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41話

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ダンジョンから出現するアンデッドの大群は鳴りを潜め、残されたのは朝日に照らされた醜悪なミミズのような塊。

モンスターの残骸とともに周辺の土も大量に取り込み、その体の色は赤黒く変色していた。

エウス曰く、「辺りのアンデッドを食い尽くしたから、地面にかえるぜ!骨と屍肉のお陰で栄養豊富な土地が出来上がったな!」

胸を張って答えているが、ローラはその経緯を知っている者は生産された作物を素直に喜ぶか
疑問に思う。

「ローラさん、セントクロスの方から斥候の一団が来ています。
ようやくダンジョン露店が再開できそうです」

隣では返り血を浴びたアポロがニコニコ微笑む。

「おっ俺のファン候補がやって来たか!」

変態詩人はいつのまにか奇抜の衣装に着替えて弦楽器片手にかかえていた。

まさにカオスである。

誤解を招く要素が多すぎて、リスク所の話ではなかった。

こう言う場合はうやむやにしてその場を立ち去る方が得策であろう。

ローラは意を決して二人に話し始める。

「よし!この仮設村ではあんた達が目立ちすぎていて、もう商売どころじゃないわ。後は村の人に任せて新天地に向かうわよ」

不満げな2人にローラはさらに追い討ちで話す。

「あんた達は商人と吟遊詩人として大成したいのよね。このままだと2人もモンスター討伐の英雄として世に広まるわよ」

「「それは困る」」

「じゃあサッサとずらかるわよ。そうね…セントクロスの反対の方角にある海辺の町にでも行きましょうか?」

三人は騒がしくなった村から離れ、己の野望に向かって旅立つのであった。

その後、セントクロスの大商人の計らいで、仮設村の英雄達の像が建てられた。
バスターソードを担いだ筋肉質の巨漢、立派な顎髭を蓄えたローブを纏う老人、そしてスタイル抜群の女神の様な容姿をした女性の像が建てられたそうだ。

その後各地で奇妙なキャラバンが出没し、活躍するのだが、それはまた別の機会に………。

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誤字脱字の溢れる物語を、最後まで読んで頂き有難うございます。

途中でアポロの影が薄くなりすぎ、脇役のローラが物語の中心になってしまい、収集がつかなくなってしまいました。

一人称も被り、今後の反省点にしたいと思います。

この物語はこれにて幕を閉じさせて頂きます。

もしかしたら大幅に修正して描き直すかもしれません。
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感想 1

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みんなの感想(1件)

佐藤専務
2018.09.22 佐藤専務

執筆お疲れ様です。この小説にて、初めての感想を贈らせていただきます。


まず、小説の内容はとても面白かったです。爽快と言うか痛快と言っても過言ではないストーリーです。
まだお供は一人ですが・・これからどんどん増えていって、そのうち動く大商店(主人公の周りの目的にもよるけれども、どこかでデンと構える性格には見えない(笑))なキャラバンになっていくのかなーと愚考したりしてます(笑)


続いてですが・・読んでいる方、お気に入りに入れた方は諦めたか気にしないか分かりませんが
誤字そして脱字、読点漏れ&時々外国人のおかしな日本語みたいな文章になってます(苦笑)
途中の後書きから察するに、会社員かそれに準ずる方とお見受けします。恐らく投稿前に一度は読み返していると思いますが、更にもう一度読み返し・・いえ、頭の中で声に出して(?)読んでみましょう。読点は、短文以外は平均で1,2個という話もあります。ま、息継ぎで読点!と考えれば漏れも無くなり、新しく読む方も違和感なく読めると思います。

ちなみに、やって見る。→やってみる。なのです。やることが主目的ですからね(笑)


長くなりましたが、最初に述べた面白かったというのは本音です。ただ、より良い小説になれるよう助言させてもらいました。

パブロフ
2018.09.23 パブロフ

感想ありがとうございます。

誤字&脱字が多く申し訳ございません。

「息継ぎで読点!」に注意して今後も書いていきたいと思います。

解除

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