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二章
re.《182》ソファの上で
しおりを挟む「·····かわい·····」
「ぁぁぁ~~~♡♡」
とろけるような眼差しと声にあやされながら、また絶頂する。
イく時も脚は閉じられない。
高い嬌声をあげながら、惨めな格好で愛液を染み込ませる。
それに、クチュリと弾ける音が続く。
立ち上がったヨハネスがガウンから取り出したのは、亀裂の浮き上がった雄だ。
目が合うと、彼はそれに全く似合わない微笑みで言った。
「お口と、どっちがいい?」
「·····ニャ·····♡♡」
期待に震える耳を撫でた手は白魚のようだ。
答えを言わなくても、それがそっと蜜部へ当てられる。差し込まれる間は気が遠くなるような快楽に支配された。
「ふぁ♡ぁ♡ぁ♡」
甘い嬌声を奏でる伴侶を眺めながら、ヨハネスは思わずホッとため息をこぼした。
聖剣の能力はとても緩やかに効果を発している。
植物状態の人間に水滴を飲み込ませるほどのペースだが、マナは着実に吸収されているのが感じられる。既に彼を追い詰める記憶は奪われつつあり、生きることを拒絶する意思も無さそうだ。
「うさぎちゃん」
呼びかけても反応は変わらない。
恐らく、今のミチルに自我は殆ど残っていないだろう。
精神は、云わば産まれたばかりの赤子。
それと変わりないというのに───。
「ニャア·····♡♡」
押し込む度に弱々しく見開かれるピンクの宝石。
身体は快楽に従いうねり、体内でこちらへ絡みついて甘えてくるようだ。
どこもかしこも柔らかくて、温かい。
本来の目的を忘れかけるのを理性で律しながら、優しく、優しくと肌に触れる。
気を緩めたら傷つけてしまいそうだ。
(───きっと·····)
自分自身へ言い聞かせる。
ミチルはまた笑いかけてくれるだろう。
───こんなことをしても?
迷いは持ってはいけない。
自分の操るマナがミチルへ伝わるからだ。
「はぁン·····ッ♡♡」
仰け反ったからだを抱きしめ、逃げようとする脚を固定する。
パチュパチュ響く音は少し高くなった。ひときわ高い叩音が鳴ると、ミチルは鋭く潮を吹いた。
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