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〖168〗イビの実
しおりを挟む「·····!」
素肌の割れ目に当てられたのは、布越しの硬い出っ張りだ。
(なんで、また大きくなってる)
穏やかでも尚デカかった武器が、緩く勃ち上がっている。
シオンは慌てて尻に手を伸ばした。
「ううん、エルは男を惑わす天才みたいだ」
「やっ」
彼の声が、背後から下へと下がってゆく。
宙に突き上げられた尻に、リップ音を落とされる。
彼は弾力を楽しむようにして、膨らみに吸い付いてきた。
「あぅっ」
大口で噛みつかれ、結構強い力で歯が食い込む。
「ぃ·····っん、ぅ·····っ」
やっぱり、変態だ。
シオンの瞳に、じんわりと涙が滲んだ。
「ん····や·····っ·····いた·····」
「ほんとに?」
「ひうっ」
ついでのように尾てい骨にキスを落として、彼はそっと聞き返してきた。
「ほんとに、痛いだけ?」
この声が苦手だ。
普段と変わらない、穏やかで陽気さのある音色に、ちょっと意地悪な響きが混じる。
質問を真に受けたらだめだ。
でも声を出したらまた意地悪を言われそうで、シオンは、無言のまま何度か頷いた。
「そっか」
褪せた笑みがこぼれる。
腰を撫でていた手のひらが腿へと伸び、内ももをさする。
「や·····」
「それなら、"どれ"がいちばん善かったですか?」
くぐもったつぶやき声は、よく聞こえなかった。
突如、押し広げられた割れ目に、濡れた感触を当てられる。
1番汚くて、恥ずかしいところを、食料を摂取する口で弄り回される。
バレンの舌先は、初めは優しく、次第に激しく、シオンの蕾を誑かした。
「ひ·····っはう·····ん·····っ·····♡」
「こうやって、熟したつぼみに」
「あ、っ?♡」
滑りの良くなったくぼみに、圧倒的な重圧をあてられる。
「誰のモノを咥え込むのが、おきにいりだったの」
熱くてずっしりとした棒だ。
バレンとテイラーの目的は、彼らのボスであるジェイの目的だ。
なのに、まとわりつく視線は、いつからか妙に色彩をおびていた。
「教えてください」
「·····ぁ·····っ♡」
くい込んだ亀頭が、ゆっくりと離れてゆく。
濡れた音がはじける。
自ら吸い付いた穴を閉じようとするが、力を入れると、パクパク痙攣してしまう。
次に尻へ充てられたのは、指でも欲望でも無いものだった。
少し大きいビーズみたいな、それにしては少し柔らかみのあるものだ。
振り返ったシオンは、ギョッと目を見開いた。
「そんな·····だめ·····っ」
バレンが手に持っていたのは、イビの実。
それが、躊躇いなく穴の中へ押し入れられた。
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