮闘する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる