513 / 867
二章
re.《231》
しおりを挟む「口を開けてごらん」
「へぅ·····♡」
半開きにした唇はすぐに塞がれる。
キスしながら、初めは足先を撫で始めた手が、シーツを撫でるように最も敏感なところへ近づいてゆく。
「·····♡ン♡·····んぅ·····♡」
そっと両足を開かされる瞬間は両手を握りしめた。
今更恥ずかしいなんて馬鹿馬鹿しい。彼には散々、恥じらっていることすら愚かな事のように身を犯されてきたのに、この雰囲気が気をおかしくするのだ。
唇が離れる頃、舌は甘く麻痺して口を閉じることが出来なくなっていた。
彼がだんだん下へと降りてゆく。
下腹に吸い付かれて、見下ろしたらそこが赤くなっていた。
そして、願いはあっさり打ち砕かれた。
「ふぁ·····♡だめ·····っ!♡」
開かされた股の前に美しい顔がある。
垂らされた舌の伸びる先を手で押さえようとしたら、彼は一度動きをとめた。
「夫の愛情表現を受け取ってくれないのかい」
意図せず、入口はヒクヒクと引き攣る。
ダリアに全部丸見えだ。
愛情すらないのに、あるフリの表現なんて、しなくていい。
彼はおかしくなってしまったんだ。
そう思いたいのに───臭いの濃い卑肉の前で紫が熱を帯びているから、まるでこっちが責められている気分になる。
「手をどかしてくれ」
そこを匿う指先にキスをしながら、妖しくなった声が言う。
直接キスされたんじゃないのに、おかしいくらいキュンと疼いて、新たな蜜が溢れ出す。
自分もおかしくなってしまったんだ。
「ほら·····あまり焦らさないでくれ」
「にゃあっ♡♡」
こっちの手がズレたところを狙って肉片を舐められてしまう。
もう訳が分からない。
けれど、命令を拒否しても怒らないダリアなんて、やはり変だ。
抗えず、ミチルは震えながら胸の前で両手を握りしめた。
そして新たな異変に気がつく。
彼の言い方は命令じゃない。
まるで乞い願うような言い回しだった。
(なんで·····)
「ぁ·····♡♡」
触れた舌先が潜りかけて、くるりと中の浅い所を半周する。
50
あなたにおすすめの小説
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
✻改稿版を他サイトにて投稿公開中です。
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる