骸の王~異世界勇者召喚に巻き込まれました。骸を使ってしたたかに生きていきます。

パブロフ

文字の大きさ
上 下
9 / 123
1章

9話

しおりを挟む
本日はついに大規模緊急クエストの日である。

一郎はこの日の為に色々な準備を行った。

ミアに手伝ってもらった材料を元に切り札となる薬を大量に作った。

そして、今まで溜まった金貨でマジックバックを購入した。

外見はいたって普通の肩がけの革製のバックである。

しかし、この中に入る容量は持ち主の魔力に比例する異次元空間に繋がっている。

しかも中にはいっている物は時間の経過が止まり劣化しない。

生物を入れることができないが、スケルトンは入れることができた。

どうやらモンスターとしてではなく一郎の魔法の産物認識されているようだ。

これでいつでもどこでもスケルトンを展開できるのは一郎にとって嬉しい誤算であった。

そしてついに協会が依頼主の大規模緊急クエストである。

もちろん一郎は参加しない。

斥候が命をかけてていに入れた重要な情報を蔑ろにする依頼は信用できない。

未だに敵の規模の修正がされていないのはろくに偵察をしていない証拠である。

敵の戦力がわからない戦闘なんて命がいくつあっても足りない無謀なギャンブルである。

よって今回はオークの軍勢の戦闘能力や規模、リーダーの能力を調べる為ところで攻城戦を観戦することにした。

街の入り口の外には協会付の兵士が約100人 更に傭兵ギルドから300人があっ待っている。

傭兵ギルドのメンバーはアイアンとカッパーがほとんどある。シルバー以上は見つけられなかった。

協会側の中には勇者の「神城 直人」もいるようだ。

一応鑑定を行ったが、周りのきょかいの兵士よりもHPが高くブーストなる脚力と筋力が一時的に2倍になる特殊スキルを持っていた。

近接戦闘の得意な剣士タイプでいかにも勇者という感じである。

見た目も煌びやかな金属製のフルプレートを装備していた。

砦のまでの道のりの教会オーク両軍ともに特に戦闘も無く進んでいる。

しかし実際は水面下ですでに情報戦が始まっておりオークの斥候に進軍を察知されてり砦の周りには着々と防衛の準備がされていた。

オーク軍のリーダーはかなり頭がキレるようだ。

基本魔物は行き当たりばったりの強奪が多いらしいがこのオークの軍は一つにまとまり規律もある。手ごわい相手である。

数日後の朝教会の軍が砦に到着、オーク軍は廃墟になった砦の入り口を木の柵で補強し徹底抗戦の体制を整えていた。

一郎は鳥とネズミのアンデットを大量に召喚し戦場全体を索敵し本人も戦場から離れた丘から観戦する。

この数日間両軍の動きを見て一郎はオーク軍の方が現時点で優勢と判断した。

まず斥候を使った敵の偵察による。協会側の軍の情報。そして砦の補修と罠の設置とそつが無いそして何よりも戦力数の差である。

教会軍が寄せ集めの400人に対して砦の軍はあれから増えに増えて500体位になっている。さらにフォレストウルフが50匹・・・

教会軍がどのように攻めるか見ものである。

教会軍が早速行動に移した。

勇者の隣の男が大声を張り上げている。
聖戦だとかなんとか言っているが、盛り上がっているのは教会の兵士だけで傭兵の大部分は呆れ顔で見ていた。

その後まさかの真昼間から全軍砦の門に向かって突撃である。

空いた口が塞がらない。教会軍の中には魔法や弓を持った者もいるのに御構い無しに突撃である。

陣形ももなく装備の違いで隊列もバラバラ・・・自殺志願者集団なのか?

案の定砦の周りに掘られた落とし穴に落ちあちらこちらで教会軍の悲鳴か聞こえて来る。そして砦でから一斉に投げやりの雨が降り注いだ。


戦闘開始約30分ですでに勝敗は決した。

一言で言えばオーク軍の圧勝である。教会軍は門を破壊することもできず砦の周りに自軍の死体の山を築くだけ築いて撤退した。

教会の軍は半数を失い残りの半数も怪我を負っている。

そしてオークは撤退していく兵を掃討するためをフォレストウルフを使って追撃し始めた。

抜け目のないオークの指揮官に感心する一郎であった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

亡霊剣士の肉体強奪リベンジ!~倒した敵の身体を乗っ取って、最強へと到る物語。

円城寺正市
ファンタジー
勇者が行方不明になって数年。 魔物が勢力圏を拡大し、滅亡の危機に瀕する国、ソルブルグ王国。 洞窟の中で目覚めた主人公は、自分が亡霊になっていることに気が付いた。 身動きもとれず、記憶も無い。 ある日、身動きできない彼の前に、ゴブリンの群れに追いかけられてエルフの少女が転がり込んできた。 亡霊を見つけたエルフの少女ミーシャは、死体に乗り移る方法を教え、身体を得た彼は、圧倒的な剣技を披露して、ゴブリンの群れを撃退した。 そして、「旅の目的は言えない」というミーシャに同行することになった亡霊は、次々に倒した敵の身体に乗り換えながら、復讐すべき相手へと辿り着く。 ※この作品は「小説家になろう」からの転載です。

女性の少ない異世界に生まれ変わったら

Azuki
恋愛
高校に登校している途中、道路に飛び出した子供を助ける形でトラックに轢かれてそのまま意識を失った私。 目を覚ますと、私はベッドに寝ていて、目の前にも周りにもイケメン、イケメン、イケメンだらけーーー!? なんと私は幼女に生まれ変わっており、しかもお嬢様だった!! ーーやった〜!勝ち組人生来た〜〜〜!!! そう、心の中で思いっきり歓喜していた私だけど、この世界はとんでもない世界で・・・!? これは、女性が圧倒的に少ない異世界に転生した私が、家族や周りから溺愛されながら様々な問題を解決して、更に溺愛されていく物語。

異世界成り上がり物語~転生したけど男?!どう言う事!?~

ファンタジー
 高梨洋子(25)は帰り道で車に撥ねられた瞬間、意識は一瞬で別の場所へ…。 見覚えの無い部屋で目が覚め「アレク?!気付いたのか!?」との声に え?ちょっと待て…さっきまで日本に居たのに…。 確か「死んだ」筈・・・アレクって誰!? ズキン・・・と頭に痛みが走ると現在と過去の記憶が一気に流れ込み・・・ 気付けば異世界のイケメンに転生した彼女。 誰も知らない・・・いや彼の母しか知らない秘密が有った!? 女性の記憶に翻弄されながらも成り上がって行く男性の話 保険でR15 タイトル変更の可能性あり

俺が死んでから始まる物語

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。 だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。 余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。 そこからこの話は始まる。 セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕

お願いだから俺に構わないで下さい

大味貞世氏
ファンタジー
高校2年の9月。 17歳の誕生日に甲殻類アレルギーショックで死去してしまった燻木智哉。 高校1年から始まったハブりイジメが原因で自室に引き籠もるようになっていた彼は。 本来の明るい楽観的な性格を失い、自棄から自滅願望が芽生え。 折角貰った転生のチャンスを不意に捨て去り、転生ではなく自滅を望んだ。 それは出来ないと天使は言い、人間以外の道を示した。 これは転生後の彼の魂が辿る再生の物語。 有り触れた異世界で迎えた新たな第一歩。その姿は一匹の…

無限に進化を続けて最強に至る

お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。 ※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。 改稿したので、しばらくしたら消します

欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します

ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!! カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた

佐藤醤油
ファンタジー
 貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。  僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。  魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。  言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。  この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。  小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。 ------------------------------------------------------------------  お知らせ   「転生者はめぐりあう」 始めました。 ------------------------------------------------------------------ 注意  作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。  感想は受け付けていません。  誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

処理中です...