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二章
re.《158》お気に入り
しおりを挟むクチュクチュとくぐもった水音に耳を犯されながら、しばらく唾液を絡めあう。
その間、放置された蜜部はどんどん熱くなっていった。
「ぅ、ん♡はぅ·····ッ♡」
ジェロンからこんなに激しいキスをされるのは初めてだ。
早くナカを触って欲しいのに。
耐えきれず伸ばした手はレイモンドに捕まって、頭上で無駄に綺麗なリボン結びに拘束されてしまう。
「こちらは私にお任せ下さい」
耳元にキスと囁きを残して、彼はそれとは裏腹に、こちらの許可無く強引に両足を押し広げる。
蒸れた匂いがした。
「·····~~~ッふぁぁ·····♡♡」
ジュルジュルと下品な濁音と共に、下半身から力が抜けてゆく。
たっぷり溜まった蜜を、容赦なく吸い取られてしまったのだ。
「はぁ·····美味しいです、ミチル様·····」
レイモンドは生粋の変態だ。
そしてそれをされて、また甲斐性もなく濡らしている自分は、なんなのだろうか?
「ふぁ♡ぁ♡ぁん♡にぁう♡」
ペチャペチャ響くのは、優しく拭うように舌を動かしているせいだ。
ジェロンはさっきまでのキスをやめて、時に舌を絡ませながら、しかし唇を密着させない。
そのせいで喘ぎ声が漏れてしまう。
助けを求めるようにジェロンを見上げるが、目が合うと、彼はなぜか首筋や喉元へ食うようなキスを落としてきた。
「ミチル様·····」
「·····?♡·····ッ??♡♡」
熱にうなされたような青い声が名前を呼ぶ。
キュンと膣が震える。
それに気がついたレイモンドが、すうと息を吸い込んだ。
「ミチル様は·····その世話係がお気に入りなんですねぇ」
「!?ち·····──にゃうン♡」
パクリと、分厚い唇と孔が密着する。
そうして差し込まれた舌がナカでひとつの生き物のように動き出すと、否定しようとしたのが出来なくなってしまう。
「ニャぁあン♡♡♡ぁあ♡♡だめぇ~~~ッ♡♡」
乳頭を舐めていたジェロンがそっと口を離す。
喘ぎ乱れるのを、すぐ目の前の美形はじっと眺めている。
そして言葉少ない唇が、珍しく口を開いた。
「──それは本当ですか?」
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