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フードコートにて
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「うわぁ、すげぇ人混み」
「みなさん考えることは一緒のようですね。」
2階の広めのフードコートは端から端まで人だらけだった。 これでは注文をしに行くどころか席を取るのも難しいだろう。
「これから1階の大きいお店の方行った方が早いんじゃない?」
「いえ、下のお店の方が人数的に待つ時間が長くなる可能性が高いです。 最悪席をバラバラにして座らないといけないことも考えないといけないですね。」
濱井さんの意見に江ノ島さんがさらに意見を述べる。
なるべくならこの中ではぐれるのだけは勘弁願いたいが、そうならざるを得ないかと思われたが、近くにいた家族連れの人が席を空けてくれた。 しかも大家族で来ているので、席も人数分確保できたのだった。
「なんか申し訳無いことしちゃったね。」
「でも感謝はしよう。 私たちのために空けてくれたんだ。」
「坂内君の言う通り。 こうして一緒に座れたわけなんだから、悪く思わない。 はい、スマイルスマイル。」
僕の自負するような言葉を坂内君も濱井さんもフォローしてくれた。 ありがとう2人とも。
「さてと、早速並びに行こうぜ。 腹減ってしょうがないぜ。」
「では私は待っていますよ。 まだ何にしようか決まってないので。」
そう言うわけで、買いにいく組の僕、小舞君、濱井さん、円藤さんの4人と待機組の坂内君、江ノ島さん、安見さんとで分かれることとなった。
僕が向かったのはオムライスのお店だ。 理由としてはフードコートの食べ物のラインナップの中で一番気分だった事と、他のところと比べて比較的混んでいなかったからだ。 早く食べたいのはみんな同じだからね。 しょうがないね。
並ぶこと数分。 いよいよ自分の番になる。
「いらっしゃいませ。 ご注文は何になさいますか?」
「えっと、この「ふわふわオムライス」のLサイズで。」
「ソースはどうなさいますか?」
「なら、ケチャップソースでお願いします。」
「かしこまりました。 お値段の方が900円となります。」
「1000円からお願いします。」
「はい。 お釣りが100円となります。 出来ましたら音が鳴りますので、お席でお待ちください。」
そう言って3番と書かれた番号札を貰って席に戻る。 すると戻っていたのは僕だけのようで、待機組の3人は人数分のお水を用意してくれていたようだ。
「ただいま。 まだみんな並んでる?」
「うむ。 館君が最初だ。」
「だったらみんなも買ってきなよ。 僕の頼んだのは少し時間がかかりそうだからさ。」
「そう言うことなら行きましょうか。 私も決まりましたし。」
そう言って待機組のみんなも席を離れてそれぞれ食べたいものの列に並んでいった。
「あれ? なんで館だけなんだ?」
そのあとすぐに戻ってきたのは小舞君だった。 もうお盆に乗っている料理を持っていた。
「みんなにも買いに行ってもらったよ。 というか随分と早かったね? 番号札とかもらわなかったの?」
「おう、俺のところは最初に頼んだ料理以外はセルフスタイルだから、流れながら小物を持っていったんだぜ。」
確かに小舞君のお盆にはメインのどんぶりとその回りに小皿があった。
「随分と食べるんだね。」
「おうよ。 これでも体力はつけないといけないんでな。」
「模型部にそんなに体力いるようなことあったっけ?」
「バカだなぁ。 集中力を保つためには空腹になるのは危険なんだぜ? だから常日頃から蓄えているんだよ。」
小舞君は体格的には少しばかり大きい程度で筋肉量が凄いとかではない。 だから蓄えると言ってもどこに貯まるのか少し疑問だった。
「んー! こういうところでこうしてみんなで食べるピザはまた格別ね!」
「大げさだよ・・・梨麻ちゃん。 でも本当に美味しいね。」
何だかんだでみんなの料理が出揃ったので食事タイムである。 みんなが頼んだのは安見さんがボロネーゼ、坂内君が海鮮おひつご飯、小舞君はカツ丼、江ノ島さんは和風セット(焼き鮭、味噌汁、ご飯)、濱井さんはツナコーンピザ、円藤さんはチキンサンドである。 しかし僕の料理が最後に来ると言う状態になった。 最初に頼んだのになぁ。
そしてみんなで談笑しながら昼食を取って数分後、
「この後はどうする?」
「まだ3階と4階を見ていないのでそちらを見に行きませんか?」
「たしか服とかの関係だったと思ったけれど?」
「いいじゃないか。 俺たちも高校生だぜ? やっぱりファッションにはこだわりたいよなぁ。」
あちらは食べ終わったので喋れているがこちら側の食べ終えてない組はどうも話に入れない。
というのも、僕は先ほども言ったように最初に注文して、最後に取りに行ったので、僕が食べ始める頃にはみんな半分くらいは食べ終えていたのだ。
安見さんはボロネーゼを吟味している。 料理が趣味だからなのだろうなとは思うが、流石に時間かけすぎなところもあった。
円藤さんはチキンサンドの厚みがあったのか、食べるのに苦戦していた。 あまり大口を開けないようで、挟んで一緒に、というのが難しかったようだ。
それでも後少しのところなので、会話に入らず黙々と食べていたのだ。
「ふぅ、ごちそうさまでした。」
そんな中で最初に食べ終えたのは安見さんだった。 吟味していたとは言え、しっかりと食べていたので、それなりの速さで食べ終えたのだ。
「どう? なにか掴めた?」
「ええ、これなら少しの手間で再現できそうです。」
それは凄いな。 料理をする人間だと再現まで可能なのか。
「そちらのオムライスも美味しそうですね。 一口くれませんか?」
「自分のを食べて尚他人のを貪るの?」
「もう少し言い方があったのではないですか? 本当に美味しそうだなって思っただけですよ。」
「・・・じゃあ。」
そう言ってスプーン一口台に取り分けたオムライスを彼女の前に出す。
「へ? ええっと・・・?」
「ほら、早く食べないと僕の口に入っちゃうよ?」
「いえ、そういうことでは・・・うー・・・」
自分が食べたいと言ったのに何をそんなに躊躇っているのか? そう思っていたらなにかを決めたかのように、安見さんはオムライスを食べた。
「むぐむぐ・・・あ、美味しい。」
「まぁ、そりゃ手作りしてるわけだし、手間暇かけてるんでしょ。」
そう言って僕はもう一度オムライスを一口台にして、今度は自分の口に入れる。 うん、やっぱり美味しい。 そんな風に思いながら目の前の安見さんを見ると、顔を真っ赤にして退けている彼女の姿があった。 さっきからどうしたのだろうか?
「わ、私! 水を取って、来ますね!」
そう言って足早にウォーターサーバーの方に向かっていった。 なんだか今日の安見さんはおかしい気がする。
「館さん。」
「ん?」
そう言って円藤さんの方を見ようとしたときに口元になにかが触れた。 それに彼女の顔も近い。 そんな円藤さんと顔を見合わせていると円藤さんは「ハッ!」とした様子で僕から離れる。
「え、ええっと、口元が汚れていたので、その・・・」
そう言っている彼女の手にはナプキンが握られていて、赤く染まっていた。 どうやら口元についていたケチャップを取ってくれたようだった。 それを言い終えた円藤さんは、まだ少し残っているチキンサンドを食べ始めた。 安見さんといい、円藤さんといい、なんだか落ち着かない様子が伺える。 僕はそんな彼女たちにドキドキしながらも、手元にあった水を飲んで、喉を潤した。
「あいつ、本当に気付いてないんだな。」
「あんだけアピールしておいて、鈍感も鈍感なのかな?」
「いや、彼自身も勘づいているところはありそうだ。 ただ、純粋に分かっていないだけなのではないか?」
「私たちはただ見守るだけです。 彼や彼女達から相談を受けない限りは、介入は無しです。 それだけはみなさん守ってくださいね。」
「みなさん考えることは一緒のようですね。」
2階の広めのフードコートは端から端まで人だらけだった。 これでは注文をしに行くどころか席を取るのも難しいだろう。
「これから1階の大きいお店の方行った方が早いんじゃない?」
「いえ、下のお店の方が人数的に待つ時間が長くなる可能性が高いです。 最悪席をバラバラにして座らないといけないことも考えないといけないですね。」
濱井さんの意見に江ノ島さんがさらに意見を述べる。
なるべくならこの中ではぐれるのだけは勘弁願いたいが、そうならざるを得ないかと思われたが、近くにいた家族連れの人が席を空けてくれた。 しかも大家族で来ているので、席も人数分確保できたのだった。
「なんか申し訳無いことしちゃったね。」
「でも感謝はしよう。 私たちのために空けてくれたんだ。」
「坂内君の言う通り。 こうして一緒に座れたわけなんだから、悪く思わない。 はい、スマイルスマイル。」
僕の自負するような言葉を坂内君も濱井さんもフォローしてくれた。 ありがとう2人とも。
「さてと、早速並びに行こうぜ。 腹減ってしょうがないぜ。」
「では私は待っていますよ。 まだ何にしようか決まってないので。」
そう言うわけで、買いにいく組の僕、小舞君、濱井さん、円藤さんの4人と待機組の坂内君、江ノ島さん、安見さんとで分かれることとなった。
僕が向かったのはオムライスのお店だ。 理由としてはフードコートの食べ物のラインナップの中で一番気分だった事と、他のところと比べて比較的混んでいなかったからだ。 早く食べたいのはみんな同じだからね。 しょうがないね。
並ぶこと数分。 いよいよ自分の番になる。
「いらっしゃいませ。 ご注文は何になさいますか?」
「えっと、この「ふわふわオムライス」のLサイズで。」
「ソースはどうなさいますか?」
「なら、ケチャップソースでお願いします。」
「かしこまりました。 お値段の方が900円となります。」
「1000円からお願いします。」
「はい。 お釣りが100円となります。 出来ましたら音が鳴りますので、お席でお待ちください。」
そう言って3番と書かれた番号札を貰って席に戻る。 すると戻っていたのは僕だけのようで、待機組の3人は人数分のお水を用意してくれていたようだ。
「ただいま。 まだみんな並んでる?」
「うむ。 館君が最初だ。」
「だったらみんなも買ってきなよ。 僕の頼んだのは少し時間がかかりそうだからさ。」
「そう言うことなら行きましょうか。 私も決まりましたし。」
そう言って待機組のみんなも席を離れてそれぞれ食べたいものの列に並んでいった。
「あれ? なんで館だけなんだ?」
そのあとすぐに戻ってきたのは小舞君だった。 もうお盆に乗っている料理を持っていた。
「みんなにも買いに行ってもらったよ。 というか随分と早かったね? 番号札とかもらわなかったの?」
「おう、俺のところは最初に頼んだ料理以外はセルフスタイルだから、流れながら小物を持っていったんだぜ。」
確かに小舞君のお盆にはメインのどんぶりとその回りに小皿があった。
「随分と食べるんだね。」
「おうよ。 これでも体力はつけないといけないんでな。」
「模型部にそんなに体力いるようなことあったっけ?」
「バカだなぁ。 集中力を保つためには空腹になるのは危険なんだぜ? だから常日頃から蓄えているんだよ。」
小舞君は体格的には少しばかり大きい程度で筋肉量が凄いとかではない。 だから蓄えると言ってもどこに貯まるのか少し疑問だった。
「んー! こういうところでこうしてみんなで食べるピザはまた格別ね!」
「大げさだよ・・・梨麻ちゃん。 でも本当に美味しいね。」
何だかんだでみんなの料理が出揃ったので食事タイムである。 みんなが頼んだのは安見さんがボロネーゼ、坂内君が海鮮おひつご飯、小舞君はカツ丼、江ノ島さんは和風セット(焼き鮭、味噌汁、ご飯)、濱井さんはツナコーンピザ、円藤さんはチキンサンドである。 しかし僕の料理が最後に来ると言う状態になった。 最初に頼んだのになぁ。
そしてみんなで談笑しながら昼食を取って数分後、
「この後はどうする?」
「まだ3階と4階を見ていないのでそちらを見に行きませんか?」
「たしか服とかの関係だったと思ったけれど?」
「いいじゃないか。 俺たちも高校生だぜ? やっぱりファッションにはこだわりたいよなぁ。」
あちらは食べ終わったので喋れているがこちら側の食べ終えてない組はどうも話に入れない。
というのも、僕は先ほども言ったように最初に注文して、最後に取りに行ったので、僕が食べ始める頃にはみんな半分くらいは食べ終えていたのだ。
安見さんはボロネーゼを吟味している。 料理が趣味だからなのだろうなとは思うが、流石に時間かけすぎなところもあった。
円藤さんはチキンサンドの厚みがあったのか、食べるのに苦戦していた。 あまり大口を開けないようで、挟んで一緒に、というのが難しかったようだ。
それでも後少しのところなので、会話に入らず黙々と食べていたのだ。
「ふぅ、ごちそうさまでした。」
そんな中で最初に食べ終えたのは安見さんだった。 吟味していたとは言え、しっかりと食べていたので、それなりの速さで食べ終えたのだ。
「どう? なにか掴めた?」
「ええ、これなら少しの手間で再現できそうです。」
それは凄いな。 料理をする人間だと再現まで可能なのか。
「そちらのオムライスも美味しそうですね。 一口くれませんか?」
「自分のを食べて尚他人のを貪るの?」
「もう少し言い方があったのではないですか? 本当に美味しそうだなって思っただけですよ。」
「・・・じゃあ。」
そう言ってスプーン一口台に取り分けたオムライスを彼女の前に出す。
「へ? ええっと・・・?」
「ほら、早く食べないと僕の口に入っちゃうよ?」
「いえ、そういうことでは・・・うー・・・」
自分が食べたいと言ったのに何をそんなに躊躇っているのか? そう思っていたらなにかを決めたかのように、安見さんはオムライスを食べた。
「むぐむぐ・・・あ、美味しい。」
「まぁ、そりゃ手作りしてるわけだし、手間暇かけてるんでしょ。」
そう言って僕はもう一度オムライスを一口台にして、今度は自分の口に入れる。 うん、やっぱり美味しい。 そんな風に思いながら目の前の安見さんを見ると、顔を真っ赤にして退けている彼女の姿があった。 さっきからどうしたのだろうか?
「わ、私! 水を取って、来ますね!」
そう言って足早にウォーターサーバーの方に向かっていった。 なんだか今日の安見さんはおかしい気がする。
「館さん。」
「ん?」
そう言って円藤さんの方を見ようとしたときに口元になにかが触れた。 それに彼女の顔も近い。 そんな円藤さんと顔を見合わせていると円藤さんは「ハッ!」とした様子で僕から離れる。
「え、ええっと、口元が汚れていたので、その・・・」
そう言っている彼女の手にはナプキンが握られていて、赤く染まっていた。 どうやら口元についていたケチャップを取ってくれたようだった。 それを言い終えた円藤さんは、まだ少し残っているチキンサンドを食べ始めた。 安見さんといい、円藤さんといい、なんだか落ち着かない様子が伺える。 僕はそんな彼女たちにドキドキしながらも、手元にあった水を飲んで、喉を潤した。
「あいつ、本当に気付いてないんだな。」
「あんだけアピールしておいて、鈍感も鈍感なのかな?」
「いや、彼自身も勘づいているところはありそうだ。 ただ、純粋に分かっていないだけなのではないか?」
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