悪魔皇子達のイケニエ

亜依流.@.@

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二章

re.《359》天国

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腰を掴んだ手は大きくて、湿った肌に張り付くみたいだ。

尻を揉むしなやかな指に、異議は一言だって申し立てられない。
じわじわ溢れる恥辱心でまた泣きそうになる。兎耳の付け根に少し強く噛みつかれて、とうとう視界がぼやけた。

それでも彼はやめてくれなくて、反対側にも噛みつかれながら、舌は執拗に耳奥を舐めた。


「ニャア♡、ぅン·····ッ♡」

「お耳舐められて、可愛い声でちゃうんだ·····?」


脳みそで水音がはじける。ゾクゾクする刺激を与えられながら、濡れた蕾が開かれる気配がした。
そこは柔く収縮しながら、卑しい蜜を温めていた。


「やぁ·····♡」


力が入らなくなった脚を開かされて、またあの陰湿な視線に犯される。


「何回犯しても処女みたいな穴」


下賎な評価に怯えながら、彼にされるがまま恥部を晒し続ける。

あの舌が覗く。
見せつけるように差し出された熱が、しばらくとせずそこを拭った。


「ふぁぁ·····♡♡」


ピッタリくっついた唇に吸い上げられ軽く絶頂する。
ルビーとは全く違う。貪るのにも近い、不規則な舌の動きだ。
敏感なところなのに、そんなにめちゃくちゃにされたら、数分後どうなってしまっているのだろう。想像だけで恐ろしいのに、それよりも奥がキツく締め付けられる。

わけがわからないまま喘ぐしかなくなる。
暫くとせず、彼の腕にしがみつきながら絶頂していた。


「·····──あァっ♡だめぇ♡」


彼の舌は止まらない。
それどころかどんどん奥へ進んでゆく。
いつか見せつけられた長い舌を思い出して、ミチルは震えながら首を振った。


「やぁぁ·····♡」


次は辞めないと言っていた。
彼は、子宮の中までかき混ぜるつもりなんだ。


「らめ·····♡·····──ふぁぁぁ·····♡♡」


足の指先をピンと伸ばしながら快楽に耐える。


「安心していいよ」


脅威の相手はそう囁いた。

乱れたシャツから覗く屈強な上半身。
血管の浮き出た腕。
そして、ギラギラと光る肉食獣のような瞳。
どこをどうとっても、安心することなど到底·····───。


「すぐ天国見せてあげるからさ」



















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