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〖200〗よそ見
しおりを挟む縋るようにテイラーを見上げるが、彼はベットを通り過ぎ、ジェイの方へ向かっていった。
誰も助けてはくれない。
気が狂っても、逃がしてはもらえないんだ。
「余所見ですか?」
「ぁ♡」
へえ、と、耳元に、さっきより低い声が囁かれる。
「あいつを見ながらイったんだ」
抑揚のない低音だ。
背筋を、悪寒が駆け抜けてゆく。恐ろしい予感がした。
「手加減してあげてたのに····それとも、挿れて欲しくてわざと煽ってるんですか?そうだといいなぁ·····」
呟かれた言葉はよく聞き取れなかった。
「違うみたいですね」
「·····?」
ゆっくりと腕が振り上げられる。
シオンは逃げるように首を振った。
「も、いや·····!痛いの、や───あ"ぅ"っ♡」
尻は燃え上がるように熱かった。
にこやかに差しのべられてきた手でこんな風に傷つけられるなんて、思ってもみなかった。
痛くて切なくて、涙が溢れ出る。
それなのに、襞は、再びビクビクと震え出した。
(もうイきたくない)
力の入らない手で紐を引っ張ることは不可能だった。
慌てふためいて尻の穴に指を突っ込む。この玩具が腹の中で蠢いて、拷問を続けるのだ。
「ん、ぅ"♡♡はぁ·····あぅ"、っ♡♡」
奥まで入り込んでしまって取れない。
いっそ鞭打ちの方がよかった。
一生懸命指を押し込む。やっと掬い取れそうな時だった。
「うわあ、エッチですね」
「ひぃ"♡♡」
「手伝ってあげますよ」
ごつごつしたものが入ってくる。
彼は一気に3本も指を押し込んで、こっちの指を引き込んだままナカを掻き回し始めた。
「あぁ♡♡嫌、いや·····!も·····っ♡やぁ····!」
発狂に近い声で叫ぶ。
しかし比例するように彼の指はどんどん激しくなってゆく。
「ほら、グチュグチュに濡れて、蕩けて·····」
「───あ"──っ♡♡」
もう片方の手は、感覚の戻ってきた尻を叩き上げた。
何か、とても大きな波が来る。
「おねがい、やめて·····っ♡やめて、いや、」
「こういう時は気持ちいいって言うんですよ、エル」
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