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re.《248》
しおりを挟むいい加減にしないと、もう切なくてたまらない。何とかして伝わって欲しいと思うが、ついばんで甘やかすような口付けのせいで言葉にすることは出来ない。
「ふ、ニャア·····っ♡」
震えながら首を振ったら、彼はやっと少し隙間を作ってくれた。
「なんだよ」
そう問いかけてくる声が意地悪な響きを持っている。
ずっと知ってたのだ。
こっちの反応を見ながら、わざと焦らしていたんだろう。
好きって言ったそばから、なんでそんなことが出来るんだ?
だから、まともに聞きいれちゃダメなんだってば。
途切れ途切れの吐息を落としながら、ミチルはスリーパーを握りしめた。
「降ろして」
「はぁ?1人で慰めんのか?」
そうする他ないじゃないか。
「おい、そりゃねえだろ」
「ニャンッ、♡?」
股の中心でそれが主張する。
ゴリ、と、熱い岩みたいなのが擦るように押し付けられるのだ。
「誰のせいでこうなったか分かってんだろ?」
「しら、にゃ·····、ッ」
盛大に噛んでしまった。
そしてまた意地悪されてるんだと気がつく。
恥ずかしくて悔しい。じわじわ顔が熱くなって、疼いているのを隠すように俯くしかなくなる。
「意地悪、しないで·····」
ヨハネスがここを出ていく時に、一緒に戻ればよかった。
一人きりの部屋に行けば、こんなにドキドキすることも、恥ずかしくてたまらない気持ちにもならなかったのに。
「好きだから虐めたくなンだよ」
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