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二章
re.《384》
しおりを挟む「なんでダメなの?」
撫でるのは中断されて、プニプニと効果音がなりそうな触られ方だ。
「ミーちゃんも、好きなことしてもらえたら、嬉しいでしょう?だから·····ね?」
理由になっていない理由だ。
いちばん敏感で、汚いところ。
決してしてはいけないことをされている。
熱視線は辞めてくれない。
「やぁ♡なんれ·····ッ───ン、ちゅっ♡♡」
(キスだめ)
口内は媚薬を打ち込まれたみたいに痺れている。
流れ込んできた唾液を飲み込んだら、喉の奥が熱い。
変わらないタッチで撫でられ続けながらスリーパーを押し上げられた頃には、瞳に分厚い涙の膜を張っていた。
ぼやけた視界の先で、美少年が微笑む。
「好きだよ」と囁くのが、あまりにも甘い。
そう────母親に言うには、へんな声色だ。
「もう、やめてぇ·····♡」
分からないまま、とうとうそう告げた。
ただの食事。
その事実だけで、終わらせるために。
「こんなこと·····だめっ·····」
「·····"こんなこと"?」
相手はあやす様に聞き返してきた。
トン、と、下着1枚の上から叩かれる。
ビックリして見上げた先で、彼は秘密事を聞き出すように囁いた。
「こんなことって、どんなこと」
「ひぁんっ♡、?♡」
飛び出た乳頭にもキスを落とされて、あられもない声が漏れてしまう。
こんなこと。
まるで自分が、この行為に食事以外のことを見いだしているような口ぶりだ。
だって、こんなの子供がしていい行動じゃないじゃないか。
全く説得力のない主張は、
「でも、赤ちゃんだってママのおっぱい吸うよ?」
幼稚な言葉使いに論破されてしまう。
「でも、でも·····っ♡」
駄々をこねる子供になったのが自分の方みたいだ。
言葉が見つからなくて眉を下げる。そんな一つひとつを見届けて、相手はそっと口を開いた。
「じゃあ·····毎回の食事の量、ちょっと増えちゃうけど····」
「!?」
不意に、薄桜色の光が瞬いた。
それが少しずつ大きくなって、ミチルは思わず目を瞑る。
(な·····)
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