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2章

42話

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会議の後、交流を深める為にささやかな食事会が開かれた。

昔から知っているメンバーが殆ど出会ったが一郎は挨拶回りを始める。

今回の難民キャンプは多くの人の力を借りて行う為、人間関係が重要である。

主に単独で行っていた傭兵の依頼趣きがかわる。

それぞれの代表を回り話をしてみると概ね一郎の案に賛同している。

今後の課題を上げるとすれば難民キャンプでの取り決めとその後の新天地での暮らし場所の選定である。

リバーウッドとセントロイスから解放した街の間は草原と森が点在している。

セントロイス王国とモハべ共和国の国境の境ははっきりと線引きされてはいないが、以前から度々お世話になっている砦辺りまでとのことである。

とりあえず早急に難民キャンプを作り取り掛かり開拓村の場所は調査しながら決めていこうと思う。

食事会では自称一郎の嫁といってアルビーも一緒に挨拶廻りをしていた。

アルビーはラミア族をまとめているだけあって人付き合いがうまい。

時々「妾の夫が…」と勘違いさせる発言をして訂正しなければならないが、それ以外はリバーウッド内で顔の効く彼女がいてくれると助かっている。

一郎は挨拶回りを一通り終え、早速明日からの大仕事について考えを巡らせていった。

翌日、一郎は早速難民キャンプ設営準備を行う。

本日は設営予定地のモンスター駆除と大まかな難民キャンプの施設の設営計画である。

モンスターの駆逐といってもここはリバーウッドの依頼で傭兵ギルドが定期的に間引いているので安全である。

先行偵察させた鳥の情報でも野生の小動物やたまにホーンラビットが反応する程度であった。

スケルトンフォレストウルフを数匹を放ちホーンラビットを狩りつつ、
リバーウッドを一から立ち上げた棟梁のフィートとともに難民キャンプ設営予定地で相談する。

一郎は戦闘に対しての陣地を敷くのであれば自信がある。

しかし今回の難民キャンプは中長期的に生活を行うことを目的として設営としておりは全くの専門外である。

どちらかというと集落の立ち上げに近いだろう。

よって経験と実績のあるフィートに相談に手伝ってもらうことにした。

フィート曰く、以下の三点が重要とのことである。

1 外敵から身を守り安全に生活できる防衛設備。

2 疫病を防ぐ為の衛生施設の配置と管理。

3 治安を悪化を防ぐ為のストレスを溜めさせない為の環境作り。

 「1は堀と柵で用いて要所要所に見張り台を設営すれば問題なさそうですね。
2は共同トイレと水場を各所設置していきます。下水は汲み取り式にして衛星管理を行います。
しかし3はどうすれいいのでしょうか?」

「なに簡単さ。ある程度の人数が飲んで騒げる広場とプライバシーを守れる敷居を作ることだ。
設営場所はわしが決めよう。
とりあえずはじめは堀に柵の位置を決めて進めてしまおう。
実際どのくらい難民が来るかわからんが、これがないと彼らも安心して休めないのだからな」

「わかりました指示をお願いします」

その後、二人は外壁の場所を決め外壁を作り始める。

そしていつもの光景であるスケルトンを用いた24時間ブラック企業顔負け土木工事の始まりであった。
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