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二章
re.《416》
しおりを挟む「·····やっぱり、イヤ?」
「ふぁぁ♡」
少し離れた唇が言うから、声と吐息が濡れた乳頭を刺激する。
変な声を押さえて、慌てて違うと告げる。
ちょっと、びっくりしただけだ。
そんな顔をさせたいわけじゃなかった。
「じゃあ、好き?」
「へっ」
ローゼの瞳が揺れる。
返答を試しているようにも見える。
「·····ッ♡」
そっと擦り挙げられて、へそ裏がジンと熱くなる。
けれど拒絶と取られたくなくて、身動きを取れない。
「本当に?」
「ふニャ♡ぅ、ぅんッ♡」
両方一緒に擦られながら、てっぺんをちょっと揉まれたりなんかする。
器用な指先だ。
視界がとろけているのに気が付かないまま、しばらく巧みな指先を眺めてしまう。尻を揺らしているのも無自覚だった。
「嫌じゃないか、心配だから·····」
「ニャン♡」
(ミミ、だめ·····♡)
ボソリと囁かれた刺激が鼓膜から首筋、そして胸元までかけてゆく。
どんな顔をしているかも分からないまま宙を眺める。
それを見て、悪魔はそっと微笑んだ。
「シてるとき、好きって言って欲しいな·····♡」
「·····ンぅ·····♡」
親指にそっと口をこじ開けさせられる。
そのせいで、声を我慢することは出来なくなる。またしつこく乳頭を撫で回され、もう片方は指先で甘やかされながら、唾液と一緒に鳴き声を漏らしていた。
「おっぱいおいしい♡ね、ミーちゃん、好き?」
赤い舌先が尋ねる。
お腹の奥がビリビリする。一生懸命頷くが、彼はそれだけでは満足出来ないらしい。
「すき·····♡♡」
「あは♡」
「ふぁぁぁん·····♡♡」
激しく吸い上げられて絶頂する。
ふやけてさらに敏感になった乳頭が熱い。それでも止まらない舌使いに夢を見ながら、しばらく彼の頭を抱きしめていることになる。
「も、らめ♡もぉ、おっぱぃ吸わなぃでぇ·····♡♡」
「ミーちゃん、かわいいッ♡」
「ぁぁ♡おねが·····♡♡ひぅぅん♡♡♡」
いっそう強く貪られて、また天国へ逝く。
しつこく「好き」を求められるたび、好きと答えた。
そうすると、快楽は甘く体を蝕む。
突如がしりと両腿を押さえつけられて、ミチルはハッと息を飲んだ。
「ぁ·····♡な·····ッ·····──やぁっ♡」
「暴れたら危ないよ、ミーちゃん♡♡」
「見ちゃ·····♡·····ニャッ♡」
潤った穴が丸見えだ。
視界が強くぼやける。
恥辱で流れる涙がルビーの興奮を更にかきたてていることを、もちろん知らないのだ。
「ココ·····♡今からい~っぱい食べちゃうけど·····」
「ひぅッ♡♡」
「───いいかな?♪」
クチュリとひとりでに音を鳴らすそこを隠せなくて、とうとう足先が震え出す。
「──ぁんっ♡」
ひと舐めされて愛液を拭われる。
たまらなさそうな吐息を落とす青年の息が荒くなってゆく。
いつもなら直ぐに吸い付くそれは、舌の腹で何度も何度も浅い内側を舐め拭った。
「美味し·····♡」
「·····ふぁッ♡ぁ♡ぁ♡ぁ♡♡うぅ·····♡」
(はずかしいのに·····♡)
身体からはくったり力が抜けて、簡単に大きな波が催される。
未だ舌の腹だけでそこを愛撫され続ける。
しばらくすると、段々もどかしさが蓄積してゆく。やがて耐え難いほどのじれったさに、弱々しい甘声が鳴く。
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