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re.《427》悪魔の性
しおりを挟む背後に回ったヨハネスに身体を受け止められる。
しかししなやかなその指が乳頭をいじり始めると、脳内は真っ白にとろけてゆく。
ものの十数秒で、強すぎる刺激に失禁してしまっていた。
「相変わらずすげえ痙攣だな·····」
「ふにゃ♡♡」
「うさぎちゃん」
「ひぁぅ♡」
耳元に落ちた、こちらを呼ぶ甘い声。
ゾクゾクした矢先───突如、微痛を伴う。
「あっ♡にゃんれっ♡」
噛み付かれた。
1度目は前歯で。2度目は尖った奥歯が甘噛みしてくる。
「やぁ♡」
弱く首を振って拒絶しようとしても、彼の腕の中だ。
舐めるように噛み付かれながら、吐息が鼓膜を犯す。
胸をこねる白い腕にしがみついて、何とか言葉を紡ぐ。
「かんじゃ、♡にぁ♡」
「嘘だよ」
「ふぇ、?♡♡」
台詞を否定した囁きに耳を疑う。
ヌメったものが耳の内側を這う。「ひゃぁん」と情けない声が漏れるのを、水音とともに聞いていた。
「噛まれるの、好きでしょう?」
「·····ぁ·····♡♡」
また、噛まれるのと一緒に、きゅんと乳頭を摘まれる。
好きじゃない。
そう言いたいのに、実際は下唇を噛んで、快楽に耐えるしかない。
「締めつけすっげ·····」
背後の甘い声にうっとりしていたら、突如 「なァ」と、低いバリトンボイスが反対側の鼓膜を刺激する。
ビクリと震え上がったら、黒豹は愉快そうに喉を鳴らした。
「んなに欲しいならナカに出してやるよ」
ズンッ。
地面が揺れるような振動に、ヨダレがたれる。
首を振っても、禍々しい雄は上を向いて、今にも腹の中で破裂しそうだ。
(中に出されちゃう)
「ぁ♡♡くるひ、の♡にゃぅ"っ♡♡」
「苦しいのが善いんだろ?」
熱い吐息と打ち付けるリズムが重なる。彼は、最奥に子種を植え付けるつもりなのだ。
「お前の一番奥に·····」
膣が熱くておかしくなってしまいそうだ。
(今出されたら·····っ♡♡)
「ふぁぁ♡♡なか、やぁ····♡♡おかひく♡なっちゃ♡♡らめっ♡、らめ····♡♡」
「うさぎちゃん、可愛い·····っ」
「────ぅンっ♡、?♡」
半ば無理やりキスを甘受しながら、涙の膜の向こうに熱い湖を見る。
なんと彼は、中出しされてしまいそうなこちらを見て、ますます興奮しているらしい。
(なんで·····♡♡)
悪魔の性がサディスティックなのは、もはや本能的な仕組みなのだろうか。
口はとろけて、どこからがヨハネスの舌なのかも分からない。さっきまで自分の中で温めていた彼の棍棒は、しつこく背で摩擦されている。
「んん·····♡♡ひ、ンくッ♡♡」
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