悪魔皇子達のイケニエ(番外スピンオフは別紙へ移動)

亜依流.@.@

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二章

re.《195》血のロゼ色

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 所以には他にも訳がある。


「どうしたんだい、そんなに怯えてさ」


 食事の"解体"だけに呼ばれた上級調理師に、爽やかで、ちょっとハスキーな中低音はニコリと笑いかける。

 知るものだけが知る、奇妙な噂。
 やせ細って目元のくぼんでいた少年は、2ヶ月の討伐の間に青年へ成長を遂げたという話だ。

 (これが本当だというのなら、その少年は森へいる間、食事として"コレ"を貪っていたのか?)

 調理師は目の前にいる男を見上げることも出来ない。
 何故ならばその"少年"は、桃色にも見える白髪に、それと同じロゼ色の瞳で───。


「なぁ」

「ヒイイイ·····!!」


 噂と同じ風貌の"青年"を前に、調理師は立ったまま失神する。


「·····はぁ·····」


 青年は仕方なくため息を付いたのだった。











 ✧• ───── ✾ ───── •✧



 ◆
 ◇
 ◆
 ◇
 ◆
 ◇
 ◆















 落ちてゆく葉をいくつ数えただろうか。

 時折目を覚ましては滾々と眠った。
 強制的な眠気に襲われるのだ。太医によれば、急激な体内の変化で、身体は回復のために警告を鳴らしているのだという。

 起きて、食事をとっては眠る日々を続けてから、凡そ2ヶ月と数日が経とうとしていた。
 おかげで、ヨハネスから告げられた「話したいこと」も、レイモンドが言っていた大事な知らせも、未だ耳に入れていない。


「·····─────·····」


 不意に、窓の向こうから数人の話し声が聞こえた。

 庭の方に人がいるなんて珍しい。
 窓の下をのぞき込む。
 見えたのは、ダリアの書斎で見た事がある初老の使用人と、2度ほど見かけた赤髪の騎士。











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