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二章
re.《67》
しおりを挟む(また、イッちゃう)
触り方で、どっちが誰の指だかわかるほど内側は敏感だ。
しばらく堪能しながら、連続して絶頂する。「どんどん熱くなってく」と言いながら、彼らはやめてくれない。
不意にズルりと一本引き抜かれる。
今日は少し厳しく感じる、アヴェルの指だ。
「ね、チル」
一際奥を圧迫しながら、かすれた声が耳元に吹き込まれた。
「ここ、どんどん濡れるし·····ヤなのにいっぱいイクイクしちゃうの、なんで?」
質問には答えられなかった。
ハインツェはそこをしつこく撫でた。
ヌチュヌチュとわざとらしく音を立てられてしまう。
もう「やめて」は言えなかった。
「こんくらい準備したら、何発で孕むかなぁ?」
カチャカチャと金具の音がする。
視界の端で、アヴェルがベルトを外したのがわかった。
(孕む·····?)
そしてやっと理解する。
彼らはもう避妊をしてくれない。
子を孕ませるための公式的な房事が開始されるのだ。
「今日は俺が先だ」
「あっ!」
放心していたら、簡単に体を仰向けにさせられた。
愛液を漏らす穴が2人の前でパックリ押し広げられて、見られては行けない所が奥まで丸見えになる。
「あは」と、頭上で上擦った笑い声がした。
「えろ過ぎっしょ」
「は·····ひでぇ穴」
欲望を溜め込んだ穴を、悪魔兄弟が交互に評する。
目尻にはまた新しい涙があふれる。
閉じようとした脚に力は入らない。
「ヤる前からとろけてんじゃねえか」
「ヒンッ♡」
パチンッ。
蕾の前で与えられたフィンガースナップに、情けなく飛び上がる。
「次は当ててみるか?」と笑う声に、ミチルは必死で首を振った。
「ぃやぁ·····♡」
敏感になっている場所に、どうしたらそんなことが出来るだろう。
想像だけで軽く失禁する。少し見開かれた黄金が、ちょっと虐めすぎたなと、大きな手でこちらを撫でてきた。
「お前が可愛い反応ばっかするからだろ····?」
ズボン越しに押し付けられた相手の雄は破裂しそうなほど硬く昂っていた。
なんと、いじめられて惨めになっている様子を見て興奮しているらしい。
最低、最悪だ。
世話焼きで優しいところがあったなんて、もう思ってやらない。こんな変質者、もう嫌いだ。
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