悪魔皇子達のイケニエ

亜依流.@.@

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一章

136.湿る

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背後から耳たぶに強く噛みつかれる。
胸元のリボンを解いたアヴェルの手は「待てよ」とハインツェに引き止められた。


「せっかく女物なんだし、全部脱がしたら楽しくないっしょ」

「分かってるっつーの」


女物?楽しくない?
何の話かさっぱり分からない。


「うさぎちゃん」


覗き込んできたヨハネスがうっとり微笑む。


「お利口さんだから、見せて?」


長い指先が首をくすぐる。
まるで猫の首元を撫でるみたいな感じだ。
後ろにはアヴェル、横にヨハネス、目の前にはハインツェ。こんな状態で逃れられるはずもない。


「うさぎちゃん、お願い·····」


甘い声が誘惑する。


「··········ッ」


ミチルはやがて、震える手でドレスのすそをつまみ、そっと持ち上げた。
お願いなんて優しい言い方をしたって、これが強制なのは分かってる。


「もっとちゃんと見してくんないとさぁ、全然分かんねえんだけど」


この中で一番意地悪なのはハインツェだ。
「やる気あんのかよ」なんて、典型的ないじめっ子のセリフでどやされる。あるわけない。


「ひっ」


膝を摩っていた手が内腿へ伸びる。
ミチルは震えながら更にスカートをたくし上げた。


「あはっ」


上擦った声がミチルを嘲笑した。

履いていたのは女物の下着。
股のところに、中硬貨程のシミが出来ていた。


「チル、イヤイヤしながら興奮してたんだ?まじで·····変態すぎて困っちゃうなァ」


ハインツェの冷やかしに耳まで熱くなる。

違う、これは生理現象で、こんな状況のせいで濡れたんじゃなくて。頭の中に浮かぶ言い訳は1文字も言葉にはならない。


「うさぎちゃん·····」


ヨハネスはこっちの下着に釘付けだ。
この下着も彼の仕業かと思ったが、そうでは無いらしい。


「ね、本当は沢山構って貰えて嬉しいんだよね?」

「ひ、ニャッ♡、?」


ハインツェの指先が濡れたショーツの辺りをなぞる。
閉じかけた脚はヨハネスに押し広げられてしまった。


「·····や·····ッ」

「うさぎちゃん·····かわいい·····」


半開きの唇を舐め取られ、すぐに深い口付けを甘受する。


「言うこと聞けたの、お利口さんだね」


彼は甘い言葉でこちらを褒め宥めながら、舐めるようなキスを続ける。
優しいキスなのに脚を押さえ付けた腕はビクともしない。


「·····はっ」


後ろの低い笑い声は、獣耳へ直接吹き込まれた。


「甘い匂いさせやがって·····」

「·····ン·····ッ♡」


アヴェルの腕がブラウスの中へ忍び込まれた。
びっくりして飛び上がるが、


「ダーメ。手ェそのまま」


指示のせいでスカートを持ち上げていることしか出来ない。
やがてカサついた指が乳頭をこね始める。口内はヨハネスに、胸と耳はアヴェルに弄ばれ、ミチルの身体はみるみる熱く湿っていった。










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