悪魔皇子達のイケニエ

亜依流.@.@

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二章

re.《321》ダメ?

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「!!」


ミチルはすんでのところで、そこを押さえつけた。


「わ」

「な、なにするの?」


服を脱がされかけたのだ。

途端に目の前の男が未確認生物に思えてくる。
しかし相手は焦がれるような上目遣いでこちらを見つめてきた。


「·····ミーちゃんのおっぱいは、ダメ?」

「·····へ??」


(おっぱい·····?)


「ココからのも、食べたい。ちょっと吸うのもダメ?」


幼稚な単語を噛み砕いて数秒遅れて意味を理解する。

胸を吸うなんて赤子みたいだ。
·····いや、キスよりずっと理解出来る食事の仕方だろうか?

(でも·····っ)

恥ずかしいだけじゃない。
胸なんていじられたら───。


「うぅ·····ミーちゃんのおっぱい·····」


いつの間にか体制は、彼の影にすっぽり覆われていた。
少年らしさを残した美青年が、もどかしくて耐えがたそうにこちらの胸元を見下ろしている。

ボタンの取れた服を握りしめる手に、じんわり汗が滲む。

やがてそこを隠した手の甲や指に、何度も湿った口付けが落とされる。
初めてのはずなのにオネダリが上手だ。もしかしてあまりにも綺麗な顔立ちの悪魔だから、それで絆されそうになっているだけだろうか?

ミチルは震える手をそっとどかす羽目になった。
長い指に布をめくられて、そこが晒される。
うっとり微笑んだ表情がとても情煽的で、信じられない気持ちで目をそらす。


「·····♪」

「·····ッ♡」 


人差し指が、そっと持ち上げるようにして両の胸部に触れる。
男でも柔らかい身体で、ちょっとプニプニしてる肌を楽しんでいるみたいだ。
一番敏感なところは触られていないのに、ゾクゾクする。


「暖かい♡」

「あ、ゃ·····ッ」


彼はそこにだけ触れないまま、揺らすように揉むように胸部を圧迫した。

ここは、おっぱいなんかじゃない。
女のように脂肪がたっぷりある訳でもないのに。


「·····ピンクの·····♡」

「··········っ」

「触ってもいい·····?」


ここはほかよりも敏感なところだから、触る時は気をつけないといけないって知ってる、と、女好きする見た目からは想像もつかない初な発言が呟かれる。












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