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1章
27話
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セントロイス軍の陣地の設営が終わったときには辺りは真っ暗になっていた。
一郎は鳥を上空に飛ばし様子を伺うと丘の頂点の高台に大きなテントが張られ砦側の一辺には等間隔で松明を設置し、奇襲の対策をして警戒している。
陣形は中央の円形のテントを中心に行くつかの中位の豪華なテントが張ってある。
その周りに小さなテントがランダムに建てられている。
所々で焚き火をこない兵士達が休息している。そしてその周りを別の兵士が見張りをしている。
陣地設営がなっていない。
主動線や各場所を整理して決めておかないといざという時に動線が絡まりに混乱が生じ被害が出ることを知らないのだろうか・・・。
基本陣を構えるならば円陣で均等に防御線を貼り陣地内の区画も整理整頓しなければならない。
まさか相手指揮官はこちらが砦からのこのこ出て来るだけだと思っているのだろうか?
相手指揮官の評価を下方修正し、一郎は攻めに転じる。
まず初めに砦内のしかばね達を早速活用ヒューマンゾンビ100体にゾンビホース100体を使役騎乗させて屍の騎兵の完成。
次に砦外に潜んでいたスケルトンフォレストウルフを砦とは正反対の場所に移動させブラッドスケルトンは退路の塞ぐように森の中で待機させる。
最後にアンデッド化したネズミにミニボムくわえさせて相手陣地の周りに移動させる。
「準備完了それではちゃっちゃと倒しますかね。」
夜襲の開始である。
本日はありがたいこと夜空には雲がかかっており、視界はたいまつと焚き火の灯りのみである。
相手の視界さえ潰してしまえばどうとでもなる。
初めに、ミニボム咥えたネズミが敵陣地周りのたいまつ目掛けて突撃し灯りを消していく。
相手の陣営は襲撃に対する合図の笛を吹いて対処するようだ。
寝ていた兵が起き出したが焦っていたのせいか防具もつけず武器だけ持って崩れたテントから飛び出てきた。
次に砦の反対方向から敵陣地に突撃を開始したスケルトンフォレストウルフは敵兵を倒すのではなくテントや薪を蹴散らし撹乱させる。
相手の陣営は個々で応戦しているが、騒然とした陣地内では統率が取れておらず目の前敵を攻撃されないように武器を身構えているだけであった。そして視界不良の為同士討ちをし始める者も始末である。
こちらのスケルトンフォレストウルフも半分ほど倒されてしまったが、おかげで敵陣は暗闇に包まれる。
そこに砦からくる屍の騎兵の100騎からなる足音。彼らの武器にももちろん麻痺性の毒を塗りたくって進軍させている。
騎兵10騎1セットにして敵陣地を走りながら敵兵を切りつける。
相手は暗闇の中、四方八方から聞こえてくる屍の走る音に、撹乱され続け身動きが取れずにいた。
魔法で明かりを灯したものもいたが明かりがあるところに突撃するスケルトンフォレストウルフに攻撃され視界が中々確保できないでいた。
そして中にはセントロイスに逃げ帰ろうとする敵兵もいたが退路はブラッドスケルトンでもれなく追撃し捉えた。
朝日が昇ると敵の陣営は無数の屍体と麻痺で動けない兵だけであった。
一郎は鳥を上空に飛ばし様子を伺うと丘の頂点の高台に大きなテントが張られ砦側の一辺には等間隔で松明を設置し、奇襲の対策をして警戒している。
陣形は中央の円形のテントを中心に行くつかの中位の豪華なテントが張ってある。
その周りに小さなテントがランダムに建てられている。
所々で焚き火をこない兵士達が休息している。そしてその周りを別の兵士が見張りをしている。
陣地設営がなっていない。
主動線や各場所を整理して決めておかないといざという時に動線が絡まりに混乱が生じ被害が出ることを知らないのだろうか・・・。
基本陣を構えるならば円陣で均等に防御線を貼り陣地内の区画も整理整頓しなければならない。
まさか相手指揮官はこちらが砦からのこのこ出て来るだけだと思っているのだろうか?
相手指揮官の評価を下方修正し、一郎は攻めに転じる。
まず初めに砦内のしかばね達を早速活用ヒューマンゾンビ100体にゾンビホース100体を使役騎乗させて屍の騎兵の完成。
次に砦外に潜んでいたスケルトンフォレストウルフを砦とは正反対の場所に移動させブラッドスケルトンは退路の塞ぐように森の中で待機させる。
最後にアンデッド化したネズミにミニボムくわえさせて相手陣地の周りに移動させる。
「準備完了それではちゃっちゃと倒しますかね。」
夜襲の開始である。
本日はありがたいこと夜空には雲がかかっており、視界はたいまつと焚き火の灯りのみである。
相手の視界さえ潰してしまえばどうとでもなる。
初めに、ミニボム咥えたネズミが敵陣地周りのたいまつ目掛けて突撃し灯りを消していく。
相手の陣営は襲撃に対する合図の笛を吹いて対処するようだ。
寝ていた兵が起き出したが焦っていたのせいか防具もつけず武器だけ持って崩れたテントから飛び出てきた。
次に砦の反対方向から敵陣地に突撃を開始したスケルトンフォレストウルフは敵兵を倒すのではなくテントや薪を蹴散らし撹乱させる。
相手の陣営は個々で応戦しているが、騒然とした陣地内では統率が取れておらず目の前敵を攻撃されないように武器を身構えているだけであった。そして視界不良の為同士討ちをし始める者も始末である。
こちらのスケルトンフォレストウルフも半分ほど倒されてしまったが、おかげで敵陣は暗闇に包まれる。
そこに砦からくる屍の騎兵の100騎からなる足音。彼らの武器にももちろん麻痺性の毒を塗りたくって進軍させている。
騎兵10騎1セットにして敵陣地を走りながら敵兵を切りつける。
相手は暗闇の中、四方八方から聞こえてくる屍の走る音に、撹乱され続け身動きが取れずにいた。
魔法で明かりを灯したものもいたが明かりがあるところに突撃するスケルトンフォレストウルフに攻撃され視界が中々確保できないでいた。
そして中にはセントロイスに逃げ帰ろうとする敵兵もいたが退路はブラッドスケルトンでもれなく追撃し捉えた。
朝日が昇ると敵の陣営は無数の屍体と麻痺で動けない兵だけであった。
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