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if【ウィルEND】
【ウィルEND】3.
しおりを挟む「お前が、俺のものだっていう証拠だよ」
服を剥かれ、何度も首筋へキスを落とされる。
「ひっ·····♡」
身体には甘い懲罰の印が散らばっている。
噛まれた場所を優しく舐めあげられ、また牙を突き立てられる。
長い吸血の間、動物みたいな鳴き声が漏れた。
昨夜の余韻で赤く腫れ上がったままの乳頭は、弾かれると、痛みと快楽がごちゃ混ぜになった。
「はぁ·····っあん·····♡ひ、ぃ···っ♡」
ビクビクと身体が逸れる。
陰茎にはリングを嵌められていて、射精することは許されない。
そうやってナカでイクことを教えこまれ、ウィル無しでは、満足に達する事もままならなくなっていた。
「んっ·····♡はぅ·····♡」
吸血を終える頃、千秋の身体は熱をもてあまし蒸気していた。
ウィルはそっとほくそ笑んだ。
匂い、表情、寂しげに開閉する孔。
そしてそこから流れる愛液全てが、夫である自分を欲しがっている。
「どうすればいいか、分かるね?」
千秋はそっと彼をみあげた。
はだけたシャツから、逞しい首筋が浮き上がる。
今は服の中に隠れている、靱やかな身体を思い出してしまう。
時には昼夜も構わず、その欲が何度も自分を殴り、貪るように抱くのだ。
「はぁ·····っ♡」
震える脚を開いて、孔へと指を伸ばす。
彼に脅えながらも、彼の雄が欲しくて、気がおかしくなりそうだ。
パクパクと呼吸する蕾を、2本の指で開いてみせた。
「あっ·····ここ、に···っ♡···旦那さまの···」
教えこまれた言葉を口にしながら、視界が滲む。
挿入した時の感覚を思い出す。
孔の奥が、きゅんとひくついた。
「おちんちん····ください·····っ」
語尾は小さく、震えていた。
泣くように溢れてくる愛液が、絹のシーツを濡らし、生暖かい染みを広げてゆく。
彼の主人は、紛れもなく自分だ。
それを再確認して、ウィルはそっと下唇を舐めた。
「そうだな····本当に、入れて欲しい?」
半開きになった千秋の唇を、人差し指でなぞる。
「ひぅ·····♡はい·····っ」
中指を口へ差し込んで、遊ぶように動かしてみる。
口内は驚くほど熱かった。
こんなに小さな身体が熱を産んで火照るのは、ちょっとした神秘かもしれない。
「ゃう·····っ♡」
ぽたぽたと唾液が零れる。指を引き抜くと、赤い舌が追うように顔を出した。
従順で、中々可愛らしい態度だ。
「ぁあ·····♡も、ほし·····♡おねがっ·····♡」
(はやく、ナカに···)
無意識に自身の指を差し込みかけ、必死に我慢する。
くうん、と、情けなく喉が鳴る。
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