5 / 8
★孤独
しおりを挟む
綾乃は仕事が終わったあとにハンドルを握ることもあった。
それはお気に入りのドライブコースの一つでもあったのだが首都高とはまた違うルートでもある。
国道134号線を走り 海沿いから箱根、伊豆方面に向かうルートなのだが週末ならともかく平日の夜ともなれば交通渋滞は緩和され車の通りは少なくなる。
綾乃は星空、夜景がお気に入りでもあったので山から見下ろす夜景を求めてはこのように1人でドライブをする時も多かった。
大さん橋や港の見える丘公園にはよく訪れていたものの、時にはヤビツ峠、湘南平、鳶尾山観光展望台などの夜景を求めてはあちらこちらと車を走らせていた。
しかしこのような時は決まって車種はワゴンR。
そして空を見上げては子供時代をよく思い浮かべていた。
子供の頃、天体望遠鏡で星空の観測がお気に入りでもあった綾乃だが、いつかは屋根裏部屋がある家に住んで星空を眺めながら就寝したいとこのような少女時代の夢を未だに心の中に潜めていた。
「子供の頃に戻りたい・・・」
時としてこのように囁く綾乃でもあったが無性に心が締め付けられるほどに寂しさに襲われ、その孤独感に堪えていた。
こうして綾乃は過去を振り返りながら今夜も星空、夜景に癒されに来ていた。
その帰り道、M3(BMW)(E36)とすれ違ったのだが何故かそのM3を一瞬 ふと気に掛けた。
この時の綾乃には気にかけてしまった意味が分からなかった。
それはお気に入りのドライブコースの一つでもあったのだが首都高とはまた違うルートでもある。
国道134号線を走り 海沿いから箱根、伊豆方面に向かうルートなのだが週末ならともかく平日の夜ともなれば交通渋滞は緩和され車の通りは少なくなる。
綾乃は星空、夜景がお気に入りでもあったので山から見下ろす夜景を求めてはこのように1人でドライブをする時も多かった。
大さん橋や港の見える丘公園にはよく訪れていたものの、時にはヤビツ峠、湘南平、鳶尾山観光展望台などの夜景を求めてはあちらこちらと車を走らせていた。
しかしこのような時は決まって車種はワゴンR。
そして空を見上げては子供時代をよく思い浮かべていた。
子供の頃、天体望遠鏡で星空の観測がお気に入りでもあった綾乃だが、いつかは屋根裏部屋がある家に住んで星空を眺めながら就寝したいとこのような少女時代の夢を未だに心の中に潜めていた。
「子供の頃に戻りたい・・・」
時としてこのように囁く綾乃でもあったが無性に心が締め付けられるほどに寂しさに襲われ、その孤独感に堪えていた。
こうして綾乃は過去を振り返りながら今夜も星空、夜景に癒されに来ていた。
その帰り道、M3(BMW)(E36)とすれ違ったのだが何故かそのM3を一瞬 ふと気に掛けた。
この時の綾乃には気にかけてしまった意味が分からなかった。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説

夫が寵姫に夢中ですので、私は離宮で気ままに暮らします
希猫 ゆうみ
恋愛
王妃フランチェスカは見切りをつけた。
国王である夫ゴドウィンは踊り子上がりの寵姫マルベルに夢中で、先に男児を産ませて寵姫の子を王太子にするとまで嘯いている。
隣国王女であったフランチェスカの莫大な持参金と、結婚による同盟が国を支えてるというのに、恩知らずも甚だしい。
「勝手にやってください。私は離宮で気ままに暮らしますので」
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
ひきこもり瑞祥妃は黒龍帝の寵愛を受ける
緋村燐
キャラ文芸
天に御座す黄龍帝が創りし中つ国には、白、黒、赤、青の四龍が治める国がある。
中でも特に広く豊かな大地を持つ龍湖国は、白黒対の龍が治める国だ。
龍帝と婚姻し地上に恵みをもたらす瑞祥の娘として生まれた李紅玉は、その力を抑えるためまじないを掛けた状態で入宮する。
だが事情を知らぬ白龍帝は呪われていると言い紅玉を下級妃とした。
それから二年が経ちまじないが消えたが、すっかり白龍帝の皇后になる気を無くしてしまった紅玉は他の方法で使命を果たそうと行動を起こす。
そう、この国には白龍帝の対となる黒龍帝もいるのだ。
黒龍帝の皇后となるため、位を上げるよう奮闘する中で紅玉は自身にまじないを掛けた道士の名を聞く。
道士と龍帝、瑞祥の娘の因果が絡み合う!
公主の嫁入り
マチバリ
キャラ文芸
宗国の公主である雪花は、後宮の最奥にある月花宮で息をひそめて生きていた。母の身分が低かったことを理由に他の妃たちから冷遇されていたからだ。
17歳になったある日、皇帝となった兄の命により龍の血を継ぐという道士の元へ降嫁する事が決まる。政略結婚の道具として役に立ちたいと願いつつも怯えていた雪花だったが、顔を合わせた道士の焔蓮は優しい人で……ぎこちなくも心を通わせ、夫婦となっていく二人の物語。
中華習作かつ色々ふんわりなファンタジー設定です。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
僕は君を思うと吐き気がする
月山 歩
恋愛
貧乏侯爵家だった私は、お金持ちの夫が亡くなると、次はその弟をあてがわれた。私は、母の生活の支援もしてもらいたいから、拒否できない。今度こそ、新しい夫に愛されてみたいけど、彼は、私を思うと吐き気がするそうです。再び白い結婚が始まった。

お腹の子と一緒に逃げたところ、結局お腹の子の父親に捕まりました。
下菊みこと
恋愛
逃げたけど逃げ切れなかったお話。
またはチャラ男だと思ってたらヤンデレだったお話。
あるいは今度こそ幸せ家族になるお話。
ご都合主義の多分ハッピーエンド?
小説家になろう様でも投稿しています。

愛人をつくればと夫に言われたので。
まめまめ
恋愛
"氷の宝石”と呼ばれる美しい侯爵家嫡男シルヴェスターに嫁いだメルヴィーナは3年間夫と寝室が別なことに悩んでいる。
初夜で彼女の背中の傷跡に触れた夫は、それ以降別室で寝ているのだ。
仮面夫婦として過ごす中、ついには夫の愛人が選んだ宝石を誕生日プレゼントに渡される始末。
傷つきながらも何とか気丈に振る舞う彼女に、シルヴェスターはとどめの一言を突き刺す。
「君も愛人をつくればいい。」
…ええ!もう分かりました!私だって愛人の一人や二人!
あなたのことなんてちっとも愛しておりません!
横暴で冷たい夫と結婚して以降散々な目に遭うメルヴィーナは素敵な愛人をゲットできるのか!?それとも…?なすれ違い恋愛小説です。
※感想欄では読者様がせっかく気を遣ってネタバレ抑えてくれているのに、作者がネタバレ返信しているので閲覧注意でお願いします…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる