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第1章 獣との出会い
日常 と 非日常
しおりを挟む私の毎日は平凡だ。
同じことの繰り返しだった。
自分は普通だと思ってた、つい数秒前までは...
その日は私の誕生日だった
高校から帰ってきた時、母に突然言われた
「優架...あなたにこれを...」
と言って渡されたのは、虹色に輝く結晶のようなものだった。
「なにこれ...」
「これはね、16の誕生日に親が子に受け継ぐもので、神楽家の習わしなの。突然でごめんね」
「全然頭に入ってこないけど、分かった...」
そして、母は私と外に出て東の山のふもとにある神社に向かった。移動の間、色々なことを母に訪ねた。
私の父は12年前に事故で死んだ。
当時4歳だったので、あまり覚えていない。
本当ならば父が私に受け継ぐはずなのだか、こういう事なので母が渡してくれたらしい。
まぁ色々疑問は多いのが、行ってみないとわからない。とりあえず、今は母について行くしかない。
「着いたわよ。」
「うわぁ...なんか不気味だね」
「そんなこと言っちゃダメよ、ここには神様が宿ってるんだから」
「確かに言われれば、それっぽい神社だね」
「さっ、あそこに行って」
「え、ひとりで?!」
「当たり前じゃない」
薄暗く気味悪い鳥居の前にきた。ゆっくり歩いていく。虹色の結晶を右手に握りながら...
奥に入っていくと結晶が眩く光出した。朽ちた灯篭が光り、鳥居の左右に飾られている石の神獣が動き出した。
「え?!なにこれ?!怖いってぇ」
神獣がしゃべり出した。
ー 己の力を神獣に授ける覚悟は有るのか ー
「え、あっあります?」
ー 半端な覚悟ではこの門は通さぬ ー
「うーーん...あ、あります!覚悟は有ります!」
ー 神獣石を前の供え台に置くのだ ー
「はっはい...」
ー 違う!それは供え台ではない!ー
「あっこれか。」
ー おっと...(我を見のうてしもた)ー
ー それでは、神獣召喚 ー
「おぉーーーー」
辺りが真昼のように明るくなった。
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