100 / 123
3章
100話
しおりを挟む
その後、南の砦でリバーウッドの物資を受け取り仮の居住区を設営し、街道の安全に移動できる様にモンスターの駆逐を行う。
また同時に盆地での経済の基盤を構築する為に各ギルドの誘致に居住区の建設など急ピッチで行なった。
一郎は主に棟梁フィートの指揮のもと建物の建設と街道の拡張を中心に地味な作業に没頭した。
モンスターの駆逐の方はミアが連れて来た優秀な斥候とジェノサイド傭兵団の活躍もあり、モンスター生息地域を街道から離す事に成功した。
南の砦から盆地の入り口の砦まで馬車で1日半で移動できる様になった。
現在は国の方針を決める会議は行われている。
ジャンヌはこの国の決め事は国内の主要メンバーの代表を集めて多数決で決めるそうだ。
今は各ギルドの代表とこの国を守るジェノサイド改めアルカディア軍の長シウバと参謀のエレナ。
そして盆地の土地を半分有する一郎と連れのアルビーが出ている。
みんなこの国の設立に大きく関わり信頼の置ける仲間達である結束は極めて硬い。
「それでは国の名前はアルカディアにしたいと思います」
盆地の整備が一通り終わってから住んでいる住民で募集した結果一郎の世界で「桃源郷」を意味する言葉が国の名前になった。
「さてこれらが大変ですよ。内外に公表して発展しなければセントロイスに対抗できませんから・・・」
ジャンヌが真剣な趣で話を始める。
アルカディアの現状は周囲のモンスターからの被害を抑える元ジェノサイド傭兵団を中心とした兵350人のみとてもセントロイスと真っ向から立ち向かう事はできない。
国民も難民とリバーウッドから移住して来た人達で総勢1000人程度である
これはちょっとした街レベルの規模であり、セントロイス王国が大軍でせめられたら簡単につぶされるだろう。
「そうですね。セントロイスもこの国の情報を聞いたら侵略してくるかも仕入れないのでさらなる国力の拡大ともに周辺国の協力を得られないといけませんね」
隣にいるエレナも今後の方針を提言していた。
アルカディアの周辺国はリバーウッドの所属している南に隣接するモハべ共和国。
北には敵対するセントロイス王国である。
またセントロイスの周りにはいくつかの国に属していない亜人種からなる独立国家があり有名所だとセントロイス王国のを越えた砂漠が大半を占める国家「マハラジャ」とセントロイスの北の山脈の中にあるドワーフの国「ヨルデン」が挙げられる。
2カ国とも移動を遮る山脈や砂漠がありセントロイス王国の侵攻されずに時刻を維持しているとのことである。
「先生さんはなんか良い考えないか?」
シウバに話を振られ一郎は口角を上げ今後の戦略を話しはじめる。
「周辺国と同盟をかわしセントイス包囲網を作ることをお勧めしますね。
こちらはこの土地を活用して魔法の教育機関と魔道具の技術を向上させれば十分な交渉材料になるでしょう」
アルカディアは魔力による恩恵が得られる特殊な土地である。
錬金術に使える貴重な植物が手に入りやすく魔力回復向上する水がタダ同然で手に入る。
そして魔法はこの世界において絶大な戦力になる。
少ない人数で最大火力を出すのであれば魔法技術の向上は国の軍事力に直結するだろう。
盆地内は遺跡内以外はモンスターもおらず治安も良好学び舎としては絶好な場所である。
そして国内で学んだ優秀な人材は国に帰って重宝されアルカディアの評価は上がる。
「優秀な人材を育てる教育機関にして各国の有力者の生徒在籍させればセントロイス王国も簡単には手を出せなくなりますからね」
一郎は中長期的なセントロイス王国包囲網を計画していた。
各ギルドの横のつながりの情報からセントロイスはモンスターも多いが人の生活できる土地の多い為人口が多いそうだ。
近年ではモンスターの増加に伴い人口が減っていたそうだが、選民意識を植え付け団結力が強くなっている。
セントロイスの思想は他国の侵攻するする理由になる為、他の人種がいる周辺諸国に侵略する可能性が高い。
周辺の国も1対1での戦争を行なった場合、甚大な被害が出るだろう。
そこで一郎は周辺の国と同盟をかわし、セントロイスの考えに賛同していない人々を亡命させ数の利を削る。
ヒューマン以外の人種は、まともに生活ができなくなる事が容易に想像される
難民の受け皿を作れればこちらの急速な人口増加も見込まれる。
アルカディアは人種に拘らず来るもの拒まずである。
「しかし国と国の移動はどの様になさるのですか?」
ジャンヌがもっと者な質問をしてきたが、一郎は笑顔で返答した。
「空路を考えてます」
「「「空路?」」」一同の頭に疑問符をつけながら一郎の話を聞く一同であった。
==================================================
祝100話
皆様のおかげでなんとかここまで書くことが出来ました。
3章はこれにて終了です。
4章からは外交戦略と技術革新、そしてとある子供達の学園生活を入れて書いていきたいと思います。
初期設定で何気なく使っていたスキルが大活躍予定です。
更新は不規則になりますが今後ともよろしくお願いします。
また同時に盆地での経済の基盤を構築する為に各ギルドの誘致に居住区の建設など急ピッチで行なった。
一郎は主に棟梁フィートの指揮のもと建物の建設と街道の拡張を中心に地味な作業に没頭した。
モンスターの駆逐の方はミアが連れて来た優秀な斥候とジェノサイド傭兵団の活躍もあり、モンスター生息地域を街道から離す事に成功した。
南の砦から盆地の入り口の砦まで馬車で1日半で移動できる様になった。
現在は国の方針を決める会議は行われている。
ジャンヌはこの国の決め事は国内の主要メンバーの代表を集めて多数決で決めるそうだ。
今は各ギルドの代表とこの国を守るジェノサイド改めアルカディア軍の長シウバと参謀のエレナ。
そして盆地の土地を半分有する一郎と連れのアルビーが出ている。
みんなこの国の設立に大きく関わり信頼の置ける仲間達である結束は極めて硬い。
「それでは国の名前はアルカディアにしたいと思います」
盆地の整備が一通り終わってから住んでいる住民で募集した結果一郎の世界で「桃源郷」を意味する言葉が国の名前になった。
「さてこれらが大変ですよ。内外に公表して発展しなければセントロイスに対抗できませんから・・・」
ジャンヌが真剣な趣で話を始める。
アルカディアの現状は周囲のモンスターからの被害を抑える元ジェノサイド傭兵団を中心とした兵350人のみとてもセントロイスと真っ向から立ち向かう事はできない。
国民も難民とリバーウッドから移住して来た人達で総勢1000人程度である
これはちょっとした街レベルの規模であり、セントロイス王国が大軍でせめられたら簡単につぶされるだろう。
「そうですね。セントロイスもこの国の情報を聞いたら侵略してくるかも仕入れないのでさらなる国力の拡大ともに周辺国の協力を得られないといけませんね」
隣にいるエレナも今後の方針を提言していた。
アルカディアの周辺国はリバーウッドの所属している南に隣接するモハべ共和国。
北には敵対するセントロイス王国である。
またセントロイスの周りにはいくつかの国に属していない亜人種からなる独立国家があり有名所だとセントロイス王国のを越えた砂漠が大半を占める国家「マハラジャ」とセントロイスの北の山脈の中にあるドワーフの国「ヨルデン」が挙げられる。
2カ国とも移動を遮る山脈や砂漠がありセントロイス王国の侵攻されずに時刻を維持しているとのことである。
「先生さんはなんか良い考えないか?」
シウバに話を振られ一郎は口角を上げ今後の戦略を話しはじめる。
「周辺国と同盟をかわしセントイス包囲網を作ることをお勧めしますね。
こちらはこの土地を活用して魔法の教育機関と魔道具の技術を向上させれば十分な交渉材料になるでしょう」
アルカディアは魔力による恩恵が得られる特殊な土地である。
錬金術に使える貴重な植物が手に入りやすく魔力回復向上する水がタダ同然で手に入る。
そして魔法はこの世界において絶大な戦力になる。
少ない人数で最大火力を出すのであれば魔法技術の向上は国の軍事力に直結するだろう。
盆地内は遺跡内以外はモンスターもおらず治安も良好学び舎としては絶好な場所である。
そして国内で学んだ優秀な人材は国に帰って重宝されアルカディアの評価は上がる。
「優秀な人材を育てる教育機関にして各国の有力者の生徒在籍させればセントロイス王国も簡単には手を出せなくなりますからね」
一郎は中長期的なセントロイス王国包囲網を計画していた。
各ギルドの横のつながりの情報からセントロイスはモンスターも多いが人の生活できる土地の多い為人口が多いそうだ。
近年ではモンスターの増加に伴い人口が減っていたそうだが、選民意識を植え付け団結力が強くなっている。
セントロイスの思想は他国の侵攻するする理由になる為、他の人種がいる周辺諸国に侵略する可能性が高い。
周辺の国も1対1での戦争を行なった場合、甚大な被害が出るだろう。
そこで一郎は周辺の国と同盟をかわし、セントロイスの考えに賛同していない人々を亡命させ数の利を削る。
ヒューマン以外の人種は、まともに生活ができなくなる事が容易に想像される
難民の受け皿を作れればこちらの急速な人口増加も見込まれる。
アルカディアは人種に拘らず来るもの拒まずである。
「しかし国と国の移動はどの様になさるのですか?」
ジャンヌがもっと者な質問をしてきたが、一郎は笑顔で返答した。
「空路を考えてます」
「「「空路?」」」一同の頭に疑問符をつけながら一郎の話を聞く一同であった。
==================================================
祝100話
皆様のおかげでなんとかここまで書くことが出来ました。
3章はこれにて終了です。
4章からは外交戦略と技術革新、そしてとある子供達の学園生活を入れて書いていきたいと思います。
初期設定で何気なく使っていたスキルが大活躍予定です。
更新は不規則になりますが今後ともよろしくお願いします。
0
お気に入りに追加
2,277
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
元獣医の令嬢は婚約破棄されましたが、もふもふたちに大人気です!
園宮りおん
恋愛
ゲーム好きの獣医、綾川詩織は事故にあい異世界に転生した。彼女が転生したのは神獣に守護された王国ファリーン。公爵家の令嬢ルナとして転生した詩織は16歳の時、王太子のジェラルドに婚約破棄を言い渡される。いわれのない罪まで背負わされて国を追われるルナだったが、それを知った神獣セイランは激怒する。彼女はかつてセイランの子を治療し、命を救った恩人だったのだ。王家は騒然となり彼女を呼び戻そうと奔走するが、ルナは『獣の治癒者』の称号と前世でやり込んでいたゲームキャラのスキルの力で気ままに旅を続けていく。
☆いつもお読み頂きましてありがとうございます。皆さんの応援のお蔭でこの作品の第二巻が発売されることになりました。発売は2月下旬になります。また、それに伴って該当部分が取り下げられています。ご容赦くださいませ。
分析スキルで美少女たちの恥ずかしい秘密が見えちゃう異世界生活
SenY
ファンタジー
"分析"スキルを持って異世界に転生した主人公は、相手の力量を正確に見極めて勝てる相手にだけ確実に勝つスタイルで短期間に一財を為すことに成功する。
クエスト報酬で豪邸を手に入れたはいいものの一人で暮らすには広すぎると悩んでいた主人公。そんな彼が友人の勧めで奴隷市場を訪れ、記憶喪失の美少女奴隷ルナを購入したことから、物語は動き始める。
これまで危ない敵から逃げたり弱そうな敵をボコるのにばかり"分析"を活用していた主人公が、そのスキルを美少女の恥ずかしい秘密を覗くことにも使い始めるちょっとエッチなハーレム系ラブコメ。
若返ったおっさん、第2の人生は異世界無双
たまゆら
ファンタジー
事故で死んだネトゲ廃人のおっさん主人公が、ネトゲと酷似した異世界に転移。
ゲームの知識を活かして成り上がります。
圧倒的効率で金を稼ぎ、レベルを上げ、無双します。
貞操逆転世界に無職20歳男で転生したので自由に生きます!
やまいし
ファンタジー
自分が書きたいことを詰めこみました。掲示板あり
目覚めると20歳無職だった主人公。
転生したのは男女の貞操観念が逆転&男女比が1:100の可笑しな世界だった。
”好きなことをしよう”と思ったは良いものの無一文。
これではまともな生活ができない。
――そうだ!えちえち自撮りでお金を稼ごう!
こうして彼の転生生活が幕を開けた。
死んだのに異世界に転生しました!
drop
ファンタジー
友人が車に引かれそうになったところを助けて引かれ死んでしまった夜乃 凪(よるの なぎ)。死ぬはずの夜乃は神様により別の世界に転生することになった。
この物語は異世界テンプレ要素が多いです。
主人公最強&チートですね
主人公のキャラ崩壊具合はそうゆうものだと思ってください!
初めて書くので
読みづらい部分や誤字が沢山あると思います。
それでもいいという方はどうぞ!
(本編は完結しました)
親が死んだひきこもり、人生詰んだと思ったら詰んだのは地球の方だった件 〜モンスターがあふれるようになった世界で人生逆転狙います〜
天宮暁
ファンタジー
その日、母親が死んだ。ひきこもりの息子を抱え、ままならぬ人生を苦しみ抜いた末に、母親は急な発作で倒れ、そのまま息を引き取った。
唯一の肉親を亡くしたひきこもり・亥ノ上直毅(いのうえなおき)は、自分の人生がついに「詰んだ」ことを確信する。親が死んだ時がひきこもりの死ぬ時だ。直毅は飲まず食わずでゲームを続け、自分の命運が尽き果てるのを待つことにした。
ところが、命運が先に尽き果てたのは地球の文明の方だった。突如地球の近くに現れた彗星群が、次々と地球への墜落を始めたのだ。それはまさに絨毯爆撃と呼ぶにふさわしく、地球のライフラインは着実に寸断されていく。その混乱にさらなる拍車をかけたのは、隕石の墜落地点から出没しだした異形の化け物たちーーモンスターの存在だ。
死にそびれた直毅は、紆余曲折を経て、混迷を深めていく世界に希望を見出す。手に入れた力を生かしてモンスターを狩り、今度こそ誰からも虐げられることのない絶対の力を手に入れてやる――
これは、絶望の中に希望を見出した、一人のひきこもりの物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる