162 / 724
139.正直
しおりを挟む「··········っ」
「ん?聞こえないよ」
「·····ぁ·····!」
ピンと乳頭を弾かれる。
ジクジクして切ない。
「沢山溢れてくる」
残っていた白い指も引き抜かれてしまう。
横にいたヨハネスに助けを求めて見上げるが、蒸気した顔は固唾を飲んでこちらを見守るばかりだ。
愛撫に体を濡らすミチルは、ヨハネスが耐え難く嫉妬するのと同時に、一生懸命他の男根を頬張る姿が見たくてたまらいことを知らない。
そんな歪んだ願望を抱くとは思えないほど甘い眼差しだからだ。
「うさぎちゃん、正直になってもいいんだよ」
「にゃァ·····♡」
言い聞かせるような声には弱く鳴く。
ヨハネスの指先がしつこく孔を撫で回す。グチョグチョになったパンツは脱がされてしまった。
「こういう見方も悪くねえな·····」
「ひゃンっ♡」
後ろの牙はさっきよりも強く耳に噛み付く。
ミチルは覗き込んできた男の名前を呟いた。
「ハインツェの·····っ」
甘い唾液が滴る。
ゆっくり挿入されてゆく男根は熱くて、意識がかすむほど気持ちよかった。
「んンぅん~~~·····♡♡」
「あは、なーにその声·····かわいーね·····」
限界まで眉を下げて快楽を甘受する。
尻がひとりでに痙攣して、焦点が合っていないことには気付かない。
「うさぎちゃん、きもちいの·····?」
ヨダレを垂らしていたら、ヨハネスが問いかけてきた。
両手を握りしめられてあちこちにキスされる。落ちていったスカートは「よく見えねえ」と、アヴェルに引き裂かれてしまった。
「ん、ん♡·····ぁ·····♡」
ヌルヌルでゴリゴリしたのが、最奥に届く前に引き抜かれて、また少し苦しい快感を連れてくる。
「ほら、答えなよチルチル」
「あんッ♡」
ぱちゅっ、と、弱く打ち付けられた狂気に臓器が飛び上がった。
「俺の咥えて·····きもちい~って締め付けてるの、バレバレだよ?」
「·····ミィ♡」
意地悪な言葉と一緒に、彼も優しく髪を梳いてくる。
薬指はヨハネスに食べられてしまった。
乳頭を擽られ絶頂したら、意識はさらに曖昧になる。
「下のおくち、きゅうきゅうしてる·····」
噛まれた指先が熱い。
水色の瞳が、別の男を咥えこんだ穴を恍惚と眺めている。
感じているところまで丸見えだ。はしたない姿を見られているのに、疼きが止まらない。
「きもちいい·····?」
「ん、♡きもちぃ·····♡ぁ·····♡きもちい·····♡」
羞恥心よりも素直な感想が口から溢れ出ていた。
「うさぎちゃん·····」
21
お気に入りに追加
2,183
あなたにおすすめの小説
臣下が王の乳首を吸って服従の意を示す儀式の話
八億児
BL
架空の国と儀式の、真面目騎士×どスケベビッチ王。
古代アイルランドには臣下が王の乳首を吸って服従の意を示す儀式があったそうで、それはよいものだと思いましたので古代アイルランドとは特に関係なく王の乳首を吸ってもらいました。
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
変態村♂〜俺、やられます!〜
ゆきみまんじゅう
BL
地図から消えた村。
そこに肝試しに行った翔馬たち男3人。
暗闇から聞こえる不気味な足音、遠くから聞こえる笑い声。
必死に逃げる翔馬たちを救った村人に案内され、ある村へたどり着く。
その村は男しかおらず、翔馬たちが異変に気づく頃には、すでに囚われの身になってしまう。
果たして翔馬たちは、抱かれてしまう前に、村から脱出できるのだろうか?
ふたなり治験棟
ほたる
BL
ふたなりとして生を受けた柊は、16歳の年に国の義務により、ふたなり治験棟に入所する事になる。
男として育ってきた為、子供を孕み産むふたなりに成り下がりたくないと抗うが…?!
塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる