悪魔皇子達のイケニエ(番外スピンオフは別紙へ移動)

亜依流.@.@

文字の大きさ
756 / 867
三章

te.《13》ずるい

しおりを挟む










「にゃッ、や、ぁ·····っ」

「·····」


弱く拒絶して見せたものの、うろたえることしか出来ない。

ずるい。
じっと見つめるなんて、何事だろうか。


「唾液は」

「ひぅ」


低い声が耳元で響く。


「直接でなければ、ほぼ効能を期待出来なさそうだ」


囁きかけられたのは、目的の結果だけを告げる台詞だった。

同時に、即ち唾液からのマナ摂取ならば、必ず深く口付けることが義務付けられるもの。


「こっちを見て」

「·····ン·····ッ」


唇はこめかみに触れそうだ。

とうとう耳が飛び出す。
キス一つで熱くなった兎耳が震えるのを、彼に見つかってしまった。


「摂取は、まだ10分の1も終わっていないよ」


ダリアはその付け根の辺りで、言い聞かせるように言葉を紡ぐ。


「しっかり任務を全うしてくれるんだろう?」


(さっきのを、あと9回も)

恥ずかしくて、怖くて、ドキドキする。
よく分からない感情に、目の奥が熱い。


「ほら·····」


背から伸びた手が頭を固定する。
強くは無いのに、逃れることは出来ない。
また、唇同士が密着した。


「ン·····ぅ♡」


(だめ)

ヌルヌルして、鳥肌が立つ。口の中が、まるで全て性感体になったみたいだ。
ダリアのキスは、どうしてこんなに舐めるみたいで、それでいて優しいのか。
分からない。


「·····ッ♡·····♡·····んちゅ·····♡」


(お口のなか、あつい)


「へぅッ♡」


チュポン。
濡れた音がして、一度唇が離れる。
その刺激で子宮がキュンと震える。唾液を垂らす舌を吸われて、また口付けが再開する。

下腹が切ない。
おおきな手のひらはさっき抑制したはずが、しっとり汗をかいた内ももを撫でている。

まただんだん上に登ってくる。
されるがまま、スリーパーをめくられてしまう。
彼の視界に下着が晒されたら、恥ずかしさと緊張で身体が震えた。

なのに、キスは続けられたままだ。
甘い舌に甘やかされながら、さらに強く抱き寄せられる。


「んん·····♡·····♡」


(だめなのに)

腰に感じる力強さに、下着の中でじんわり熱い気配がする。
もう、初めにキスされた時からだ。















しおりを挟む
感想 93

あなたにおすすめの小説

【完結】愛されたかった僕の人生

Kanade
BL
✯オメガバース 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。 今日も《夫》は帰らない。 《夫》には僕以外の『番』がいる。 ねぇ、どうしてなの? 一目惚れだって言ったじゃない。 愛してるって言ってくれたじゃないか。 ねぇ、僕はもう要らないの…? 独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ✻改稿版を他サイトにて投稿公開中です。

身代わり召喚された俺は四人の支配者に溺愛される〜囲い込まれて逃げられません〜

たら昆布
BL
間違って異世界召喚された青年が4人の男に愛される話

鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる

結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。 冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。 憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。 誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。 鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。

やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。

毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。 そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。 彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。 「これでやっと安心して退場できる」 これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。 目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。 「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」 その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。 「あなた……Ωになっていますよ」 「へ?」 そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て―― オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。

敗戦国の王子を犯して拐う

月歌(ツキウタ)
BL
祖国の王に家族を殺された男は一人隣国に逃れた。時が満ち、男は隣国の兵となり祖国に攻め込む。そして男は陥落した城に辿り着く。

ヤンデレ王子を闇落ちから救ったら愛執まみれの独占欲に囚われました

大江戸ウメコ
恋愛
幼い頃に精霊の祝福である未来視の力が開花し、「夫である第二王子ナハルドに殺される」という己の運命を知った伯爵令嬢ツィーラ。この悲惨な未来を変えるべく、ツィーラは彼を避けようとしたが、ひょんなことから婚約者に選ばれてしまった! ならば、ナハルドが将来闇落ちしないよう、側で彼を支えることを決意する。そんな努力の甲斐あって、ツィーラへの好意を隠さず伝えてくるほど、ナハルドとの関係は良好になった。だけど、彼の並々ならぬ執着心のすべてを、ツィーラはまだ知らなくて――

魔王に飼われる勇者

たみしげ
BL
BLすけべ小説です。 敵の屋敷に攻め込んだ勇者が逆に捕まって淫紋を刻まれて飼われる話です。

悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?

  *  ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。 悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう! せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー? ユィリと皆の動画をつくりました! インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新 Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新 プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら! 名前が  *   ゆるゆ  になりましたー! 中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー! ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!

処理中です...