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二章
re.《330》分からない
しおりを挟むどうしてだろうと呟く疑問には心当たりがある。
抱きしめられて眠っている時にも、彼のうでが何度もそこを突き止めようとしてきて、その度慌ててガードしていた。
きっと本能で、濃いマナの在り処を突き止めているのだろう。
「だから、もう少し·····ね?」
「んぅ·····♡」
指先でフニフニ圧迫しながら強請るのは、ただ純粋そうな願いだ。
それから十数分胸を吸われることになった。
彼の手がそっと内腿のスリーパーを撫でていることは、のぼせた頭ではすぐに察知できなかった。
1度触れられると、警戒が解けてしまう。
そうして指先が直接腿に触れた時、ミチルはハッとした。
「ねえ、ミーちゃん·····」
「ぁ♡」
空気が逆立つ、背徳的な声。
相手の喉仏がごくりと上下する。
彼は上目遣いでこちらを見つめた。
「服脱がせたら、ダメ?」
「·····へ·····ッ?」
零れていたヨダレは、長い人差し指で拭われる。
天使のような顔立ちが吐いた台詞は、聞き間違いか?
思わず疑うが、相手は決定打を打った。
「ミーちゃんのハダカが見たい」
しっとり濡れた吐息から逃げられない。
言葉もなく視線をさ迷わせて、最終的に俯く。そしたら、視線の先で、赤い舌がほんの少し突起をすくった。
「ニャ♡」
「·····もっとたくさん触ったり、密着したい·····ミーちゃんの·····ママのこともっと知りたい」
「·····そ、れは·····」
それは、獣人を母に持つ悪魔の子供が抱く、至って健全な甘えかたなのだろうか。
分からない。
子供が親と風呂に入りたがるように、そしてたくさん抱きしめられたいと思うように、そんな欲望を持つのか?
(なんか、おかしい)
「ミーちゃん·····?」
猫なで声を出す青年の声。
甘やかすような囁きと、熱視線。
「ミーちゃんの·····お洋服で隠れてるところ、見せて·····?」
ミチルは言葉を失って相手を凝視した。
赤らんだ頬と見開かれたロゼの瞳。
水面色のところが白く燃えるみたいに見える。
「見たい·····」
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