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二章
re.《426》おもちゃ
しおりを挟む胸を舐められるだけで絶頂した。
イク時は両手を彼と恋人繋ぎして、動かされないままの男根に絡みつく。やっと並行運動を始めたそれに、鳴き声を混ぜた「だめ」しか言えなくなる。
ぱちゅぱちゅと甘ったるいピストン音が響いた。
その間も胸を擽られて、どっちでイっているのか分からない。
「ぁぁん·····♡♡♡」
こねられ続けた胸が熱い。精子を飲み込んで、その行為は終わるかと思われた。
「ヤる順番は守れっつってんだろうが」
扉の開く音には気が付かなかった。
しかし、聞こえてきた新たな人物の声には覚えがある。
優しくて深いピストンを繰り返されながら、ミチルはベットの前まで来た男を見上げた。
「お前も、気持ちよさそうによがってんじゃねえよ」
仕方なさそうに髪をかきあげた褐色の男がシャツを脱ぎ捨てる。
バキバキに割れた腹筋が迫ってくる。きゅんと膣が閉まると、こちらの体を支配していた美男子は、不服そうな顔をした。
「なんで今、お腹の中キュンってしたの?」
「ふ、へ、ぇ?────ふぁぁッ♡♡」
凸凹の大袈裟な雄が鋭く引き抜かれて、また子宮を押し上げた。
質問には答えられない。ふるえることさえ許されず、ヨハネスからのキスを甘受する。
「ん、ちゅ♡♡ッ♡♡へぅ♡♡ン♡」
擦れる内肉が熱くて、それが怖いほど気持ちいい。
じっとりしたシアンが燃えている。
嫉妬の色だと、すぐにわかるほど露骨なそれだった。
「俺とセックスしてるのに·····っ」
「あぁん♡♡」
突如激しくなった肉棒の暴力に、再び絶頂する。
また潮を吹いていたらしい。
ヨハネスは愉悦そうだ。キスを与えられて放心していたら、不意に体が反転した。
「次は俺だ」
「~~~~ッ♡♡♡」
未だ痙攣していたヒダに、ゴリゴリして、硬いのが押し込められる。
簡単に絶頂して、身体中から骨が抜けるみたいだ。
「普通、長男が先だろうが」と、よく分からない愚痴を言うアヴェルの言葉は届かない。
さっき見ていた腹筋が何度も打ち付けられている。爛れた喘ぎ声を抑えることも出来ない。
「発情した猫みてえだな」
「にゃ"っ♡♡♡」
(激しいの、ダメッ♡♡)
ベットのシーツにシワが増えてゆく。
腰を打ち付けられると言うより、手篭めにされて、おもちゃみたいにゆすられている気分だ。
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